令和5年12月 民生病院常任委員会 定例会 本文

1.会議の経過
 午前10時00分 開会

(12月定例会付託案件の審査)
○山田委員長 それでは、ただいまより民生病院常任委員会を開会させていただきます。
 本定例会において当委員会に付託されましたのは、案件9件であります。
 これより、議案第85号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第6号)所管部分外8件について審査をいたします。
 なお、議案に対する当局説明につきましては、議案説明会において説明を受けておりますので、付託案件に対する質疑から始めます。
 それでは、発言される方はどうぞ。
 川岸委員。
○川岸委員 まず最初に、付託案件について、質問させていただきます。
 一般会計補正予算、社会福祉費の678万円をお願いしたいと思います。
 この補装具費は、障がい者が日常生活を送る上で必要な身体機能を補完する用具を購入する、国あるいは県等の補正による予算でございますけれども、この用具を購入する際に、やっぱり自己資金を上回るものですから、どうしても国等の補助を受けなければならないということでございますが、これによって身障者の方はどのような恩恵といいますか、メリットがあったのか、お尋ねしたいと思います。
 私は、身障者の方々に非常にメリットのある資金だと思いますので、市においてどのような実態になってきたのか、藤森社会福祉課長にお願いをしたいなと思います。この助成があってから、身障者にとってどのようなメリット、実態になってきたのか、お聞かせ願いたいと思います。
○山田委員長 藤森社会福祉課長。
○藤森社会福祉課長 メリットといいますか、議案説明でも申し上げましたとおり、身体機能を補完するための用具を給付させていただいているということで、例えば、耳のほうに難聴があったりしたときに、そういった補聴器の給付をして聞こえやすいような生活状況をつくるですとか、あと、障がい児者もですが、体幹機能がしっかりと姿勢が保持できないような状況におられる方については、そういったものを保持して、しっかり座っていられるような状況を保てるようなものを給付したりですとか、あと車椅子とか、いろんな20種目近くものはあるんですが、そういったものを給付させていただいて日常生活を送れるようにということでこちらのほうは対応しております。
○山田委員長 川岸委員。
○川岸委員 そうすると、やっぱり補聴器ばかりじゃなしに車両とかいろいろあると思うんです。車椅子とか。そういうものの中で、一番よく好まれる、または利用されているのはどんなものが多いんでしょうか。
○山田委員長 藤森社会福祉課長。
○藤森社会福祉課長 一番多いものは、先ほど申し上げました補聴器関係になるんですが、あとはいろいろ障がいに応じてということになりますので、そこは障がいの種類が多いものについて給付しています。
○山田委員長 川岸委員。
○川岸委員 私の記憶では、年度当初予算で818万5,000円が計上されていたと記憶しておりますが、今回678万円補正予算で組まれたと思います。何か要因があったんでしょうか。
○山田委員長 藤森社会福祉課長。
○藤森社会福祉課長 要因としましては、例えば利用者数、件数なんですが、昨年ですと65人であり、今年度については既に10月末現在で50人を超えている状況になります。今年度末までの見込みになりますと80人を超える勢いでございます。
 あと、補装具については、障がいの種類、ものによりまして高額になるオーダーメードのものが多くあります。上半期は、例えば座位保持装置、先ほど申し上げました体幹を保つためのものですが、そういったものと、それをつけた電動車椅子、車椅子といったものの給付をさせていただいております。それが1件当たり40万円から200万円弱までかかるものといろいろございますので、そういった高額なものの給付が多くなっているということで、今回補正額についても大きくなっている状況でございます。
○山田委員長 川岸委員。
○川岸委員 令和3年から令和5年までの国の予算を見てみますと大体153億円か154億円ほどの予算で継続してやっているんですけれども、大体見込みができると思います。いろんな形で特に高価なものもあり、障がい者のいろんな要望もあると思うので、予算を組むのはなかなか難しいと思いますが、継続的に予算を計上するということは駄目なんですか。いつどんなことが起きるか分かりませんので、そういうことはやっぱり実績を見ながら予算を組まざるを得ないということなんでしょうか。
○山田委員長 藤森社会福祉課長。
○藤森社会福祉課長 予算につきましては、例年給付している実績を見て、必要最低限のもので予算立てをさせていただいております。
 今年度のように金額の大きなものが数多く出るような年につきましては、状況を見て補正予算対応をさせていただきたいということで、予算のほうは計上しております。
○山田委員長 川岸委員。
○川岸委員 普通は、そこはやっぱり実績を見ながら予算を組んでいらっしゃるのが実態なんでしょうか。
○山田委員長 藤森社会福祉課長。
○藤森社会福祉課長 そうですね、実績に応じて最低限必要な数といいますか、これぐらいは必ず出るだろうというものを見込んで、それに単価を掛けるんですが、その単価自体が、先ほど申し上げましたとおり低い場合もありますし、オーダーメードで高くなるということもありますので、件数が変わらなくても金額が大きくなるとか、そういった状況がございますので、状況に応じて補正予算をということで対応させていただいております。
○山田委員長 川岸委員。
○川岸委員 それでも、障がい者の方はこれに期待しておられるものですから、切れ目のない支援を今後も続けていただきたいということで要望しておきます。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 議案第85号、債務負担行為、砺波市斎場火葬炉更新工事4億2,240万円について、お伺いをしたいと思います。
 この斎場火葬炉の更新工事につきましては、令和6年度から令和8年度までの3か年での債務負担行為を予定しているわけでありますが、まず、この計画概要について説明をお願いしたいと思います。
○山田委員長 小竹市民生活課長。
○小竹市民生活課長 今回の砺波市斎場火葬炉更新工事につきましては、まず、工事の内容は、現在、斎場にあります火葬炉5炉と動物炉を含めました全ての炉をセラミック化するとともに、施設内にございます人の火葬炉を5基から4基にするという内容で計画しております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 昨日、当委員会で火葬炉の老朽度合いを調査してまいりました。受託されておられます株式会社南砺工業所からも説明を受けたわけでありますが、火葬炉の劣化状態についてもよく分かったわけでございます。
