作成者別アーカイブ: tonami



令和5年8月 産業建設常任委員会 定例会 本文

1.会議の経過
 午後 2時18分 開会

(8月定例会付託案件の審査)
○山本篤史委員長 ただいまから産業建設常任委員会を開催いたします。
 本日、当委員会に付託されましたのは、案件1件であります。
 これより、議案第82号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第5号)を審査いたします。
 それでは、発言される方はどうぞ。
 小西副委員長。
○小西副委員長 急遽の話だったので、私が聞き漏らしているのかもわかりませんが、教えていただきたいと思います。
 今の説明会の中では、災害復旧12路線20か所の測量がきちっと済んだ、算定が済んだということで御説明を受けました。
 市長のほうからは、国の補助の対象外になるような費用も盛り込んでいるということでございましたけれども、現在想定している国の補助対象外になるような箇所数と、金額が幾らほどになっているのか、お聞かせいただきたいと思います。
○山本篤史委員長 菊池土木課長。
○菊池土木課長 今の御質問は、12路線20か所以外の箇所数と金額ということだと思いますが、箇所数につきましては、大体30か所発見しております。道でございまして、手前をよかさないとということで、歩いて確認しているところもございまして、30か所程度を確認しておりまして、その排土を主なものとして考えてございます。
 それで、金額につきましては、約600万円弱程度を予定しております。
○山本篤史委員長 小西副委員長。
○小西副委員長 すみません、私の聞き方が悪かったのかもしれませんが、12路線20か所の測量の査定ができたということで、1億9,600万円という話ではなくて、それ以外に国の補助対象外になる小さい案件、その案件も今回の1億9,000万円の中に含んでいると提案があったわけなんですが、その国の補助対象以外の箇所数と金額について、今幾らほど思っているのかということを私は聞きました。
○山本篤史委員長 菊池土木課長。
○菊池土木課長 再度申し上げます。
 30か所、600万円程度です。
○山本篤史委員長 小西副委員長。
○小西副委員長 それは、想定しているということで、これからまた増える可能性はないんですか。
○山本篤史委員長 菊池土木課長。
○菊池土木課長 想定ではあります。増える可能性もありますが、これはいずれにしましても国の災害復旧事業を受けられない小規模なものですから、基準に満たないということでございますので、そちらにつきましては年度内にできないようであれば次年度の施工でやっていくという形になっていくと思っております。
○山本篤史委員長 小西副委員長。
○小西副委員長 市民の中にあっては、この案件がきちっと全てに浸透しているかどうかというのはちょっと微妙なところもありますので、今回、申告は10月6日までということになっていると思うのですが……。ぜひそこら辺をひとつお願いします。
○山本篤史委員長 菊池土木課長、正しい値をお願いします。
○菊池土木課長 今回提案させていただいております案件につきましては、あくまで市道、一道路事業ということでございます。
 農地災害と混同されてもらうとちょっと困るんですけれども、あくまで市道の復旧に要する費用の補正をお願いしておるものでございます。
○山本篤史委員長 小西副委員長。
○小西副委員長 すみません、勘違いしておりました。ありがとうございます。
 測量してからじゃないと来年度の工事になるのかもわかりませんが、できるだけ早くの復旧をお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
○山本篤史委員長 菊池土木課長。
○菊池土木課長 8月22日付で、大規模なものにつきましては、専決によりまして補正予算をさせていただいておりまして、今、再度説明させていただきますと、測量も終わり、設計も終わり、今回、国の査定を受ける段取りができました。それをもって発注の手続を速やかに行いたいということでございまして、もう積算まで終わっております。
○山本篤史委員長 次にどなたかございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本篤史委員長 ないようでございますので、これにて付託議案に対する質疑を終結いたします。
 これより付託議案を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第82号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第5号)について、原案のとおり可決することに賛成の諸君の挙手を求めます。
 〔賛成者挙手〕
○山本篤史委員長 挙手全員であります。よって、本案は原案のとおり可決することに決しました。
 そのほか、市政一般について。
 山森委員。
○山森委員 委員長、ぜひお願いしたいと思っております。
 7月12日、13日の豪雨による災害が発生したんですが、どうも発生した場所が個人の宅道であるということでございまして、議案とは関連しないんですが、この状況を少し当局に訴えて、また当局のお考えを求めたいと思っています。
 場所的には東別所というか、般若の福山、井栗谷大門線から脇道へ入ったところでありまして、通称いかはまの湯の前であります。そのいかはまの前から、県道から宅道が300メートルぐらい和田川に沿って個人宅へ向かっております。そのちょうど和田川の川面から20メートルぐらいあるんでしょうかね、そこで道路が滑落したというか、滑落して個人のお宅へ全く行けなくなってしまっているということです。じゃ、滑落したその後はどうしたんですかということを聞いていましたら、はしごをかけて、その道路を上って宅道、自宅のほうへ用を足しに行っていたということなんです。
 公的にはこれは宅道ですから、よくその辺の理屈は理解しているんですが、これはそのお宅にとっては大変な、もう生活ができない、うちへ出入りできない、その1本しかないという道路なもので、大変難儀な話なんですが、当局はこの現状を御存じだとは思いますが、その状況の考え方、また今後についてはどのようなお考えを持っているのか、寛大な考えを、柔軟で寛大なお話を聞かせていただければと、見解を求めたいと思っております。
○山本篤史委員長 菊池土木課長。
○菊池土木課長 御存じかということでございますが、まず、私どもは重々承知してございまして、こちらの私道ということで、なかなか他の市道の災害復旧事業とかでは取り組めないという中で、私どもが今現在行っているのは、山森委員が言われたとおり、下に一級河川和田川が走っているということでございます。そのとおり、県の河川の事業の中で復旧していただけないかということも、何とかお願いできないかということで県のほうに伝えておりまして、今、要望しておるところでございます。
○山本篤史委員長 山森委員。
○山森委員 道路のことばかりが頭にあったんですが、やっぱりその川が氾濫したことによって削り取ったと、現実的にはそういうことも考えられるというか、それが現実だと思いますので、ぜひともまた前向きに対応策を講じていただきたいと思っております。
○山本篤史委員長 ほかにございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山本篤史委員長 それでは、以上にて産業建設常任委員会を終了いたします。
 市長をはじめ当局の皆さん、御苦労さまでした。

 午後 2時28分 閉会


  砺波市議会委員会条例第29条第1項の規定により署名する。

砺波市議会産業建設常任委員会

   委員長   山 本 篤 史



令和5年8月 産業建設常任委員会 定例会 議事日程・名簿

            産業建設常任委員会

1.会議に付した事件
  ・8月定例会付託案件の審査

1.開会及び閉会の日時
    9月22日  午後 2時18分  開会
    9月22日  午後 2時28分  閉会

1.出席委員(5名)
  委員長 山 本 篤 史     副委員長 小 西 十四一
   委員 山 森 文 夫       委員 山 本 善 郎
   委員 林   教 子

1.欠席委員(なし)

1.委員外出席議員
   議長 川 辺 一 彦

1.説明のため出席した者の職・氏名

 市  長 夏 野   修      副 市 長 齊 藤 一 夫

 建設水道              建設水道部次長
 部  長 構  富 士 雄      土木課長 菊 池 紀 明

1.職務のため出席した事務局職員

                   議事調査課長
 事務局長 津 田 泰 二      議事係長 石 黒 哲 康

 主  幹
 調査係長 吉 水 慎 一



令和5年8月 本会議 定例会(第4号) 本文

1.会議の経過
 午後 2時00分 開議

○議長(川辺一彦君) ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第4号のとおりであります。

                日程第1
               議案第82号
○議長(川辺一彦君) これより本日の日程に入ります。
 日程第1 議案第82号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第5号)を追加議題といたします。

              (提案理由の説明)
○議長(川辺一彦君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) ただいま追加して提出いたしました議案について御説明を申し上げます。
 去る7月12日から13日の豪雨により被災いたしました市道12路線20か所につきまして、国の「公共土木施設災害復旧事業」により早期復旧を行うため、今般、議案第82号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第5号)を提出し、所要の経費について追加の補正を行うものであります。
 また、国の基準に満たない被災箇所の復旧に要する経費につきましても、併せて計上したものであります。
 その内容につきましては、歳入歳出それぞれ1億9,800万円を追加し、歳入歳出予算総額をそれぞれ240億8,821万6,000円とするものであります。
 歳出予算の補正といたしましては、
 土木災害復旧費            1億9,800万円
であり、財源といたしましては、
 国庫支出金         1億2,802万4,000円
 市債                   6,990万円
のほか、不足する額7万6,000円を繰越金で措置するものであります。
 以上をもちまして、本日提出いたしました議案の説明といたします。
 何とぞ御審議の上、可決いただきますようお願いを申し上げます。

               (質  疑)
○議長(川辺一彦君) これより、議案第82号に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 質疑なしと認めます。

             議案の常任委員会付託
○議長(川辺一彦君) 議案第82号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第5号)は、会議規則第37条第1項の規定により、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、産業建設常任委員会に付託いたします。
 この際、暫時休憩いたします。

 午後 2時03分 休憩

 午後 2時40分 再開

○議長(川辺一彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

                日程第2
          議案第73号から議案第82号まで、
        認定第1号から認定第9号まで、及び報告第6号
○議長(川辺一彦君) 日程第2 議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)から議案第82号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第5号)まで、認定第1号 令和4年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから認定第9号 令和4年度砺波市病院事業会計決算認定についてまで及び報告第6号 専決処分の承認を求めることについてを議題といたします。

             (各委員会の審査報告)
○議長(川辺一彦君) 以上の案件につきましては、各常任委員会及び決算特別委員会に付託してありますので、その審査結果について各委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員会委員長 山本篤史君。
 〔産業建設常任委員長 山本篤史君 登壇〕
○産業建設常任委員長(山本篤史君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について報告いたします。
 今8月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分外3件について及び報告第6号 専決処分の承認を求めることについてを審査するため、去る9月6日午前10時及び本日、市長をはじめ関係部課長の出席を得て、委員会を開催しました。
 初めに、付託案件の審査結果を報告いたします。
 付託案件は、議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分、議案第75号 令和5年度砺波市工業団地造成事業特別会計補正予算(第2号)、議案第78号 財産の処分について、議案第82号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第5号)、報告第6号 専決処分の承認を求めることについてであります。
 当局から詳細な説明を受け、慎重に審議した結果、付託案件については、それぞれ原案のとおり「可決」または「承認」することに決したのであります。
 なお、付託案件に関する審議の過程において、意見、要望がありましたので、次の3点について申し上げます。
 1点目に、次世代に向けたチューリップスマート団地支援事業費補助金について、今後ネット栽培をどのように拡大していくかについては、ネット栽培には機械の熟練した操作が必要であり、オペレーターの育成が課題であることや、作業の効率化には圃場の連担化が必要であり、庄下地区に1ヘクタールの圃場を確保し事業に取り組むもので、必要となる経費について補助していくとのことでした。
 2点目に、スマートインター柳瀬工業団地第1団地造成事業費について、今回の土地売却に対し、特徴や総合的に工夫された点などについては、約4ヘクタールを一括で売却できたことにより起債の早期返還ができた点、東海北陸自動車道のトンネル工事と国営附帯県営農地防災事業の発生土を盛土材として活用し、敷地を2メートルかさ上げした点などが挙げられ、委員からは、引き続き第2団地誘致に向けて尽力していただきたいとのことでした。
 3点目に、災害復旧費について、2億円余りが専決されたが、復旧に向けた進捗状況については、現在は災害査定に向け被害農地等の測量設計業務を行っており、年内には国の査定を受ける予定である。災害復旧工事の一部は降雪期を迎えるため、次年度に繰り越すものと考えられる。小規模災害復旧支援金制度の申請は10月6日までだが、申請前に復旧を進めている箇所もあり、支援を活用し早急な復旧に努めているとのことであり、委員からは、今回の災害に対する対応は迅速であり、引き続き市民の安全・安心につながる災害体制に努めていただきたいとのことでした。
 次に、その他として、市政一般における本委員会の所管事項については、このほど竣工した稲種センターの今後の展開についてただしたところ、種もみの処理能力が大幅に向上し、作業の効率化、省力化が図られ、秀品率の高い優良種子の安定生産に結びつくことから、県外への出荷シェアをさらに高めることが期待できるとのことでした。
 委員からは、今後も種もみ生産者に寄り添った対応に努められたいとの意見がありました。
 2024年となみチューリップフェアの新たな取組などについては、会期後半まで花が咲いている状況をつくり上げるための花壇と花のクオリティーアップに向けたテスト導入、荷物の預かりコーナーの新設やコインロッカーの増設などを検討しているとのことでした。
 委員からは、さらにすばらしいフェアになることを期待するとの意見がありました。
 なお、当委員会では、9月6日に道の駅庄川、JAとなみ野稲種センター、庄川水記念公園の現地視察を実施しました。
 以上、審査の結果と意見、要望について申し上げ、産業建設常任委員会の報告といたします。
○議長(川辺一彦君) 民生病院常任委員会委員長 山田順子君。
 〔民生病院常任委員長 山田順子君 登壇〕
○民生病院常任委員長(山田順子君) 民生病院常任委員会の審査結果とその概要について報告いたします。
 今8月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分外1件について及び報告第6号 専決処分の承認を求めることについてを審査するため、去る9月7日午前10時より、市長をはじめ関係部課長等の出席を得て、委員会を開催いたしました。
 初めに、付託案件の審査結果を報告いたします。
 付託案件は、議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分、議案第74号 令和5年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)、報告第6号 専決処分の承認を求めることについて、以上、議案2件及び報告1件であります。
 当局から詳細な説明を受け、慎重に審議した結果、付託案件については、それぞれ原案のとおり「可決」または「承認」することに決したのであります。
 なお、付託案件に関する審議の過程において、意見、要望がありましたので、次の2点について申し上げます。
 1点目、議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分のうち、人口対策費の結婚新生活事業補助金については、当初10件の申請を見込んでいたが、交付対象となる所得要件が緩和されたことなどにより、7月末現在、既に13件の申請の相談を受けており、今後も相談者の増加が見込まれることから、その交付見込額を計上するものであり、委員からは、今回この補助金の支援事業を受けられる新婚夫婦の方だけでなく、全ての新婚夫婦の方に、本市への移住定住、子育て、お出かけ支援など、様々な推進事業を紹介し、ずっと本市に住んでいただけるよう勧めていただきたいとの要望がありました。
 2点目、予防接種事業費については、新型コロナウイルス感染症感染予防に関連して、秋から冬にかけてインフルエンザとの同時流行の抑制や、子育て世帯の経済的負担の軽減を図ることを目的に、令和2年度から引き続き、インフルエンザの予防接種に要した費用について、県が未就学児に対して一部を助成することから、これに併せて小中学生に対して助成するとのことでありました。
 委員からは、新型コロナウイルス感染症との同時流行を抑えるため、小中学生にインフルエンザ予防接種の助成をすることは大変重要なことであり、現在、県が未就学児のみ助成対象としているところを小中学生も対象とするよう、市から要請願いたいとのことでありました。
 また、他市(氷見市)では、高校生と妊婦を対象とした助成拡大の動きもあることから、次年度に向け、ぜひ検討していただきたいとの要望がありました。
 次に、市政一般における審議の経過において、次の意見、要望がありましたので、主なもののみ申し上げます。
 1点目、先般行われた議会報告会において、空き家対策についての質問、意見が多く寄せられたことから、1つ、空き家予備軍への今後の取組、2つ、老朽危険空き家解消の推進、3つ、空き家コーディネーターの活用、4つ、官民連携した空き家対策の推進、5つ、空き家情報バンクのPRの推進等についてただしたところ、これまで、県内自治体の中でも空き家対策のトップランナーとして業務を遂行してきたが、近年は、他市町村においても先進的な空き家対策を進めている自治体もあり、現状に満足することなく、さらに対策を強化し、調査研究していくとのことでありました。
 委員からは、砺波市の活性化として、民間も活用した官民が連携した空き家対策を進めていただきたいとの要望がありました。
 このほかに、スマート窓口について等、7項目の意見、要望がありました。
 なお、当委員会では、去る8月2日に砺波市内3か所の在宅介護支援センターと意見交換を、また、8月28日には、7月12日から13日にかけて発生した豪雨災害により崩壊した青山霊苑第2駐車場付近ののり面の状況の現地視察を実施いたしました。
 以上、審査結果とその概要について申し上げ、民生病院常任委員会の報告といたします。
○議長(川辺一彦君) 総務文教常任委員会委員長 大楠匡子君。
 〔総務文教常任委員長 大楠匡子君 登壇〕
○総務文教常任委員長(大楠匡子君) 総務文教常任委員会の審査結果とその概要について御報告いたします。
 今8月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分外2件について審査するため、去る9月8日午前10時より、市長をはじめ関係部課長等の出席を得て、委員会を開催いたしました。
 初めに、付託案件の審査結果を報告いたします。
 付託案件は、議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分、議案第76号 砺波市文化財保護条例の一部改正について、議案第77号 財産の取得について、以上、議案3件であります。
 当局から詳細な説明を受け、慎重に審議した結果、付託案件については、それぞれ原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 なお、付託案件に関する審議の過程において、意見、要望がありましたので、次の3点について申し上げます。
 1点目、議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分のうち、庄東地域に建設している保育施設の建設補助金については、幼保連携型認定こども園の建設補助であり、今年度のこども家庭庁の創設により、補助金が一元化され、保育・幼児教育部分を合算して算定することとなり、また、補助基準額も引き上げられたことにより増額となったとのことでした。
 工事内容の変更に伴う負担金の増額については、認定こども園の建設予定地に隣接している市道には上下水道の本管が埋設されておらず、県道の埋設箇所からの分岐工事が必要となった。早急に進めるため、当該工事部分を民間施工とし、その経費を負担金として支出するものであるとのことでした。
 2点目、部活動地域移行指導謝礼については、支払いは登録指導者個人に行い、1クラブにつき2名分まで、1時間当たり1,600円、1日3時間までで週1回を対象とし、指導実績報告書を受け、支払いを行う。なお、クラブの登録指導者数に上限は設けていないとのことでした。また、文化部においても、地域移行が必要となってくれば今回の指導謝礼は適用されるのかとただしたところ、市内4中学校の運動部、文化部全てを対象にしているとのことでした。
 委員からは、地域移行が市内4中学校の運動部、文化部全ての部活動において、順調に移行されるよう進めていただきたいとの要望がありました。
 3点目、今年度中に個人番号系の端末を利用する職員を除く、本庁舎に勤務する全ての正規職員に約150台のタブレット端末を整備する理由については、マイナンバー利用事務系は、住民情報など特に重要な情報が大量にあるので、情報漏えいのリスクが高いこと等から、国のガイドラインではテレワークの対象外とされているためである。タブレット端末の整備により、職員のテレワークやオンライン会議、また、ペーパーレス化を促進するなど、業務効率の改善と働き方改革の実現を図りたいとのことでした。
 委員からは、ネットワーク上のセキュリティーは十分満たされているようだが、個人のミスによる情報漏えいということもあるので、十分慎重にお願いしたいと要望がありました。
 次に、市政一般における本委員会の所管事項の中から、来年4月からの市営バス運行体制について、現在、市営バスを利用している小学生の対応と、高校生が通学に利用しやすい運行の考え方等についてただしたところ、今回の見直しでは、通勤通学を優先した運行としたいので、朝の運行時間を若干早めることになる。現在、一部の小学生が通学に利用している高波線と栴檀山線については、教育委員会がスクールバスを用意することで進めている。また、全ての路線において、JR城端線砺波駅等との接続を改善し、高校生等の通勤通学に合わせたダイヤとしたい。利用者の利便性を重視することはもとより、持続可能な地域公共交通の実現に向け、運行の効率性も視野に進めたいとのことでした。
 委員からは、子供の通学への対応について、しっかりお願いしたいとの要望がありました。
 なお、当委員会は、7月11日に、市内8つの放課後児童クラブの運営に関わっておられる方々から現状や課題等について御意見を伺い、よりよい子育て支援について意見交換を行ったところであります。
 以上、審査の結果と概要について申し上げ、総務文教常任委員会の報告といたします。
○議長(川辺一彦君) 決算特別委員会委員長 山田順子君。
 〔決算特別委員長 山田順子君 登壇〕
○決算特別委員長(山田順子君) 決算特別委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 去る9月5日開催の本会議におきまして、当特別委員会に付託されました議案第79号 令和4年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分についてから議案第81号 令和4年度砺波市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について及び認定第1号 令和4年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから認定第9号 令和4年度砺波市病院事業会計決算認定についてまでを審査するため、去る9月13日、14日、15日、19日の4日間にわたって委員会を開催し、議案第79号から議案第81号まで及び令和4年度の各会計決算について審査を行いました。
 初めに、付託案件の審査結果を報告いたします。
 付託案件は、議案第79号 令和4年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、議案第80号 令和4年度砺波市工業用水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、議案第81号 令和4年度砺波市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、認定第1号 令和4年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について、認定第2号 令和4年度砺波市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第3号 令和4年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第4号 令和4年度砺波市霊苑事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第5号 令和4年度砺波市工業団地造成事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第6号 令和4年度砺波市水道事業会計決算認定について、認定第7号 令和4年度砺波市工業用水道事業会計決算認定について、認定第8号 令和4年度砺波市下水道事業会計決算認定について、認定第9号 令和4年度砺波市病院事業会計決算認定について、以上、議案3件及び認定9件であります。
 審査に当たりましては、最初に監査委員から各会計決算についての審査所見の後、当局から詳細な決算内容の説明を受け、予算執行の適否等について審査いたしました。
 その結果、議案第79号から議案第81号までについては、全会一致で原案のとおり「可決」、また、認定第1号から認定第9号までによる各会計決算については、法令並びに議決に基づき適正に執行され、所期の事業を計画的に遂行されており、行政効果も十分上げられていることから、全会一致で、それぞれ原案のとおり「認定」すべきものと決したのであります。
 以下、審査過程における主な質疑、意見、要望等の概要について御報告申し上げます。
 1点目、歳入確保の取組についてであります。
 本市の市税収入については70億4,510万円で、前年度に比べ2億105万円、率にして2.9%の増となっており、収納率は94.7%となっている。また、一般会計全体では、不納欠損額が1,198万円で、前年度より327万円、率にして37.5%増加しています。
 円安、物価高、原油高等の影響により、今後も市税等の収入減少が懸念されることから、収納率向上など、歳入確保の取組についてただしたところ、収納率向上に向けては、お願い型から法令に基づく差押えなど滞納処分を中心とした調査・処分型に転換しており、引き続き徴収強化に努めるとのことでありました。一方で、生活困窮者の方々には、納税相談もしっかり行い、納税者に寄り添った対応に努めるとのことでありました。
 2点目、今後の財政運営についてであります。
 人口減少などにより一般財源の大幅な増加が期待できない中で、各財政諸指標にも留意した持続可能な財政運営についてただしたところ、財政調整基金や起債を適正に管理しており、交付税がある程度期待できる中で、庁舎の建設や文化会館などの改修を進めるとともに、公共施設再編計画に基づき維持管理を工夫し、総合的に対応する。また、財政指標にも留意しながら各種施策を進めていきたいということでありました。
 3点目、庁舎整備基金についてであります。
 平成27年度から庁舎整備基金を創設し、令和4年度は12月補正で庁舎整備基金を1億円積み増ししており、年度末で延べ12億円を積み立てている。さらに、本年度も当初予算で1億円の積立てを予定している。また、合併振興基金8億7,000万円については、そのまま庁舎整備に充てることとしており、公共施設等総合管理基金なども活用し、引き続き庁舎整備基金の積立額を増やしながら、早期に新庁舎建設のめどを立ててほしいと望むものであります。
 以上で、議案第79号から議案第81号まで、認定第1号から認定第9号までの各会計決算12件について、審査の結果を御報告申し上げましたが、当局には、本委員会で出た意見、要望等について十分に留意し、市民の安全・安心の確保を第一義に、市民一人一人の幸せのため、市民ニーズを的確に把握され、スピード感を持って取り組まれるとともに、市民にとって真に必要な対策を講じることができる令和6年度予算を編成していただくようお願い申し上げます。
○議長(川辺一彦君) 以上をもって、各常任委員長及び決算特別委員長の審査結果の報告を終わります。

