令和5年8月 決算特別委員会 定例会 3日目 本文

1.会議の経過
 午前10時00分 開議

(8月定例会付託案件の審査)
○山田委員長 それでは、ただいまより決算特別委員会を再開いたします。
 それでは、建設水道部の決算について審査を行います。
 それでは、これより順次説明を求めます。説明については、資料ナンバー及びページ番号を明示の上、要点を主としてお願いいたします。
○建設水道部 〔所管について説明〕
○山田委員長 以上で、建設水道部関係の説明は終了いたしました。
 それでは、質疑、御意見をお願いいたします。
 向井委員。
○向井委員 それでは、私のほうから道路橋梁費についてお伺いしたいと思っております。
 先ほども説明がございましたが、これは、平成25年の道路法の改正に伴って、5年間に1回の定期点検が義務化されたというところで、橋梁の健全化を把握するための点検であると。令和4年度はこの2巡目であるということは、先ほどお話があったかと思います。令和元年からの4年目を迎えたと。
 そこで、この5年間の計画的な点検の中で、令和3年度は159橋だったんですが、令和4年度の点検箇所が63橋でありました。おおむね計画的に点検計画をされている中で、この大幅に減少した理由とか原因が何かあるのかなと感じるわけでありますが、その辺のところを聞かせてください。
○山田委員長 菊池土木課長。
○菊池土木課長 道路橋梁につきまして、点検は、今、砺波市では608橋してございますけれども、国が定める点検要領では2メートル以上の橋梁という位置づけになってございます。そこで、砺波につきましては、小さな用排水路に架かるものもあれば、一級河川庄川に架かるような大きな橋もございまして、その点検に要する費用も1橋ごとに大きな違いが出てきます。
 そこで、点検橋数が大幅に減少した理由につきましては、令和4年度の調査は、池原地内の坪野川に架かる丸山橋ってあるんですけど、そういう割と大きい橋も対象としておりまして、令和3年度に比べ橋長の長いものがあったということでございまして、点検数が減ったということでございます。
○山田委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、今回の令和4年度の橋梁点検によって、健全性の区分が3もしくは4として機能に支障が生じる可能性であるとか、可能性が著しく高いと判断された橋梁といいますか、要は修繕しなければいけないという見込みがあった橋梁というのは、今回63件のうちどのくらいあったのでしょうか。
○山田委員長 菊池土木課長。
○菊池土木課長 こちらのほうは令和4年度では、63橋中2橋ないしは4橋であったということでございます。
○山田委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、2橋については具体的なことは聞かないことにして、令和5年度が2巡目の最終年度ということでございます。計画どおりに全て今年度、点検が完了するのかどうか、その辺のところを聞かせてください。
○山田委員長 菊池土木課長。
○菊池土木課長 令和5年で終わるのかという話だと思いますが、現在、ほとんどの橋梁点検が発注済みでございまして、可能であると考えております。
○山田委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、最後に要望でございますが、2巡目の点検によって、場合によっては修繕を要するところも令和4年度では2橋ということで、令和元年から令和3年までやっぱり数橋出てきている可能性があるかと思います。1巡目は安全性が保たれていたけれども2巡目になるとということでありますので、その辺の計画的な工事をまたさらに進めていただければと思っております。
○山田委員長 神島委員。
○神島委員 では、私から、土木費のほうの国庫支出金の収入未済額について伺いたいと思います。
 未済額が1億864万円となっていまして、これが土木費国庫補助金となっていまして、内訳はここに書いてあるような道路橋梁事業分、ほかにあると書いてありますが、これが繰越しになった理由について伺います。
○山田委員長 菊池土木課長。
○菊池土木課長 繰越しになった理由ということでございますが、この国庫支出金につきましては国の交付金事業を活用したものでございまして、大きく分けまして道路改良事業、それから橋梁の点検費と設計とか、工事に要する費用に分けられます。
 まず道路改良事業につきましては、現在進めておりますが、砺波東部小学校北側の東西に走っております十年明千保線という市道がございます。こちらの歩道を設置する事業で、用地、土地ですね。用地及び物件補償、これは工作物等になるんですけれども、こちらの地権者2社、事業所ですけど2社ほどございまして、そちらとの協議に不測の日数を要したため繰越しをしたものでございます。
 それからもう一つ理由がございまして、現在、庄川のそばにあります、南北に走っております桜づつみ線におきまして、長期間にわたる必要となってくる工事が2か所ございまして、国の庄川の災害復旧工事という、大きいのを河川内で行っておりましたけれども、そちらのほう、実は河川内に資材を置くということで、進入路を私どもが予定している2箇所を2つとも通行止めにすると庄川の敷地内の資材置場に搬入できないということが分かりまして、その辺、国と協議の結果、1か所だけ工事を行うこととしまして、具体的に言いますと、今現在行っております北陸自動車道アンダー部の工事費を繰り越した形となっております。
 それから次に、2点目の橋梁に関する事項についても繰越しをさせていただいておりまして、こちらのほうは、庄川町金屋地内の小牧発電所付近にあります山見橋の撤去を計画しておりまして、こちらにつきましては国道156号から小牧発電所の間にある橋になります。こちらは地形的に非常に制約を受ける場所でございまして、どうやって撤去すればいいのかという工法検討にかなりの日数を要しました。そちらの関係で、工法を検討する設計業務委託料というのも繰り越しておりますし、その工事も設計が遅れたものですから、工事費についても繰越しを行っているということでございます。
○山田委員長 神島委員。
○神島委員 これは今年度中、令和5年度内で終わるということでよろしいでしょうか。
○山田委員長 菊池土木課長。
○菊池土木課長 お見込みのとおり、今年度中に執行予定でございます。
○山田委員長 神島委員。
○神島委員 じゃ、よろしくお願いいたします。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 それでは、議案第79号 令和4年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分についてお伺いしたいと思います。
 令和4年度の会計決算により、水道事業会計では、未処分利益剰余金が3億30万円余となり、そのうち1億4,600万円を減債積立金に、1億5,433万円余を建設改良積立金に積み立てるとされています。未処分利益剰余金の推移を見ますと、平成30年で2億4,500万円余、令和元年で1億9,100万円余、2年で3億4,600万円余、昨年も3億1,635万円余となっており、利益剰余金合計が4年度末で7億8,593万円余となっています。
 そこで、この利益剰余金、今後どのように推移されると見通しされているのか、まずお聞かせください。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 今後の未処分利益剰余金の推移ということでございますが、今後においても基幹配水管耐震化更新工事を継続しておりますが、その関係で、建設改良積立金も今後取り崩してその事業に充てていきたいと思っておりまして、今後は、今計画しておりますのは、令和5年度以降、剰余金も活用しながらそういう事業を進捗させていきたいと思っておりますので、今後、先ほども申しましたが、人口減少で給水収益も落ちてくるということでございますので、そういう剰余金も活用しながらしっかりと事業を推進していきたいと考えております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 もう少し後からまたお聞きしたいなと思っていたことですが、市では管路の耐震化計画に基づきまして、計画的に老朽化した水道管の耐震工事を進められております。先ほど説明されましたけれども、これを見ますと、令和4年度は総延長で延べ3,600メートルぐらいの工事がされたのかなと思っております。
 これで、令和4年度段階で計画の何%が終了したのか、また、今後の計画の概要についてお聞かせいただきたいと思います。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 今ほどの質問につきましては、計画より何%進んでいるかということでございますが、今現在、約20%ぐらい進んでいるということで進めております。
 また、今後の予定につきましては、この基幹配水管耐震化更新工事につきましては、令和元年度から令和20年度までの20年間の計画ということで進めておりますが、その計画に基づいて着実に進めてまいりたいと考えております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 令和元年度から始まったばかりということで、20%ぐらいの進捗ということでありました。そして、令和20年までの計画ということで、まだまだ先の長い計画であるようです。
 全国的にも老朽化した水道管による事故も頻発しております。経年劣化による老朽化が進む水道管の耐震化工事は、本当に早急に進めていかなければならないのではないかなと考えます。大きな企業債の借入れもありますのでなかなか難しいのかもしれません。
