1.会議の経過
午後 2時00分 開議
○議長(有若 隆君) ただいまの出席議員は16名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
本日の日程は、あらかじめ配付してあります議事日程第4号のとおりであります。
日程第1
議案第44号
○議長(有若 隆君) これより本日の日程に入ります。
日程第1 議案第44号 財産の取得についてを追加議題といたします。
(提案理由の説明)
○議長(有若 隆君) 提案理由の説明を求めます。
市長 夏野 修君。
〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) ただいま追加して提出いたしました議案について御説明を申し上げます。
議案第44号 財産の取得につきましては、小中学校の教員用GIGA端末を新たに更新するため、法令の定めるところにより議会の議決を求めるものであります。
何とぞ御審議の上、可決をいただきますようお願いを申し上げます。
(質 疑)
○議長(有若 隆君) これより、議案44号に対する質疑に入ります。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(有若 隆君) 質疑なしと認めます。
議案の常任委員会付託
○議長(有若 隆君) 議案第44号 財産の取得については、会議規則第37条第1項の規定により、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、文教民生病院常任委員会に付託いたします。
この際、暫時休憩いたします。
午後 2時01分 休憩
午後 2時20分 再開
○議長(有若 隆君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第2
議案第36号から議案第44号まで
○議長(有若 隆君) 日程第2 議案第36号 令和7年度砺波市一般会計補正予算(第2号)から議案第44号 財産の取得についてまでを議題といたします。
(各委員会の審査報告)
○議長(有若 隆君) 以上の案件につきましては、各委員会に付託してありますので、その審査結果について各委員長の報告を求めます。
文教民生病院常任委員会委員長 向井幹雄君。
〔文教民生病院常任委員長 向井幹雄君 登壇〕
○文教民生病院常任委員長(向井幹雄君) 文教民生病院常任委員会の審査結果とその概要について報告いたします。
今6月定例会におきまして、当委員会に付託されました、議案第36号 令和7年度砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分外7件について審査するため、去る6月18日及び本日、市長をはじめ関係部課長等の出席を得て、委員会を開催いたしました。
初めに、付託案件の審査結果を御報告いたします。
付託案件は、議案第36号 令和7年度砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分、議案第37号 令和7年度砺波市病院事業会計補正予算(第1号)、議案第38号 砺波市国民健康保険税条例の一部改正について、議案第39号 砺波市体育施設条例の一部改正について、議案第40号 砺波市重度心身障害者等医療費の助成に関する条例の一部改正について、議案第42号 砺波市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正について、議案第43号 砺波市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正について、議案第44号 財産の取得について、以上、議案8件であります。
当局から詳細な説明を受け、慎重に審議した結果、付託案件については、それぞれ原案のとおり「可決」することに決したのであります。
なお、付託案件に関する審査の過程において、意見・要望がありましたので、次の3点について申し上げます。
1点目に、議案第36号 令和7年度砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分のうち防犯対策費、地域防犯カメラ設置事業費補助金については、地域における防犯対策の強化を図るため、自治会や地域の防犯組合等が実施する、主に通学路の安全に資するための防犯カメラ設置に係る補助制度を創設するとのことでした。
また、県警の安全安心見守りカメラ事業の場合も補助の対象とすることや、予算を超える場合には追加補正も必要と考えているとのことであり、委員からは、地域における防犯対策の強化を図っていただきたいとの要望がありました。
2点目に、エコ推進事業費、太陽光発電設置設備事業費補助金につきましては、電気料高騰対策として、市民や市内事業者の負担軽減を図るとともに、カーボンニュートラルに向けた取組を推進するため、一般家庭や事業者における太陽光発電設備の設置に係る補助制度を創設するとのことでした。
また、FITやFIPといった買取制度の取扱いについては、買取制度の認定を受けないことを補助要件にするとのことでした。新築住宅に併せて太陽光発電を設置する場合は、その設置にかかる費用を切り分けることが可能であれば、住宅取得支援と両方の申請が可能で、中古物件取得の場合についても、別途太陽光発電を設置されれば、両方の申請が可能とのことでありました。
委員からは、市民や市内事業者の負担軽減を図るとともに、カーボンニュートラルに向けた取組を推進していただきたいとの要望がありました。
3点目に、議案第39号 砺波市体育施設条例の一部改正については、砺波向山健民公園内の健民広場の夜間照明施設について、高圧受変電設備に低濃度ポリ塩化ビフェニル(PCB)が含まれていることにより廃棄及び改修が必要であり、本照明施設の利用頻度が低い実態を踏まえ、夜間照明施設を廃止することとし、関係する砺波市体育施設条例の一部を改正するとのことでした。
また、照明施設の廃止に当たり、利用者・団体等へは、中学校グラウンドの夜間照明施設を利用していただくなど、今後、市ホームページ、市スポーツ協会ホームページ、広報となみまたは海洋センター窓口等で周知を図りたいとのことでした。