               (質  疑)
○議長(川辺一彦君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 質疑なしと認め、質疑を終結します。

               (討  論)
○議長(川辺一彦君) これより討論に入りますが、通告がありませんでしたので、討論なしと認め、討論を終結します。

               (採  決)
○議長(川辺一彦君) これより採決をいたします。
 まず、議案第73号から議案第78号まで並びに議案第82号及び報告第6号についてを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。以上の案件に対する各常任委員長の報告は、原案のとおり可決または承認であります。以上の案件は、各常任委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕
○議長(川辺一彦君) 起立全員であります。よって、以上の案件は、各委員長の報告のとおり可決または承認されました。
 次に、議案第79号から議案第81号まで及び認定第1号から認定第9号までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。以上の案件に対する決算特別委員長の報告は、原案のとおり可決または承認すべきであります。以上の案件は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕
○議長(川辺一彦君) 起立全員であります。よって、以上の案件は、委員長報告のとおり可決または承認することに決しました。

                日程第3
              議員の派遣について
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第3 議員の派遣についてを議題といたします。
 地方自治法第100条第13項及び会議規則第167条の規定により、派遣する議員については、お手元に配付いたしました議員の派遣についてのとおりであります。
 お諮りいたします。地方自治法第100条第13項及び会議規則第167条の規定により、お手元の配付文書のとおり議員を派遣することに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、議員の派遣については、配付文書のとおり議員を派遣することに決しました。

                日程第4
        所管事務調査に係る閉会中の継続審査について
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第4 所管事務調査に係る閉会中の継続審査についてを議題といたします。
 議会運営委員会及び各常任委員会から、会議規則第111条の規定により、お手元に配付いたしました閉会中の継続審査申出一覧表のとおり、閉会中の継続審査の申出がありました。
 お諮りいたします。議会運営委員会及び各常任委員会から申出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員会及び各常任委員会の申出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに決しました。

           追加日程第5及び追加日程第6
○議長(川辺一彦君) 次に、お諮りいたします。本日、市長から、議案第83号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて、議案第84号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて、以上、議案2件が提出されました。
 お諮りいたします。この際、これを日程に追加し、追加日程第5及び追加日程第6として議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、議案第83号及び議案第84号を日程に追加し、議題とすることに決しました。

           議案第83号及び議案第84号
○議長(川辺一彦君) これより、追加日程第5 議案第83号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて及び追加日程第6 議案第84号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて、以上、2議案については、関連がありますので一括して議題といたします。

              (提案理由の説明)
○議長(川辺一彦君) 各議案について、提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) ただいま追加提案をいたしました議案第83号及び議案第84号の人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを御説明いたします。
 現人権擁護委員の紫藤哲也氏及び大谷幸毅氏の任期が本年12月31日をもって満了となります。つきましては、議案第83号において紫藤哲也氏を引き続き、また、議案第84号において、大谷幸毅氏の後任に的池直子氏を人権擁護委員の候補者として推薦いたしたく、議会の意見を求めるものでございます。
 何とぞ御審議をいただき、御意見をいただきたく、お願い申し上げます。
○議長(川辺一彦君) お諮りいたします。本案については、事情十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、本案はこの際、直ちに採決することに決しました。

               (採  決)
○議長(川辺一彦君) これより議案第83号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第83号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、紫藤哲也氏を適任とすることに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、議案第83号については、紫藤哲也氏を適任とすることに決しました。
 次に、議案第84号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第84号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、的池直子氏を適任とすることに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、議案第84号については、的池直子氏を適任とすることに決しました。

○議長(川辺一彦君) 以上で、本定例会に付議されました全案件を議了いたしました。

               閉 会 の 挨 拶
○議長(川辺一彦君) 市長から御挨拶がございます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) 8月砺波市議会定例会の閉会に当たりまして、御挨拶を申し上げます。
 今定例会に提出いたしました一般会計補正予算をはじめ、本日追加提案いたしました公共土木施設の災害復旧に関する案件など、当面必要となってまいりました諸案件につきましては、それぞれ御審議の上、可決または承認をいただき、誠にありがとうございました。
 また、令和4年度の砺波市一般会計をはじめ、各会計の決算及び関連議案につきましても、初めて定例会期中に決算特別委員会を開会し、議員各位には、慎重審査の上、それぞれ可決認定をいただき、厚く御礼を申し上げます。
 議会中にいただきました各般の御意見や御要望などにも十分留意をしながら、今後とも適正で効率的な市政の運営に努めてまいりたいと存じます。
 さて、新型コロナウイルス感染症につきましては、年末年始に懸念されます感染拡大に備え、一昨日の20日から、追加接種可能な全ての市民を対象に、オミクロン株の派生型に対応いたしました無料のワクチン接種を開始しております。特に高齢者など重症化リスクの高い方には、新型コロナワクチンの接種を継続して勧奨しておりますので、安心して接種をいただきたいと考えているところでございます。
 また、これから台風の到来が増える時期となります。ここ数年は、台風が来る前に線状降水帯が突然発生するなど、気候変動によります災害は経験則を超えました予想困難なものとなっておりまして、市民の皆さんには十分に注意をしていただきたいと思います。
 本市といたしましても、来る9月24日に地震を想定した総合防災訓練を行うなど、地域防災体制の充実強化に努めてまいります。
 なお、7月に被災をいたしました農地や農業用施設につきましては、今回の土木災害復旧費と同様、可能な限り、復旧の迅速化を図るため、適切な時期に所要の経費の補正を御提案申し上げたいと考えておりますので、議員各位には、より一層の御理解と御協力もお願い申し上げたいと存じます。
 また、任期途中で健康上の理由によりまして退任されました雨池議員におかれましては、議員としての御尽力に感謝申し上げますとともに、御回復をお祈り申し上げる次第でございます。
 結びになりますが、議員各位をはじめ関係各位に重ねて御礼を申し上げまして、閉会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。

               閉 会 の 宣 言
○議長(川辺一彦君) これをもちまして、令和5年8月砺波市議会定例会を閉会いたします。
 どうも御苦労さまでした。

 午後 3時25分 閉会

  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

令和    年    月    日

   議    長   川 辺 一 彦

   署名議員   山 本 篤 史

   署名議員   有 若   隆

   署名議員   山 田 順 子



令和5年8月 本会議 定例会(第4号) 議事日程・名簿

         令和5年8月砺波市議会定例会会議録(第4号)

1.議事日程
   第1 議案第82号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第5号)
      (提案理由説明、質疑、委員会付託)
   第2 議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)から議案第82号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第5号)まで、認定第1号 令和4年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから認定第9号 令和4年度砺波市病院事業会計決算認定についてまで、及び報告第6号 専決処分の承認を求めることについて
      (委員長報告、質疑、討論、採決)
   第3 議員の派遣について
   第4 所管事務調査に係る閉会中の継続審査について
  追加日程
   第5 議案第83号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて
   第6 議案第84号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて

1.本日の会議に付した事件
   議事日程に同じ

1.開議及び閉議の日時
    9月22日  午後 2時00分  開議
    9月22日  午後 3時25分  閉会

1.出席議員(17名)
   1番 境   佐余子 君     2番 林   教 子 君
   3番 向 井 幹 雄 君     4番 神 島 利 明 君
   5番 小 西 十四一 君     6番 開 田 哲 弘 君
   7番 境   欣 吾 君     8番 山 本 篤 史 君
   9番 有 若   隆 君    10番 山 田 順 子 君
  12番 川 辺 一 彦 君    13番 山 本 善 郎 君
  14番 島 崎 清 孝 君    15番 川 岸   勇 君
  16番 大 楠 匡 子 君    17番 今 藤 久 之 君
  18番 山 森 文 夫 君

1.欠席議員(なし)

1.説明のため議場に出席した者の職・氏名

 市  長 夏 野   修 君    副 市 長 齊 藤 一 夫 君

 企画総務              福祉市民
 部  長 島 田 繁 則 君    部  長 横 山 昌 彦 君

 商工農林              建設水道
 部  長 坪 田 俊 明 君    部  長 構  富 士 雄 君

 企画総務部次長           企画総務部次長
 総務課長 安 地   亮 君    財政課長 二 俣   仁 君

 商工農林部次長           建設水道部次長
 商工観光課長 高 畑 元 昭 君    土木課長 菊 池 紀 明 君

 企画総務部             福祉市民部
 企画政策課長 佐 伯 幹 夫 君    社会福祉課長 藤 森 俊 行 君

                   病  院
 病 院 長 河 合 博 志 君    事務局長 嶋 村   明 君

 総合病院              会  計
 総務課長 田 村 仁 志 君    管 理 者 東 川 弘 美 君

                   教育委員会
 教 育 長 白 江   勉 君    事務局長 森 田   功 君

 教育総務課長 河 合   実 君    監査委員 佐 野 勝 隆 君

 監  査
 事務局長 林   哲 広 君

1.職務のため議場に出席した事務局職員

                   議事調査課長
 事務局長 津 田 泰 二      議事係長 石 黒 哲 康

 主  幹
 調査係長 吉 水 慎 一



令和5年8月 決算特別委員会 定例会 4日目 本文

1.会議の経過
 午前10時00分 開議

(8月定例会付託案件の審査)
○山田委員長 ただいまから、決算特別委員会を再開いたします。
 それでは、総括審査として、御審議、御意見を賜りたいと存じます。なお、総括審査でありますので、決算を総括することを踏まえて御意見等をお願いいたします。
 川岸委員。
○川岸委員 令和4年度の会計を見て思ったことは、一般会計、それから特別会計、4会計ございますけれども、それが約20億4,000万円ということで黒字決算だなということ。それからまた、起債の残高も非常に下がってきたということで、2017年ですか、平成29年から減少して、今、213億円という起債残高になっているということ。また、一般会計はじめ、財務指標の内容を見ても非常に改善しているなと思います。
 一部経常収支比率で、前年度よりも1.4ポイント高くなり、92.1%というような指標も出ておりますけれども、財政力指数、標準財政規模あるいは実質赤字比率、実質公債比率等を見ましても、若干の高めの傾向にはあるけれども、改善しているなと私は高く評価しているところでございます。
 そこで、私のほうでちょっと心配になることが2点ありますので、質問をしてみたいなと思っております。
 令和4年度の歳入状況を見まして、今後の歳入の確保に向けた支出についてお伺いをしたいなと思っています。
 本市の市税収入は70億4,510万円と前年度より固定資産税の増加により、2億105万円、率にして2.9%増加したところでありますけれども、市税の収納率は前年度に比べて0.1ポイント低下しているところでございます。
 そこで、問題とするのは不納欠損額、前年度よりも327万円、率では37.5%増の1,198万円となっている状況にあります。それから、収入未済額についても前年度よりも率で177.6%、10億2,663万円増の16億4,474万円となっている。この内容については、国、県の支出金でありますからそれはそれとして、残りは市税であります。市税の過去の収納率からも、その収入未済額を確保すべきじゃないかなと、解消に努めるべきじゃないかと思いますけれども、これは一般会計ばかりじゃなくて特別会計、企業会計においても滞納額が発生しているところであります。
 そこで、新型コロナウイルスの感染症の影響があったというものの、今後も円安物価高、原油高の影響により市税の減少が見込まれると思っておりますので、税の公平性の観点から不納欠損額等についてやっぱり解消を図っていく、対策を図っていく必要があるのではないかなと思うわけですけれども、これらのいろんな要因があったと思います。その要因も含めて、この市税の収納に当たっての対応方針等お聞かせいただければ、今後、引き続き収納率の向上に向けて取り組んでいただきたいなと思うわけです。
 ということで、市税の収入について今後どのように図られていくのか。そういったことも含めて説明方よろしくお願いしたいと思います。
○山田委員長 島田企画総務部長。
○島田企画総務部長 お答えの前に少し、収納率について補足をさせていただきたいと思います。
 収納率94.7%というのは、昨年と比べて確かに0.1ポイント低下をいたしましたけれども、この率は、理由としてコロナ禍であるとか、物価高騰などの厳しい状況の中でこういう数字だということで、収納率の落ち込みを最小限に抑えたものだということで、合併後でこれは4番目の数値でありまして、現年度に限っては県内の市で3番目ということで、担当課において収納率向上に努力していることを御理解いただきたいと思っています。
 加えまして、不納欠損の話も出ましたけど、これは、税についてはほとんど昨年と変わらない数字でございますけど、これは、福祉関係の障がい通所施設の破産に伴って、給付金の返還金が不納欠損になったものがあるということでこれだけが増加したということでございます。
 その上で、収納率の向上に向けてということでございます。引き続き、法令に基づきまして滞納処分を確実に実施していくことで、これまでの訪問によるお願い型から、差押えなど滞納処分を中心とした調査、処分型に転換し、徴収強化を図ることで対応してまいりたいと考えております。
 一方で、低所得者や失業など生活に困窮されている方など、やむを得ず滞納されている方に対しては、無理のない分納を含めた納付相談を行うなど、納税者に寄り添った対応を取りまして、適切に納付が行われるよう努めてまいりたいと考えております。
○山田委員長 川岸委員。
○川岸委員 ただ、前年までの滞納していた分、こういう方は翌年不納欠損となって増えてきているということがこの表からうかがえるんですけれども、特に滞納について、やはり積極的に解消に向けてやっていかなければならないんじゃないかなと思うわけですけれども、そこについてどうでしょうか。
○山田委員長 島田企画総務部長。
○島田企画総務部長 不納欠損については、執行停止3年を基に、収納することができない方に対して法令に基づいて対応しているということであります。
 税の考え方といたしましては、基本的には新たな未収金を極力発生させないということが一つ。そして、既存未収金を解消していくという、この2つを大きな柱として、引き続き滞納繰越が発生しないよう努めてまいりたいと考えております。
○山田委員長 川岸委員。
○川岸委員 そういう意味で、不納欠損等解消に向けて取り組んでいただきたいということをお願いしているわけです。年々これがちょっと増えてきている状況にあるものですから、非常に不安に思うところです。よろしくお願いしたいと思います。
 それでは、今後の市の財政等についてお伺いしたいと思います。
 今後、市の財政というのは人口減少等により、一般財源の大幅な増加は期待できないと思うわけですけれども、そういった中で、社会保障費あるいは公共施設の改修に伴う経費の需要が今後見込まれると思うわけです。そして、こういった状況を踏まえて、これからのさらなる計画的な財政運営に努めていかなければならないと考えるわけですけれども、今後の基金、それから市債の活用をはじめ、各財政手法をにらんでどのような指針の下に持続可能な市の財政運営に努められるのか、市長の見解をお伺いしたいと思います。
 財政指標は令和3年度とあまり変わらない状況であります。今後留意していかなければならないんですけれども、今後の指針といいますか、これについて市長の見解をお尋ねしたいと思います。
○山田委員長 夏野市長。
○夏野市長 今のお尋ねの件ですけど、歳入歳出両方含めてお話ししたいと思いますが、歳入は、確かに人口も増えないということですが、一方で所得はどうかというと、必ずしも全般的に見て下がっているわけではないです。
 国税も、ここ数年予算オーバーをかなりしていまして、国のほうの財源的なもの、いわゆるメディアが言う景気感と現実の税収を見たときに必ずしも合っていないんです。ですから、そういった意味で、人も減るし、みんな生活が厳しくなるから税も減るんだというのは分かりやすいロジックですけど、それが正しいかということはファクトチェックをしなくちゃいけないと思っています。
 それともう一つは、一般財源は御承知のとおり地方税がもちろんメインですけれども、地方交付税というのがあります。これは裏腹の関係でして、基本的には、国もここ数年間は、一般財源は前年を下回らないようにするということを地方財政対策でも、それから、いわゆる骨太の方針等でもはっきり明言をしています。ですから、万が一税が減っても交付税が補塡すると。その交付税の補塡の中で、国が例えば交付税特会から、交付税特会が借金をして出したり、臨時財政対策債などちょっと不健全な形で出してくる可能性はありますが、出口ベースで見たときに、地方自治体の運営にどうかなるかということをもしやれば、昔の2016年ショックでしたか、3割カットするという小泉政権のときにあった、あんなことをやったらどうなるかということは国ももう嫌ほど分かっていますので、そういったようなことはあまり想定できないのではないかなと思っています。ですから一般財源のベースは基本的にあると。
 あと、特定財源については、これは事業をやるかやらないかによって全然違うので、よく一般財源比率が下がったから何とかと言う人がいますけど、全く不勉強のそのままでありまして、大きな補助事業をやれば当然特定財源比率は高くなるわけですから、トータルとしてその中でどれだけのお金を確保して、どれだけのお金が特定ひもづけで出ていったかと考えれば、そんなに大きなことはないだろうと思っています。
 あと一方で、そうは言いながらも、明るい未来がずっとあるというわけではもちろんないので、財政調整基金など基金も調整をしてつくっていかないといかんということですが、砺波市の場合は、実は起債については、例えば2割程度を超えたらやばいよって書いてあるんですけど、どれぐらい貯金を持っていたらいいのかという基準ははっきりないんです。
 でも逆に言うと、借金の反対側で考えたら2割ぐらいの貯金は持っておくべきだろうということでやっていきますと、我々のほうはかなり安定した形でやっておりますし、さすがにコロナ禍で財政調整基金は少し崩さないといけないかなと思いましたけれども、基本的には財政調整基金を取り崩さず、ほかの目的基金、それから繰越金とかで措置できたのはよかったなと思っていますし、また、ある意味、国はかなりこの新型コロナウイルス感染症については地方財政を守ってくれたなと思っています。そういった意味では、新型コロナウイルス感染症で駄目になった自治体というのはニュースでも聞いたことがありませんので、例えば一昨年、例の50億円ぐらいありましたね、あの交付金10万円出したやつなんかね。あれも結局自治体はほとんど腹は傷んでいないんです。そういった意味では、今回財政的なものについては、国が地方財政対策は結構してくれたのかなと思うことはあります。
 それから、支出のほうでは、これから大きなものというとやっぱりこの庁舎の問題があります。それから砺波市文化会館の大規模改修、それから庄西中学校の大規模改修。二桁億になるものが少なくともこの3つはありますし、そのほかにも幾つか傷んできているものもあります。
 一方で、公共施設再編計画などで、やはりいろんな形で、公共施設で目的をある程度統合してできるものはしていったり、維持管理について工夫をしたりということもやっていって、抑えていく必要もあるかなと思っています。そういったことも含めてトータルで対応していくということが必要かなと思います。
 最近、ザイム真理教というのがあるそうです。とにかく財政指標をよくしなくちゃいかん、基本的にプライマリーバランスをよくするんだということをまず第一に挙げるという考え方があるそうですけど、私はそれも必要かと思いますが、一方で、どんどん出していっていいというものではないという。ですからそういう考えで、その両方の考え方を、二兎追うというのをよく言っていますが、二兎追うと大体失敗するんですけど、これについてはどの自治体の方もそう思っているのではないかなと思います。
 よっぽど地域が疲弊していて、もう市町村の財政出動もしなければいけないというところはそんなわけにはいかないと思いますが、富山県内の15市町村を見ていて、そういうところはないと思っていますので、ある程度節度を持った形で運営すればいいのかなと思っています。
 それから質問の関係。
 決算委員会の中で質問があって、標準的な財政の、いわゆる標準会計ですね。あれのベースは何かというと、基本的には複式でやろうということなんですね。複式でやるというのは、要するに役所が単式簿記なので、ストックとフローが分からないということでああいうことを考えたんですけど、現実的に根本的に勘違いしてほしくないのは、自治体はもうけるためにやっているわけじゃないです。ですから、例えばストック指標で、例えば庁舎。これ幾らですか。庁舎はまだ売れるかもしれませんが、道路、売れますか。そんなことあるんで、あんまりあんなものに期待されては駄目だと思います。
 あれは、私、個人的に言うと公営財団、公益法人ですね。例えば財団法人とか社団法人とか。こういうのは、場合によっては財産を全部なくしてチャラにするということも考えられますが、自治体はあり得ないので、あれにあんまり肯定して、これの指標がどうだこうだという議論するのはちょっとどうかなと思います。
 そんなことも含めて、財政指標は地方債の話をよく言われますが、地方債も適正な形で管理できているなと思っていますし、経常収支比率はやっぱり分母の関係がありまして、やっぱり分子、分母の関係なので分母がちょっと落ちちゃうと、同じことをやっていても率が上がってしまうということがあります。ただ、一般的に言うと、若干高めかなと思いますので、多分皆さん方の健康診断の結果と一緒ぐらいかなと思っていますので、入院は必要ないけれどもちょっと米印をつけておくよというぐらいかなと思っていますので、これからも注意してやっていきたいと思っています。
 一方で、それを補うためにもいろんな施策を打っておりますが、それについても、大体打ち出したものは成果が上がってきているのかな、もしくは上がりつつあるのかなと思っていますので、これからもそういった方針を忘れずにしっかり取り組んでいきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
○山田委員長 川岸委員。
○川岸委員 今後も砺波市の発展のために、財政の健全化に向けて一生懸命努力していきたいと私のほうも考えておりますので、どうぞよろしく御協力方、お願いをいたします。私からは総括としての質問を終わります。
○山田委員長 ほかにございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 御意見等が出尽くしたようでありますので、これをもちまして質疑を終結いたします。
 これより、当委員会に付託されました議案第79号 令和4年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分についてから議案第81号 令和4年度砺波市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について及び認定第1号 令和4年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから認定第9号 令和4年度砺波市病院事業会計決算認定についてまでを一括して採決いたします。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 御異議なしと認めます。
 お諮りいたします。議案第79号 令和4年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、議案第80号 令和4年度砺波市工業用水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、議案第81号 令和4年度砺波市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、認定第1号 令和4年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について、認定第2号 令和4年度砺波市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第3号 令和4年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第4号 令和4年度砺波市霊苑事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第5号 令和4年度砺波市工業団地造成事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第6号 令和4年度砺波市水道事業会計決算認定について、認定第7号 令和4年度砺波市工業用水道事業会計決算認定について、認定第8号 令和4年度砺波市下水道事業会計決算認定について、認定第9号 令和4年度砺波市病院事業会計決算認定について、以上、議案3件及び認定9件について、原案のとおり可決または認定することに賛成の諸君の挙手を求めます。
 〔賛成者挙手〕
○山田委員長 挙手全員であります。よって、議案3件及び認定9件は、原案のとおり可決または認定することに決しました。
 以上で、付託案件の審査は終了いたしました。
 お諮りいたします。本委員会の審査経過と結果報告の作成については、委員長に一任を願いたいと存じますが、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 御異議がないようですから、そのように決定させていただきます。
 最後に、市長から御挨拶がございます。
 夏野市長。
○夏野市長 砺波市議会の決算特別委員会の閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
 今ほどは、令和5年の8月議会に提案いたしました令和4年度の砺波市一般会計をはじめ、各会計の決算、それから関連する議案につきまして、この委員会のほうで、認定、可決をいただきまして、誠にありがとうございました。
 今回は8月議会の会期中に決算特別委員会を開催するということで、若干ふだんとスケジュールが違ったかもしれませんが、このことによりまして、本会議で可決、認定いただければ決算が早く確定するということで、その点についても大変ありがたいと思っております。いずれにしても、こういうような形で令和4年度の決算につきまして、認定、可決いただきますこと、ありがたく存じております。
 また、いろいろと審査の過程でいただいた御意見、御質問等も私のほうで把握しておりますので、またそういった中で、今後の政策にも生かしていったり、また、御説明がさらに必要なものについては説明をさせていただきたいと思っております。
 いずれにいたしましても、長い期間に当たりまして、決算で全ての市の行政につきまして目を通していただきましてありがとうございました。ぜひ、本会議のほうでも可決をいただきますようお願い申し上げまして、御挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。
○山田委員長 以上をもちまして、決算特別委員会を閉会いたします。
 4日間にわたる審査、御苦労さまでございました。