 先ほど、ちょっと前向きな御意見もいただいておりますが、管路の耐震化計画を前倒しで進めるとか、計画が始まったばかりですけれども見直していくことも必要ではないかと考えますが、お考えをお聞かせください。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 基幹配水管耐震化更新工事は大変大切な工事ということで考えております。耐震化することによりまして地震時にも耐えられる水道管ということで、そうすることによりまして安全・安心な水道水を市民の方々に、今後も引き続き供給できるものと考えております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 しっかり進めていただけるものと思いますので、よろしくお願いいたします。
 もう一点ですが、今年度、安川の配水場がリニューアル工事をされたということで、この前、市の広報にも出ておりました。きれいになって本当に水道配水場にふさわしい外観となったかなと思っております。
 そこで、気になりますのが庄川の青島にある青島水源池です。庄川温泉郷の近くにもあり、車通りの多い道沿いにもあるということで、老朽化が進み大変見苦しい状況かなと思っておりますので、水道の水源池でもありますし清潔感のある建物に更新できないものかと思うのですが、その更新計画についてありましたらお考えをお聞かせください。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 青島水源池は大変整備状況が悪いということで御指摘をいただいたわけでございますが、この水源池の計画につきましては、取水井戸が主体の施設でございまして、配水池のようにそこから各家庭等に配水している施設ではありませんので、施設の建て替えなどの大規模な施設の改修は考えてございませんが、立地上観光施設に近いと、庄川峡に近いということでございますので、必要な部分の修繕を行い、常にきれいな状態を保ってまいりたいと考えておりますのでよろしくお願いいたします。
 プラスでございますが、今年度既に、今現在でございますが、アルミサッシやドアの建て替え工事、それから外壁の修繕工事が完了しております。さらに今現在、外壁の塗装、それから土間コンクリートの打設、それからフェンスの更新も施工中でありますので、きれいになっていくものと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 今ほど大楠委員のほうからも、水道の管路の老朽化に向けたいろんな御意見がございました。
 散居村ゆえに大変管路延長も長いわけでありまして、上水道の有収率が年々低下をしているということを大変危惧しているわけでございます。今朝の監査委員の審査意見書のほうにも記載をしてございますけれども、調べてみますと、令和元年が有収率が84.37%、令和2年度が83.97%、そして、令和3年度が83.46%、令和4年度が83.15%と年々低下をしているということでございます。
 これにつきまして、本年度はAIによる漏水調査も行っておられるわけでありますけれども、この対策についてお伺いをいたしたいと思います。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 有収率が落ちてきているということで、本市は庄川の散居村がゆえに大変地下浸透がいいということで、なかなか漏水が発見しづらい状況になっているところでありますが、今年度から、今後の対策ということでありますが、新たに人工衛星とAIを活用した漏水調査を行っておりまして、調査効率を上げて漏水の可能性があるところを絞っていきたいということで、それによりまして早く漏水箇所を発見し、修繕をすることにより有収率の向上を図ってまいりたいと考えております。
○山田委員長 山森委員。
○山森委員 今ほど、大変優秀な水道事業会計だと理解をいたしております。この水道事業会計をさらに継続するために、今、両委員から指摘があったところであります。
 それこそ一般会計ですとか、他会計からの繰入金ももちろんないですし、単年度において1億5,000万円余の、毎年きちっきちっと利益を上げておられるわけですが、1か所だけ指数においてちょっと気になる部分があります。
 それは、今、有若委員もおっしゃったんですけど有収水量です。これ83%ですよね。あまり高くないんじゃないかなという気がします。やはり90%ぐらいまで上げないと駄目ですよね。配水量と有収量の差が90万立方メートルですか、数字でいうと。これ掛ける単価でいくとどれだけ流しているかということが分かるんですが、そこはあえて言いませんけれども、これはやっぱり大変大事なところで、これがもしも90%まで上げることによって、さらに健全な企業会計の運転ができるのではないかなと思っておりまして、その有収率を年度ごとにどこまで上げていくんだというところまで本当は聞きたいんですが、そういう計画の下にやっぱりしっかりと取り組んでいただきたいと思っています。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 有収率がもう右肩下がりで大変なことになっておりまして、毎年漏水調査を行いまして漏水修理をしているわけですが、いたちごっこのように追いついていけないということでありまして大変苦慮しているところであります。
 そこで、先ほど有若委員の答弁でもさせていただきましたが、新しい手法を今年度から取り入れまして、有収率の向上に努めてまいりたいと考えておりますので、今後とも有収率向上ということで、常に頭の中に置きながら業務を進めてまいりたいと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 下水道の接続率についてお伺いをいたしたいと思います。
 令和2年度の決算特別委員会で私は質問したわけでありますけれども、接続率を上げないと料金収入に反映していかないということでございます。令和2年度から下水道事業特別会計が企業会計に移管をしているわけでございますので、監査委員の指摘もございますが営業損失が生じていると。設備投資もいたしておりますので、接続率を上げないと、一般会計の補助金が増額しないと収支が打てないという構図になっているわけでございます。
 この下水道接続率については、令和2年度の答弁でございます。これは菊池土木課長が前任のときに答弁をいただいたと思いますが、「地区に協議会をつくってもらい、下水道への接続依頼をしている。3年以内の接続には補助金を支払っているわけでありますが、未接続には早めに接続してもらうよう案内をしている。接続依頼は年1回実施しているが、年に何回も依頼すれば接続されるものではなく、水洗化は一大事業であり、高齢者のみの所帯などいろいろな問題があるが、早期接続に向け今後検討していく」ということで答弁をいただいております。
 その後の、下水道の未接続の方に対する対応はどのようにしているのかお伺いしたいと思います。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 この未接続の対策ということでございますが、未接続の方に対しましては計画的な接続の依頼を行っており、その結果、下水道への接続件数が増えてきているということになっておりますので、一定の効果があるものと考えております。
 今後においても、接続の状況を常に確認しながら、計画的に未接続の方への依頼を行ってまいりたいと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 2点に分けて答弁をお願いしたいと思っております。
 今、北部地区、鷹栖含めいろいろ下水道工事をしておられますので、神島を含め、いろいろこの整備したところは、3年以内に接続するということは地区に協議会をつくっていただいて補助金の支援もしているわけであります。この接続者とそれ以外に、当地区でも接続しておられない家庭もあるわけでありますが、これは接続しておられないとどうしてもやっぱり水質汚濁のもとになっているわけでありますけれども、これを分けて、協議会をつくって補助金で接続された世帯、それから、それ以前に下水道工事がなされて未接続の世帯の加入件数についてお伺いをいたしたいと思います。
 先ほどの御説明もございましたように、令和4年度と令和3年度、接続件数が319件という報告を受けておりますが、これについて答弁をお願いしたいと思います。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 令和4年度は加入件数が319件増えておりますが、3年以上過ぎてから接続された方につきましては、令和4年度で28件の方が新たに接続をされておられるということであります。それによりまして、319件から今の28件を引きまして、それ以外のお宅につきましては3年以内に御接続いただいたもの、また、新規の住宅やアパートが最近は増えてきておりますので、そういった件数も含まれているということであります。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 以前に答弁をいただいております接続依頼は、年1回は実施しているということですが、これ以降については接続依頼はどのように依頼をしておられますか。その状況についてお伺いしたいと思います。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 接続依頼につきましては、令和3年度に700件余りの方に接続依頼をしたということでありますので、今年度は行っておりませんが、今後も、先ほども若干申し上げましたが、接続状況、接続率ですね。その辺を確認しながら、計画的に依頼をしていきたいと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 下水道事業、いろいろ設備投資をしているわけでありますし、それから、この設備投資したものは減価償却でやってまいりますので、費用が膨らんでいくわけでありますので、接続依頼を積極的に今後も継続して、接続していただくように、そういう行動を取っていただきたいとお願いしたいと思います。これは要望でございます。