 1号炉から5号炉、そしてまた、動物炉を確認させていただいたわけでありますが、説明を受けますと、タイムスケジュール的に1号炉と2号炉、そして3号炉については撤去するということであります。そして、4号炉、5号炉についてもまた更新をすると、一番最終年度は6号炉の動物炉を直すという計画をお聞きしたわけでありますが、このタイムスケジュールに沿ってやりますと、一時的に5炉のうち2炉しか使えないような状況になるわけでありますが、ここら辺は利用される方の支障のないように計画をしていただきたいと思いますが、これについての答弁をいただきたいと思います。
○山田委員長 小竹市民生活課長。
○小竹市民生活課長 工事期間中は、人の火葬炉につきましては2炉しか使用できないということになります。そういったことによりまして、1日に受入れ可能な件数は若干現状よりも少なくなることは当然想定されますので、そういった部分については、事前に葬儀関連会社とも打合せをしながら、また、今、受け入れている体制を若干見直しが可能であれば、通常より1件でも受けられるような体制ができないかということを含めて検討してまいりたいと思います。
 また、工事期間も、なるべく事前の部材調達等を行いまして、スケジュールの停止期間が短くなるように努めてまいりたいと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 市民生活に直結する斎場でございますので、市民に対するそこら辺の周知についてどのように考えておられますか。お伺いしたいと思います。
○山田委員長 小竹市民生活課長。
○小竹市民生活課長 市民に対する周知につきましては、これはふだんから周知して予測がなかなかつくものではないものでございますから、まずは葬儀業者を通じまして周知するとともに、一応工事期間中、そういった受入れ等が一部制限されますといったことについては、併せて周知を図ってまいりたいと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 一番最終年度の令和8年度になりますけれども、動物炉の更新が予定をされているわけでありますが、実際に見ますと大変老朽化しているといいましょうか、大変な状況になっているということもつぶさにこの目で見たわけでありますし、そしてまた、説明を受けておりまして、動物の火葬がどんどん増えているということでございました。
 そうしますと、動物も大きい動物、カモシカもイノシシもという話もございましたが、その火葬炉に乗せるときは人力ということで、動物を運ぶ動線とか使い勝手については、今後、動物炉についての改修に当たってはいろいろ検討をお願いしたいと思いますが、これに対する見解をお聞きしたいと思います。
○山田委員長 小竹市民生活課長。
○小竹市民生活課長 6号炉、動物炉につきましては、愛玩動物、いわゆるペットの火葬の件数については変わっていないんですが、イノシシ、カモシカ等、大型の動物の火葬が近年は200件近いところまで増えております。そういった中で、今、そこで作業をしていただいている方のそういった要望等を伺いながら、可能なところから検討はしてまいりたいと思っております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 今回の補正予算に計上されております低所得世帯支援給付金の給付事業1億8,850万円についてお伺いをいたしたいと思います。
 物価高騰による負担増が大きい住民税非課税世帯に対して、1世帯当たり7万円を給付するために、国は、原資となる交付金の約1兆円を計上した補正予算が成立しました。国は、12月1日時点の住民基本データに基づいて対象世帯を抽出して、この議会の議決後、申請書等の書類を印刷して対象世帯に配布するという手続になると思いますが、1点目は、当市からのこの通知はいつ頃になるのか、まずお聞きしたいと思います。
○山田委員長 藤森社会福祉課長。
○藤森社会福祉課長 現在、可決いただきました後に準備を進めていくということになりますので、1月下旬に通知ができればいいかなと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 1月下旬という話をお聞きしたわけでありますが、この支給開始はいつ頃になりますでしょうか。
○山田委員長 藤森社会福祉課長。
○藤森社会福祉課長 1月下旬に通知をしまして、プッシュ型ということで、はがきで御送付をさせていただいて、口座変更がありますかとか、そういった状況を確認させていただきますので、2週間程度で返信といいますか、反応がなければそのまま支給させていただくという予定にしておりますので、2月中下旬以降ということになろうかと思います。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 手続を進めていただいて、速やかに支給されることを要望いたしておきます。
○山田委員長 ほかに質疑、御意見はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 ないようでありますので、付託案件に対する質疑を終結いたします。
 これより付託案件を採決いたします。
 ただいま議題となっています議案第85号、議案第86号、議案第87号、議案第91号、議案第94号、議案第101号から議案第103号まで及び報告第107号、以上、議案9件を一括して採決いたします。これに御異議はございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 御異議なしと認めます。
 お諮りいたします。議案第85号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第6号)所管部分、議案第86号 令和5年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)、議案第87号 令和5年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)、議案第91号 令和5年度砺波市病院事業会計補正予算(第1号)、議案第94号 砺波市印鑑条例の一部改正について、議案第101号 指定管理者の指定について(砺波市福祉センター麦秋苑)、議案第102号 指定管理者の指定について(砺波市社会福祉会館)、議案第103号 指定管理者の指定について(砺波市シルバーワークプラザ)、議案第107号 証明書等の交付等に係る事務の相互委託の廃止について、以上、議案9件について、原案のとおり可決することに賛成の諸君の挙手を願います。