 午前10時24分 閉会

  砺波市議会委員会条例第29条第1項の規定により署名する。

砺波市議会決算特別委員会

   委員長   山 田 順 子



令和5年8月 決算特別委員会 定例会 4日目 名簿

             決算特別委員会

1.会議に付した事件
  ・8月定例会付託案件の審査

1.開議及び閉議の日時
    9月19日  午前10時00分  開議
    9月19日  午前10時24分  閉会

1.出席委員(16名)
  委員長 山 田 順 子     副委員長 山 本 篤 史
   委員 山 森 文 夫       委員 大 楠 匡 子
   委員 川 岸   勇       委員 島 崎 清 孝
   委員 山 本 善 郎       委員 川 辺 一 彦
   委員 有 若   隆       委員 境   欣 吾
   委員 開 田 哲 弘       委員 小 西 十四一
   委員 神 島 利 明       委員 向 井 幹 雄
   委員 林   教 子       委員 境   佐余子

1.欠席委員(なし)

1.説明のため出席した者の職・氏名

 市  長 夏 野   修      副 市 長 齊 藤 一 夫

 企画総務              福祉市民
 部  長 島 田 繁 則      部  長 横 山 昌 彦

 商工農林              建設水道
 部  長 坪 田 俊 明      部  長 構  富 士 雄

 企画総務部             庄  川
 財政課長 二 俣   仁      支 所 長 小 西 喜 之

 病  院              会  計
 事務局長 嶋 村   明      管 理 者 東 川 弘 美

                   教育委員会
 教 育 長 白 江   勉      事務局長 森 田   功

 監査委員 佐 野 勝 隆      監査委員 今 藤 久 之

 監  査
 事務局長 林   哲 広

1.職務のため出席した事務局職員

                   議事調査課長
 事務局長 津 田 泰 二      議事係長 石 黒 哲 康

 主  幹
 調査係長 吉 水 慎 一      議事係・調査係主任 榮   朋 江



令和5年8月 決算特別委員会 定例会 3日目 本文

1.会議の経過
 午前10時00分 開議

(8月定例会付託案件の審査)
○山田委員長 それでは、ただいまより決算特別委員会を再開いたします。
 それでは、建設水道部の決算について審査を行います。
 それでは、これより順次説明を求めます。説明については、資料ナンバー及びページ番号を明示の上、要点を主としてお願いいたします。
○建設水道部 〔所管について説明〕
○山田委員長 以上で、建設水道部関係の説明は終了いたしました。
 それでは、質疑、御意見をお願いいたします。
 向井委員。
○向井委員 それでは、私のほうから道路橋梁費についてお伺いしたいと思っております。
 先ほども説明がございましたが、これは、平成25年の道路法の改正に伴って、5年間に1回の定期点検が義務化されたというところで、橋梁の健全化を把握するための点検であると。令和4年度はこの2巡目であるということは、先ほどお話があったかと思います。令和元年からの4年目を迎えたと。
 そこで、この5年間の計画的な点検の中で、令和3年度は159橋だったんですが、令和4年度の点検箇所が63橋でありました。おおむね計画的に点検計画をされている中で、この大幅に減少した理由とか原因が何かあるのかなと感じるわけでありますが、その辺のところを聞かせてください。
○山田委員長 菊池土木課長。
○菊池土木課長 道路橋梁につきまして、点検は、今、砺波市では608橋してございますけれども、国が定める点検要領では2メートル以上の橋梁という位置づけになってございます。そこで、砺波につきましては、小さな用排水路に架かるものもあれば、一級河川庄川に架かるような大きな橋もございまして、その点検に要する費用も1橋ごとに大きな違いが出てきます。
 そこで、点検橋数が大幅に減少した理由につきましては、令和4年度の調査は、池原地内の坪野川に架かる丸山橋ってあるんですけど、そういう割と大きい橋も対象としておりまして、令和3年度に比べ橋長の長いものがあったということでございまして、点検数が減ったということでございます。
○山田委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、今回の令和4年度の橋梁点検によって、健全性の区分が3もしくは4として機能に支障が生じる可能性であるとか、可能性が著しく高いと判断された橋梁といいますか、要は修繕しなければいけないという見込みがあった橋梁というのは、今回63件のうちどのくらいあったのでしょうか。
○山田委員長 菊池土木課長。
○菊池土木課長 こちらのほうは令和4年度では、63橋中2橋ないしは4橋であったということでございます。
○山田委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、2橋については具体的なことは聞かないことにして、令和5年度が2巡目の最終年度ということでございます。計画どおりに全て今年度、点検が完了するのかどうか、その辺のところを聞かせてください。
○山田委員長 菊池土木課長。
○菊池土木課長 令和5年で終わるのかという話だと思いますが、現在、ほとんどの橋梁点検が発注済みでございまして、可能であると考えております。
○山田委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、最後に要望でございますが、2巡目の点検によって、場合によっては修繕を要するところも令和4年度では2橋ということで、令和元年から令和3年までやっぱり数橋出てきている可能性があるかと思います。1巡目は安全性が保たれていたけれども2巡目になるとということでありますので、その辺の計画的な工事をまたさらに進めていただければと思っております。
○山田委員長 神島委員。
○神島委員 では、私から、土木費のほうの国庫支出金の収入未済額について伺いたいと思います。
 未済額が1億864万円となっていまして、これが土木費国庫補助金となっていまして、内訳はここに書いてあるような道路橋梁事業分、ほかにあると書いてありますが、これが繰越しになった理由について伺います。
○山田委員長 菊池土木課長。
○菊池土木課長 繰越しになった理由ということでございますが、この国庫支出金につきましては国の交付金事業を活用したものでございまして、大きく分けまして道路改良事業、それから橋梁の点検費と設計とか、工事に要する費用に分けられます。
 まず道路改良事業につきましては、現在進めておりますが、砺波東部小学校北側の東西に走っております十年明千保線という市道がございます。こちらの歩道を設置する事業で、用地、土地ですね。用地及び物件補償、これは工作物等になるんですけれども、こちらの地権者2社、事業所ですけど2社ほどございまして、そちらとの協議に不測の日数を要したため繰越しをしたものでございます。
 それからもう一つ理由がございまして、現在、庄川のそばにあります、南北に走っております桜づつみ線におきまして、長期間にわたる必要となってくる工事が2か所ございまして、国の庄川の災害復旧工事という、大きいのを河川内で行っておりましたけれども、そちらのほう、実は河川内に資材を置くということで、進入路を私どもが予定している2箇所を2つとも通行止めにすると庄川の敷地内の資材置場に搬入できないということが分かりまして、その辺、国と協議の結果、1か所だけ工事を行うこととしまして、具体的に言いますと、今現在行っております北陸自動車道アンダー部の工事費を繰り越した形となっております。
 それから次に、2点目の橋梁に関する事項についても繰越しをさせていただいておりまして、こちらのほうは、庄川町金屋地内の小牧発電所付近にあります山見橋の撤去を計画しておりまして、こちらにつきましては国道156号から小牧発電所の間にある橋になります。こちらは地形的に非常に制約を受ける場所でございまして、どうやって撤去すればいいのかという工法検討にかなりの日数を要しました。そちらの関係で、工法を検討する設計業務委託料というのも繰り越しておりますし、その工事も設計が遅れたものですから、工事費についても繰越しを行っているということでございます。
○山田委員長 神島委員。
○神島委員 これは今年度中、令和5年度内で終わるということでよろしいでしょうか。
○山田委員長 菊池土木課長。
○菊池土木課長 お見込みのとおり、今年度中に執行予定でございます。
○山田委員長 神島委員。
○神島委員 じゃ、よろしくお願いいたします。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 それでは、議案第79号 令和4年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分についてお伺いしたいと思います。
 令和4年度の会計決算により、水道事業会計では、未処分利益剰余金が3億30万円余となり、そのうち1億4,600万円を減債積立金に、1億5,433万円余を建設改良積立金に積み立てるとされています。未処分利益剰余金の推移を見ますと、平成30年で2億4,500万円余、令和元年で1億9,100万円余、2年で3億4,600万円余、昨年も3億1,635万円余となっており、利益剰余金合計が4年度末で7億8,593万円余となっています。
 そこで、この利益剰余金、今後どのように推移されると見通しされているのか、まずお聞かせください。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 今後の未処分利益剰余金の推移ということでございますが、今後においても基幹配水管耐震化更新工事を継続しておりますが、その関係で、建設改良積立金も今後取り崩してその事業に充てていきたいと思っておりまして、今後は、今計画しておりますのは、令和5年度以降、剰余金も活用しながらそういう事業を進捗させていきたいと思っておりますので、今後、先ほども申しましたが、人口減少で給水収益も落ちてくるということでございますので、そういう剰余金も活用しながらしっかりと事業を推進していきたいと考えております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 もう少し後からまたお聞きしたいなと思っていたことですが、市では管路の耐震化計画に基づきまして、計画的に老朽化した水道管の耐震工事を進められております。先ほど説明されましたけれども、これを見ますと、令和4年度は総延長で延べ3,600メートルぐらいの工事がされたのかなと思っております。
 これで、令和4年度段階で計画の何%が終了したのか、また、今後の計画の概要についてお聞かせいただきたいと思います。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 今ほどの質問につきましては、計画より何%進んでいるかということでございますが、今現在、約20%ぐらい進んでいるということで進めております。
 また、今後の予定につきましては、この基幹配水管耐震化更新工事につきましては、令和元年度から令和20年度までの20年間の計画ということで進めておりますが、その計画に基づいて着実に進めてまいりたいと考えております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 令和元年度から始まったばかりということで、20%ぐらいの進捗ということでありました。そして、令和20年までの計画ということで、まだまだ先の長い計画であるようです。
 全国的にも老朽化した水道管による事故も頻発しております。経年劣化による老朽化が進む水道管の耐震化工事は、本当に早急に進めていかなければならないのではないかなと考えます。大きな企業債の借入れもありますのでなかなか難しいのかもしれません。
 先ほど、ちょっと前向きな御意見もいただいておりますが、管路の耐震化計画を前倒しで進めるとか、計画が始まったばかりですけれども見直していくことも必要ではないかと考えますが、お考えをお聞かせください。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 基幹配水管耐震化更新工事は大変大切な工事ということで考えております。耐震化することによりまして地震時にも耐えられる水道管ということで、そうすることによりまして安全・安心な水道水を市民の方々に、今後も引き続き供給できるものと考えております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 しっかり進めていただけるものと思いますので、よろしくお願いいたします。
 もう一点ですが、今年度、安川の配水場がリニューアル工事をされたということで、この前、市の広報にも出ておりました。きれいになって本当に水道配水場にふさわしい外観となったかなと思っております。
 そこで、気になりますのが庄川の青島にある青島水源池です。庄川温泉郷の近くにもあり、車通りの多い道沿いにもあるということで、老朽化が進み大変見苦しい状況かなと思っておりますので、水道の水源池でもありますし清潔感のある建物に更新できないものかと思うのですが、その更新計画についてありましたらお考えをお聞かせください。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 青島水源池は大変整備状況が悪いということで御指摘をいただいたわけでございますが、この水源池の計画につきましては、取水井戸が主体の施設でございまして、配水池のようにそこから各家庭等に配水している施設ではありませんので、施設の建て替えなどの大規模な施設の改修は考えてございませんが、立地上観光施設に近いと、庄川峡に近いということでございますので、必要な部分の修繕を行い、常にきれいな状態を保ってまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
 プラスでございますが、今年度既に、今現在でございますが、アルミサッシやドアの建て替え工事、それから外壁の修繕工事が完了しております。さらに今現在、外壁の塗装、それから土間コンクリートの打設、それからフェンスの更新も施工中でありますので、きれいになっていくものと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 今ほど大楠委員のほうからも、水道の管路の老朽化に向けたいろんな御意見がございました。
 散居村ゆえに大変管路延長も長いわけでありまして、上水道の有収率が年々低下をしているということを大変危惧しているわけでございます。今朝の監査委員の審査意見書のほうにも記載をしてございますけれども、調べてみますと、令和元年が有収率が84.37%、令和2年度が83.97%、そして、令和3年度が83.46%、令和4年度が83.15%と年々低下をしているということでございます。
 これにつきまして、本年度はAIによる漏水調査も行っておられるわけでありますけれども、この対策についてお伺いをいたしたいと思います。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 有収率が落ちてきているということで、本市は庄川の散居村がゆえに大変地下浸透がいいということで、なかなか漏水が発見しづらい状況になっているところでありますが、今年度から、今後の対策ということでありますが、新たに人工衛星とAIを活用した漏水調査を行っておりまして、調査効率を上げて漏水の可能性があるところを絞っていきたいということで、それによりまして早く漏水箇所を発見し、修繕をすることにより有収率の向上を図ってまいりたいと考えております。
○山田委員長 山森委員。
○山森委員 今ほど、大変優秀な水道事業会計だと理解をいたしております。この水道事業会計をさらに継続するために、今、両委員から指摘があったところであります。
 それこそ一般会計ですとか、他会計からの繰入金ももちろんないですし、単年度において1億5,000万円余の、毎年きちっきちっと利益を上げておられるわけですが、1か所だけ指数においてちょっと気になる部分があります。
 それは、今、有若委員もおっしゃったんですけど有収水量です。これ83%ですよね。あまり高くないんじゃないかなという気がします。やはり90%ぐらいまで上げないと駄目ですよね。配水量と有収量の差が90万立方メートルですか、数字でいうと。これ掛ける単価でいくとどれだけ流しているかということが分かるんですが、そこはあえて言いませんけれども、これはやっぱり大変大事なところで、これがもしも90%まで上げることによって、さらに健全な企業会計の運転ができるのではないかなと思っておりまして、その有収率を年度ごとにどこまで上げていくんだというところまで本当は聞きたいんですが、そういう計画の下にやっぱりしっかりと取り組んでいただきたいと思っています。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 有収率がもう右肩下がりで大変なことになっておりまして、毎年漏水調査を行いまして漏水修理をしているわけですが、いたちごっこのように追いついていけないということでありまして大変苦慮しているところであります。
 そこで、先ほど有若委員の答弁でもさせていただきましたが、新しい手法を今年度から取り入れまして、有収率の向上に努めてまいりたいと考えておりますので、今後とも有収率向上ということで、常に頭の中に置きながら業務を進めてまいりたいと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 下水道の接続率についてお伺いをいたしたいと思います。
 令和2年度の決算特別委員会で私は質問したわけでありますけれども、接続率を上げないと料金収入に反映していかないということでございます。令和2年度から下水道事業特別会計が企業会計に移管をしているわけでございますので、監査委員の指摘もございますが営業損失が生じていると。設備投資もいたしておりますので、接続率を上げないと、一般会計の補助金が増額しないと収支が打てないという構図になっているわけでございます。
 この下水道接続率については、令和2年度の答弁でございます。これは菊池土木課長が前任のときに答弁をいただいたと思いますが、「地区に協議会をつくってもらい、下水道への接続依頼をしている。3年以内の接続には補助金を支払っているわけでありますが、未接続には早めに接続してもらうよう案内をしている。接続依頼は年1回実施しているが、年に何回も依頼すれば接続されるものではなく、水洗化は一大事業であり、高齢者のみの所帯などいろいろな問題があるが、早期接続に向け今後検討していく」ということで答弁をいただいております。
 その後の、下水道の未接続の方に対する対応はどのようにしているのかお伺いしたいと思います。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 この未接続の対策ということでございますが、未接続の方に対しましては計画的な接続の依頼を行っており、その結果、下水道への接続件数が増えてきているということになっておりますので、一定の効果があるものと考えております。
 今後においても、接続の状況を常に確認しながら、計画的に未接続の方への依頼を行ってまいりたいと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 2点に分けて答弁をお願いしたいと思っております。
 今、北部地区、鷹栖含めいろいろ下水道工事をしておられますので、神島を含め、いろいろこの整備したところは、3年以内に接続するということは地区に協議会をつくっていただいて補助金の支援もしているわけであります。この接続者とそれ以外に、当地区でも接続しておられない家庭もあるわけでありますが、これは接続しておられないとどうしてもやっぱり水質汚濁のもとになっているわけでありますけれども、これを分けて、協議会をつくって補助金で接続された世帯、それから、それ以前に下水道工事がなされて未接続の世帯の加入件数についてお伺いをいたしたいと思います。
 先ほどの御説明もございましたように、令和4年度と令和3年度、接続件数が319件という報告を受けておりますが、これについて答弁をお願いしたいと思います。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 令和4年度は加入件数が319件増えておりますが、3年以上過ぎてから接続された方につきましては、令和4年度で28件の方が新たに接続をされておられるということであります。それによりまして、319件から今の28件を引きまして、それ以外のお宅につきましては3年以内に御接続いただいたもの、また、新規の住宅やアパートが最近は増えてきておりますので、そういった件数も含まれているということであります。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 以前に答弁をいただいております接続依頼は、年1回は実施しているということですが、これ以降については接続依頼はどのように依頼をしておられますか。その状況についてお伺いしたいと思います。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 接続依頼につきましては、令和3年度に700件余りの方に接続依頼をしたということでありますので、今年度は行っておりませんが、今後も、先ほども若干申し上げましたが、接続状況、接続率ですね。その辺を確認しながら、計画的に依頼をしていきたいと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 下水道事業、いろいろ設備投資をしているわけでありますし、それから、この設備投資したものは減価償却でやってまいりますので、費用が膨らんでいくわけでありますので、接続依頼を積極的に今後も継続して、接続していただくように、そういう行動を取っていただきたいとお願いしたいと思います。これは要望でございます。
○山田委員長 小西委員。
○小西委員 関連でお願いします。
 昨年実施した議会報告会の中で、下水に接続したいがやけど、散居村にあって宅地が物すごく大きいということで、第1接続点まで接続するための、各個人における工事に多額の費用がかかるということで、下水につなぎたいんやけど工事費がかかってなかなかできないと。
 そこで、3年以内につなげば補助金があたるという話はありますが、そういったことも考慮した補助金についての考え方というのはないのかお伺いしたいと思います。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 新たな補助金ということでの御質問でありますが、新たなそういう支援策を行いますと、これまで下水道に接続された方や、合併処理浄化槽区域の方にお住まいの方との公平性を保つ必要があるということでありますので、新たなそういう支援ということは今のところ考えておりません。
○山田委員長 山森委員。
○山森委員 午前中もう少し時間があるようですから、下水道会計についてちょっと愚問ですけど、少しお願いしたいと思います。
 今ほど、上水道に対する有収水量と配水量のことの話があったんですが、例えば砺波市内から二上へ送るわけですよね。各戸から流れる排水量というのは、みんなメーター検針で分かるんですよね。二上でも砺波市から入ってきた量というのは、二上でやるのか戸出でやるのか分かりませんけど、これも分かるんですよね。
 もしも下水が流れ出たら大変だなと思って。愚問ですけど、その差というのは、数字というのはつかんでいらっしゃるんですか。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 処理場、二上に到達した水量と、各戸でメーター検針を行っている水量でございますが、把握してございます。
 流域下水道のメーターについては、各下流部のほうのポイントで、県のほうの流量のメーターがございますので、そちらのほうでカウントしていらっしゃいますし、私どものお客さんが使われた水量についてはメーター検針で水量を確認しているということで、その両方はしっかりと常に確認をしているところであります。
 水量については、年間汚水処理水量というのが処理場に到達した水量、令和4年度については430万立方メートル余りということであります。
 一方、使用者が使われた年間の有収水量でございますが、これは380万立方メートル余りということで、令和4年度はそういう決算値となっております。
○山田委員長 ほかに御質疑ございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 ほかに御質疑等がないようでございますので、以上で午前の審査を終了いたします。
 なお、午後1時から、教育委員会及び市立砺波総合病院の決算について審査を行いますので、よろしくお願いいたします。
 皆様、御苦労さまでございました。