○山田委員長 小西委員。
○小西委員 関連でお願いします。
 昨年実施した議会報告会の中で、下水に接続したいがやけど、散居村にあって宅地が物すごく大きいということで、第1接続点まで接続するための、各個人における工事に多額の費用がかかるということで、下水につなぎたいんやけど工事費がかかってなかなかできないと。
 そこで、3年以内につなげば補助金があたるという話はありますが、そういったことも考慮した補助金についての考え方というのはないのかお伺いしたいと思います。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 新たな補助金ということでの御質問でありますが、新たなそういう支援策を行いますと、これまで下水道に接続された方や、合併処理浄化槽区域の方にお住まいの方との公平性を保つ必要があるということでありますので、新たなそういう支援ということは今のところ考えておりません。
○山田委員長 山森委員。
○山森委員 午前中もう少し時間があるようですから、下水道会計についてちょっと愚問ですけど、少しお願いしたいと思います。
 今ほど、上水道に対する有収水量と配水量のことの話があったんですが、例えば砺波市内から二上へ送るわけですよね。各戸から流れる排水量というのは、みんなメーター検針で分かるんですよね。二上でも砺波市から入ってきた量というのは、二上でやるのか戸出でやるのか分かりませんけど、これも分かるんですよね。
 もしも下水が流れ出たら大変だなと思って。愚問ですけど、その差というのは、数字というのはつかんでいらっしゃるんですか。
○山田委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 処理場、二上に到達した水量と、各戸でメーター検針を行っている水量でございますが、把握してございます。
 流域下水道のメーターについては、各下流部のほうのポイントで、県のほうの流量のメーターがございますので、そちらのほうでカウントしていらっしゃいますし、私どものお客さんが使われた水量についてはメーター検針で水量を確認しているということで、その両方はしっかりと常に確認をしているところであります。
 水量については、年間汚水処理水量というのが処理場に到達した水量、令和4年度については430万立方メートル余りということであります。
 一方、使用者が使われた年間の有収水量でございますが、これは380万立方メートル余りということで、令和4年度はそういう決算値となっております。
○山田委員長 ほかに御質疑ございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 ほかに御質疑等がないようでございますので、以上で午前の審査を終了いたします。
 なお、午後1時から、教育委員会及び市立砺波総合病院の決算について審査を行いますので、よろしくお願いいたします。
 皆様、御苦労さまでございました。

 午前11時17分 休憩

 午後 1時00分 再開

○山田委員長 決算特別委員会を再開し、教育委員会の決算についてを審査いたします。
 それでは、順次説明を求めます。説明については、資料番号及びページ番号を明示の上、要点を主としてお願いいたします。
○教育委員会 〔所管について説明〕
○山田委員長 以上で、教育委員会関係の説明は終了いたしました。
 それでは、質疑、御意見をお願いいたします。
 境 佐余子委員。
○境 佐余子委員 諸収入のほうで、奨学金の貸付金のところで質問させていただきます。
 令和2年度と令和3年度を振り返ってちょっと見ていたんですけれども、令和2年度の奨学金貸付金の収入未済額318万3,000円、令和3年度が329万8,000円、令和4年度が337万6,000円ということで、年々増加していると読み取っておりますが、これは返済できない人の数が増えたのか、同一の方の分が累積しているのか、まずお聞かせください。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 ここ数年微増ということでございます。滞納している方の人数につきましては減少しております。そういう状況でございます。
○山田委員長 境 佐余子委員。
○境 佐余子委員 確認させてください。滞納している方の人数は減少していて、金額が増えているということは、返している方は増えているけれども……、ちょっともう一度御説明いただいてもよろしいですか。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 奨学金につきましては、3年据置き10年償還ということで、10年間少しずつ分割して返済いただくことになっておりまして、最初はちょっと返していただけていたのが、例えば途中からちょっと滞ってしまったという方が少しいらっしゃいまして、それで金額的にはちょっと増えています。ただ人数的には減ってはおります。
○山田委員長 境 佐余子委員。
○境 佐余子委員 確かに今お話にあったように、3年間据置きということがあるわけですけれども、その3年間据置きの間に、3年後に支払いしてくださいねみたいな案内というのはもちろんされているわけですか。確認です。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 支払いの案内につきましては、その償還の年に案内をしております。最近では新規に償還が始まった方については、おかげさまで納めてはいただいております。
○山田委員長 境 佐余子委員。
○境 佐余子委員 そうしますと、先ほどお話ありましたように、最初は納めていたけれどもちょっと滞ってこられた方がいらっしゃるということでしたが、そういった方には督促状みたいな形で、払ってくださいねというお知らせをいつもされているということでしょうか。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 そのとおりでございまして、督促状を送付したり、あるいはまた電話連絡をしたりということで、納付のお願いをしているところでございます。
○山田委員長 林委員。
○林委員 関連してちょっとお聞かせください。
 この支払い方法はどのような方法で支払われているかを教えてください。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 基本的には振り込みでございます。
○山田委員長 林委員。
○林委員 振り込みであれば、もちろん指定の口座から引き落とされていくという……、じゃなくて振込、個人で振り込まれる。
 私、先ほどからちょっと調べておりましたら、口座振替で落とされていく返還方法が富山県の奨学金でも採用されております。1回、1回振り込んでくださいねというのは、手間を取らせるといいましょうか、ついつい遅れていく可能性があると思われます。できれば口座振替を利用するということは考えていらっしゃいませんか。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 それでは、県の状況なども確認してみたいと思います。ありがとうございます。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 同じく教育総務費の奨学金制度のうち、Uターン者特約制度の改めてこの説明と実績についてお尋ねしたいと思います。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 Uターン者の特約制度ですけれども、奨学金を借りていらっしゃった方が県外の大学で、県内でもいいんですが、卒業した後に砺波のほうに、今のところ基準日を設けていまして、10月1日にしているんですけど、10月1日を基準日として市内にずっと1年間住んでいらっしゃった場合につきましては、返還額の、普通の奨学金は半額を、神下 勇夫妻奨学資金の場合は半額償還していただいている分の金額について、減免してゼロにするというものでございます。
 実績につきましてですが、今現在、Uターン者特約の対象になる方が全部で22人いらっしゃいまして、そのうちこの制度を利用して実際に減免しておられる方は15人いらっしゃいます。そして、その方がそもそも県内の大学だったか、県外だったかというということもちょっと調べておりまして、もともと行っていらっしゃった大学は22人のうち5人は県内の大学等で、今申請していらっしゃる方が22人のうち15人ですので、そのうち10人程度は戻ってきていただいている形になるのかなというところでございます。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 なかなか非常に効果の高い事業だなと改めてお聞きいたしました。