 〔賛成者挙手〕
○山田委員長 挙手全員であります。よって、議案9件につきましては原案のとおり可決または承認することに決しました。
 以上で、付託されました案件の審査を終了いたします。
 なお、要望が1件提出されております。
 地域家族会となみ野家族会役員代長渡辺 清氏外から、精神障がい者の福祉施策充実に関する要望書が提出されておりますので御報告いたします。

(市政一般における本委員会の所管事項について)
○山田委員長 次に、その他といたしまして、市政一般における本委員会の所管事項について質疑、御意見はございませんか。
 境委員。
○境委員 後期高齢者医療の問題について、幾つかお伺いをしたいなと思います。
 昨年の10月から窓口負担が1割から2割に上がるということがありました。それで、全国的には、いわゆる受診抑制が起こっているのではないかということが言われています。厚生労働省の調査によっても、個々人を追跡して調査をしたら、2割負担の方が、この2割負担になる前には1割負担の方よりも受診回数が多かったのに、2割負担になって以降は1割負担の方よりも受診回数が減っていると。こんな調査結果も出ているわけです。
 そういった傾向が、当市の管轄のところでも見受けられるのかどうなのかということが大変気になります。受診が必要な方がちゃんと医療を受けることができているのかどうかについて、何かお気づきのことというか、現在分かっておられることがありましたら聞かせていただきたいと思います。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 厚生労働省のほうの統計では0.1日ほど減ったという統計が出ております。
 県内の後期医療者の医療費につきましては、富山県後期高齢者医療広域連合のほうで把握しておられまして医療給付を行っているんですが、その受診抑制があるかというような統計については、まだ分析し切れていないということはちょっとお聞きしております。
○山田委員長 境委員。
○境委員 大変大切なことだと思うので、そういうことが現れていないかということに、ぜひ注視をしていただきたいなと思います。
 次に、この医療制度の保険料のことについてお聞きをしたいなと思っています。
 後期高齢者医療制度が始まってから、被保険者が支払う保険料が2年ごとに改定になっているわけです。それで、大変無理にお願いをして1人当たりどれくらい払っておられるのかという資料を作っていただきますと、やはり年がたつほどに負担金額が大きくなっていることが分かりました。ちなみに、10年前には1人当たりの保険料が5万9,366円であったのが、令和5年では7万3,506円と、随分負担が増えているなと思いました。
 それで、気になるのは来年度です。これがまた改定の年に当たり、通常の2年ごとの変更に加えてプラスされる見通しがあると聞いているのですが、どういう内容かというのは教えていただけるでしょうか。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 ただいまの御質問ですが、保険料の改定は確かに2年ごとにあります。
 現在、団塊の世代の方が後期高齢者医療に移行しておりまして、被保険者数が大変増加している状況です。それに伴いまして、後期高齢者の医療費が急激に増加することが見込まれておりますので、今、75歳未満の現役世代の方の負担が大変大きくなることから、その方々の負担を軽減させるために全国的に保険料の見直しがされております。この改定につきましては、上限額を上げることなどの改定が予定されておりますが、年金収入の少ない所得割のない方の負担は増えない改正になっていると認識しております。
 富山県の後期高齢者医療の保険料につきましては、各都道府県の広域連合が医療給付費などの費用額と、また、収入の見込みに基づいて2年ごとに見直しをすることになっておりますので、現在、富山県後期高齢者医療広域連合のほうで、来年に向けて精査をしておられる状況であると理解しております。
○山田委員長 境委員。
○境委員 今の話の中で、所得の低い人に配慮をしてという話があったと思うのですが、この所得割がかかる方の年収は、今、幾らということになっているでしょうか。
○山田委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 年金収入が153万円以上の方は所得割、153万円より低い方は所得割はかかってこないということです。
○山田委員長 境委員。
○境委員 そうしますと、年金が月額13万円とか14万円とか、そういう皆さんは所得が低い方とはみなされなくなってくるわけですね。そういう方も一律に、来年度の2年に一遍の改定と併せて、若い世代の皆さんの負担が大きいのでという負担増の分も一緒に加算をされていくことになっていくわけですよね。それで、私が心配しているのは75歳以上の皆さんなので――この保険料は年金から天引きですよね。
○大西市民課長 基本的にはそうなります。
○境委員 年金から引かれるものがどんどん引かれていくと。しかも、年金はこの物価高騰の中でなかなかそれに追いつかないという状況で、公的な負担は年が行くごとに増えていくということで、先になかなか光が見えてこないという現状があると思います。
 それで、富山県後期高齢者医療広域連合での決定事項なのでここで直接どうこうという話はできないのですけれども、やっぱりこういった皆さんが安心して医療を受けられるために、この保険料のシステムの見直しをやるたびに国の負担分が減って高齢者の方にもその負担をお願いすることになっていくことをぜひ抑えていただきたいというか、負担が大きくならないようにという声があるということを届けていただきたいと思うわけです。これは要望です。よろしくお願いいたします。
○山田委員長 向井副委員長。
○向井副委員長 空き家対策について伺いたいと思います。
 11月17日に本市で開催された空き家見学ツアーに、私も参加してまいりました。そのときに参加された方々もそうなんですが、本当に有効活用されている様子を拝見することができて、私自身、非常に貴重な体験でありましたし、参加された方々にも非常に好評だったのではないかなと感じております。
 そこで、その空き家見学ツアーで感じたことをお話し申し上げたいんですが、訪問先に共通していることは、砺波の魅力である散居であるとかワクノウチといったロケーションが移住の決め手になったと。どの空き家見学ツアー先でも全て同じことをおっしゃいました。要するに、県外から、資産というか財産を求めていらっしゃった方々がほぼほぼでした。県外からのリノベーションされた方々でした。