 午前11時17分 休憩

 午後 1時00分 再開

○山田委員長 決算特別委員会を再開し、教育委員会の決算についてを審査いたします。
 それでは、順次説明を求めます。説明については、資料番号及びページ番号を明示の上、要点を主としてお願いいたします。
○教育委員会 〔所管について説明〕
○山田委員長 以上で、教育委員会関係の説明は終了いたしました。
 それでは、質疑、御意見をお願いいたします。
 境 佐余子委員。
○境 佐余子委員 諸収入のほうで、奨学金の貸付金のところで質問させていただきます。
 令和2年度と令和3年度を振り返ってちょっと見ていたんですけれども、令和2年度の奨学金貸付金の収入未済額318万3,000円、令和3年度が329万8,000円、令和4年度が337万6,000円ということで、年々増加していると読み取っておりますが、これは返済できない人の数が増えたのか、同一の方の分が累積しているのか、まずお聞かせください。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 ここ数年微増ということでございます。滞納している方の人数につきましては減少しております。そういう状況でございます。
○山田委員長 境 佐余子委員。
○境 佐余子委員 確認させてください。滞納している方の人数は減少していて、金額が増えているということは、返している方は増えているけれども……、ちょっともう一度御説明いただいてもよろしいですか。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 奨学金につきましては、3年据置き10年償還ということで、10年間少しずつ分割して返済いただくことになっておりまして、最初はちょっと返していただけていたのが、例えば途中からちょっと滞ってしまったという方が少しいらっしゃいまして、それで金額的にはちょっと増えています。ただ人数的には減ってはおります。
○山田委員長 境 佐余子委員。
○境 佐余子委員 確かに今お話にあったように、3年間据置きということがあるわけですけれども、その3年間据置きの間に、3年後に支払いしてくださいねみたいな案内というのはもちろんされているわけですか。確認です。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 支払いの案内につきましては、その償還の年に案内をしております。最近では新規に償還が始まった方については、おかげさまで納めてはいただいております。
○山田委員長 境 佐余子委員。
○境 佐余子委員 そうしますと、先ほどお話ありましたように、最初は納めていたけれどもちょっと滞ってこられた方がいらっしゃるということでしたが、そういった方には督促状みたいな形で、払ってくださいねというお知らせをいつもされているということでしょうか。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 そのとおりでございまして、督促状を送付したり、あるいはまた電話連絡をしたりということで、納付のお願いをしているところでございます。
○山田委員長 林委員。
○林委員 関連してちょっとお聞かせください。
 この支払い方法はどのような方法で支払われているかを教えてください。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 基本的には振り込みでございます。
○山田委員長 林委員。
○林委員 振り込みであれば、もちろん指定の口座から引き落とされていくという……、じゃなくて振込、個人で振り込まれる。
 私、先ほどからちょっと調べておりましたら、口座振替で落とされていく返還方法が富山県の奨学金でも採用されております。1回、1回振り込んでくださいねというのは、手間を取らせるといいましょうか、ついつい遅れていく可能性があると思われます。できれば口座振替を利用するということは考えていらっしゃいませんか。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 それでは、県の状況なども確認してみたいと思います。ありがとうございます。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 同じく教育総務費の奨学金制度のうち、Uターン者特約制度の改めてこの説明と実績についてお尋ねしたいと思います。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 Uターン者の特約制度ですけれども、奨学金を借りていらっしゃった方が県外の大学で、県内でもいいんですが、卒業した後に砺波のほうに、今のところ基準日を設けていまして、10月1日にしているんですけど、10月1日を基準日として市内にずっと1年間住んでいらっしゃった場合につきましては、返還額の、普通の奨学金は半額を、神下 勇夫妻奨学資金の場合は半額償還していただいている分の金額について、減免してゼロにするというものでございます。
 実績につきましてですが、今現在、Uターン者特約の対象になる方が全部で22人いらっしゃいまして、そのうちこの制度を利用して実際に減免しておられる方は15人いらっしゃいます。そして、その方がそもそも県内の大学だったか、県外だったかというということもちょっと調べておりまして、もともと行っていらっしゃった大学は22人のうち5人は県内の大学等で、今申請していらっしゃる方が22人のうち15人ですので、そのうち10人程度は戻ってきていただいている形になるのかなというところでございます。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 なかなか非常に効果の高い事業だなと改めてお聞きいたしました。
 これは、現在この貸与型と神下 勇夫妻型、いずれもこれ月額4万円でしたっけ。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 今年度の貸付け給付分から金額を1万円上げさせていただきまして、令和4年度まで月額3万円だったものも、今年度、令和5年度から4万円にしております、大学生の場合は。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 ということで、ちょっとホームページの下の表は訂正したほうがいいですね。下の表は3万5,000円になっていますので。
 そこで、そうすると結局借りた本人というのは、月額8万円、市からの補助をもらって、返すときは2万円相当でいいということですよね。そうしたことによって22人中15人が活用されて砺波にUターンされたと。
 非常に効果が高いと思うんですが、この事業はもっと拡大することは考えていらっしゃいますか。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 今のところは全額貸付けの場合は半額で、神下 勇夫妻基金からの奨学金の場合は返還額がゼロになるということで、現在の制度を継続する予定でございます。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 要するに、となみ暮らし応援プロジェクトの内容をちょっとリニューアルして、もうちょっとレベルアップしたいという話もありました。ぜひこれに連動して、このUターンというのはすごく大事なポイントの事業なので、ぜひ検討をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 御意見頂戴いたしましたので、また担当部署とも協議したいと考えております。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 次に、別件で小学校費、スクールバス運行費3,478万3,000円についてお尋ねしたいと思います。
 実は我が家の奥さんが、今週の火曜日に庄東センターへ用事があって行ったそうです。そうしたら隣の幼稚園で運動会の練習しておったと。そしたら、スイカ組さん集まれーって言ったら、1人。メロン組さん集まれーって言ったら、また1人。というふうに、これって各クラスの代表者が集まっとるがかと思ったら、庄東センターの方にお聞きをすると、いや、あれで全員ながですという。要するにそれだけ少子化が進んでいるという話です。
 そういった中で、現在これだけの費用をかけてスクールバスを小学生のみを対象にして運行しておりますけれども、これは中学生も入れて併用運行というのはできないのかどうか。
 この件については、議会報告会の中でも複数の地区から非常に強い強い要望もある項目なんですけれども、そこについて何がネックなのか、まずお伺いしたいと思います。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 砺波市としては、今、小学校の遠距離の児童を対象にしましてスクールバスを運行しているところでございます。
 結局、小学生を対象にしているものですから、そのバスにもし仮に中学生となると、座席の関係ですとか、あとは中学校と小学校の、学校の時間がちょっと違いまして、中学校は例えば部活があって帰りが遅くてその運行にはちょっと間に合わなかったりですとか、あとは、特定のどこかの地域の中学生が乗ったとしたら、ほかの中学校の子供は乗れないのかという、多分そういった市内の公平であるかどうかというところも検討になってくるかとは考えております。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 今おっしゃったようなことは、ぜひ各地区とも膝を交えて相談をしていただいて、本当にそうなのかといったところも含めて、ぜひ検討をお願いしたいと思っております。
 今、砺波市立学校のあり方検討委員会ということをやっておりますよね。そうすると、将来的にはもう小中学校関係ないような時代がもうそこまでやって来ているわけです。我々も過去いろんなところを視察してまいりましたけれども、結局、当然のことながらほとんど遠い距離になるので、みんなスクールバスで通っているわけです。そうすると小学生も中学生も関係ないわけでして。
 だから、そういった部分だけでも先行的に、スクールバスの運行だけでも先行的な併用運行ということができないのかどうか。ぜひ検討をお願いしたいと思います。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 今、砺波市立学校規模適正化検討委員会を開催しておりまして、その学校の規模の適正化検討の中に、交通手段の確保という項目も検討することになっておりますので、今の御発言を踏まえまして砺波市立学校規模適正化検討委員会の場なども活用してまいりたいと考えております。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 言わんでおこうと思っていたけど、すみません、今の発言を聞いて。
 要するに各地区は、該当の地区はそうしてほしいと言うておるんです。だから僕は絶対的な条件として、まずこれは出てくると思うんです。全部スクールバスでカバーしてくれと。だからそこはしっかりと考えていただきたいなと思います。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 今現時点でのスクールバスについては遠距離のお子さんをということになっております。適正化の関係で、場所の関係とかいろいろありますので、ちょっとそれはどうなるか全く決まってはいませんけれども、御発言の趣旨も踏まえながら検討してまいりたいと考えております。
○山田委員長 境 佐余子委員。
○境 佐余子委員 児童福祉費の保育所費のほうで質問させていただきたいと思います。
 先ほど保育士の処遇改善のお話もありまして、非常に安心したなと思っておりました。
 ただ、見ておりますと非常に不用額も大きいかなと思ったんですけれども、不用額があるというのは全部が全部悪いということではなくて、ある程度の柔軟性を持たせるには必要なことではないかなとも思っているんですけれども、ただ、分からない中でちょっと思ったのは、もしかすると保育士が本当は必要なのに、成り手が少なくて不用額が出たんじゃないかなというちょっと不安を持ったんですけれども、このあたりはいかがでしょうか。
○山田委員長 老こども課長。
○老こども課長 現在、市の保育士につきましては、正規職員は総務課が実施する職員募集時に行っております。
 また、会計年度任用職員については、ハローワーク砺波や県の保育士・保育所支援センターに求人募集を行っておりまして、現在のところ、保育士については定数を満たしている形になっております。これについては、令和4年度末で、庄川の4園が閉園したこともありまして、その職員を現在ある保育施設に回したということもありまして、前年度よりもちょっと満たされた環境で仕事に当たっていただいている状況でございます。
○山田委員長 境 佐余子委員。
○境 佐余子委員 非常に満たされているというところは、保護者の方もそういうふうに聞くと安心かなと思うんですが、砺波市には公立と民営のこども園もあるわけですけれども、やはり砺波市の子供たち、保育を必要とする子供たち、どちらも同じ市の子供たちですので、民営のほうにもちゃんと保育士が充足しているのかしらという不安もあるんですが、そちらのほうはいかがでしょうか。
○山田委員長 老こども課長。
○老こども課長 民間保育施設につきましても、昔の厚生労働省のほうで、子供何人に対して保育士何人というふうに定数は決められておりますので、そこのあたりについては十分充足した形で運営されていると聞いております。
○山田委員長 境 佐余子委員。
○境 佐余子委員 両方ともに充足しているということで、これまた非常にありがたいなと、ほっとしたなという感じでございますが、ただ、やはり保育士はいろいろどうしても、この表現の仕方があまりよくないかもしれませんけれども、一般的に見て女性の方がやはり多かったり、そして一般的に世の中で、育児であったりとか介護であったりして職場を離れる方も多いのかなと思うところがどうしてもあるんです。これは変えていっていただきたいな、変えていかなきゃなと思うんですが、そういった場合に、これはちょっと提案になるんですけれども、例えば、今の県のほうの求人もかけておられるという話がありましたが、今、商工観光課のほうで、女性のための再就職応援セミナーというのをやっていらっしゃると思います。こういったところで、例えば保育士の再就職というのもあるよということを言ってみるのはどうかなと提案したいと思うんですが、いかがでしょうか。
○山田委員長 老こども課長。
○老こども課長 ただいまの御発言、非常に参考になりますので、今後の事務の中で取り入れていきたいなと考えております。
 あと、富山県のほうでは、今年、ワンチームとやまの中で保育士の人材確保に向けた新たな施策について模索をされておりまして、次年度以降、何らかの形で新たな取組がされるのではないかなということで、市のほうとしても期待をしているところでございます。
○山田委員長 川辺委員。
○川辺委員 それでは、老こども課長、よろしくお願いします。
 先ほど河合教育総務課長からもありましたけど、要はコロナ禍における子育て世帯へ臨時交付金を多々いろんなものを支給していただいた事業がございました。あくまでもコロナ禍であったということで、毎年、毎年あるものではない中においての話ですけれども、その中において、子育て世帯生活支援特別給付事業、それからとなみ子育て世帯応援臨時給付金給付事業が令和4年に行われた事業だと認識しているんですけれども、まずもって当初の目的どおり、目的とされるまたは支給を必要とされる皆さんに行き渡ったものか否か、どのように捉えていらっしゃるかまずお聞きしたいと思います。
○山田委員長 老こども課長。
○老こども課長 令和4年度の児童福祉費での新型コロナウイルス感染症対策費の主なものは、今ほど発言ありましたように、ひとり親への臨時給付金や児童手当受給者に対する臨時給付金となっております。
 給付の内容は、一律に支給する支援金と新型コロナウイルス感染症により家計が急変した世帯の児童に対して給付する支援金がございまして、いずれも該当する世帯の児童に対して全て支給をしたところでございます。
○山田委員長 川辺委員。
○川辺委員 それでは、計画当初の計画額ですから、そのときは大ざっぱな数字だったのかどうか分かりませんけれども、差異といいましょうか、子育て世帯生活支援特別給付事業のほうでは529件という実績であった。その先の計画段階では、ちょっと数字的には出せませんけれども、1,500万円ほどかな、差があったんじゃないかなと思っております。
 それからもう一点のほう、となみ子育て世帯応援臨時給付金給付事業のほうは5,564件。こちらのほうは砺波型ですよね。こちらのほうも当初は当然これだけの子供たちがいるんだということで計画されたものだと思うんですけれども、やはり差異が生じている。
 ここら辺はどのように捉えていらっしゃるでしょうか。
○山田委員長 老こども課長。
○老こども課長 子育て世帯生活支援特別給付金につきましては、先ほど申し上げたように、家計急変した世帯に対しても支給することとなっておりますので、その辺、市といたしましては、何世帯が急変するかということは見込めないものですから、ある程度余裕を持って予算措置をさせていただいたところでございまして、不足して、その時点で専決するとかそういうことをやるよりも、多めに見てすぐ対応できるほうがいいかなという判断の下、予算措置をさせていただいたところでございます。
 となみ子育て世帯応援臨時給付金につきましても、ある程度児童の数を見込んで予算要求をしておりますが、若干市外への転出ですとか、そういうこともありまして見込んだ数よりも減少しているのが事実でございます。
○山田委員長 川辺委員。
○川辺委員 そこで出てきたのがこの還付金のほうですね。よく分かりました。
 いずれにせよ、このような臨時給付金は毎年、毎年あるものではないですし、また、あってもらうわけにもいかないとは思っておりますが、どうかまたしっかりとした精査をしながら進めてやっていただきたいと思っております。
○山田委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、私のほうから文化振興費、文化財保全活用事業費についてお伺いしたいと思います。
 デジタルミュージアム「砺波正倉」のことであります。砺波市の歴史や文化をデジタルで楽しむウェブサイトということで、小学生、そして中学生にとっても、タブレット端末機を使用して学びの教材として生かされているということではあるんですが、そのデジタルミュージアム「砺波正倉」のアクセス数、そちらのほうに記録がありますが、令和3年度は4万4,895回。4万5,000回近くのアクセス数があったにもかかわらず、令和4年度は3万2,861回と大幅に減少しました。
 そこで、このアクセス数は、正直1万回余りも減るというのは何か理由か原因が絶対あったとしか考えられないと感じているわけですが、その辺のところはいかがなものでしょうか。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 デジタルミュージアム「砺波正倉」につきましては、過去に、海外からの自動巡回プログラムによるアクセス過多により、ページの閲覧が遅くなるなどの不具合が発生したことがあります。その都度、個別に不具合を引き起こしたと見られるアクセスについて遮断する措置を取ってまいりました。
 デジタルミュージアム「砺波正倉」のアクセス数につきましては、この遮断した不具合を起こしていると見られるアクセス分の純減が、結果的には総アクセス数の減少になったものと考えております。
○山田委員長 向井委員。
○向井委員 今ほど説明いただきましたが、要するにサイバー攻撃のようなものがあって、そのサーバーに不具合が生じていたからセキュリティーアップ、要するにウイルス対策の保護を強化したことでアクセス数が減少したということですね。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 海外からの自動巡回プログラムは送信元のアドレスやアクセス手法などがその都度変わることもあり、ある程度広い範囲指定で遮断する必要があり、一定の期間をいただいて調整したものでございます。
 俗にいうボット検索ということが専門家のほうでは言われておりますが、多くは中国とか東ヨーロッパから届いてくるものであります。
○山田委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、そのセキュリティーアップを図るためにメンテナンス期間といいますか、使用不可の期間が何か月か、何日かあったんだろうと思われます。いつ頃そのような期間があったのか。
 令和4年度中ということであれば、場合によっては教育活動にも支障があったのではないかなと感じるわけでありますが、その辺のところをお聞かせください。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 昨年の令和4年2月頃から4月にかけて調整をしております。この間、教育活動に支障があったとの問合せや報告などは届いておりません。
○山田委員長 向井委員。
○向井委員 年度始めだったということで、これは不幸中の幸いな部分もあるかと思います。
 こういう砺波市の文化を学ぶ機会には絶好の教材でありますので、その時期ではなかったということで本当によかったと思うんですが、基本的にこのデジタルミュージアム「砺波正倉」は、僕が知り得ている情報だと、外部からの侵入に関しては、まず県のクラウドを必ず経由しますので、そこで1回セキュリティーがかかっていて、それでもなおかつその中に入って、デジタルミュージアム「砺波正倉」でもセキュリティーアップの対策を図られなければいけない。要は二重に図られなければいけないということがこの数値から分かりました。本当にどうもありがとうございます。
 今後とも、こういったトラブルに巻き込まれないように頑張っていただきたいわけでありますが、この貴重な財産を有効活用していただければありがたいなと思っております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 それでは、子ども教室推進事業費についてお伺いしたいと思います。
 市では、砺波市放課後子ども総合プラン運営委員会を組織され、砺波市の放課後の子供の居場所対策を進めておられると思いますが、この砺波市放課後子ども総合プラン運営委員会の開催回数とその協議内容について、まずお聞かせください。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 まず、砺波市放課後子ども総合プラン運営委員会の開催回数につきましては、新型コロナウイルス感染症感染拡大以前は2回程度開催しておりましたが、新型コロナウイルス感染症感染拡大が始まった令和2年度以降は、年1回開催しているところでございます。
 また、協議の内容にいたしましては、放課後子ども教室、そして土曜教室、それから放課後児童クラブの現状についての、まず意見交換が行われておりますし、一番やっぱり問題になっている部分は人材発掘です。その人材発掘や運営面についての問題点の解決策や、新たな取組をどうしていけばいいかと。例えばコミュニティースクールとかですね。そういったことについて協議を行っております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 大変大切な協議内容をされているのに、1回で大丈夫かなと思いながら聞いておりましたが、放課後子ども総合プランの中で進めておられる放課後子ども教室は、平成19年から整備されていると思っております。
 現在、市内では4小学校区、6教室が活動されていますが、どういった経緯で始められているのか。また、それぞれの活動推進母体も併せてお聞かせください。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 放課後子ども教室というものは、放課後において、学校の余裕教室等の活用をし、様々な地域住民の参画を得て、学習活動やスポーツ、文化活動、交流活動等を行うものであります。これは、先ほどおっしゃられたとおり、文部科学省が所管する補助事業で、平成19年から始まったものでございます。
 また、活動推進母体は地域によって事情が異なっておりますが、主にやっぱり地区公民館関係あるいは学校関係、PTA関係、児童クラブ関係の活動が中心となっております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 6教室それぞれの事情、それから状況、環境とか違うということで、推進母体も地区公民館であったり、学校であったり、PTAであったりということで、本当にそれぞれの中でできる方たちが一生懸命取り組んでくださっているんだなと分かりました。
 今ほど三井生涯学習・スポーツ課長もおっしゃいましたように、国が就学後の児童が安全・安心な放課後を過ごせるように進められている事業なわけですが、砺波市において今6教室、そして、先ほど説明にもありましたけれども、年間延べ460回開催されているという状況に、本当にお世話されておられる方々に感謝申し上げたいなと思っております。
 ちょっと資料とか調べておりましたら、その中の一つ、放課後子ども教室の一つである庄川子どもわくわく教室は、平成27年に、地域による学校支援活動の推進をしているということで、文部科学大臣表彰も受けられているというのがちょっと記事で出ておりまして、この活動内容が本当に認められて一生懸命されているんだなということを実感しているわけです。
 そこでですが、放課後の子供の対策としては、放課後児童クラブ、こども課所管ですが、これが市内8小学校区全てに整備されており、ニーズに合わせて教室を増やすなどして対応してこられていますが、全学年を受け入れているクラブはまだ少ない状況であります。また、2年生までしか受け入れていないという放課後児童クラブもあります。そして、このこども課が所管の放課後児童クラブと、生涯学習・スポーツ課所管の放課後子ども教室は、同じような活動をしていながら管轄がこども課と生涯学習・スポーツ課と別々であることによって、一体的な実施には至っていないのかなと思っています。
 そこで、全学年を受け入れられるような受皿になるのが放課後子ども教室ではないかなと考えるのですが、今後の放課後子ども教室の拡充についてのお考えをお聞かせいただけたらと思います。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 平成26年度に、文部科学省と厚生労働省の合意に基づいて放課後子ども総合プランが策定されております。待機児童の解消に加え、就学後の児童が安全・安心な放課後を過ごせるように、放課後児童クラブの受皿の拡大や放課後児童クラブと放課後子ども教室の一体化などが推進されてきたところであります。
 しかしながら、近年では、本来多様であるべき放課後の過ごし方が、学校活動の延長につながると捉える向きがあることや、今日の教員の働き方改革などの学校の事情、また、多様化する社会情勢の中、新たに運営に携わる人員の確保が非常に困難となっている地域の事情があり、今後、放課後子ども教室の拡充は正直難しいものと考えております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 確かに人員の確保は難しいし、また、放課後児童クラブでも本当に支援員の確保が大変課題になっているというのも分かっております。
 ただ、今、まだ実際にやっていらっしゃる6教室ありますよね。そこのやり方なんかを参考にしながら、また拡充されるように検討を進めていただけたらと思います。
 そこで、関連してもう一つ、土曜学習推進事業の委託料についてもお伺いしたいと思うんですが、土曜学習推進事業は、現在、庄川土曜教室、庄川子どもわくわく教室、「学び場&遊び場」inせんだんのHILLということで、3つの教室が開催されております。先ほど三井生涯学習・スポーツ課長がおっしゃいましたように、せんだんのHILLは今年からということで、昨年度は2か所で延べ74回開催されたということで、やはりこの事業の必要性を感じているものです。議会報告会でも、土曜日に仕事があるので土曜日の子供たちの居場所についても何か考えていただけないかという意見も出ておりました。
 土曜日に子供が通える場所ということで、この土曜学習推進事業の拡充についてのお考えもお聞かせいただきたいと思います。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 土曜学習の昨年の回数は74回ということで、延べ546人の子供たちが参加しております。
 「学び場&遊び場」inせんだんのHILLの取組は今年から始まったわけですが、これは旧栴檀野幼稚園の建物と敷地を活用した、住民が主体となっている地域おこしや交流活動の拠点でありますが、土曜学習推進事業の場として栴檀野地区の実情に合わせて有効活用されたという新しい例でもあります。
 この取組、まだ見たことないんですけれども、そういうのを見ながら、他地区にこういう例もありますよという形で、機会があればというか、今度開催する委員会などで視察を行ったりとか、実際そういうものを紹介しながら、今後、他の地区にもこういう形で、少しでも、少ないところからでも着手できることがあればと考えているところでございます。それが最終的に拡充につながる一歩になればと思っております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 ぜひ、せんだんのHILLを見に行っていただいて、前向きに、いいところを参考にしながら進めていっていただきたいと思います。
○山田委員長 山本善郎委員。
○山本善郎委員 公民館費2,300万円ほど支払ってあるということでございます。これは報酬でございますので結構でございますが、うちの地区では、林では1日やっております。高波行くと午前中であります。若林行くと午後からです。そういう形の中でいろんな開館時間の差があるんですが、これは別にそういう形を取ってもいいことになっているんでしょうね。
 社会教育法を見てみますと、地区の実情に合わせて開館時間を設定しようと書いてあるわけですが、そういう理解でよろしいんでしょうか。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 まず地域の方でやっていただくことが大切だと考えておりますので、そのとおりに理解してもらっていいと思っております。
○山田委員長 山本善郎委員。
○山本善郎委員 そこで、細かい話になりますが、この2,300万円の中身というのは報酬があるわけですが、積算のときに、例えば半日と1日の差があるわけですが、積算の根拠の中のところはどういう形になっておりますか。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 北部のほうにつきましては、放課後子ども児童クラブのところなので、管轄はこども課になるかと思っておりますが。
 公民館費との関係はちょっと違うと思いますので、直接その地区の中で行っていただければいいのかなと思っています。
 館長につきましては、週2時間、1日でございます。それから、公民館主事につきましては週4日で、午前でも午後でもその事情に合わせて4時間という計算になっております。すみません。勘違いしておりました。
○山田委員長 山本善郎委員。
○山本善郎委員 そういうことで、アワー当たりの単価で掛けてやるということで、それでよろしいんじゃないかと思いますが、別に教育委員会のほうから、こうしなさい、ああしなさいという言い方ではないですね。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 それは本当にその公民館の都合のいいような形に調整していただいております。
○山田委員長 ほかにございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 ほかに質疑等がないようでございますので、教育委員会関係の審査を終了いたします。
 この際、暫時休憩いたします。再開時刻を午後2時45分といたします。よろしくお願いいたします。