 これは、現在この貸与型と神下 勇夫妻型、いずれもこれ月額4万円でしたっけ。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 今年度の貸付け給付分から金額を1万円上げさせていただきまして、令和4年度まで月額3万円だったものも、今年度、令和5年度から4万円にしております、大学生の場合は。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 ということで、ちょっとホームページの下の表は訂正したほうがいいですね。下の表は3万5,000円になっていますので。
 そこで、そうすると結局借りた本人というのは、月額8万円、市からの補助をもらって、返すときは2万円相当でいいということですよね。そうしたことによって22人中15人が活用されて砺波にUターンされたと。
 非常に効果が高いと思うんですが、この事業はもっと拡大することは考えていらっしゃいますか。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 今のところは全額貸付けの場合は半額で、神下 勇夫妻基金からの奨学金の場合は返還額がゼロになるということで、現在の制度を継続する予定でございます。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 要するに、となみ暮らし応援プロジェクトの内容をちょっとリニューアルして、もうちょっとレベルアップしたいという話もありました。ぜひこれに連動して、このUターンというのはすごく大事なポイントの事業なので、ぜひ検討をお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 御意見頂戴いたしましたので、また担当部署とも協議したいと考えております。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 次に、別件で小学校費、スクールバス運行費3,478万3,000円についてお尋ねしたいと思います。
 実は我が家の奥さんが、今週の火曜日に庄東センターへ用事があって行ったそうです。そうしたら隣の幼稚園で運動会の練習しておったと。そしたら、スイカ組さん集まれーって言ったら、1人。メロン組さん集まれーって言ったら、また1人。というふうに、これって各クラスの代表者が集まっとるがかと思ったら、庄東センターの方にお聞きをすると、いや、あれで全員ながですという。要するにそれだけ少子化が進んでいるという話です。
 そういった中で、現在これだけの費用をかけてスクールバスを小学生のみを対象にして運行しておりますけれども、これは中学生も入れて併用運行というのはできないのかどうか。
 この件については、議会報告会の中でも複数の地区から非常に強い強い要望もある項目なんですけれども、そこについて何がネックなのか、まずお伺いしたいと思います。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 砺波市としては、今、小学校の遠距離の児童を対象にしましてスクールバスを運行しているところでございます。
 結局、小学生を対象にしているものですから、そのバスにもし仮に中学生となると、座席の関係ですとか、あとは中学校と小学校の、学校の時間がちょっと違いまして、中学校は例えば部活があって帰りが遅くてその運行にはちょっと間に合わなかったりですとか、あとは、特定のどこかの地域の中学生が乗ったとしたら、ほかの中学校の子供は乗れないのかという、多分そういった市内の公平であるかどうかというところも検討になってくるかとは考えております。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 今おっしゃったようなことは、ぜひ各地区とも膝を交えて相談をしていただいて、本当にそうなのかといったところも含めて、ぜひ検討をお願いしたいと思っております。
 今、砺波市立学校のあり方検討委員会ということをやっておりますよね。そうすると、将来的にはもう小中学校関係ないような時代がもうそこまでやって来ているわけです。我々も過去いろんなところを視察してまいりましたけれども、結局、当然のことながらほとんど遠い距離になるので、みんなスクールバスで通っているわけです。そうすると小学生も中学生も関係ないわけでして。
 だから、そういった部分だけでも先行的に、スクールバスの運行だけでも先行的な併用運行ということができないのかどうか。ぜひ検討をお願いしたいと思います。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 今、砺波市立学校規模適正化検討委員会を開催しておりまして、その学校の規模の適正化検討の中に、交通手段の確保という項目も検討することになっておりますので、今の御発言を踏まえまして砺波市立学校規模適正化検討委員会の場なども活用してまいりたいと考えております。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 言わんでおこうと思っていたけど、すみません、今の発言を聞いて。
 要するに各地区は、該当の地区はそうしてほしいと言うておるんです。だから僕は絶対的な条件として、まずこれは出てくると思うんです。全部スクールバスでカバーしてくれと。だからそこはしっかりと考えていただきたいなと思います。
○山田委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 今現時点でのスクールバスについては遠距離のお子さんをということになっております。適正化の関係で、場所の関係とかいろいろありますので、ちょっとそれはどうなるか全く決まってはいませんけれども、御発言の趣旨も踏まえながら検討してまいりたいと考えております。
○山田委員長 境 佐余子委員。
○境 佐余子委員 児童福祉費の保育所費のほうで質問させていただきたいと思います。
 先ほど保育士の処遇改善のお話もありまして、非常に安心したなと思っておりました。
 ただ、見ておりますと非常に不用額も大きいかなと思ったんですけれども、不用額があるというのは全部が全部悪いということではなくて、ある程度の柔軟性を持たせるには必要なことではないかなとも思っているんですけれども、ただ、分からない中でちょっと思ったのは、もしかすると保育士が本当は必要なのに、成り手が少なくて不用額が出たんじゃないかなというちょっと不安を持ったんですけれども、このあたりはいかがでしょうか。
○山田委員長 老こども課長。
○老こども課長 現在、市の保育士につきましては、正規職員は総務課が実施する職員募集時に行っております。
 また、会計年度任用職員については、ハローワーク砺波や県の保育士・保育所支援センターに求人募集を行っておりまして、現在のところ、保育士については定数を満たしている形になっております。これについては、令和4年度末で、庄川の4園が閉園したこともありまして、その職員を現在ある保育施設に回したということもありまして、前年度よりもちょっと満たされた環境で仕事に当たっていただいている状況でございます。
○山田委員長 境 佐余子委員。
○境 佐余子委員 非常に満たされているというところは、保護者の方もそういうふうに聞くと安心かなと思うんですが、砺波市には公立と民営のこども園もあるわけですけれども、やはり砺波市の子供たち、保育を必要とする子供たち、どちらも同じ市の子供たちですので、民営のほうにもちゃんと保育士が充足しているのかしらという不安もあるんですが、そちらのほうはいかがでしょうか。
○山田委員長 老こども課長。
○老こども課長 民間保育施設につきましても、昔の厚生労働省のほうで、子供何人に対して保育士何人というふうに定数は決められておりますので、そこのあたりについては十分充足した形で運営されていると聞いております。
○山田委員長 境 佐余子委員。
○境 佐余子委員 両方ともに充足しているということで、これまた非常にありがたいなと、ほっとしたなという感じでございますが、ただ、やはり保育士はいろいろどうしても、この表現の仕方があまりよくないかもしれませんけれども、一般的に見て女性の方がやはり多かったり、そして一般的に世の中で、育児であったりとか介護であったりして職場を離れる方も多いのかなと思うところがどうしてもあるんです。これは変えていっていただきたいな、変えていかなきゃなと思うんですが、そういった場合に、これはちょっと提案になるんですけれども、例えば、今の県のほうの求人もかけておられるという話がありましたが、今、商工観光課のほうで、女性のための再就職応援セミナーというのをやっていらっしゃると思います。こういったところで、例えば保育士の再就職というのもあるよということを言ってみるのはどうかなと提案したいと思うんですが、いかがでしょうか。
○山田委員長 老こども課長。
○老こども課長 ただいまの御発言、非常に参考になりますので、今後の事務の中で取り入れていきたいなと考えております。
 あと、富山県のほうでは、今年、ワンチームとやまの中で保育士の人材確保に向けた新たな施策について模索をされておりまして、次年度以降、何らかの形で新たな取組がされるのではないかなということで、市のほうとしても期待をしているところでございます。
○山田委員長 川辺委員。
○川辺委員 それでは、老こども課長、よろしくお願いします。
 先ほど河合教育総務課長からもありましたけど、要はコロナ禍における子育て世帯へ臨時交付金を多々いろんなものを支給していただいた事業がございました。あくまでもコロナ禍であったということで、毎年、毎年あるものではない中においての話ですけれども、その中において、子育て世帯生活支援特別給付事業、それからとなみ子育て世帯応援臨時給付金給付事業が令和4年に行われた事業だと認識しているんですけれども、まずもって当初の目的どおり、目的とされるまたは支給を必要とされる皆さんに行き渡ったものか否か、どのように捉えていらっしゃるかまずお聞きしたいと思います。