 そこで、砺波市の魅力である散居であるとか、今回は伝統構法「ワクノウチ」だったんですが、移住を検討されている県外の方々に対して、本市の魅力をさらに発信すべきではないかなと僕は感じます。必要性があるのではないかなと感じるわけでありますが、本市の推進策についてお聞かせいただければと思います。
○山田委員長 小竹市民生活課長。
○小竹市民生活課長 今定例会の山田議員の御質問にもお答えしましたとおり、県内外の空き家に興味を持っている方をターゲットに、ホームページ、SNS等を通じて積極的に情報発信していきたいと考えております。
 具体的には、現在、市のホームページの砺波市移住定住応援サイトには「古民家改修・活用する人たち」ということで、伝統家屋を改修した事例を幾つか掲載させていただいております。その掲載例は若干少ないということもありますので、今後は、今回空き家見学ツアーで見ていただいたような事例を増やし、砺波市の散居や伝統家屋といった砺波市の魅力を伝えていきたいと考えております。
 また、首都圏の富山くらし・しごと支援センター、これは富山と東京、大阪、名古屋にございます。そういったところであるとか、移住相談フェア・セミナーということで、当市の職員が首都圏のほうに出向きまして相談を受けているわけですが、そういった中でも引き続き砺波市の魅力を積極的に伝えていきたいと考えております。
○山田委員長 向井副委員長。
○向井副委員長 ぜひお願いしたいわけでありますが、続いて、実際にリノベーションされている方々を訪問しますと、悩みを抱えている話がありました。何かと申しますと、当然市からは、事業の改修費でありますとか居住の改修費、いろんな改修費が補助として支援されているわけであります。そこで、残された家財道具。その支援のところには家財道具が盛り込んであるわけでありますが、実際に出向いたところによりますと、砺波というのは散居でアズマダチだとか、非常に広いところであって、実は広間までは見せてもらったんです。実際にリノベーションされて生かされている様子が伺えたんですが、戸を挟んで座敷のほうにはまだ家財道具が山積みであるということで、実際には処分費について悩みを抱えているということです。その事業補助費の中には盛り込んであるとはいいながらも、砺波の広い家屋にそれを全部生かされずに、一部分でしかリノベーションされていないところも実際に見て、もったいないと思いました。
 そこで、管理者から受けるときにどういう状態なのかということもあると思いますが、家財道具等の取組や処分について何とか事業に盛り込めないものか、当局にお話を伺いたいと思っております。
○山田委員長 小竹市民生活課長。
○小竹市民生活課長 砺波市の定住促進空き家利活用補助金の中には、家財道具等の片づけに要する経費も補助対象経費として含んでいるところでございます。
 今回の、今ほど申し上げました補助金につきましては、購入者の方に対しての補助金でございます。県内他市の状況を見ますと、一部の市町村では、提供者、いわゆる空き家バンクに登録する空き家の所有者が家財道具を処分する部分について補助をされているところもあると伺っております。他市町村のそういった制度の申請状況等、あるいは、そういう内容を今後調査してまた考えてまいりたいと思っております。
○山田委員長 向井副委員長。
○向井副委員長 今回の空き家見学ツアーで、実際にリノベーションをされて魅力を感じてそこに居住されている方々からの声だったので、やはりそういう声を随時お聞きいただきながら、その裾野を広げる手だてというのを一歩一歩進めていかなくてはいけないと私は感じております。ぜひ調査されて、前向きな施策につながればよいと思います。
 だからといって、いたずらに金額を増やせばいいとは限りません。その辺のところは柔軟に対応していただければありがたいと思います。要望です。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 ごみの関係について御質問をいたしたいと思います。
 燃えるごみの削減を図るために、来年4月1日からプラスチックごみの一括回収が始まりますが、市民への周知として、今現在、A2判のと、それから冊子になっております「ごみ分別便利帳」があり、これらを分かりやすくするときには当然改訂が必要だと思いますが、この改訂予定についてお伺いします。
○山田委員長 小竹市民生活課長。
○小竹市民生活課長 今ほど委員に紹介いただきましたA2の大きなポスター形状の「「家庭ごみ」の分け方と出し方」については、現在作成中でございます。一方の「ごみ分別便利帳」、いわゆる冊子の部分については、令和6年度に作成を今計画しております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 同期で、秋田県の横手市に行政視察してまいりました。そのときには、便利帳なるものがスマホで見られるようなアプリの配信となっておりまして、大変便利だと思いました。資源ごみ回収会場に行きますと、地区の方から、これはどこに分けたらいいのかなどいろんな相談を受けるわけであります。分からないときは担当課長にも電話して聞いたりもしており、スマホで分かれば大変便利だと思っております。このごみの出し方、分け方についての便利帳をアプリで配信するような計画をどのように考えておられますか。お伺いいたします。
○山田委員長 小竹市民生活課長。
○小竹市民生活課長 現在市では、ホームページ上にゴミチェッカーといいまして、ごみの種類を入れると検索できるものがございます。あと、砺波広域圏事務組合で作成しておりますごみの分別辞典といったものがホームページにリンクしております。しかしながら、現在の、今ほど申し上げました方法では、そこにアクセスするまでに幾つかの操作が必要で分かりにくいということもございますので、来年3月に、市のホームページのトップに設置が予定されておりますAIチャットボットの中に「ごみの分別」というメニューを設けて、市のホームページを開いていただきましたら、すぐそこに分別検索できる窓を設けようとしております。そこを、今現在、関係課と協議しているところでございます。
 今、委員から御提案いただきましたスマートフォン、タブレット端末機向けのアプリの配信につきましては、今現在検討しておりますAIチャットボットの今後の運用状況等を検証した上で、また考えてまいりたいと考えております。
○山田委員長 向井副委員長。
○向井副委員長 それでは、いきいき百歳体操についてお伺いいたします。