 午後 2時40分 休憩

 午後 2時45分 再開

○山田委員長 それでは、休憩前に引き続き、決算特別委員会を再開し、市立砺波総合病院の決算について審査を行います。
 それでは、順次説明を求めます。説明については、資料番号及びページ番号を明示の上、要点を主として御説明願います。
○総合病院 〔所管について説明〕
○山田委員長 以上で、市立砺波総合病院関係の説明は終了いたしました。
 それでは、質疑、御意見をお願いいたします。
 境 欣吾委員。
○境 欣吾委員 過日の本会議一般質問で山本篤史議員から質問があって、それに答弁をいただいているので、言わば跡なでするような格好になって恐縮ですけれども、もうちょっと詳しく教えていただけるかなということで質問したいと思います。
 今ほどの決算の説明でもありましたが、医業収益だけを見るとマイナスになっているけれども、医業外の収益の大幅な額と相殺をして黒字と伺いました。こういう構図というのはずっと継続していますよね。令和2年に、いわゆる新型コロナウイルス感染症対策に関する補助金というものが、たしか13億円ぐらいでしたか、医療従事者への慰労金というものも含めて来ていましたので、それを除くと11億円余りが来ていたのかなと。それで、令和3年では8億5,000万円ぐらいですか。大分減ったわけですよね。それが、先ほど話ありましたけど、令和4年のときにまた1億円ほど減ってという話がありました。
 それで、やっぱり気にかかるのは、新型コロナウイルス感染症が5類になって、現在進行中の令和5年度ですよね。このときに、いわゆる国からのこの補助金というものがどういうことになるのかという、もう想定はされていると思うんですが、ちょっとどういうふうになるのかなというのを教えていただけるでしょうか。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 医業外収益につきましては、新型コロナウイルス感染症の関係の補助金ということで、主には確保病床に係る補助金ということで、令和4年度につきましては7億1,000万円ほどということで、令和3年度からはこれが1億円ほど減額という形になっています。
 今年度、令和5年度につきましても、単価につきましても1床当たり7万1,000円から3万6,000円というふうに減額されるなど、それから対象につきましても、本当にそのフェーズとか、必要に応じたものに減額されるということで、令和5年度につきましてはさらに減額が予想されます。
 令和6年度以降につきましては見込めない可能性もあると聞いております。これはまだ決定ではございません。
 実は国のほうでは、今考えているのは、令和6年4月からはもう通常の診療体系に戻したいと。今、令和5年度は移行期間という話で今は進んでおりまして、これ以降、具体的な助成の基準がまだ示されてはいないんですが、大変厳しい状況というのは理解しながら営業収益を伸ばしていく形で進めていかなくてはいけないと考えております。
○山田委員長 境 欣吾委員。
○境 欣吾委員 なかなか厳しいということだったのですが、この決算の報告書をお読みしても、患者さんが従来どおりの形に増加して戻ってくるということはなかなか見込めないという記述もあったのです。そういう中で、医業内の収益をどうしていくのかということだと思うんですが、記述の中で、診療単価の大幅な改善を図って頑張ってきたという話がありました。資料をお見受けしたら、これが該当するのかなと思ったんですが、平成30年の患者1人、1日当たりの診療収入というものが、入院患者では4万8,522円だったのが、令和4年では5万6,139円というふうに改善をされていると。それから、外来の方でも平成30年度は1万4,214円だったものが1万6,322円という形で改善をされているというふうに努力をされているというのが分かりました。
 ただ問題は、私はよく分からないんですが、診療の質を上げるとか、いわゆるDPC係数ですか、これを向上させる取組を通じて診療単価を引き上げてきたということだったのですが、この方向をさらに進めるということで、さっき言われた、ちょっと先、経営的に厳しい状況を乗り越えていくという、いわゆる伸び代というか、余裕というか、そういうものはこの方向の中から出てくるのかなというのがちょっとお聞きしたかった点です。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 診療単価の改善ということで診療報酬の算定の向上に努めて、医業収益のほうを伸ばして病院経営の改善を図っていくというのが第一ですけれども、それにはやっぱり地域の病院との連携と紹介、逆紹介等を通じて患者数の増大、確保に努めていくというのは大前提だと思っております。
 それに加えて、国の施策等、医療施策等も注視しながら収入の確保、それから経費の節減も含めて、経営の健全化を進めていくというところでございます。
○山田委員長 境 欣吾委員。
○境 欣吾委員 山本篤史議員の質問に対して、入院患者が元に戻らない、なかなか元どおりということにはなっていかないかもしれないが、新しい形態の急性期病院を目指していくと、多機能の急性期病院という言い方をされていたと思うんです。
 それで、緩和ケア病棟をつくっていくということなんかも、やっぱり柱の一つなのかなと思ったんですが、やっぱり経営を立て直していくということも考慮に入れた、そういう方向かなと思うんですが、その辺をもうちょっと詳しくお話しいただけたらなと思うんですが。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 緩和ケア病棟につきましては、令和7年度開設に向けて今準備を進めております。
 そういった形の患者さんについても受入れということで、病床数のほうにつきましても一般病床のほうを減らすとかいうことで、経営の改善に努めていきたいと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 今ほど、営業収益等の関係について質問されましたので、私は、医業外収益について質問いたしたいと思います。
 資料も頂いているわけでありますけれども、訪問看護ステーション事業、そしてまた、居宅介護支援事業でありますけれども、新型コロナウイルス感染症によりまして、訪問介護、そしてまた訪問看護が非常に需要が多いわけでございます。
 以前からも、訪問看護のほうにつきましては、令和に入りましてからスタッフの数も増やしていただきまして、このニーズに対応していただいているわけでございます。順調に推移をして今日を迎えているわけでありますけれども、コロナ禍に入りましてから、やはり訪問回数がぐっと増えている状況でございます。やはりこれはマンパワーでありますので、スタッフが少ないときは収支は大変プラスだったんですが、今はとんとん、若干マイナスかなというこの資料になっておりますけれども、今後、訪問看護ステーションの充実をさらに進めていただきたいという観点から質問するわけでありますけど、今後の訪問看護ステーション事業に対する考え方、どういうふうに考えておられますか。お伺いしたいと思います。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 訪問看護ステーション、訪問看護につきましては、コロナ禍ということもありますが、利用者数、それから訪問回数が非常に増加しております。職員数を増やして、今現在は医療スタッフ等で18人の体制で行っております。事務職含めますと21人になるんですけれども、18人の体制で行っております。現在は、この人数で何とか間に合っている状況でございます。
 今後の訪問件数等につきましては、今、コロナ禍ということもあって増えてきているんですけれども、その辺のことも含めまして、この後どのような形で推移していくかということも見守りながら、人件費がほとんどの経費でございますので、その辺加味しながら職員数等につきましては適切に対応していきたいと思います。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 しっかりと市民ニーズに対応していただきたいと思います。
 それからもう一点。
 居宅介護支援事業所の関係ですが、以前のときに、ケースワーカー1人で孤軍奮闘しておられたわけでありますけれども、議会のほうからもいろいろ要請をいたしまして、令和元年からケアマネジャーの方が2人で活動しておられると思いますけれども、大変収支は好調のようでございます。
 この居宅介護支援センターの今後、どういうふうな状況で考えておられるのか、それについてお伺いをしたいと思います。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 居宅介護支援事業につきましては、今、ケアマネジャーが2名で対応しております。平成29年からスタートしておりまして、平成31年に1人ということで、今現在はケアマネジャー2人の体制で行っておりまして、実は令和5年4月からはもう一人、ケアマネジャー3名体制で今事業に当たっております。
 ケアプラン等の作成件数、それから利用者数につきましても伸びてきておりまして、今後の状況を見ながら、これはほとんど市立砺波総合病院の関係の介護といいますか、退院患者に対するケアプラン等の作成でありますので、その辺も含めましてニーズに応じたケアプランの職員配置で対応してまいりたいと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 結局、患者の方が退院される道筋としては、やっぱりこの居宅介護支援事業所の役割って大変僕は大きいと思っているんです。ですから、これはやっぱり充実させていただきたいということは以前から申し上げているんですが、そのようにしていただきたいと思います。
 もう一点。
 過日、市民課の国保の関係について、健診について質問いたしました。大変当事者能力のないような答弁をいただいたわけでありますけれども、ミニドックを令和2年度のときに、新型コロナウイルス感染症によって制限といいましょうか、少なくされて、そしてまた、だんだんやっていると思いますけれども、1泊2日のドックの状況、ミニドックと1泊2日の人間ドックの関係について、今現在どのようになっているのかお伺いしたいと思います。
○山田委員長 三井病院医事課長。
○三井病院医事課長 市立砺波総合病院の健診センターの状況についてお答えしたいと思います。
 健診センターの件数ですが、健診のほうも、いろいろ政府管掌のものや企業のもの、ミニドック、日帰りドック、1泊2日ドックと種類はございますが、合わせて3,391件が令和4年度中の件数でございました。収益といたしましては約8,000万円こちらのほうでございます。その他営業収益4億5,000万円の一部となっております。
 そこで、今お尋ねいただいております1泊2日ドックにつきましては、一般の方の病棟での宿泊のほうは現在も避けたいと思っておりまして、令和2年度から1泊2日ドッグをずっと中止しておりまして、現在も中止を継続しております。ただ、市立砺波総合病院での1泊2日のドックは、もともと新型コロナウイルス感染症前でありましても、年間に多くて50件程度で多くはなかったんです。それで影響のほうは全体においては少ないところかなと考えているところであります。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 それでは、患者1人、1日当たりの診療収入について、三井病院医事課長に質問したいと思います。
 病院経営にとって、この入院診療単価をどう引き上げるかということというのは収支に直結するすごく大きな課題だと思っております。
 当院の入院単価の推移は、先ほど境 欣吾委員のお話もあったんですけれども、これまでずっと4万円台で推移をしていたのが、令和2年度に5万円台に乗っかりました。以降、年率4%程度の勢いで伸びて、令和4年度は5万6,139円ということでございます。この結果については非常に大いに評価をしたいと思うわけです。
 そこで、この入院診療単価を引き上げる手段として、DPCの機能評価係数の向上ということがあるわけでありますけれども、現在、当院のこの偏差値というのは、富山県下のDPC対象病院の中にあってどのような立ち位置にあるのか。また、このDPCから見える当院の特徴及び優位性についてお尋ねしたいと思います。急な質問なので分かる範囲でお願いします。
○山田委員長 三井病院医事課長。
○三井病院医事課長 まず、平均在院日数でございます。
 本院の令和4年度の一般病床の平均在院日数は13.4日。前年度の12.7日に比較いたしまして0.7日延伸いたしました。令和4年度におきましては、入院期間が長期となる症例の多い新型コロナウイルス感染症の入院患者の増加、また、急性期を経過した回復期の患者さんが転院する場合が多い地域包括ケア病棟において、新型コロナウイルス感染症患者さんが確認されたことによりまして、一般病棟からこの地域包括ケア病棟への受入れを制限した期間がございました。このようなことから平均在院日数が延伸したものであります。
 入院に係る診療報酬の算定方法といたしまして、本院も採用していますDPC制度におきましては、病気に応じて1日当たりの点数が定められておりまして、医療資源の投入量が多い入院初期の1日当たりの点数は高く、その病気の平均在院日数を超えた後期の1日当たりの点数は低く設定されています。このため、その病気の平均在院日数を超えずに退院する場合、高い診療報酬を短い日数で割り算いたしますので、入院診療単価は向上するということになります。
 平均在院日数の短縮によりまして、診療単価は向上いたしますが、新たな入院患者さんが増加しない場合、延べの入院患者さんは減少していくこととなります。延べ入院患者数の減少、つまり病床稼働率の低下は入院収益の減収に至る可能性があるものであります。入院収益の増収には、平均在院日数の短縮による単価の向上とともに新たな入院患者さんを確保し、病床稼働率を維持していく患者さんの好循環が求められているものであります。
 なお、退院の決定は医学的な判断に基づくものでありますので、在院日数の短縮のために、短縮が医学的な判断に優先することはございません。しかしながら、入院期間の延伸は、高齢者のADLの低下を誘引する場合がございますので、入院早期からのリハビリの介入、そのような適切な退院を支援しているところです。
 また、ダヴィンチ手術など高度医療の実施により治療の適正化を進め、在院日数の短縮に努めているところであります。特に、医療以外の要因による退院の延伸を避けるため、本院の患者総合支援センターにおきまして、退院支援に注力するため、入退院支援業務に専従の看護師、社会福祉士を配置しています。可能な場合は入院前から退院支援を行っているところです。
 次に、DPC制度について御説明させていただきたいと思います。
 DPC制度につきましては、こちらは入院収益を算定する制度であります。入院の基本部分であります包括部分と手術などの出来高部分を合算して算定する方法です。このうち包括部分は、病気に応じた1日当たりの点数に、入院の日数と医療機関別係数と呼ばれる医療機関ごとの係数を掛け算して算定します。ここに手術などの出来高の単点数を加算してまいります。出来高部分も手技ごとに、手術の種類ごとに点数の定めがあるところです。
 医療機関別係数につきましては、基礎係数、機能評価係数Ⅰと機能評価係数Ⅱから成り立っております。基礎係数は医療機関の機能、具体的には大学病院や一定の要件を満たす病院、もう一つ標準病院と3種類あります。本院は標準病院です。機能評価係数Ⅰは施設基準に基づく体制を係数化しています。もう一つの機能評価係数Ⅱについては、医療提供体制全体の効率改善の取組を評価し、係数化したものでございます。これは6項目の評価項目がありまして、診療実績を基に毎年見直されております。
 本院の令和4年度に適用いたしました、この機能評価係数Ⅱは0.1319でした。前年度に比べて0.0015改善したところであります。この数値の全国的な評価につきましては、偏差値は65.6で、具体的には、約1,500ほど病院ございますが、1,500病院中116位でありました。偏差値はやや低下いたしましたが、数値そのものは改善いたしましたので、入院収益の増加に作用しているところであります。
 この機能評価係数Ⅱにつきましては、全国の病院の実績が絶対評価ではなくて、相対評価に基づいた数値であるので、本院の実績がそのまま係数に反映するものではありませんので、数値や順位、偏差値には変動が見られるものです。なお、令和5年度に適用しております係数は0.1363です。令和4年度に比べて改善いたしました。令和5年度の数値につきましては、偏差値は67.6。順位は標準病院約1,500ですが、このうちで79位となって、全国でも上位に位置づけられているところと考えています。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 大変分かりやすく御説明をいただきました。ありがとうございました。
 そこで、嶋村病院事務局長にお伺いしたいんですけど、結局この在院日数が表向きはそんなに変動がないと。要するに、今DPCによってぐっと診療単価は上がったけれども、在院日数そのものはそんなに変動してないという理由というのは、新型コロナウイルス感染症患者による影響が大きいと今おっしゃったのかなと聞いておりましたけど、これ、分かるかどうか分かりませんが、新型コロナウイルス感染症を除いた場合、やっぱり実際在日数は減っているんですか。
○山田委員長 嶋村病院事務局長。
○嶋村病院事務局長 在院日数の御質問でございますけれども、在院日数そのものがこのDPC制度にとって非常に重要なポイントになるものですから、当然、いわゆる先ほど来言っておりますⅮPCの機能評価係数Ⅱの中に効率性係数というのがあって、そこの係数のほうに反映されてくるわけです。そこで、当院はもともとDPC制度、特に平成29年度に外部コンサルが入った当時から、ここら辺の取組も併せて行っておりまして、実質的に私どものような病院については、在院日数13日程度というような、あるいは低い年であれば12点幾らというのがあるわけですが、そこを目指すべきだということで取組を行っておりました。
 新型コロナウイルス感染症の影響云々の確かに足を引っ張るような要因というか、それは確かにございましたけれども、それを除けば、ほぼこの13日平均というか、そこら辺はクリアできているのかなと認識はしております。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 要するに、この3年間で6,269円も診療単価が上がったんですよね。これ、率にしたら12.6%。すごく上がったわけですよね。ところが、こうした結果というのは本来在院日数に反映してしかるべきだと思うんですけど、日数のほうはふらふらしているわけですよね。
 ここをもう一回説明していただけますか、簡単に。
○山田委員長 嶋村病院事務局長。
○嶋村病院事務局長 在院日数の関係は効率性係数というものですけれども、それ以外に、係数の中には、特に当院が力を入れて取り組んできたものの中に救急医療係数というのがございます。
 これは、当院が高度急性期を担う病院だということで、特に救急搬送された患者さんあるいは救急でウオークインで来られた患者さん、こういった患者さんにどれだけの処置をしているかというところも、これの評価の対象になっておりまして、実は、正直に申し上げてDPCのこの取組を強化する前は、そこら辺、ちょっと半ば救急医療係数に関する取組というのが少し弱い部分があったんですが、やはり当院はそういった患者さんを受け持つ病院であるということで、救急医療に対する取組を強化した点で、ここの救急医療係数が大幅にアップしたというのが非常に大きいです。これが最大の要因だと思っております。
 それが、いわゆる在院日数が大きく上がっていないのに、患者数もこうやって落ち込んでいると。何でという話にもなるかもしれませんが、機能評価係数のその他の部分で大きく伸ばしているというところがあるかと思っております。
○山田委員長 そのほか、何か御質問等ございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 ほかに御質疑等がないようでございますので、市立砺波総合病院関係の審査を終了いたします。
 市立砺波総合病院の皆様、お疲れさまでございました。
 なお、委員の皆様はそのまましばらくお待ちください。