委員からは、照明灯について、安全のためにもなるべく早く撤去していただきたいとのことでした。
次に、市政一般に関する審査の過程においての意見・要望のうち、市立砺波総合病院の令和6年度収支決算見込みについては、令和6年度決算は、患者数は減少したものの、診療単価の上昇で医業収益は増収となったが、給与費、薬品などの材料費、委託料などの経費が増加しており、収入が支出の大幅な増大に追いついていない現状で赤字となるとのことでありました。
また、今後の見通しとしては、引き続き人件費の上昇や物価高騰が予想される中、医業収益の基となる診療報酬が費用の上昇分に見合っていない状況もあり、病院経営は大変厳しい状況が続くものと思われるが、本年4月からは、緩和ケア病棟の開設や適正な病床数による病棟再編で病床を削減し、経費の削減や収入面での増収を図っており、加えて、新たにコスト適正化プロジェクトチームを立ち上げ、一層の収益確保と費用削減に努めるとのことでありました。
委員からは、引き続き地域に信頼される病院として、堅実な経営の下で、安全で安心できる質の高い医療提供に努めていただきたいとのことでした。
以上、審査の結果と意見・要望について申し上げ、文教民生病院常任委員会の報告といたします。
○議長(有若 隆君) 総務産業建設常任委員会委員長 小西十四一君。
〔総務産業建設常任委員長 小西十四一君 登壇〕
○総務産業建設常任委員長(小西十四一君) 総務産業建設常任委員会の審査結果とその概要について報告いたします。
今6月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第36号 令和7年度砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分外1件についてを審査するため、去る6月19日午前10時より、市長をはじめ関係部課長の出席を得て、委員会を開催いたしました。
初めに、付託案件の審査結果を報告いたします。
付託案件は、議案第36号 令和7年度砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分、議案第41号 砺波市各種委員会委員等の報酬及び費用弁償並びに実費弁償に関する条例の一部改正について、以上、議案2件であります。
当局から詳細な説明を受け、慎重に審議した結果、付託案件については、それぞれ原案のとおり「可決」することに決したのであります。
なお、付託案件に関する審議の過程において、意見・要望がありましたので、次の2点について申し上げます。
1点目に、議案第36号 令和7年度砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分のうち集落営農連携促進等事業費補助金789万3,000円については、一般社団法人アグリエイトの事業において共同利用する乗用管理機などの機材購入に、県の採択を受けたことから補助するものであるとのことでした。
委員からは、「地域まるっと中間管理方式」のメリットを生かし、当市の農業発展に向けて推進していただきたいとの要望がありました。
第2点に、稼げる!とやまの園芸産地支援事業費補助金750万円については、チューリップ球根の除根機を購入するものであり、県の採択を受けたことから補助するものであるとのことでした。
委員からは、除根機の導入により、生産者の売上げ向上と作業の省力化が図られることから、早急に導入していただき、引き続き生産者を多方面から支援していただきたいとの要望がありました。
次に、市政一般に関する審議の過程において、次の意見・要望がありましたので、申し上げます。
となみブランド認定については、このたび、チューリップをイメージしたクラフトビールがとなみブランドに新たに認定されました。
となみブランドの商品販売促進に向け、商品のストーリー性やパッケージデザインの工夫、販路拡大に向けた商談機会の創出など、マーケティング面での支援を強化することにより、地域ブランドとしても付加価値を高め、ブランド力の向上につなげていくとのことでした。
委員からは、多くの方の目に留まり、愛され、売上げの向上につながり、その品々を見れば、砺波の風景や文化に思いをはせていただけるような商品、新産品となるよう、今後とも事業者と連携し進めていただきたいとの要望がありました。
以上、審査の結果と意見・要望について申し上げ、総務産業建設常任委員会の報告といたします。
○議長(有若 隆君) 以上をもって、各委員長の審査結果の報告を終わります。
(質 疑)
○議長(有若 隆君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(有若 隆君) 質疑なしと認め、質疑を終結いたします。
(討 論)
○議長(有若 隆君) これより討論に入ります。
通告がありますので、発言を許します。
11番 境 欣吾君。
○11番(境 欣吾君) 議長の許可がありましたので、通告に基づき、議案第38号 砺波市国民健康保険税条例の一部改正についての反対討論を行います。
この条例改正案は、国民健康保険税の基礎課税額に係る課税限度額を65万円から66万円に引き上げ、後期高齢者支援金の課税限度額を24万円から26万円に引き上げようとするものです。
この結果、国保の最高課税限度額は109万円となり、協会けんぽの限度額との差がさらに拡大することになります。
一方で、減額の対象となる所得の基準を引き上げて減額となる対象を広げようとすることには賛成ですが、この改正は一見応能負担を進めるようでありながら、実際には、被保険者の負担がほかの医療保険に比べて異様に大きいという国民健康保険制度の構造的な矛盾を拡大することにしかなりません。
世帯構成によっては、協会けんぽの同じ年収の御家庭と比べ、2倍以上の保険料を払わないと医療サービスを受けることができないという国民皆保険の根幹を崩すような問題に手をつけず、国保会計の中だけで公平性を保つ、限度額以上の被保険者の割合をほかの健康保険に近づけるなどとして、このような措置を繰り返せば、構造の矛盾に苦しむ層を増やすことにしかなりません。