 参加団体の目標、100団体を目指されながらやっておられるということで非常にありがたいなと思っております。特に、今年度は北部苑でありますとかウエルシア砺波中神南店でも啓発活動を新たに行われたとお聞きしております。
 そこで、本日の段階で結構ですので、いかがなものでしょうか。参加団体の数とか参加数はどのくらい右肩上がりで伸びているのかお聞かせいただければありがたいです。
○山田委員長 河西地域包括支援センター所長。
○河西地域包括支援センター所長 現在のいきいき百歳体操の自主グループ活動数は、11月末現在で97グループです。参加者総数は、約1,600人となっています。
○山田委員長 向井副委員長。
○向井副委員長 それでは、このいきいき百歳体操は、いろんなところで様々な効果が現れているだろうと思っております。具体的には介護認定率でありますとか、場合によっては介護保険の給付の実績や傾向は、多分いろんな部分が要素として挙げられると思いますが、いかがでしょうか。ここ数年間、これで七、八年たったと思うんですけれども、本市のグラフ的な傾向というのはどのような動きになっておりましょうか。
○山田委員長 河西地域包括支援センター所長。
○河西地域包括支援センター所長 現在、本市の介護認定率につきましては、11月末現在で17.9%です。なお、砺波地方介護保険組合の認定率のほうは18.6%であり、砺波地方介護保険組合管内では砺波市は最も低い認定率となっています。
 本市は、いきいき百歳体操を始めて大体8年が経過する中で、徐々に認定率が下がって、17%の後半から18%前半を推移しているという流れになっています。認定率が低いことで、介護保険の利用の給付実績も同様に低く推移しています。介護保険が必要な方には認定を受けていただきながら、地域のいきいき百歳体操にも参加して現状の維持を図っている方もいらっしゃいます。
 引き続き、いきいき百歳体操の普及啓発に努め、フレイル予防、健康寿命の延伸につながるように支援を継続していきたいと思っています。
○山田委員長 向井副委員長。
○向井副委員長 今後の事業ということをお聞きすると、毎回のように新しいアイデアがどんどん挙がってくるわけでありますが、いよいよ来年は市制20周年という節目になるわけであります。さらなる事業の計画、今現段階であるものがあれば聞かせていただければありがたいです。
○山田委員長 河西地域包括支援センター所長。
○河西地域包括支援センター所長 いきいき百歳体操グループの交流会を計画しています。コロナ禍前は毎年実施しておりまして、今年度も、先月11月21日に庄川生涯学習センターで実施してまいりました。ただ、やはりコロナ禍前もコロナ禍以降もある程度の人数制限を設けておりましたが、新年度については人数制限を設けず、できるだけ多くの皆さんといきいき百歳体操が行えるように、砺波体育センターでの開催を計画しています。
 早い時期に、気候のいいときに実施したいと今のところ考えておりまして、6月頃にできないかなと思っています。いきいき百歳体操に参加していただいている皆さんが集うことで、日頃支援してくださっている体操の先生とか仲間の皆さんと楽しく体操して、口腔、栄養、そして認知症についても学ぶ機会にしたいと考えています。
○山田委員長 向井副委員長。
○向井副委員長 それでは、次の質問をいたします。
 令和6年度の新型コロナワクチン接種についてお伺いいたします。
 前回の委員会では、まだ国の指針が定まっていないというお話であったかと思います。年末になりました。いかがでしょうか。改めて対象者であったり接種時期など、今後の見通しが立ちましたでしょうか。聞かせてください。
○山田委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 国から示されております令和6年度以降の新型コロナワクチン接種の方向性につきまして御説明いたします。
 現在、公費負担で実施しております特例臨時接種は令和5年度末で終了となり、令和6年度以降は、65歳以上の高齢者及び60歳から64歳の基礎疾患を有する方を対象として、重症化予防を目的に定期接種として実施することとなります。この扱いは血清インフルエンザワクチンと同様であり、予防接種法のB類疾病に位置づけられ、接種時期につきましても、秋、冬の年1回となります。また、新型コロナワクチンは、ほかのワクチンと同様に一般流通が行われる見込みであり、定期接種の対象者以外であっても任意接種として接種が可能となります。
 一方、ワクチンにつきましては、流行の主流であるウイルスの状況やワクチンの有効性に関する科学的知見を踏まえて選択され、当面の間、毎年、見直しをされることとなります。なお、現段階では、そのほかの方向性が示されていないことから、今後の国の動向を注視し、方針に基づき適切に対応してまいります。
○山田委員長 向井副委員長。
○向井副委員長 それでは、次の質問に移ります。
 インフルエンザであります。感染拡大に備えて、今、本市の現状をお伺いいたします。
 御承知のとおり、報道関係でも、インフルエンザについて、定点医療機関当たりの患者報告数が当然警報レベルに達しまして、流行拡大の注意喚起が必要だと新聞報道されているところであります。県内の小学校のみならず、本市におきましても、小学校、中学校が学年閉鎖とか学級閉鎖とかということで相次ぐ報道がされている中で、砺波管内ではこれで3週連続増加しております。
 以前、薬の関係で、ジェネリック医薬品のメーカーの不祥事から医薬品が減産されているということで、薬がもう市場に出回っていない、少ないという情報があります。そこで、病院や薬局で風邪薬等の不足が生じてきているのではないかと伺っておりますが、本市の中核病院であります市立砺波総合病院は今どのような現状なのかお聞かせいただきたいと思います。
○山田委員長 野崎病院管財課長。
○野崎病院管財課長 既に御承知のとおりだと思いますが、厚生労働省のホームページにも掲載の医療用医薬品供給情報緊急調査事業ということで、令和5年10月末の調査結果が載っております。それによりますと、医薬品全体のうち、供給停止及び限定出荷が24%、約4分の1を占めております。その中でも後発品の割合は73%を占めている現状になっております。後発品限定出荷の要因といたしましては、他社品の影響によると。先ほど言われた不祥事等の問題でございます。需要増が約8割増えているという現状でございます。
 当院の後発品の採用率につきましては、今現在のところ約22%ございます。全国の傾向と同様で後発品の供給不足は生じておりますが、診療において患者さんに御迷惑をかけることのないように、同効他材、同種効果のほかの薬剤で対応しており、常に在庫を切らさないよう、薬剤課のほうで日々確保努力を続けているところでございます。