○山田委員長 それでは、これまでの委員会において、当局から、後日、答弁するということになっておりました事項について、説明を求めます。
 安地総務課長。
○安地総務課長 13日の決算特別委員会で、山本善郎委員からいただいた質問につきましては、公平委員会開催時に行われていることについてと認識しております。
 公平委員会の事務につきましては、勤務条件に関する措置の要求の審査、判定や、不利益な処分についての不服申立てに関する裁決または判定などとなっています。しかしながら、勤務条件に関する措置の要求や不利益な処分についての不服申立ての実績はこれまではございません。
 一般的に、年に1回開催しておりますのは、公平委員会関係の規則の改正に関する決議や、市の組織に関することの報告などが行われているものでございます。
○山田委員長 ただいまの説明について、質疑等はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 ないようでございますので、以上で本日の審査を終了いたします。
 なお、決算特別委員会の最終日となります19日は、午前10時から再開いたしますので、よろしくお願いいたします。
 皆様、御苦労さまでございました。

 午後 3時33分 閉議

  砺波市議会委員会条例第29条第1項の規定により署名する。

砺波市議会決算特別委員会

   委員長   山 田 順 子



令和5年8月 決算特別委員会 定例会 3日目 名簿

             決算特別委員会

1.会議に付した事件
  ・8月定例会付託案件の審査

1.開議及び閉議の日時
    9月15日  午前10時00分  開議
    9月15日  午後 3時53分  閉議

1.出席委員(16名)
  委員長 山 田 順 子     副委員長 山 本 篤 史
   委員 山 森 文 夫       委員 大 楠 匡 子
   委員 川 岸   勇       委員 島 崎 清 孝
   委員 山 本 善 郎       委員 川 辺 一 彦
   委員 有 若   隆       委員 境   欣 吾
   委員 開 田 哲 弘       委員 小 西 十四一
   委員 神 島 利 明       委員 向 井 幹 雄
   委員 林   教 子       委員 境   佐余子

1.欠席委員(なし)