○山田委員長 老こども課長。
○老こども課長 令和4年度の児童福祉費での新型コロナウイルス感染症対策費の主なものは、今ほど発言ありましたように、ひとり親への臨時給付金や児童手当受給者に対する臨時給付金となっております。
 給付の内容は、一律に支給する支援金と新型コロナウイルス感染症により家計が急変した世帯の児童に対して給付する支援金がございまして、いずれも該当する世帯の児童に対して全て支給をしたところでございます。
○山田委員長 川辺委員。
○川辺委員 それでは、計画当初の計画額ですから、そのときは大ざっぱな数字だったのかどうか分かりませんけれども、差異といいましょうか、子育て世帯生活支援特別給付事業のほうでは529件という実績であった。その先の計画段階では、ちょっと数字的には出せませんけれども、1,500万円ほどかな、差があったんじゃないかなと思っております。
 それからもう一点のほう、となみ子育て世帯応援臨時給付金給付事業のほうは5,564件。こちらのほうは砺波型ですよね。こちらのほうも当初は当然これだけの子供たちがいるんだということで計画されたものだと思うんですけれども、やはり差異が生じている。
 ここら辺はどのように捉えていらっしゃるでしょうか。
○山田委員長 老こども課長。
○老こども課長 子育て世帯生活支援特別給付金につきましては、先ほど申し上げたように、家計急変した世帯に対しても支給することとなっておりますので、その辺、市といたしましては、何世帯が急変するかということは見込めないものですから、ある程度余裕を持って予算措置をさせていただいたところでございまして、不足して、その時点で専決するとかそういうことをやるよりも、多めに見てすぐ対応できるほうがいいかなという判断の下、予算措置をさせていただいたところでございます。
 となみ子育て世帯応援臨時給付金につきましても、ある程度児童の数を見込んで予算要求をしておりますが、若干市外への転出ですとか、そういうこともありまして見込んだ数よりも減少しているのが事実でございます。
○山田委員長 川辺委員。
○川辺委員 そこで出てきたのがこの還付金のほうですね。よく分かりました。
 いずれにせよ、このような臨時給付金は毎年、毎年あるものではないですし、また、あってもらうわけにもいかないとは思っておりますが、どうかまたしっかりとした精査をしながら進めてやっていただきたいと思っております。
○山田委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、私のほうから文化振興費、文化財保全活用事業費についてお伺いしたいと思います。
 デジタルミュージアム「砺波正倉」のことであります。砺波市の歴史や文化をデジタルで楽しむウェブサイトということで、小学生、そして中学生にとっても、タブレット端末機を使用して学びの教材として生かされているということではあるんですが、そのデジタルミュージアム「砺波正倉」のアクセス数、そちらのほうに記録がありますが、令和3年度は4万4,895回。4万5,000回近くのアクセス数があったにもかかわらず、令和4年度は3万2,861回と大幅に減少しました。
 そこで、このアクセス数は、正直1万回余りも減るというのは何か理由か原因が絶対あったとしか考えられないと感じているわけですが、その辺のところはいかがなものでしょうか。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 デジタルミュージアム「砺波正倉」につきましては、過去に、海外からの自動巡回プログラムによるアクセス過多により、ページの閲覧が遅くなるなどの不具合が発生したことがあります。その都度、個別に不具合を引き起こしたと見られるアクセスについて遮断する措置を取ってまいりました。
 デジタルミュージアム「砺波正倉」のアクセス数につきましては、この遮断した不具合を起こしていると見られるアクセス分の純減が、結果的には総アクセス数の減少になったものと考えております。
○山田委員長 向井委員。
○向井委員 今ほど説明いただきましたが、要するにサイバー攻撃のようなものがあって、そのサーバーに不具合が生じていたからセキュリティーアップ、要するにウイルス対策の保護を強化したことでアクセス数が減少したということですね。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 海外からの自動巡回プログラムは送信元のアドレスやアクセス手法などがその都度変わることもあり、ある程度広い範囲指定で遮断する必要があり、一定の期間をいただいて調整したものでございます。
 俗にいうボット検索ということが専門家のほうでは言われておりますが、多くは中国とか東ヨーロッパから届いてくるものであります。
○山田委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、そのセキュリティーアップを図るためにメンテナンス期間といいますか、使用不可の期間が何か月か、何日かあったんだろうと思われます。いつ頃そのような期間があったのか。
 令和4年度中ということであれば、場合によっては教育活動にも支障があったのではないかなと感じるわけでありますが、その辺のところをお聞かせください。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 昨年の令和4年2月頃から4月にかけて調整をしております。この間、教育活動に支障があったとの問合せや報告などは届いておりません。
○山田委員長 向井委員。
○向井委員 年度始めだったということで、これは不幸中の幸いな部分もあるかと思います。
 こういう砺波市の文化を学ぶ機会には絶好の教材でありますので、その時期ではなかったということで本当によかったと思うんですが、基本的にこのデジタルミュージアム「砺波正倉」は、僕が知り得ている情報だと、外部からの侵入に関しては、まず県のクラウドを必ず経由しますので、そこで1回セキュリティーがかかっていて、それでもなおかつその中に入って、デジタルミュージアム「砺波正倉」でもセキュリティーアップの対策を図られなければいけない。要は二重に図られなければいけないということがこの数値から分かりました。本当にどうもありがとうございます。
 今後とも、こういったトラブルに巻き込まれないように頑張っていただきたいわけでありますが、この貴重な財産を有効活用していただければありがたいなと思っております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 それでは、子ども教室推進事業費についてお伺いしたいと思います。
 市では、砺波市放課後子ども総合プラン運営委員会を組織され、砺波市の放課後の子供の居場所対策を進めておられると思いますが、この砺波市放課後子ども総合プラン運営委員会の開催回数とその協議内容について、まずお聞かせください。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 まず、砺波市放課後子ども総合プラン運営委員会の開催回数につきましては、新型コロナウイルス感染症感染拡大以前は2回程度開催しておりましたが、新型コロナウイルス感染症感染拡大が始まった令和2年度以降は、年1回開催しているところでございます。
 また、協議の内容にいたしましては、放課後子ども教室、そして土曜教室、それから放課後児童クラブの現状についての、まず意見交換が行われておりますし、一番やっぱり問題になっている部分は人材発掘です。その人材発掘や運営面についての問題点の解決策や、新たな取組をどうしていけばいいかと。例えばコミュニティースクールとかですね。そういったことについて協議を行っております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 大変大切な協議内容をされているのに、1回で大丈夫かなと思いながら聞いておりましたが、放課後子ども総合プランの中で進めておられる放課後子ども教室は、平成19年から整備されていると思っております。
 現在、市内では4小学校区、6教室が活動されていますが、どういった経緯で始められているのか。また、それぞれの活動推進母体も併せてお聞かせください。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 放課後子ども教室というものは、放課後において、学校の余裕教室等の活用をし、様々な地域住民の参画を得て、学習活動やスポーツ、文化活動、交流活動等を行うものであります。これは、先ほどおっしゃられたとおり、文部科学省が所管する補助事業で、平成19年から始まったものでございます。
 また、活動推進母体は地域によって事情が異なっておりますが、主にやっぱり地区公民館関係あるいは学校関係、PTA関係、児童クラブ関係の活動が中心となっております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 6教室それぞれの事情、それから状況、環境とか違うということで、推進母体も地区公民館であったり、学校であったり、PTAであったりということで、本当にそれぞれの中でできる方たちが一生懸命取り組んでくださっているんだなと分かりました。
 今ほど三井生涯学習・スポーツ課長もおっしゃいましたように、国が就学後の児童が安全・安心な放課後を過ごせるように進められている事業なわけですが、砺波市において今6教室、そして、先ほど説明にもありましたけれども、年間延べ460回開催されているという状況に、本当にお世話されておられる方々に感謝申し上げたいなと思っております。