○山田委員長 向井副委員長。
○向井副委員長 市立砺波総合病院の今の管理状況はよく分かりました。
 それでは、本市の薬局の医薬品関係の現状は、大体どのような市場の形になっておりますか。お聞かせ願います。
○山田委員長 野崎病院管財課長。
○野崎病院管財課長 当院薬剤課のほうで市内の調剤薬局に照会しましたところ、当院とほぼ同じ状況でありまして、同じ系列の店舗同士、例えば、たんぽぽ薬局でしたらたんぽぽ薬局同士の店舗で相互に不足する医薬品の譲渡も行っている現状とお聞きしております。
 また、不足の薬があった場合、調剤薬局から処方箋発行医師に同効他材への処方変更について照会して医師の許可を得て、同効他材で調剤を行っている現状とお聞きしております。
○山田委員長 向井副委員長。
○向井副委員長 在庫を切らさないように、お互い連携を取り合って譲渡もなされているという話であります。収まるにこしたことはありませんが、とにかく備えが非常に大切であります。
 今後とも、本市において、その辺のところをまた注意喚起していただければありがたいと思います。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 それでは、市立砺波総合病院に対して、大きく2点お伺いしたいと思います。
 まず1点目は、市立砺波総合病院のデジタルサービスの推進についてお伺いします。
 以前の民生病院常任委員会の中で、この市立砺波総合病院のニューノーマルに対応する取組についてお聞きをしたわけですが、今日はそうした観点から具体的に1点、要望したいと思いますので見解をお願いします。
 まず、この市立砺波総合病院を受診しますと、受付を済ませると受付案内システムによって受付順に診察の番号が表示されるわけです。これによって、いつ自分の順番が来るのかなということが目安として分かるようになっています。しかし、実際に皆さんの様子を見ていると、この待合システムを基に、この待合室から席を離れることには皆さん、ちゅうちょされておりますようで、常に待合室は満席状態が続いていると思っています。特に新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっている中で、多くの患者さんがいるところに長時間いなければならない状況というのは改善が必要ではないかなと感じました。
 そうした中で、私たちが10月に視察をした愛知県春日井市民病院では、この電子カルテシステムの更新に合わせて、昨年の6月末から、診療や検査、会計などでの待合時間の負担軽減を図るためのスマートフォンアプリを活用した診療検査の案内と医療費の後払い会計、こういったことを改修されています。
 簡単にこのアプリの機能を紹介しますと、大きく5点あります。
 1点目は、病院の予約状況がスマートフォンを見れば確認できる。これも当たり前といえば当たり前かもしれません。
 2点目は、予約日の前の日に病院から確認メールが自動送信されまして、受診忘れを防ぐ機能に併せて、例えば「あしたは、あなたは検査があるので昼食は抜いて来てくださいね」といったメッセージも添えて、前の日に本人に案内が来るという機能。
 それから3点目は、受診日当日、自分の診療の順番が近づいた段階でアプリが知らせてくれる。よく町医者に行くと、最初は大部屋で待っていて、受診が近づくと今度は診療室のすぐ横のほうに移動させられますけど、まさにそういったタイミングでアプリが知らせてくると。もうじきですよということであります。ですから、これによって、皆さんは安心して待合室から席を離れることができるということであります。
 4つ目は、事前にクレジットカードを登録することによって、会計窓口が混雑しているときはスルーして家へ帰ってもいいと。その代わり、当然口座引き落としされるわけですけれども、そういった機能があります。
 最後は、例えば病院の中で開催される講習会とか、あるいは講演会とか各種行事案内も本人に届くと。
 こういった大きく5点の機能を持ったアプリを春日井市民病院では昨年の6月から導入しているということでありました。これは非常に僕的にはいいなと。よくこの場でも過去から待合時間の問題をいろいろ議論してきた経緯がありますけれども、超具体的にいろんなことが解決できるシステムだなと思っております。
 特に、この混雑緩和や待ち時間の問題というのは大病院共通の課題だと思いますので、コンペティターといいますか、いわゆる競合病院との差別化を図るといった観点からも、ぜひこれは取り入れていただきたいと思うんですけれども、これに対して見解をお聞きしたいと思います。
○山田委員長 三井病院医事課長。
○三井病院医事課長 医療DXにつきましては、厚生労働省におきましても、医療情報の共有と医療の質の向上に向けて推進しています。その主な柱は、オンライン資格確認の普及と、もう一つは電子カルテ情報の標準化であります。
 オンライン資格確認につきましては、本院では既に運用しておりますが、健康保険証との一体化を令和6年度に控えておりますので、本院ではまずはその体制の拡充を進めてまいりたいと思います。
 委員御提案の、患者さんの利便性につながるデジタルサービスの導入につきましては、その導入にも相応の費用を要することですので、厳しい病院経営の状況を鑑みて、令和7年度に電子カルテの更新を予定しておりますので、そのときには導入について、病院内の多職種と調査研究していきたいと考えているものであります。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 ぜひ、次回のシステム更新の際に、採用していただけるようにお願いしたいと思います。
 大きな項目の2つ目ですが、先頃、全国の病院でランサムウエア被害といいますか、いわゆるサイバー攻撃が非常に多発をしておりまして、具体的に言いますと、感染することによって内部のデータを暗号化したり、あるいはロックをかけて使用できない状況にして、それを基に金銭を要求してくるという悪意のウイルスでございます。公表されているものされていないもの等々含めると、かなり被害が多いのではないかといった話もございます。特に、先頃では都市部の大病院だけではなくて、地方においても攻撃の対象になっていると聞いております。
 そこで、当院も電子カルテシステムを導入しておりますけれども、こうしたサイバー攻撃に対してどのような対策及び運用管理、安全対策を実施されているのか、また、現在検討をされているのか、現状をお伺いしたいと思います。
○山田委員長 三井病院医事課長。
○三井病院医事課長 サイバー攻撃につきましては、医療機関をターゲットといたしました被害が全国で確認されておりまして、この場合、診療体制に甚大な影響を及ぼすことから、その対策はますます重要になってきていると認識しております。