1.説明のため出席した者の職・氏名

 企画総務              建設水道
 部  長 島 田 繁 則      部  長 構  富 士 雄

 企画総務部次長           建設水道部次長
 総務課長 安 地   亮      土木課長 菊 池 紀 明

 建設水道部
 都市整備課長 金 厚 伴 行      上下水道課長 石 黒 一 憲

 病  院              総合病院
 事務局長 嶋 村   明      総務課長 田 村 仁 志

 管財課長 野 崎 和 司      医事課長 三 井 麻 美

                   会  計
 経営管理係長 廣 谷 和佳子      管 理 者 東 川 弘 美

 教育委員会             
 事務局長 森 田   功      教育総務課長 河 合   実

 こども課長 老   雅 裕      生涯学習・スポーツ課長 三 井 康 司

 監査委員 佐 野 勝 隆      監査委員 今 藤 久 之

 監  査
 事務局長 林   哲 広

1.職務のため出席した事務局職員

                   議事調査課長
 事務局長 津 田 泰 二      議事係長 石 黒 哲 康

 主  幹
 調査係長 吉 水 慎 一      議事係・調査係主任 榮   朋 江



令和5年8月 決算特別委員会 定例会 2日目 本文

1.会議の経過
 午前10時00分 開議

(8月定例会付託案件の審査)
○山田委員長 ただいまより、決算特別委員会を再開いたします。
 なお、本日、境 佐余子委員から、御都合により欠席される旨の欠席届が提出されておりますので、よろしくお願いします。
 それでは、福祉市民部の決算について審査を行います。
 それでは、順次説明を求めます。説明については、資料番号及びページ番号を明示の上、要点を主としてお願いしたいと思います。
○福祉市民部 〔所管について説明〕
○山田委員長 以上で、福祉市民部関係の説明は終了いたしました。
 それでは、質疑、御意見をお願いいたします。
 林委員。
○林委員 私からは健康診査事業費のうち歯周疾患健診事業費についてお伺いします。
 歯周の健康は全身の健康につながる大切な健診であると考えます。対象者は30歳、40歳、50歳、55歳、60歳、65歳、70歳で、料金1,000円を支払うことで受診ができるこの事業でありますが、令和4年度の受診率をお伺いしましたところ、若い年齢は10%前半であります。60歳以上になると若干それが上がり、それでも15%弱という受診率の低さが気になります。
 令和4年度は、新型コロナウイルス感染症の関係もあり、対象者が受診控えをされたのかなということもあるのかと思うのですが、既に自分で歯のメンテナンスを行っていらっしゃるから受診の必要がないよとかかりつけの歯科医に言われていることもあるかもわかりません。
 この受診率の低さをどのようにお考えであるかをお伺いします。
○山田委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 新型コロナウイルス感染症による影響も一因にあると考えております。といいますのも日本歯科医師会が実施しております調査がございまして、その中でも、新型コロナウイルス感染症による受診控えは解消の兆しが見えつつも、約3割の方が不安を感じているという結果がございますので、新型コロナウイルス感染症の影響も一因であると考えております。
 また、本市の市民のアンケートを取りましたところ、相談できるかかりつけ医の歯科医がいるという方が7割という答えであったんですが、先ほど言われた定期健診、いわゆるメンテナンスをされている方というのは約1割しかいないという結果から、ここからは推測になってしまうんですけれども、昔ながらに痛くなったら治療に行くという意識ですとか、あと、これは私もなんですけれども、子供の頃に歯科医に通って、削ったり抜いたりとかという痛い思いがあるということで、歯科の治療に行くというのをちょっとためらうというのも一因にあると考えております。
○山田委員長 林委員。
○林委員 でも、歯周疾患の健診というのは、虫歯というよりはむしろ歯周なので歯肉とかそういうようなものを見ていただけるのかなという思いが私はあります。今、杉本健康センター所長が言われたように、やはり歯においては非常に皆さん怖いというか、歯科医にかかることがちょっと、現状、何か症状がないとなかなか行きにくいところであるかなとは思います。
 また、令和4年度、この事業における予算は368万1,000円で、受診者の割合から読み取って、対象者は大体4,700人ほどだったのかなと思われます。そのうちの611人が受診され、約87万円が余剰となり、例年の健診結果をもって受診者を低く見積もっていらっしゃるのかなというところがちょっと気になります。また、10%前半の受診率では健診の効果を問うことも難しいのではないかと考えます。
 今後、受診者を増やすためにどのような努力をされていくのかをお伺いします。
○山田委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 本市では、通年、口の健康づくりの普及啓発のため、成人、高齢者を対象といたしました歯科相談や健康教室等を行い、口腔ケアの正しい知識の普及等に努めております。引き続きしっかり努めていきたいというところであります。
 また、未受診となった方に対しましては再度案内をしているほか、その方にはどのような理由で未受診になったですとか、定期受診をしている方の把握ですとかをまた引き続き行っていくということ、また、歯周疾患健診を広報となみやケーブルテレビ、FMとなみ等での情報発信に加えて、市内の歯科診療所のほか、特定健康診査実施医療機関や調剤薬局にもポスター等を掲示して、しっかりと周知してまいりたいと考えております。
○山田委員長 林委員。
○林委員 今ほど心強い回答をいただきました。
 さきにも話しましたが、歯周の健康はおいしく食べること、心身の健康につながる入り口であると考えます。どうかこの健診の受診者を増やし、健康寿命の延伸に貢献いただきたいと考えます。どうぞよろしくお願いします。
○山田委員長 川辺委員。
○川辺委員 それでは、再度杉本健康センター所長、お願いします。新型コロナウイルスワクチンの接種に関して質問させていただきます。
 先ほども説明ありましたが、令和4年度の事業の分と令和3年からの繰越明許があるわけですけど、あくまでも令和4年度で秋接種というところに焦点を当ててお伺いしますが、要は秋接種に受けられた市民の皆さんは、3回目、4回目、5回目の接種の方が主だったのかなと思っております。その中において、もう令和4年ですから、市民の皆さんもある程度の接種慣れをしていらっしゃったんだろうというふうにも思っているんですけど、要は接種を早くしてほしいという方と、もう嫌だと言われる、拒否される方がかなり分かれてきたような年だったのかなと思っているんです。
 それで私が聞いた内容からすれば、65歳以上の方で75.6%、それから10代、20代、30代関係はやっぱり20%から30%とお聞きしていたんですけれども、あくまでも国からの要請事業でもあるという中において、対象者全員に本当は接種できるようにいろいろ準備されていたこともあったでしょうが、昨年の接種状況、接種されたまたはそういう準備をされた中において、この接種状況をどのように分析されているか、まずお聞きしたいと思います。
○山田委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 令和4年の秋接種に関しましては、約4万人を対象として、接種率9割の約3万6,000人ということで当初計画をしておりましたが、接種者が2万3,884人、接種率が54.4%と当初より大きく下回ったところであります。
 若い方のところで大変受診率が低かったということで、その要因といたしましては、オミクロン株は感染しても若い世代の多くの方が軽症や無症状である中で、初回接種等での自身の副反応の経験から、追加接種後の副反応で学校や会社等を休まなくてはいけないことを懸念されたことが、若い方の接種が進まなかった要因だと考えております。
○山田委員長 川辺委員。
○川辺委員 先ほどもありましたが、要はもう私は拒否したいんだという意思の表れみたいなものが、昨年の場合やっぱり出始めたなと思っていたところであります。
 そして、先ほども言いましたとおり、接種率の低い年代に対して、もう体が拒否するって言われてしまうとどうしようもならないのかもしれないけど、ましてや強制はできるものではない。国はよく努力義務という言い方もされていたようですけれども、そういう方々に対して、接種のお勧めといいますか、そのような動きまたは推奨されていたというようなことはあったのでしょうかどうなんでしょうか。お聞きします。
○山田委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 まず取組といたしましては、これは若い世代だけではありませんけれども、まず令和4年度は、毎月広報となみに新型コロナウイルスワクチンの情報を掲載し周知したほか、あと、適時ホームページの更新を行い接種情報の発信を行いました。
 また、学校が休みの土曜日、日曜日の接種機会を確保するために、砺波まなび交流館で集団接種を行った際には、5歳から11歳の幼児の接種を確保したほか、12歳以上の未成年の方も受けられるように接種の機会を増やしたところでございます。
○山田委員長 川辺委員。
○川辺委員 いろいろと御努力をいただいていたということはよく分かりました。
 本当に、今また現時点ではまた増えてきているという報道もあるんですけれども、またこれからもどうか市民の健康づくりのために御努力いただきたいと思います。
○山田委員長 神島委員。
○神島委員 住民票などのコンビニ交付サービスについて伺いたいと思います。
 先ほども説明ありましたが、令和4年12月からコンビニ交付サービスが始まって、使用状況については今年の3月で11.9%と伺いましたが、このコンビニ交付に対してどれぐらいを目標設定されていたのか伺いたいと思います。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 予算のときは、利用される方は大体10%ほどかということで予算立てをしておりました。
○山田委員長 神島委員。
○神島委員 10%が12%近く。大体の目標どおりかなという思いがあると思いますが、コンビニの交付サービスは大変利便性がよいと思いますので、やっぱりこれをもっともっと市民の方に知ってもらう必要があるんじゃないかと思いますが、その辺の周知に関してはどのようにされているのか伺いたいと思います。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 周知につきましては、まず、開始当時は令和4年12月ですが、広報となみでコンビニ交付が始まりますということをお知らせいたしました。
 また、ホームページでもコンビニ交付のやり方などを掲載しております。ホームページではコンビニ交付システムのメンテナンス期間は使用できないことがあるということで、そういう情報につきましては随時お知らせをしているところです。
 また、市民課の窓口では印鑑登録をされた方にお渡ししているチラシがございますが、それに、印鑑登録証明書をマイナンバーカードを使ってコンビニなどで取得することができるということを掲載してお知らせしているところです。
○山田委員長 神島委員。
○神島委員 12月から始めまして、今までそういったコンビニ交付での課題点というか、問題点みたいなものがありましたら教えてください。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 コンビニ交付に関しての問題点などは、今のところは特にトラブルは聞いておりません。
 今年度になりましてですが、5月に全国的に誤交付、誤って交付されるということがありましたが、システム業者に問題がないということを確認してもらってサービスを継続して行っております。
○山田委員長 神島委員。
○神島委員 マイナンバーカードの交付率も78%と8割近くの人が持っていると思いますので、本当にこのコンビニサービスは非常に利便性がいいと思いますので、もっともっと市民の方にPRをして使ってもらえば、市役所へ来てわざわざ待っていなくても近くのコンビニでもできるという、本当に利便性がいいと思いますので、もっとPRすればいいと思いますのでよろしくお願いいたします。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 国民健康保険事業の保健事業についてお尋ねしたいと思います。
 この特定健康診査が令和3年度受診者が3,999人で、受診率が50%。それで、昨年度は受診者が3,842人で49.4%という状況になっているわけであります。大変低いという状況でありますが、予防というのは大変大事であると思いますけれども、再通知とかしておられると思いますけれども、どういう状況になっておりますか。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 特定健康診査の受診勧奨につきましては、はがきと電話での受診勧奨を行っております。
 6月の特定健診を始めるときに、前年度に受診しなかった方のうち、40代から50代の方を優先的にはがきを送付しております。令和4年度は大体3,000人ぐらいの方におはがきを送付して、今年も特定健診始まりますということをお知らせしております。7月頃になりましたら、まだ未受診の方がおられますので、その方に対して電話をかけて特定健診受けませんかというお電話をしております。これは、昨年度は大体1,300件ほど電話をしております。8月中旬になりましたら、まだ受けておられない方がいらっしゃいますので、その方にはがきを送付して、9月14日までは受診できますよということでお知らせして受診を促しております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 特定健康診査の状況についてお聞きしたわけでありますけれども、保健事業のミニドックです。
 コロナ禍であったからかと思いますけれども、期間を短くして実施されたのではないかなと思っているんですけれども、令和3年度が219人で、昨年度が217人となっておりますけれども、ミニドックの期間の制限された状況ってどういうふうになっておりますでしょうか。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 1日ミニドックにつきましては、国保では助成事業として行っておりますが、実際実施しているのが市立砺波総合病院の健診センターで行っております。
 新型コロナウイルス感染症の感染が広がったときには、一時期、健診センターを閉めていたということも聞いておりますが、令和4年度につきましては年間を通してやっていただいていたかと思っております。すみません、具体的にはちょっと市立砺波総合病院のほうに確認をさせていただきたいと思いますが、どういたしましょうか。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 令和3年度が219人、昨年度は217人なんです。今ほど、何か人ごとみたいなことを言っておられますけど、これは国保事業でやっているわけですから、もっと当事者能力を発揮していただきたいと思うんですけど、今の回答は何か釈然としないんですが、実態はどういうふうになっているんですか。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 市民課では国保の助成事業として、広報となみのほうに、まず3月に翌年度に向けて、次年度の予約を開始いたしますという記事を掲載しております。また、9月の特定健康診査が終わる時期に、特定健康診査受けておられない方も1日ミニドックの助成をしておりますのでまだ受診できますという記事を掲載してPRしております。
 また、ホームページのほうにも1日ミニドックの助成事業については掲載はしております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 よう分からんな。何が分からないかというと、令和3年度と令和4年度と全然違うミニドック期間なんですよね。それで、ミニドッグの受診者はほぼ変わらないわけですよ。どこに原因があるかということをお聞きしているんです。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 ミニドックの実施期間は、令和4年度と令和3年度は変わっていないです。年間通して健診センターのほうで実施しているものであります。期間は変わっておりません。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 さっき変わっているって言われた。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 先ほど申し上げたのは、令和2年度に、感染拡大して健診センターのほうをちょっと一時閉めていたときがあったと聞いているので、そのことをお伝えしたのですが。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 令和2年度と令和3年度が違うということを言われたんですか。
 どうも、ちょっと当事者能力といおうか、何か人ごとみたい答弁だから僕おかしいなと思うんですが、これは国保事業でやっているので実施主体は国保なんです。何か病院でやっているからというそういう感覚で、何かおかしいな、ちょっと責任度合いがないというか、そこら辺がおかしいんじゃないかなと僕は思うんです。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 ミニドック自体は健診センターのほうに幾つかあるメニューの一つでございます。国保の方に対してはこのミニドックの費用の助成をしているということで、国保の人はちょっと安く受けられますよというふうにして健診を受けていただくというPRはしております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 一般市民には間違いないのですけど、やはり国保で助成をしながら事業を実施しているんですけれども、私が言いたいのは、健診センターでやっていても国保事業としてもやっているわけだから、人ごとではないので当事者能力を持ってしっかりと対応していただきたいということを申し上げておきます。
 いいです。これ以上は答弁要りません。
○山田委員長 境 欣吾委員。
○境 欣吾委員 国保に関連することでちょっと質問をしたいと思います。
 最初に確認というか、令和4年度の決算では、県への納付金がちょっと増額ということでありましたけれども、これは令和2年と比べると令和3年の被保険者数が増えているということに主に起因することなんでしょうか。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 県への納付金につきましては、県全体での国保事業に幾らかかるかというのを県のほうで試算しております。それは前の前の年などの医療費などに関係してまいります。それで、各市町村の医療費の計数ですとか、所得状況などによって割り振りをして市が納めているものです。
 金額につきましては、まず1人当たりの納付金を計算しますので、人数が減りましたらやっぱり少なくなっていきますし、ただ、1人当たりの納付金を計算するときにはやはり前の年までの医療費などを基にした医療費の推計をしますので、医療費がまた高くなると、どんどん高くなっていく可能性はあると見ております。
○山田委員長 境 欣吾委員。
○境 欣吾委員 そうすると、令和4年度の決算を見ますと、さっき話がありましたけど、保険からの療養給付というのが低くなっていますよね、落ちていますよね、とか、被保険者数が落ちていますよね。そうするとやっぱり納付金もちょっと下がるのではないかなという想像がつくわけですね。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 納付金につきましては、実は平成30年度から県統一化になりまして、そこから納付金を各市町村で納めております。そのときに、各市町村で一度に負担が大きくならないようにということで激変緩和という措置をしておりまして、公費を使ってできるだけ一遍に増えないようにという配慮をしていただいております。
 砺波市につきましては、その激変緩和の公費を県内では大変たくさん入れていただいておりまして、今まで納付金は割と抑えられてきております。
 ただ、その納付金に係る激変緩和の措置は令和5年度までの納付金の計算となっておりますので、来年度、令和6年度の納付金のときからは、その激変緩和措置がなくなるので、その分、納付金は増加するのではないかと見込んでおります。
○山田委員長 境 欣吾委員。
○境 欣吾委員 ということは、それに併せて、いわゆる保険料徴収もどうするかということも考えるということですか。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 納付金の額も今後増えるのではないかと予測しておりますし、保険税につきましても、遠い将来的には県内統一されるんですが、それまでに砺波市内の保険税を集めて、納付金を納めることができるかという計算をしていかなくてはならないので、今後はその納付金の額、また、医療費の額などを見越して予測していかなくてはいけないと思っております。
 ただ、今、基金がありますので、その基金をちょっと活用はしていかなくてはいけないと思っております。
○山田委員長 境 欣吾委員。
○境 欣吾委員 今、基金の話がありましたが、それをちょっと聞こうかなと思っていたんです。
 令和3年のときには3,050万円余り積み立てて5億1,000万円ですか。それから、今の令和4年の決算にありますように、8,900万円余り積み立てて6億200万円という基金になっています。いわゆるコロナ禍であって、これに対応するために、基金を取り崩し対応するなどがあるのかなと思っていたんですが、そういうことはなかったということですよね。
 それで、この基金というのは、国保の運営主体は県のほうにあるので、基金を使うときというのは砺波市の地域的な事情に対処するためのものかなと私は考えていたのですが、それはそういう考え方でいいんですか。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 基金の使い道につきましては、今のところは市で使うということにしております。
○山田委員長 境 欣吾委員。
○境 欣吾委員 それで、コロナ禍でも取り崩して使うということがなかったということなんですけれども、この基金は具体的にどういうときに使うのかということについての指針というものはあるのでしょうか。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 今のところは来年度からの納付金を支払うために、保険税では足りない部分は、基金の取崩しをして使うことになるのかなと考えております。
○山田委員長 境 欣吾委員。
○境 欣吾委員 コロナ禍のときに、国保の保険料は前年度の収入を基にして課税額を決めるので、年度途中で、例えば事故に遭われたりとか、大きな病気にかかられて収入が途絶えるということがあったりしても、前年度の収入に基づいた保険税を払わなくちゃいけないということが大変負担だということで、新型コロナウイルス感染症の影響によって収入が減になった人には減免措置を講じるということがありました。今はその制度は生きてはいないのですね。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 新型コロナウイルス感染症に関する減免は今年度からありません。
○山田委員長 境 欣吾委員。
○境 欣吾委員 被保険者にしてみると、それが新型コロナウイルス感染症によることなのか、あるいはほかのことによることなのか、収入が大変ということになったときに、やっぱり生活に見合った保険料で何とか医療を受け続けられるようにすることはとても大事なことだなと思うんです。
 例えば、そういう人への対処ということにこの基金を使うとか、基金を生きた形でやっぱり使えるというふうにすることがとても大事じゃないかなと。今お聞きしていたら、納付金が増えていくことによって、保険料を増やさなくてもいいようにという対応の仕方も考えるという話で、それはそれで一つの考え方かなと思うのですが、ずっと納付金が高いのにずっと基金で対応していくというのもいずれ無理になってきますよね。
 いずれにしろ、とにかく生きた形でこの基金が活用されるということをぜひ考えていただきたいなと思います。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 それでは、話題を替えまして、となみ暮らし応援プロジェクトについてお尋ねしたいと思います。
 まず、令和4年度の支援実績をお伺いしたいのと、この結果をどのように評価されているのか、この2点、お尋ねいたします。
○山田委員長 小竹市民生活課長。
○小竹市民生活課長 となみ暮らし応援プロジェクトの実績については、資料が皆様のお手元に行っているかと思いますが、住宅取得支援、家賃支援のほうは増えております。この効果もありまして、砺波市の人口、社会増が令和4年度は転入超過ということで増えております。
 こういった点については、このとなみ暮らし応援プロジェクトが一つの要因となったのではないかと考えております。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 大変失礼いたしました。出ておりましたので、申し訳ございません。
 そこで、市民生活課というのは、移住を希望される方々と直接対話をするといいますか、窓口として非常に重要なポジションを担っていらっしゃると思っております。
 こうした対話の中から、この制度のこういった部分をもっとバージョンアップすればいい、あるいは新たなメニュー開発をしたらいいといったことも、僕は多々あるのではないかと思うんですけど、その点はいかがでしょうか。
○山田委員長 小竹市民生活課長。
○小竹市民生活課長 となみ暮らし応援プロジェクトの支援を申請された方にアンケートを取らせていただいております。その中で、子育て支援等がもっとあればいいというような御意見はいただいております。
 この事業の見直しというか、そういったところにつきましては、今年度、令和5年度については、砺波市結婚新生活支援は取得要件を緩和して支援対象の拡大を図るなど、事業内容の見直しといったことで行っております。
 今のところは新たな事業というものは、今現在は考えていないんですが、事業の内容等のまず見直し等も含めて考えていきたいと考えております。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 僕はそういうことはすごく大事だなと思ってこのテーマを選んだわけです。
 この事業というのは令和3年から始まったものですけれども、最初は企画政策課が立案して、事業開始以降は市民生活課が担っているということです。
 大事なことは、やっぱりスタート時のメニューをずっと踏襲するのではなくて、今おっしゃったように、ぜひいろんな声をお聞きした上でバージョンアップをお願いしたいと。その上で、この事業の完成度を高めていただきたいということでございます。よろしくお願いいたします。
○山田委員長 川辺委員。
○川辺委員 先ほどのとなみ暮らし応援プロジェクトの関連で、小竹市民課長、もう一点だけお願いします。
 先ほどの話の中で、この後の新たな考えということを島崎委員もおっしゃっていたんですけど、私、一つ気になるのは、この家賃支援の実績も今上がっていますよね。昨年が33件、そして今年は73件。要はこの73件には昨年の33件が含まれている、要は3年間家賃支援をするんだよということなんですけれども、それからすれば令和4年度は40件、ここにあったわけなんですよね、新たにね。
 この3年過ぎたこの方々が、またどこへどのように、どうされるかということがすごく僕心配なんで、その3年が過ぎるまでに、また砺波に定着していただきたいという旨の動きを示してほしいなって思うんですけど、そういうお考えはございますか。
○山田委員長 小竹市民生活課長。
○小竹市民生活課長 このとなみ暮らし応援プロジェクトの家賃支援は増えています。
 狙いとしては、この後、家賃支援を受けて砺波市内で住まわれて、その後、住宅取得支援につなげて砺波市に定住していただくことが大きな流れになるかと思います。
 その中で、昨年度は家賃支援から住宅取得につながった方、やはり8件いらっしゃいます。そういうこともありますので、このとなみ暮らし応援プロジェクトというものをトータルで、まず家賃支援から入られた方については、この後住宅取得支援もありますよといった一連の支援があるということを申請された際、あるいは相談を受けた際には十分周知していく必要があるかなと考えております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 在宅福祉対策事業費について、若干確認をさせていただきたいなと思っております。
 この事業費のほう、昨年と比べると約300万円の減少となっているなと思いました。砺波でもやっぱり在宅で介護されている方が多いと思うんですが、例えば、在宅要介護高齢者福祉金支給事業費が昨年よりも14人も減っての54人とか、訪問介護低所得者負担軽減助成事業費が昨年より250万円ぐらい減っているとか、あと、緊急通報体制等整備事業費なんかも人数が減っていたりしてちょっと心配というか、在宅で介護している方たちは増えているんじゃないかなと。増えてはいないんでしょうか。そこら辺のちょっと状況について教えていただきたいなと思います。
○山田委員長 河西高齢介護課長。
○河西高齢介護課長 今ほど御指摘のあった在宅の数は、委員が言われるほど正直増えていないです。というのは、私たち高齢介護課というか、包括支援を含めまして、受けている印象の中では、コロナ禍で高齢者の亡くなる方もやっぱり多かったのか、あと施設入所しやすくなっているという状況が正直あって、特養とかは要介護3以上じゃないと申込みもできない状況で、それこそ要介護3では前はなかなか入れない状況だったんですが、ここ1年ぐらい前からは、家族とか、その方の生活状況とか家庭状況にもよりますが、要介護3、要介護4でも結構早く入るケースが増えている。
 あと、待機者も正直、前でしたら、もう百何十人、200人といった状況であったところが、男女合わせて100人ほどでかなり待機者が減ってきているという印象があるのと、ここが大きく下がった一番の要因が、訪問介護低所得者負担軽減助成事業のほうで、確かに250万円ほど下がった。これは、ヘルパー減免の制度を昨年見直しておりまして、これまでは要介護1以上の在宅の方に対して非課税世帯であるとかということで支給しておりましたけれども、そこを要介護3以上、やっぱり要介護1、要介護2の方は在宅におられて、もちろん普通に生活していただいているんですけど、それ以上にやっぱり要介護3でも頑張って在宅でみようという方を支援しようという、それなりの負担をやっぱりお願いしたいということで制度改正を行ったところ、そこでやっぱり要介護1、要介護2の方がかなりいらっしゃいましたので、250万円強減ったという状況であります。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 在宅の方がしっかりと介護するのに支援していただけたらという思いで質問いたしました。またしっかり進めていただければと思います。
 杉本健康センター所長にお伺いしたいんですが、母子保健推進費のほうですが、不妊治療費助成事業の件で数字を見ていましたら、昨年、令和3年は110件の助成をされているのが令和4年は37件ということで、もう半分以下に減っているのが、少子化を進めていかなくてはいけない中でちょっと心配な数字だなと思いました。
 何かこの要因について分かることありましたらお聞かせください。
○山田委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 こちらの数が減ったのは、令和3年度まではこの不妊治療につきまして、保険適用でなかったということから該当者が大変多かったわけなんですけれども、令和4年度から保険適用になりましたので、高額に該当する方がどちらかというと対象になったということから数が減ったということであります。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 そうでございました。保険適用になったからということ、うっかりしておりました。
 またしっかりこの不妊治療についても進めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○山田委員長 ほかに御質疑はございませんね。いかがでしょうか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 ほかに質疑等がないようでございますので、以上で午前の部の審査を終了いたします。
 なお、午後1時から商工農林部及び農業委員会の決算について審査を行いますので、よろしくお願いいたします。御苦労さまでございました。