 ちょっと資料とか調べておりましたら、その中の一つ、放課後子ども教室の一つである庄川子どもわくわく教室は、平成27年に、地域による学校支援活動の推進をしているということで、文部科学大臣表彰も受けられているというのがちょっと記事で出ておりまして、この活動内容が本当に認められて一生懸命されているんだなということを実感しているわけです。
 そこでですが、放課後の子供の対策としては、放課後児童クラブ、こども課所管ですが、これが市内8小学校区全てに整備されており、ニーズに合わせて教室を増やすなどして対応してこられていますが、全学年を受け入れているクラブはまだ少ない状況であります。また、2年生までしか受け入れていないという放課後児童クラブもあります。そして、このこども課が所管の放課後児童クラブと、生涯学習・スポーツ課所管の放課後子ども教室は、同じような活動をしていながら管轄がこども課と生涯学習・スポーツ課と別々であることによって、一体的な実施には至っていないのかなと思っています。
 そこで、全学年を受け入れられるような受皿になるのが放課後子ども教室ではないかなと考えるのですが、今後の放課後子ども教室の拡充についてのお考えをお聞かせいただけたらと思います。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 平成26年度に、文部科学省と厚生労働省の合意に基づいて放課後子ども総合プランが策定されております。待機児童の解消に加え、就学後の児童が安全・安心な放課後を過ごせるように、放課後児童クラブの受皿の拡大や放課後児童クラブと放課後子ども教室の一体化などが推進されてきたところであります。
 しかしながら、近年では、本来多様であるべき放課後の過ごし方が、学校活動の延長につながると捉える向きがあることや、今日の教員の働き方改革などの学校の事情、また、多様化する社会情勢の中、新たに運営に携わる人員の確保が非常に困難となっている地域の事情があり、今後、放課後子ども教室の拡充は正直難しいものと考えております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 確かに人員の確保は難しいし、また、放課後児童クラブでも本当に支援員の確保が大変課題になっているというのも分かっております。
 ただ、今、まだ実際にやっていらっしゃる6教室ありますよね。そこのやり方なんかを参考にしながら、また拡充されるように検討を進めていただけたらと思います。
 そこで、関連してもう一つ、土曜学習推進事業の委託料についてもお伺いしたいと思うんですが、土曜学習推進事業は、現在、庄川土曜教室、庄川子どもわくわく教室、「学び場&遊び場」inせんだんのHILLということで、3つの教室が開催されております。先ほど三井生涯学習・スポーツ課長がおっしゃいましたように、せんだんのHILLは今年からということで、昨年度は2か所で延べ74回開催されたということで、やはりこの事業の必要性を感じているものです。議会報告会でも、土曜日に仕事があるので土曜日の子供たちの居場所についても何か考えていただけないかという意見も出ておりました。
 土曜日に子供が通える場所ということで、この土曜学習推進事業の拡充についてのお考えもお聞かせいただきたいと思います。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 土曜学習の昨年の回数は74回ということで、延べ546人の子供たちが参加しております。
 「学び場&遊び場」inせんだんのHILLの取組は今年から始まったわけですが、これは旧栴檀野幼稚園の建物と敷地を活用した、住民が主体となっている地域おこしや交流活動の拠点でありますが、土曜学習推進事業の場として栴檀野地区の実情に合わせて有効活用されたという新しい例でもあります。
 この取組、まだ見たことないんですけれども、そういうのを見ながら、他地区にこういう例もありますよという形で、機会があればというか、今度開催する委員会などで視察を行ったりとか、実際そういうものを紹介しながら、今後、他の地区にもこういう形で、少しでも、少ないところからでも着手できることがあればと考えているところでございます。それが最終的に拡充につながる一歩になればと思っております。
○山田委員長 大楠委員。
○大楠委員 ぜひ、せんだんのHILLを見に行っていただいて、前向きに、いいところを参考にしながら進めていっていただきたいと思います。
○山田委員長 山本善郎委員。
○山本善郎委員 公民館費2,300万円ほど支払ってあるということでございます。これは報酬でございますので結構でございますが、うちの地区では、林では1日やっております。高波行くと午前中であります。若林行くと午後からです。そういう形の中でいろんな開館時間の差があるんですが、これは別にそういう形を取ってもいいことになっているんでしょうね。
 社会教育法を見てみますと、地区の実情に合わせて開館時間を設定しようと書いてあるわけですが、そういう理解でよろしいんでしょうか。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 まず地域の方でやっていただくことが大切だと考えておりますので、そのとおりに理解してもらっていいと思っております。
○山田委員長 山本善郎委員。
○山本善郎委員 そこで、細かい話になりますが、この2,300万円の中身というのは報酬があるわけですが、積算のときに、例えば半日と1日の差があるわけですが、積算の根拠の中のところはどういう形になっておりますか。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 北部のほうにつきましては、放課後子ども児童クラブのところなので、管轄はこども課になるかと思っておりますが。
 公民館費との関係はちょっと違うと思いますので、直接その地区の中で行っていただければいいのかなと思っています。
 館長につきましては、週2時間、1日でございます。それから、公民館主事につきましては週4日で、午前でも午後でもその事情に合わせて4時間という計算になっております。すみません。勘違いしておりました。
○山田委員長 山本善郎委員。
○山本善郎委員 そういうことで、アワー当たりの単価で掛けてやるということで、それでよろしいんじゃないかと思いますが、別に教育委員会のほうから、こうしなさい、ああしなさいという言い方ではないですね。
○山田委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 それは本当にその公民館の都合のいいような形に調整していただいております。
○山田委員長 ほかにございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 ほかに質疑等がないようでございますので、教育委員会関係の審査を終了いたします。
 この際、暫時休憩いたします。再開時刻を午後2時45分といたします。よろしくお願いいたします。

 午後 2時40分 休憩

 午後 2時45分 再開

○山田委員長 それでは、休憩前に引き続き、決算特別委員会を再開し、市立砺波総合病院の決算について審査を行います。
 それでは、順次説明を求めます。説明については、資料番号及びページ番号を明示の上、要点を主として御説明願います。
○総合病院 〔所管について説明〕
○山田委員長 以上で、市立砺波総合病院関係の説明は終了いたしました。
 それでは、質疑、御意見をお願いいたします。
 境 欣吾委員。
○境 欣吾委員 過日の本会議一般質問で山本篤史議員から質問があって、それに答弁をいただいているので、言わば跡なでするような格好になって恐縮ですけれども、もうちょっと詳しく教えていただけるかなということで質問したいと思います。
 今ほどの決算の説明でもありましたが、医業収益だけを見るとマイナスになっているけれども、医業外の収益の大幅な額と相殺をして黒字と伺いました。こういう構図というのはずっと継続していますよね。令和2年に、いわゆる新型コロナウイルス感染症対策に関する補助金というものが、たしか13億円ぐらいでしたか、医療従事者への慰労金というものも含めて来ていましたので、それを除くと11億円余りが来ていたのかなと。それで、令和3年では8億5,000万円ぐらいですか。大分減ったわけですよね。それが、先ほど話ありましたけど、令和4年のときにまた1億円ほど減ってという話がありました。
 それで、やっぱり気にかかるのは、新型コロナウイルス感染症が5類になって、現在進行中の令和5年度ですよね。このときに、いわゆる国からのこの補助金というものがどういうことになるのかという、もう想定はされていると思うんですが、ちょっとどういうふうになるのかなというのを教えていただけるでしょうか。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 医業外収益につきましては、新型コロナウイルス感染症の関係の補助金ということで、主には確保病床に係る補助金ということで、令和4年度につきましては7億1,000万円ほどということで、令和3年度からはこれが1億円ほど減額という形になっています。
 今年度、令和5年度につきましても、単価につきましても1床当たり7万1,000円から3万6,000円というふうに減額されるなど、それから対象につきましても、本当にそのフェーズとか、必要に応じたものに減額されるということで、令和5年度につきましてはさらに減額が予想されます。
 令和6年度以降につきましては見込めない可能性もあると聞いております。これはまだ決定ではございません。