 現在、本院におきましては、電子カルテシステムの運用に当たり、システムサーバーのある情報システム室の入退室管理、電子カルテ端末でのUSBメモリーの使用禁止、クライアント運用管理のソフトウエアの導入やバックアップデータの保存等の安全対策を実施しているところです。
 今後の安全対策につきましても、まずはIT-BCP(ITシステムの事業継続計画)を令和6年度中に策定する予定としておりまして、現在準備を進めております。また、令和6年度には、サーバーやネットワーク機器の脆弱性評価の実施をしたいと考えています。令和7年度には電子カルテシステムの更新に合わせて、接続するネットワーク機器の更新も同時に行うことを予定しておりますが、その際には、外部と接続しているシステムの侵入防止対策など、安全性の強化が求められていくものと考えています。具体的には、今年度、令和5年5月に策定されております最新のガイドラインに基づきまして、サーバーのクラウド化やゼロトラスト型セキュリティー対策、二要素認証などが必要となってくるものと考えているところです。
○山田委員長 島崎委員。
○島崎委員 かなり慎重に進められているということがよく分かりました。これに1回でも攻撃されますと、数か月間病院が麻痺するということにもつながりますので、ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 私のほうからは、来年4月開始の医師の働き方改革に伴う市立砺波総合病院の対応についてお伺いいたします。
 島崎議員の代表質問の中にもございましたように、医師の働き方改革では、勤務医の時間外労働の年間上限は原則960時間とすると。連続勤務の時間制限、そして長時間勤務医師の面接指導などで勤務医の健康確保を目指すとされており、現在の市立砺波総合病院のドクターの勤務時間外の実態とはどのようになっているのかお伺いいたします。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 今現在の医師の時間外勤務の現状といたしましては、令和5年度の上半期、4月から9月の6か月間でありますが、医師全体では月平均2,370時間、1人当たりにしますと月27.6時間という現状であります。上限960時間ということで、月に換算しますと80時間ということになります。忙しい月によっては、中には超える医師もおりますが、全体的には限度内の時間内に収まっているという現状でございます。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 対応等につきましては、代表質問の答弁でいただいております。そして、一番危惧されるのは、ほとんどが大学医局の派遣のドクターで占められていると思いますが、現状はどのようになっておりますでしょうか。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 医師は87名いるんですが、正確な数字はあれなんですけれども、9割以上は医局の派遣という現状でございます。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 9割以上が大学医局からの派遣医師だということになります。来年4月からは働き方改革で、大学の医局もいろいろ派遣が少し制限されるのではなかろうかと危惧をしているわけでございまして、代表質問の答弁でも、大学医局との良好な関係を構築して安定的な医師の派遣をお願いしているということでございますが、病院長の考えを再度お伺いしたいと思います。
○山田委員長 河合病院長。
○河合病院長 当院87名の常勤医のうち9割以上が派遣医で、そのほかは県から派遣されている自治医科大学の卒業生、そのほかコネクションで一本釣りした先生方等いらっしゃるんですけれども、金沢大学、富山大学、金沢医科大学のそれぞれの医局から派遣いただいているんですが、定期的に教授と面談して派遣をお願いしているんです。
 それと、一方では有若委員も機具されているとおり、働き方改革であるとか、少子高齢化に伴う生産年齢人口が減るということは医者の成り手も減っているわけですけれども、医療者の確保というのは医療計画でも重要な視点としてみなされているんですが、従来は、医師はもう全て大学の医局員となって、そこから大学の裁量で派遣されていたので大学の考え次第という形が多かったんです。
 ところが、今は臨床研修制度が始まって、初期研修医というのは大学病院に行くばかりではないんです。例えば今年度のマッチング結果を見ると、富山県は75人の初期研修医がマッチして、富山大学で初期研修医は17人だけ。そのほかの初期研修医は全て一般病院で研修します。金沢市においても92人マッチングして、金沢大学は40人。そのほかの医師は一般病院で研修するので、一般病院にはどれだけの初期研修医を入れることができて、そしてその人を専攻医として大学に入れていくという能力が今非常に問われているんです。大学の教授と話をしても「専攻医を入れてくれたらお返しします」というのはいつもの言葉なので、代表質問でお答えしたとおり3年連続フルマッチしまして、大体半分ずつぐらい富山大学と金沢大学に専攻医として入れております。
 そういう実績もあって、働き方改革の対応をして、富山県でも複数の病院、複数の診療科でもう削減を受けている病院がありますけれども、市立砺波総合病院は幸い一切削減を受けておりませんし、複数の主要な診療科の教授からも、富山県の呉西地区は高岡市の病院と市立砺波総合病院で拠点化していくという言葉をいただいて、来年度以降も人員の増強についてももう内諾を得ている医局もありますので、その点では、まず医師に選ばれる、初期研修医に選ばれる病院という視点を持って我々も活動していて、働き方改革によって市立砺波総合病院の人員が削減されていくという危惧は抱いておりません。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 医師の確保にまた継続的に努めていただきたいと思います。
 次に、ドクター以外の医療職員の人員確保についてお伺いいたします。
 医療職員は、看護師、それから薬剤師、診療放射線技師、臨床検査技師、理学療法士、作業療法士などでありますけれども、資料を頂きましたが、採用募集46名中31名という状況になっておりますが、今後の医療職員の確保対策についてお伺いいたします。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 医療職員の人材確保につきましては、46人中31人で、先日3次募集を行いまして、看護師と検査技師1名ずつの採用を予定しており、33名になる予定になっております。