 午前11時49分 休憩

 午後 1時00分 再開

○山田委員長 決算特別委員会を再開し、商工農林部及び農業委員会の決算について審査を行います。
 それでは、順次説明を求めます。説明については、資料番号及びページ番号を明示の上、要点を主としてお願いいたします。
○商工農林部・農業委員会 〔所管について説明〕
○山田委員長 以上で、商工農林部及び農業委員会関係の説明は終了いたしました。
 それでは、質疑、御意見をお願いいたします。
 小西委員。
○小西委員 まず、商工費の関係で金融対策費というのがあります。負担金及び補助金交付金ということで、当初5億4,697万円、これの中身について教えていただきたいと思います。
○山田委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 預託金として5億円を毎年予算計上してございます。金融対策の5億円でございます。
 これというのは、まず、これは今回初めてついた予算ではなく毎年ではございますが、やはり金融機関が事業悪化をするとか、設備投資をしたいとかというときに、直ちに市内の企業を支援する、守るという意味でこれは銀行へ預託をして、銀行が貸し渋ることなく迅速にスピード感を持って市内企業に支援をしてくださいという意味で、毎年5億円の貸付金という科目で、いわゆる預託金として予算確保をしております。
 この金額につきましては、当然事業者がお金を至急必要だと、借りたいということになると当然金融機関のほうへまず御相談に行かれます。金融機関から、これは市が認める事業として、国ではいろんな制度があるんですけど、新型コロナウイルス感染症前では中小企業の支援制度とか、商工リサーチ系の企業の資金とか、本当に多数いろんなメニューの支援があるんですけど、どの項目を受けたいかということを御相談されて、市のほうへ、そういった申請があったんだけど貸し付けてもいいかということで、市としては当然納税がされているということはまず原則として確認をして、では早急に支援をしてあげてくださいという意味で、銀行のほうへこのお金を預託するという形で、それを繰り返して、この予算の中で必要があればすぐ直ちに手当てをするという意味で使っております。
 今回決算額については、ここの記載のとおり約5,600万円で少なくはなりましたが、これは新型コロナウイルス感染症の国であるとか、県のビヨンドコロナ応援資金だとか有利な、国民全体での国の政策として今回いろいろな支援が立ち上がりましたので、市の融資を使うより、国が、例えば無利子、無担保であるゼロゼロ融資とか、そういった融資とか、期間の延長ができるとか、そういう有利な制度がこのコロナ禍でできましたから、そちらのほうを多くの事業者が利用されたことによって執行率が低くなってはございます。
 過去の執行率は、数億円の支給はしておったという実例はございます。そういった中身の5億円でございます。
○山田委員長 小西委員。
○小西委員 中身についてはよく分かりました。
 そこで、今回、新型コロナウイルス感染症の関係で、国のほうの安価な利息のところの条件のいいところに移ったので今回少なかったという話ですよね、簡単に言えば。
 そうなると、今ほどは、新型コロナウイルス感染症の前は数億円ほどの貸付けというか、借りるニーズがあったとお伺いしたわけですが、では、100%以上になったかどうかという話というのはまず今の話から想定できないわけで、5億円が妥当なのかどうかという考え方についてお聞かせください。
○山田委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 これは予算を計上するときに、やはり実績を基に勘案をしておりますので、過去からの実績であるとか、やはり市の商工会議所であるとか、商工会、そういう政治経済団体との話の中で5億円という位置づけを取っておりますので、ここの金額が今現在は妥当だという判断をしております。
 ただ、この後の社会情勢であるとか、そういったときはいろいろ関係機関の話も伺いながら決定をしていきたいと考えております。
○山田委員長 小西委員。
○小西委員 昨日の話の中にも、市庁舎を建てる上にあって、昨年度は1億円を2億円にしたという話がありますけれども、例えば戦略的に言って、このお金を例えば5億円を4億円にして、毎年毎年1億円ずつ増やしていくということは可能なんでしょうか。
○山田委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 その辺の予算組みにつきましては、やはり市全体でそのときの予算編成でトータルで考えなければいけないとは思います。
 ただ、やはり市内の事業者、企業を守って、苦しいときは助けて、そこで利益を産んで税収に返ってくるという、やはりそういう循環もありますので、企業に貸し渋りをすることがもし出てしまうと、金額を下げることによって大変なことになってしまうということもございますので、正直幾ら下げられるかどうかという判断はこちらでは当然今の段階ではできませんが、十分に市の予算編成の中では検討する余地はあると考えております。
○山田委員長 小西委員。
○小西委員 そこら辺については、いろいろ政治的な判断というのは必要なんだろうと思いますが、例えば、今年大雨が降って、たまたま出町の町の中にはあまり大きな災害はなかったですけれども、もし何かあったときに、災害があって、今年は農業振興に関して、激甚災害の対象にならないところの40万円未満のところについては10万円と、それと小規模については5万円とかお金が出て、農業関係の人は非常に喜んでおったというところがありますが、例えば、商業地域にあって災害に遭いましたと。復旧せんなんがやというときに、この金あるから、あんたたち、使われみたいな使い方というのはできるんでしょうか。
○山田委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 このお金というのは、やはり企業への支援というところで、企業とか事業所が災害を受けたということであれば、様々な災害時に受ける支援メニューというのは国とか、こういう貸付制度も当然充てられるとは思うんです。だから、今このお金を……、おっしゃるのは、多分個人的な被害を受けた方へこのお金を充てられるかということですか。
○山田委員長 小西委員。
○小西委員 いや、企業です。
○山田委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 企業ですよね。企業につきましてはそういった、もう本当に幾つかの事業が大きな激甚的になると、当然激甚災害とか、多分災害のときは大きな支援は後ほど、また後からついてくるとは思うんですが、一時的に企業支援として使うということは可能だとは考えられます。
 それとすみません、先ほどの5億円という話の中で、参考までに、高岡市は30億円の預託金額を確保しているという状況でございます。
○山田委員長 小西委員。
○小西委員 これからもいろいろとちょっと検討しながらやっていただきたいと思いますので、またよろしくお願いします。
 次は、農林水産のことについてお伺いをいたします。
 緑化推進費というのがあります。これにつきましては、当初予算額が3,545万円。その後、補正で801万6,000円と補正しています。にもかかわらず、やってみたら不用額が272万3,130円出ているということで、その内容についてお聞かせ願いたいと思います。
○山田委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 今ほどの不用額250万円余りの金額につきましては、緑化推進費の中で生け垣補助金等を予算化しているわけですけど、そういった補助が去年は1件しかなくて、その予算残額の分であります。
○山田委員長 小西委員。
○小西委員 1件しかなかったというのは、当初予定では二、三件あると予定していたということですか。
○山田委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 当初は10件ぐらいを見積もっていたわけですけど、実際は1件しかなかったということです。
○山田委員長 小西委員。
○小西委員 その理由については何ですか。
○山田委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 理由は、昔は結構生け垣とか、皆さん、庭を緑化するのにいっぱいやられておりましたけど、最近の若い人たちが家を建てるとき、かなり狭い土地で、家とカーポートぐらいしかなくて、あまり生け垣するスペースがないのが実情で、その補助の申請が少なくなったのかなと推測します。
○山田委員長 小西委員。
○小西委員 今、その話は、もしかしてカイニョの話と関係ありますか。屋敷林の話ありますよね、それと関係ありますか。
○山田委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 その屋敷林とはまた違っていまして、新たに何もない、生け垣のない宅地に対しての補助であります。
○山田委員長 小西委員。
○小西委員 初めて知りました。そんな補助があったんですね。分かりました。
 では、続いて、農林水産費の中で、各項目ごとに増減の割合がかなり多いものと少ないものがあります。これについては先ほども説明ありましたけど、新型コロナウイルス感染症の関係で支援したものが、畜産費だとかいろんなところで481.5%、昨年に比べて費用が増えているというところがありますが、それは分かるんですけど、この中でちらっと見ていると、例えば不用額の中で土地改良費が2,800万円ほど繰越明許になっているという話がありますが、この理由についてお聞かせ願いたいと思います。
○山田委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 この繰越しの内容でございますけれども、主に県営で行われたかんがい排水事業費の中のストックマネジメント事業費の繰越しに対する負担金であります。
 この金額自身は、令和3年から令和4年に繰越しした金額がその前年度よりも上回っているわけですけど、これは国が新型コロナウイルス感染症対策で2年続けていろんなところへ投資された結果、当初事業費よりもかなり令和2年からも事業を追加され、当初事業費はそのまま普通について、令和3年にまたさらに大きな事業費が大体11月から1月ぐらいの採択を受けて、うちが年度末に補正をしている都合上、それで連動して増えてきたものであります。
○山田委員長 林委員。
○林委員 では、私からは夢の平コスモス荘管理運営費についてお伺いします。
 地域おこし協力隊の募集において、令和4年度に御尽力いただいたおかげで、本年度の地域おこし協力隊の雇用につながりました。
 協力隊の方はどんな方で、また、この夢の平コスモス荘の運営においてどのような効果につながっているかをお伺いします。
○山田委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 このたびの地域おこし協力隊の採用された方につきましては、県外の方、岐阜市出身の方で、このたび砺波市のほうへ移住された方であります。
 この方につきましては、前職の経験が製造業の関係にお勤めであったということもあるんですけれども、非常にパソコンに精通されているということで、パソコン活用が得意とされている方であります。したがいまして、夢の平コスモス荘に4月から従事されているわけでありますけれども、電算関係が非常に強いということで、夢の平コスモス荘に勤められてからの効果としましては、これまでの事務が非常にアナログといいますか、そういったちょっと無理、無駄があるのではないかということで、電算化のシステムの構築に向けたシステムづくりであるとか、そういったことを手がけるなど、あるいはマニュアル的なものも作成するなど、まず事務処理の改善を4月からされているということからしますと、これまでになかった部分で効果が現れているのかなと考えております。
○山田委員長 林委員。
○林委員 令和4年度においては、冬季以外にイベントなどでスキー場や施設の一部をお貸しされていると思います。
 その際に賃料は発生しているかをお伺いします。
○山田委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 まず、令和4年度のイベント、幾つかあるかと思いますけれども、その中で、このたび夢の平コスモス荘を全館貸し切られまして結婚式が行われました。その際には施設の利用料を徴収されたと聞いております。
 それからまた、9月には約800人ほど集まる「みんなの想火」という多数集まるイベントも開催されましたけれども、この際は夢の平コスモス荘も共同開催というような位置づけであったことから、利用料金というものは徴収しておりません。しかしながら、たくさんの方が集まったということもありまして、夢の平コスモス荘のレストランを利用されたということで、それ相応の効果があったと伺っているところであります。
○山田委員長 林委員。
○林委員 今ほどの答弁で「みんなの想火」というイベントが出てきましたが、私も実はその際行っておりまして、夢の平ってこういう使い方もできるのだなという思いを持って見ました。
 いろんな方にまず場所を知っていただくことというのは非常に大切であり、あのイベントは効果があったのではないか。たとえ、その際は共同開催ということで無料であったのかもわかりませんが、その後の利用につながるイベントだったのではないかと思います。
 そこで次、私、自分で言ってしまっているかもわかりませんが、その利用において、どのような効果が今後見込めるか、利用につながるか。令和4年度に貸されたことにおいて、今後どのようなことが行われるか。何か決まっていることなどがあれば教えてください。
○山田委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 非常に皆さんに喜ばれるいいイベントであったということで、令和5年度におきましても、御存じか分かりませんけれども、ドローンを飛ばしてのイベントであるとか、そのほかいろいろあると思いますけれども、新たな取組も計画されて集客につながるようなイベント開催ができれば売上げにつながるのではないかなと考えております。
○山田委員長 林委員。
○林委員 ぜひともそのイベントの際には、やはりこの夢の平コスモス荘の利用もセットにしていただき、運営していただけるとありがたいなと思います。
 続きまして、施設の整備もこの際行っておられます。この施設の整備が宿泊者数などに効果を及ぼしているかお伺いします。
○山田委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 夢の平コスモス荘は平成7年3月から営業開始となっておりますけれども、年数も28年経過したということで、あちこち老朽化による修繕は加えてきております。今度、この令和4年度においては空調の更新ということもございましたし、そのほかでもバーベキューハウスのカーテンなどの更新、厨房施設の備品更新とか、いろいろ様々な、適時、施設整備を行っております。
 それらの効果としましては、やはり来られる方は皆さん、くつろぎやすい施設、安全で利便性の高いことを求められていることから、そういったことは当然のことながら、皆さんに迷惑にならない部分をこういった修繕を加えてやっているところであります。
 今後も引き続いて、施設の必要なところは整備しながら指定管理者である、地元の組合でありますけれども、利用者の利便性の向上につながるようにまた支援してまいりたいと考えております。
○山田委員長 林委員。
○林委員 宿泊者数なんかはどうですか。
○山田委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 宿泊者数につきましては、令和4年度では293人、前年度は43人でありましたので約6倍に増えております。
 なお、参考までに、令和元年度の新型コロナウイルス感染症前の数字よりは少し少ない状況かと思われますが、ただ、売上げにつきましては、令和4年度の実績は1,245万円ということでございまして、前年度の1.3倍になります。なおかつ、令和元年度の数字に比べますと5%アップということで、ほぼ新型コロナウイルス感染症前の数字に上回っているという状況から、少しずつお客さんのほうの戻りもあるような状況かと思っております。
○山田委員長 林委員。
○林委員 宿泊者数、売上げともに伸びているということをお聞きして、よかったなと思っております。
 この夢の平コスモス荘のこれからの健全な経営、運営が行われるよう、これからも引き続きアドバイス及び注視をしていただきたいと思います。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 それでは、この嘉義市への球根輸出、1万5,990球ということですけど、これは売上げベースで言ったら幾らぐらいになるんでしょうか。要するに、あくまでもオランダ産というのはもう世界一強いと。要するにコストダウンが進んでいると。これに対して、やっぱり日本産というのはオランダに比べると10倍は高いんだと。だからコストダウンをしてもらわないと日本産の輸入というのは非常に難しいという話を聞きました。恐らくこういった経過から、今のこのネット栽培とか、こういったことが砺波で始まっているんだろうなと思っております。
 そこで、このネット栽培機のまず稼働状況というのは今どの程度なのかお伺いしたいと思います。
○山田委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 ネット栽培の稼働状況でございます。
 まず、令和4年度の実績になるかと思いますけれども、秋の植え込みにつきましては、面積にしまして砺波市内は3.4ヘクタールでございます。ちなみに県内のほうは4.3ヘクタールということで、その約8割がネット栽培の稼働率となるかと思います。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 それで、このネット栽培機の、いわゆる従来はこれはほとんどが手動で賄っていたと。補助の小さな機械はあったと思うんですが。これって全体戸数の何%ぐらいを占めるんですか。ざくっとでいいです。例えば半分以上占めるとか、3分の1だとか。
○山田委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 7戸なので約3分の1です。約3分の1の利用者数ということになるかと思います。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 そうすると、やっぱりオランダ産に負けない、生産性を高めて勝負をしようとすると、後工程をいかに機械に置き換えていくかということがすごく大事だと思うんですけど、恐らく当初目標というのはこういうことだったと思うんです。それぞれ各工程を見ながら、最終的にはオランダ産に負けない戸数といいますか、そういったことでやっていこうということだと思うんですけど、その後工程については今どんな状況なのかお伺いしたいと思います。
○山田委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 今ほどの後工程と言われるのは、ネット栽培を利用して、掘り取りした後のことをおっしゃって……
 〔「検査工程とか水洗いとか」と呼ぶ者あり〕
○栄前田農業振興課長 そういうところですよね。確かに高性能な機械を今整備したことによって、たくさんの面積をこなせるというふうになっているのが現状でありますが、掘り取った後、水洗いから乾燥、こういったところが手詰まりになるという課題は今もございます。県の組合としては、今後ともそういったところに手を加えていかなければならないなという課題としてはあります。
 その辺の話はまだ現在進んでいるわけでないんですけれども、まずはこのネット栽培を少しずつでも普及していきたいということの中で、いかに面積を拡大していこうか、集約しようかということで、今回提案させていただいております県単事業を活用して約1ヘクタールの団地で栽培するんですけれども、そこにはできるだけ小球を集めて栽培することによって、大球よりも小球だと容積が小さくてたくさんの球数を植えられる、処理が後もできるということから、そういったことを進めていくことを確立していきたいということで、今、モデルケースとして県単事業を使って進めていく。
 小球を作ることによって、農家さんは今まで小規模の農家さんも次年度の種球を、小球を作っていたのを、そういったところへ集約することによって、毎年植えたら、その種を植えることですぐ販売。お金になるような、そういうリレー方式を、今、組合のほうとしては確立したいなという計画をお持ちでありますので、まずは県単事業をうまく進めていくことが先決かなということでございます。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 僕はこのネット栽培機の話は、市はあくまでも側面的に支援をすべき立場であって、市が一生懸命主体的にやって、結局組合からなーんもやってくれんとか、何でこんな状態でとどまっているんやとか、こんなことを言われる筋合いは全くないと思って、そもそも基本的に思っているんですけれども、やっぱり市もこれまでそれなりのお金を突っ込んでいると思うんです。
 何でその初期の10分の1までもっていくのにまだまだ時間がかかるようなことになっておるのか。僕はこういう観点からも、やっぱりもっともっと攻めてほしいと思うんです。いつになったらできるんだということを言いたくて言いました。
○山田委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 島崎委員がおっしゃられるとおりでございますので、市は事業主体ではございませんし、いろんな形でまたサポートしていきたいと。そういった中で、県の組合がしっかり進められるように、また関係機関と共に取り組んでいきたいなと思っております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 それでは、森林整備費の中の森林経営管理費の中の森林環境譲与税基金積立金についてお伺いしたいと思います。
 国からは、森林環境譲与税として、令和4年度は1,348万円の地方譲与税で入っていると思いますが、そのうち906万円を基金として積み立てておられます。
 残った金額は440万円。それを活用されたということになると思うんですが、その440万円の活用内容について、まずお聞かせください。
○山田委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 森林譲与税の440万円の活用内容につきましては、森林経営管理費の雄神地区森林経営管理意向調査準備業務委託ほか、森林管理の業務委託の芹谷地区森林クラウドシステムの運用保守業務、あと林地台帳の更新業務、これらが440万円の内訳となっております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 そうしましたら、意向調査をして、この後どのように進めていかれるのでしょうか。
○山田委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 実際、これはまだ意向調査の準備でありまして、将来的には意向調査をすることによって、この森林整備の同意を得て整備に持っていきたいという考えがありますけど、その先に、山の管理者、所有者が誰かという調査を今回令和4年度に行ったわけであります。森林の相続とか、まだなっていないところも多少ありまして、それらを今準備したところであります。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 行く行く市として森林整備を行うための準備の意向調査ということですね。
 そこで、そうしたら次ですが、積立金。この譲与税が導入されてから毎年積立てされておりまして、今現在2,960万円の基金残高となっていると思うんですが、この基金に積み立てる、国から頂いた譲与税の中のどれだけを基金に積み立てるかというような割合の考え方というのはどのようになっていますか。
○山田委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 その基金の積み立てる割合という考え方はございませんで、森林整備に係る経費を、市単独事業とかをつぎ込んだその残額が残れば積み立てていこうという考えで進めております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 そういうことで、令和3年度は結局頂いた譲与税をそのまま基金に積み立てられていて、まだこれから準備をして、それから活用ということになっていくのかなと思っておりますが、先日、西部森林組合のほうから砺波市長のほうに、この森林環境譲与税の活用について要望されに来ておられます。
 この内容について、そしてそれが、今後どのように市単独で行われる事業と関連されていかれるのかお聞かせください。
○山田委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 先日、西部森林組合の方が要望に来られました。ぜひ、この森林環境譲与税を森林整備に使ってくれという内容でありまして、私どもも考えているとおり、市単独で今まで森林整備を行っていたわけですけど、それをほとんど森林組合にお願いしているのが実情ですので、山はそこにあるんですけど、今後どのように進めていくのかということをまた森林組合と話をして決めていきたいなと考えております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 里山再生整備事業などでも進めてはおられますが、砺波市として、今、中山間地の森林の状況をどのように把握されて、今後の管理を考えておられるのかもお聞かせください。
○山田委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 森林の状況につきましては、砺波市では固定資産台帳等、公図に近いような図面もございますし、納税義務者も管理はしております。それは台帳上でありまして、実際、現地でのその山の具合、森林の生育具合については森林組合が一番把握しております。それで、お互いにその内容を協議して、どこら辺から順番にやっていくのかという優先度合いも今後考えながら整備を進めていきたいと考えております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 手の入っていない山林なんかも増えてきていると思います。雨が降ったり大風が吹いたりすると、それが災害を助長するおそれもあると思います。この森林環境譲与税を早く有効に活用いただけるよう進めていただきたいと思います。要望です。
○山田委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 今ほどの要望を受け、森林組合と今後またどのような進め方がいいかを考えてやっていきたいと思っております。またよろしくお願いいたします。
○山田委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 台湾への輸出の関係でどれだけかという話もございました。
 台湾に輸出しましてから、年々数も増えてきているわけでありますが、令和4年度におきましては、嘉義市それから台北市政府合わせてでありますが、160万円ほどです。そのうち試験球として提供しているものが約30万円ほどございます。これは台北市のほうになるかと思います。球数に直しますと約1万6,000球。合わせてになりますけど。
○山田委員長 小西委員。
○小西委員 先ほどの金融対策費の件でちょっと聞き漏らしたことがあったのでお願いします。
 これ、1社当たり、借りる金額に上限額ってありますか。
○山田委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 この制度は、それぞれ制度として成り立っています。砺波だけが貸し付けるという制度ではなくて、例えば、中小企業短期資金であれば融資限度額500万円でありますとか、次の中小企業振興資金であれば融資金額最大1,500万円とか、そのような形で、融資の、これはもう国が認定する制度として成り立っていますから、当然融資の上限額とか、返済年数とかは決まってございます。
 またホームページにも企業向けとして公表はしてございますので、御確認いただければと思います。
○山田委員長 それでは、ほかに質疑等がないようでございますので、以上で本日の審査を終了いたします。
 なお、明日は午前10時から再開いたしますので、よろしくお願いいたします。
 御苦労さまでございました。

 午後 2時39分 閉議

  砺波市議会委員会条例第29条第1項の規定により署名する。

砺波市議会決算特別委員会

   委員長   山 田 順 子



令和5年8月 決算特別委員会 定例会 2日目 名簿

             決算特別委員会

1.会議に付した事件
  ・8月定例会付託案件の審査

1.開議及び閉議の日時
    9月14日  午前10時00分  開議
    9月14日  午後 2時39分  閉議

1.出席委員(15名)
  委員長 山 田 順 子     副委員長 山 本 篤 史
   委員 山 森 文 夫       委員 大 楠 匡 子
   委員 川 岸   勇       委員 島 崎 清 孝
   委員 山 本 善 郎       委員 川 辺 一 彦
   委員 有 若   隆       委員 境   欣 吾
   委員 開 田 哲 弘       委員 小 西 十四一
   委員 神 島 利 明       委員 向 井 幹 雄
   委員 林   教 子

1.欠席委員(1名)
   委員 境   佐余子

1.説明のため出席した者の職・氏名

 福祉市民              商工農林
 部  長 横 山 昌 彦      部  長 坪 田 俊 明

 商工農林部次長           福祉市民部
 商工観光課長 高 畑 元 昭      社会福祉課長 藤 森 俊 行

 高齢介護課長 河 西 晃 子      健康センター所長 杉 本 賢 二

 市民課長 大 西 立 子      市民生活課長 小 竹 義 憲

 商工農林部
 農業振興課長 栄前田 龍 平      農地林務課長 金 子 幸 弘

 庄  川              会  計
 支 所 長 小 西 喜 之      管 理 者 東 川 弘 美

 監査委員 佐 野 勝 隆      監査委員 今 藤 久 之

 監  査
 事務局長 林   哲 広

1.職務のため出席した事務局職員

                   議事調査課長
 事務局長 津 田 泰 二      議事係長 石 黒 哲 康

 主  幹
 調査係長 吉 水 慎 一      議事係・調査係主任 榮   朋 江