 実は国のほうでは、今考えているのは、令和6年4月からはもう通常の診療体系に戻したいと。今、令和5年度は移行期間という話で今は進んでおりまして、これ以降、具体的な助成の基準がまだ示されてはいないんですが、大変厳しい状況というのは理解しながら営業収益を伸ばしていく形で進めていかなくてはいけないと考えております。
○山田委員長 境 欣吾委員。
○境 欣吾委員 なかなか厳しいということだったのですが、この決算の報告書をお読みしても、患者さんが従来どおりの形に増加して戻ってくるということはなかなか見込めないという記述もあったのです。そういう中で、医業内の収益をどうしていくのかということだと思うんですが、記述の中で、診療単価の大幅な改善を図って頑張ってきたという話がありました。資料をお見受けしたら、これが該当するのかなと思ったんですが、平成30年の患者1人、1日当たりの診療収入というものが、入院患者では4万8,522円だったのが、令和4年では5万6,139円というふうに改善をされていると。それから、外来の方でも平成30年度は1万4,214円だったものが1万6,322円という形で改善をされているというふうに努力をされているというのが分かりました。
 ただ問題は、私はよく分からないんですが、診療の質を上げるとか、いわゆるDPC係数ですか、これを向上させる取組を通じて診療単価を引き上げてきたということだったのですが、この方向をさらに進めるということで、さっき言われた、ちょっと先、経営的に厳しい状況を乗り越えていくという、いわゆる伸び代というか、余裕というか、そういうものはこの方向の中から出てくるのかなというのがちょっとお聞きしたかった点です。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 診療単価の改善ということで診療報酬の算定の向上に努めて、医業収益のほうを伸ばして病院経営の改善を図っていくというのが第一ですけれども、それにはやっぱり地域の病院との連携と紹介、逆紹介等を通じて患者数の増大、確保に努めていくというのは大前提だと思っております。
 それに加えて、国の施策等、医療施策等も注視しながら収入の確保、それから経費の節減も含めて、経営の健全化を進めていくというところでございます。
○山田委員長 境 欣吾委員。
○境 欣吾委員 山本篤史議員の質問に対して、入院患者が元に戻らない、なかなか元どおりということにはなっていかないかもしれないが、新しい形態の急性期病院を目指していくと、多機能の急性期病院という言い方をされていたと思うんです。
 それで、緩和ケア病棟をつくっていくということなんかも、やっぱり柱の一つなのかなと思ったんですが、やっぱり経営を立て直していくということも考慮に入れた、そういう方向かなと思うんですが、その辺をもうちょっと詳しくお話しいただけたらなと思うんですが。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 緩和ケア病棟につきましては、令和7年度開設に向けて今準備を進めております。
 そういった形の患者さんについても受入れということで、病床数のほうにつきましても一般病床のほうを減らすとかいうことで、経営の改善に努めていきたいと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 今ほど、営業収益等の関係について質問されましたので、私は、医業外収益について質問いたしたいと思います。
 資料も頂いているわけでありますけれども、訪問看護ステーション事業、そしてまた、居宅介護支援事業でありますけれども、新型コロナウイルス感染症によりまして、訪問介護、そしてまた訪問看護が非常に需要が多いわけでございます。
 以前からも、訪問看護のほうにつきましては、令和に入りましてからスタッフの数も増やしていただきまして、このニーズに対応していただいているわけでございます。順調に推移をして今日を迎えているわけでありますけれども、コロナ禍に入りましてから、やはり訪問回数がぐっと増えている状況でございます。やはりこれはマンパワーでありますので、スタッフが少ないときは収支は大変プラスだったんですが、今はとんとん、若干マイナスかなというこの資料になっておりますけれども、今後、訪問看護ステーションの充実をさらに進めていただきたいという観点から質問するわけでありますけど、今後の訪問看護ステーション事業に対する考え方、どういうふうに考えておられますか。お伺いしたいと思います。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 訪問看護ステーション、訪問看護につきましては、コロナ禍ということもありますが、利用者数、それから訪問回数が非常に増加しております。職員数を増やして、今現在は医療スタッフ等で18人の体制で行っております。事務職含めますと21人になるんですけれども、18人の体制で行っております。現在は、この人数で何とか間に合っている状況でございます。
 今後の訪問件数等につきましては、今、コロナ禍ということもあって増えてきているんですけれども、その辺のことも含めまして、この後どのような形で推移していくかということも見守りながら、人件費がほとんどの経費でございますので、その辺加味しながら職員数等につきましては適切に対応していきたいと思います。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 しっかりと市民ニーズに対応していただきたいと思います。
 それからもう一点。
 居宅介護支援事業所の関係ですが、以前のときに、ケースワーカー1人で孤軍奮闘しておられたわけでありますけれども、議会のほうからもいろいろ要請をいたしまして、令和元年からケアマネジャーの方が2人で活動しておられると思いますけれども、大変収支は好調のようでございます。
 この居宅介護支援センターの今後、どういうふうな状況で考えておられるのか、それについてお伺いをしたいと思います。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 居宅介護支援事業につきましては、今、ケアマネジャーが2名で対応しております。平成29年からスタートしておりまして、平成31年に1人ということで、今現在はケアマネジャー2人の体制で行っておりまして、実は令和5年4月からはもう一人、ケアマネジャー3名体制で今事業に当たっております。
 ケアプラン等の作成件数、それから利用者数につきましても伸びてきておりまして、今後の状況を見ながら、これはほとんど市立砺波総合病院の関係の介護といいますか、退院患者に対するケアプラン等の作成でありますので、その辺も含めましてニーズに応じたケアプランの職員配置で対応してまいりたいと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 結局、患者の方が退院される道筋としては、やっぱりこの居宅介護支援事業所の役割って大変僕は大きいと思っているんです。ですから、これはやっぱり充実させていただきたいということは以前から申し上げているんですが、そのようにしていただきたいと思います。
 もう一点。
 過日、市民課の国保の関係について、健診について質問いたしました。大変当事者能力のないような答弁をいただいたわけでありますけれども、ミニドックを令和2年度のときに、新型コロナウイルス感染症によって制限といいましょうか、少なくされて、そしてまた、だんだんやっていると思いますけれども、1泊2日のドックの状況、ミニドックと1泊2日の人間ドックの関係について、今現在どのようになっているのかお伺いしたいと思います。
○山田委員長 三井病院医事課長。
○三井病院医事課長 市立砺波総合病院の健診センターの状況についてお答えしたいと思います。
 健診センターの件数ですが、健診のほうも、いろいろ政府管掌のものや企業のもの、ミニドック、日帰りドック、1泊2日ドックと種類はございますが、合わせて3,391件が令和4年度中の件数でございました。収益といたしましては約8,000万円こちらのほうでございます。その他営業収益4億5,000万円の一部となっております。
 そこで、今お尋ねいただいております1泊2日ドックにつきましては、一般の方の病棟での宿泊のほうは現在も避けたいと思っておりまして、令和2年度から1泊2日ドッグをずっと中止しておりまして、現在も中止を継続しております。ただ、市立砺波総合病院での1泊2日のドックは、もともと新型コロナウイルス感染症前でありましても、年間に多くて50件程度で多くはなかったんです。それで影響のほうは全体においては少ないところかなと考えているところであります。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 それでは、患者1人、1日当たりの診療収入について、三井病院医事課長に質問したいと思います。
 病院経営にとって、この入院診療単価をどう引き上げるかということというのは収支に直結するすごく大きな課題だと思っております。
 当院の入院単価の推移は、先ほど境 欣吾委員のお話もあったんですけれども、これまでずっと4万円台で推移をしていたのが、令和2年度に5万円台に乗っかりました。以降、年率4%程度の勢いで伸びて、令和4年度は5万6,139円ということでございます。この結果については非常に大いに評価をしたいと思うわけです。
 そこで、この入院診療単価を引き上げる手段として、DPCの機能評価係数の向上ということがあるわけでありますけれども、現在、当院のこの偏差値というのは、富山県下のDPC対象病院の中にあってどのような立ち位置にあるのか。また、このDPCから見える当院の特徴及び優位性についてお尋ねしたいと思います。急な質問なので分かる範囲でお願いします。