 人員確保の対策といたしましては、これまでも行っておりますが、年度途中の10月採用ということも含めた採用の実施、それから、採用試験の実施日を早めるということも来年度から検討したいと考えておりまして、また、試験回数を増やすことによりまして、試験の日程を早く示すことで受験の促進を促していきたいと考えております。また、医療職員の関係大学等への募集活動、それから、就職情報サイトへの情報登録、また、職員採用の合同説明会等へ参加しまして市立砺波総合病院をPRしていきたいと考えておりますし、病院を知っていただくために病院見学会というものも開催をしていきたい。
 また、薬剤師につきましては大変不足しているということもありますが、これにつきましては、令和6年度からあります富山大学の地域枠というもの、それから、県による奨学金制度という対策もありますので、県とも連携をしながら人材確保に努めていきたいと考えております。
○山田委員長 有若委員。
○有若委員 医療職のスタッフの確保につきまして、また努力をしていただきたいと思います。
○山田委員長 向井副委員長。
○向井副委員長 それでは、市立砺波総合病院の入院患者数、そして病床利用率についてお伺いいたします。
 平成29年度から、市立砺波総合病院新改革プランが、今年度、令和5年が最終年度ということでお聞きしております。
 そこで、経営の効率化や経営指標、数値化を図る上でも参考資料となる今年度の1日当たりの入院患者数、病床利用率の現状についてお伺いいたします。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 1日当たりの入院患者数は、令和5年11月のものでありますが、303.6人、それから、病床利用率につきましては、64.4%というのが現状でございます。
○山田委員長 向井副委員長。
○向井副委員長 今ほどお聞きした数値は令和5年度の数値目標に対しての実績かと思いますが、達成度はどのくらいになっておりましょうか。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 市立砺波総合病院新改革プランの令和5年度の数値目標といたしましては、入院患者数が312人、病床利用率につきましては66.2%という目標を立てております。
 ということで、目標を達成できていないという現状でありますが、昨日の入院病床利用率につきましては71%――これは精神科病棟を除いたものでありますが――ということで、非常に上昇傾向にあるということであります。まだ年度途中でありますので、達成、未達成はまだ令和5年度としてはまだ出していないということでございます。
○山田委員長 向井副委員長。
○向井副委員長 今後のことになりますが、御承知のとおり、令和7年には急性期病棟の一部が緩和ケア病棟として開設するなど、機能強化を図られるということでありますけれども、本市においても人口減少が少しずつ進む中、人口が減って、受診者数や、場合によっては人口の減少に応じて入院者数が今後増えないことも考えられます。今後のことになりますけれども、今ほど、まず目標があって実績ということでございますが、将来的な数値目標をどのようにお考えなのかお伺いいたします。
○山田委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 新型コロナウイルス感染症前の令和元年では、1人当たりの入院患者数は358人、そして病床利用率につきましては76.1人でありました。新型コロナウイルス感染症になりましてからこれらの数値が下がってきているというのが現状であります。
 令和5年に入りましてから少しずつ上昇傾向ということでありますが、今ほどありましたように、新型コロナウイルス感染症が5類移行後も、在宅でのみとりの増加、それから在宅医療の進展に伴う受診行動の変容などがあり、患者数、それから病床利用率の目標値につきましては、今後の人口減少、それから高齢化の進展状況などを踏まえながら設定する必要があると考えております。
 令和7年度の緩和ケア病床開設を機に、地域医療部を中心とした習慣対策を強化、それから訪問看護ステーション、地域包括ケア病棟を活用した在宅患者の積極的な受入れを進め、多機能型の急性期病院を当院は目指していきたいと考えておりまして、これらを含めまして入院患者数につきましては、目標として330人、病床利用率につきましては75%を目標として今後取組を進めていきたいと考えております。
○山田委員長 向井副委員長。
○向井副委員長 目標数値は目標数値であって、絶対に達成できなければ駄目だということは基本的にはないと僕は思います。要するに、今、市立砺波総合病院さんは砺波医療圏の中核病院として、まず、安全で安心な医療提供が前提であろうと。そして、その中で健全経営が次のところに来るのではないかなと私は思っております。
 とにかく、いろんな改革をなされる上で、一歩一歩また前のほうに進んでいただければありがたいなと思っております。最後は要望で終わりますが、ぜひ頑張ってください。よろしくお願いします。
○山田委員長 ほかに質疑、御意見はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 ないようでありますので、市政一般における本委員会の所管事項についての質疑を終了いたします。
 市長をはじめ当局の皆様、御苦労さまでした。委員の皆様はしばらくお待ちください。

○山田委員長 それでは、お諮りいたします。本委員会の審査経過と結果報告の作成については、委員長に一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 御異議がないようでございますので、そのように決定させていただきます。

(閉会中継続審査の申出について)
○山田委員長 次に、閉会中の継続審査についてをお諮りいたします。
 本民生病院常任委員会の所管事項について、閉会中もなお継続して審査する必要がありますので、会議規則第111条の規定により申出することといたしたく、これに御異議はございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○山田委員長 御異議がないようですから、そのように決定させていただきます。
 以上で民生病院常任委員会を閉会いたします。
 皆様、御苦労さまでございました。

 午前11時22分 閉会

  砺波市議会委員会条例第29条第1項の規定により署名する。

砺波市議会民生病院常任委員会

   委員長   山 田 順 子