全国知事会や全国市長会、全国町村会が一貫して要望しているように、国庫負担を増額して、均等割、平等割をなくし、協会けんぽ並みの保険税負担にすることこそが求められています。
国民健康保険制度の構造的矛盾を拡大する、この条例改正案には賛成できません。
以上で討論を終わります。
○議長(有若 隆君) 6番 境 佐余子君。
○6番(境 佐余子君) 議長より発言の許可がありましたので、私より議案第38号 砺波市国民健康保険税条例の一部改正について、賛成の立場から討論いたします。
本議案は、地方税法施行令などの一部改正を受け、国民健康保険税の課税限度額の引上げや所得の少ない世帯に対する軽減判定所得の見直しを行うものです。
具体的には、医療分の課税限度額が1万円、後期高齢者支援金分は2万円引き上げられ、一定以上の所得がある世帯については、年間で3万円程度の負担増となる場合もあります。
一方で、軽減措置の対象となる所得の基準額も引き上げられたため、より多くの低所得世帯が軽減の対象となりやすくなります。これにより、経済的に厳しい状況にある方々の負担が軽減されることが期待されます。
今回の見直しは、応能負担の原則、すなわち税は負担能力に応じて支払うべきであるという考え方に基づいているものと評価できます。
なお、今年度の保険税率や均等割、平等割の金額に変更はなく、砺波市における中間所得層世帯への影響も昨年度から大きくは変わらない見込みです。
また、今回の改正が医療福祉サービスの質や給付に悪影響を及ぼすことはなく、国保制度の持続可能な運営に資するものと考えます。
以上の理由から、議案第38号について賛成いたします。
以上です。
○議長(有若 隆君) 以上で、討論を終結いたします。
(採 決)
○議長(有若 隆君) これより採決をいたします。
まず、議案第38号 砺波市国民健康保険税条例の一部改正についてを採決いたします。
お諮りいたします。本案に対する委員長の報告は、原案のとおり可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(有若 隆君) 起立多数であります。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
次に、議案第36号、議案第37号、議案第39号から議案第44号までを一括して採決をいたします。
お諮りいたします。以上の案件に対する各委員長の報告は、原案のとおり可決であります。以上の案件は、各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕
○議長(有若 隆君) 起立全員であります。よって、以上の案件は、各委員長の報告のとおり可決されました。
日程第3
所管事務調査に係る閉会中の継続審査について
○議長(有若 隆君) 次に、日程第3 所管事務調査に係る閉会中の継続審査についてを議題といたします。
議会運営委員会及び各常任委員会から、会議規則第111条の規定により、配付いたしました閉会中の継続審査申出一覧表のとおり、閉会中の継続審査の申出がありました。
お諮りいたします。議会運営委員会及び各常任委員会から申出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(有若 隆君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員会及び各常任委員会の申出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに決しました。
○議長(有若 隆君) 以上で、本定例会に付議されました全案件を議了いたしました。
閉 会 の 挨 拶
○議長(有若 隆君) 市長から御挨拶がございます。
市長 夏野 修君。
〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) 6月砺波市議会定例会の閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
今定例会に提出いたしました一般会計補正予算をはじめ、当面必要となってまいりました諸案件につきましては、それぞれ審議の上、可決をいただき、誠にありがとうございました。
議会中にいただきました各般の御意見や御要望などにも留意し、適正で効率的な市政の運営に努めてまいりたいと存じます。
今議会は改選後の新たな組織による初めての定例会でありました。初当選されました5名の議員も全員が質問に立たれ、様々な視点から御意見や御提言をいただくなど、期を重ねられた議員も含め、活発な議論が交わされたところであります。今後も議会と当局が建設的な議論を通じて、市民一人一人の幸せと市政のさらなる発展に向け、共に努力してまいりたいと考えております。
さて、6月に入りまして、本市に夏の訪れを告げます風物詩であります庄川観光祭や、となみ夜高まつりといった伝統的なお祭りが行われました。幸いにも祭りの間は大きな天候の崩れもなく、多くの方々に砺波市の元気や熱気が伝わったものと思います。
梅雨入り後、真夏のような天候が続いておりましたが、今日からようやく梅雨らしい天候となり、梅雨本番になったように思います。
今後、急激な気象の変化や局地的な豪雨など、自然災害への警戒が必要となってまいります。市といたしましても、あらゆる災害に対し迅速に対応できるよう、引き続き緊張感を持って防災対策の強化に努めてまいります。
結びになりますが、議員各位をはじめ、関係各位にお礼を申し上げまして、閉会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。
閉 会 の 宣 告
○議長(有若 隆君) これをもちまして、令和7年6月砺波市議会定例会を閉会いたします。
皆さん、どうも御苦労さまでした。
午後 2時43分 閉会
地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。
令和 年 月 日
議 長 有 若 隆
署名議員 仁 木 良 市
署名議員 原 田 定 範
署名議員 境 佐余子