○山田委員長 三井病院医事課長。
○三井病院医事課長 まず、平均在院日数でございます。
 本院の令和4年度の一般病床の平均在院日数は13.4日。前年度の12.7日に比較いたしまして0.7日延伸いたしました。令和4年度におきましては、入院期間が長期となる症例の多い新型コロナウイルス感染症の入院患者の増加、また、急性期を経過した回復期の患者さんが転院する場合が多い地域包括ケア病棟において、新型コロナウイルス感染症患者さんが確認されたことによりまして、一般病棟からこの地域包括ケア病棟への受入れを制限した期間がございました。このようなことから平均在院日数が延伸したものであります。
 入院に係る診療報酬の算定方法といたしまして、本院も採用していますDPC制度におきましては、病気に応じて1日当たりの点数が定められておりまして、医療資源の投入量が多い入院初期の1日当たりの点数は高く、その病気の平均在院日数を超えた後期の1日当たりの点数は低く設定されています。このため、その病気の平均在院日数を超えずに退院する場合、高い診療報酬を短い日数で割り算いたしますので、入院診療単価は向上するということになります。
 平均在院日数の短縮によりまして、診療単価は向上いたしますが、新たな入院患者さんが増加しない場合、延べの入院患者さんは減少していくこととなります。延べ入院患者数の減少、つまり病床稼働率の低下は入院収益の減収に至る可能性があるものであります。入院収益の増収には、平均在院日数の短縮による単価の向上とともに新たな入院患者さんを確保し、病床稼働率を維持していく患者さんの好循環が求められているものであります。
 なお、退院の決定は医学的な判断に基づくものでありますので、在院日数の短縮のために、短縮が医学的な判断に優先することはございません。しかしながら、入院期間の延伸は、高齢者のADLの低下を誘引する場合がございますので、入院早期からのリハビリの介入、そのような適切な退院を支援しているところです。
 また、ダヴィンチ手術など高度医療の実施により治療の適正化を進め、在院日数の短縮に努めているところであります。特に、医療以外の要因による退院の延伸を避けるため、本院の患者総合支援センターにおきまして、退院支援に注力するため、入退院支援業務に専従の看護師、社会福祉士を配置しています。可能な場合は入院前から退院支援を行っているところです。
 次に、DPC制度について御説明させていただきたいと思います。
 DPC制度につきましては、こちらは入院収益を算定する制度であります。入院の基本部分であります包括部分と手術などの出来高部分を合算して算定する方法です。このうち包括部分は、病気に応じた1日当たりの点数に、入院の日数と医療機関別係数と呼ばれる医療機関ごとの係数を掛け算して算定します。ここに手術などの出来高の単点数を加算してまいります。出来高部分も手技ごとに、手術の種類ごとに点数の定めがあるところです。
 医療機関別係数につきましては、基礎係数、機能評価係数Ⅰと機能評価係数Ⅱから成り立っております。基礎係数は医療機関の機能、具体的には大学病院や一定の要件を満たす病院、もう一つ標準病院と3種類あります。本院は標準病院です。機能評価係数Ⅰは施設基準に基づく体制を係数化しています。もう一つの機能評価係数Ⅱについては、医療提供体制全体の効率改善の取組を評価し、係数化したものでございます。これは6項目の評価項目がありまして、診療実績を基に毎年見直されております。
 本院の令和4年度に適用いたしました、この機能評価係数Ⅱは0.1319でした。前年度に比べて0.0015改善したところであります。この数値の全国的な評価につきましては、偏差値は65.6で、具体的には、約1,500ほど病院ございますが、1,500病院中116位でありました。偏差値はやや低下いたしましたが、数値そのものは改善いたしましたので、入院収益の増加に作用しているところであります。
 この機能評価係数Ⅱにつきましては、全国の病院の実績が絶対評価ではなくて、相対評価に基づいた数値であるので、本院の実績がそのまま係数に反映するものではありませんので、数値や順位、偏差値には変動が見られるものです。なお、令和5年度に適用しております係数は0.1363です。令和4年度に比べて改善いたしました。令和5年度の数値につきましては、偏差値は67.6。順位は標準病院約1,500ですが、このうちで79位となって、全国でも上位に位置づけられているところと考えています。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 大変分かりやすく御説明をいただきました。ありがとうございました。
 そこで、嶋村病院事務局長にお伺いしたいんですけど、結局この在院日数が表向きはそんなに変動がないと。要するに、今DPCによってぐっと診療単価は上がったけれども、在院日数そのものはそんなに変動してないという理由というのは、新型コロナウイルス感染症患者による影響が大きいと今おっしゃったのかなと聞いておりましたけど、これ、分かるかどうか分かりませんが、新型コロナウイルス感染症を除いた場合、やっぱり実際在日数は減っているんですか。
○山田委員長 嶋村病院事務局長。
○嶋村病院事務局長 在院日数の御質問でございますけれども、在院日数そのものがこのDPC制度にとって非常に重要なポイントになるものですから、当然、いわゆる先ほど来言っておりますⅮPCの機能評価係数Ⅱの中に効率性係数というのがあって、そこの係数のほうに反映されてくるわけです。そこで、当院はもともとDPC制度、特に平成29年度に外部コンサルが入った当時から、ここら辺の取組も併せて行っておりまして、実質的に私どものような病院については、在院日数13日程度というような、あるいは低い年であれば12点幾らというのがあるわけですが、そこを目指すべきだということで取組を行っておりました。
 新型コロナウイルス感染症の影響云々の確かに足を引っ張るような要因というか、それは確かにございましたけれども、それを除けば、ほぼこの13日平均というか、そこら辺はクリアできているのかなと認識はしております。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 要するに、この3年間で6,269円も診療単価が上がったんですよね。これ、率にしたら12.6%。すごく上がったわけですよね。ところが、こうした結果というのは本来在院日数に反映してしかるべきだと思うんですけど、日数のほうはふらふらしているわけですよね。
 ここをもう一回説明していただけますか、簡単に。
○山田委員長 嶋村病院事務局長。
○嶋村病院事務局長 在院日数の関係は効率性係数というものですけれども、それ以外に、係数の中には、特に当院が力を入れて取り組んできたものの中に救急医療係数というのがございます。
 これは、当院が高度急性期を担う病院だということで、特に救急搬送された患者さんあるいは救急でウオークインで来られた患者さん、こういった患者さんにどれだけの処置をしているかというところも、これの評価の対象になっておりまして、実は、正直に申し上げてDPCのこの取組を強化する前は、そこら辺、ちょっと半ば救急医療係数に関する取組というのが少し弱い部分があったんですが、やはり当院はそういった患者さんを受け持つ病院であるということで、救急医療に対する取組を強化した点で、ここの救急医療係数が大幅にアップしたというのが非常に大きいです。これが最大の要因だと思っております。
 それが、いわゆる在院日数が大きく上がっていないのに、患者数もこうやって落ち込んでいると。何でという話にもなるかもしれませんが、機能評価係数のその他の部分で大きく伸ばしているというところがあるかと思っております。
○山田委員長 そのほか、何か御質問等ございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 ほかに御質疑等がないようでございますので、市立砺波総合病院関係の審査を終了いたします。
 市立砺波総合病院の皆様、お疲れさまでございました。
 なお、委員の皆様はそのまましばらくお待ちください。

○山田委員長 それでは、これまでの委員会において、当局から、後日、答弁するということになっておりました事項について、説明を求めます。
 安地総務課長。
○安地総務課長 13日の決算特別委員会で、山本善郎委員からいただいた質問につきましては、公平委員会開催時に行われていることについてと認識しております。
 公平委員会の事務につきましては、勤務条件に関する措置の要求の審査、判定や、不利益な処分についての不服申立てに関する裁決または判定などとなっています。しかしながら、勤務条件に関する措置の要求や不利益な処分についての不服申立ての実績はこれまではございません。
 一般的に、年に1回開催しておりますのは、公平委員会関係の規則の改正に関する決議や、市の組織に関することの報告などが行われているものでございます。
○山田委員長 ただいまの説明について、質疑等はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 ないようでございますので、以上で本日の審査を終了いたします。
 なお、決算特別委員会の最終日となります19日は、午前10時から再開いたしますので、よろしくお願いいたします。
 皆様、御苦労さまでございました。

 午後 3時33分 閉議

  砺波市議会委員会条例第29条第1項の規定により署名する。

砺波市議会決算特別委員会

   委員長   山 田 順 子