令和5年12月 本会議 定例会(第4号) 本文

1.会議の経過
 午後 2時00分 開議

○議長(川辺一彦君) ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめ配付してあります議事日程第4号のとおりであります。

                日程第1
          議案第108号から議案第111号まで
○議長(川辺一彦君) これより本日の日程に入ります。
 日程第1 議案第108号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第7号)から議案第111号 砺波市手数料条例の一部改正についてまでを追加議題といたします。

              (提案理由の説明)
○議長(川辺一彦君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) ただいま追加して提出いたしました議案について御説明を申し上げます。
 議案第108号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第7号)につきましては、歳入歳出それぞれ4億8,109万7,000円を追加し、歳入歳出予算総額をそれぞれ250億5,928万1,000円とするものであります。
 主な事業といたしましては、まず、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用し、農業者、中小事業者等への支援を実施するものであります。
 さらに、去る7月12日から13日の豪雨により被災いたしました農地・農業用施設及び林道につきまして、国による災害査定が年内に終了することから、早期復旧のため所要額を計上するものであります。
 加えて、国の補正予算により、社会資本整備総合交付金事業の追加配分があったことから、「市道改良事業」及び「砺波チューリップ公園再整備事業」の進捗を図るものであります。
 これらに係る歳出予算の主なものは、
 中小企業等緊急支援事業費             4,230万円
 市道改良事業費                  5,500万円
 砺波チューリップ公園再整備事業費             1億円
 農地農業施設災害復旧事業費          1億9,100万円
 林道林業施設災害復旧事業費            6,800万円
であり、このほか緊急に必要となりました、やむを得ない諸経費について精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出予算に対する財源の主なものは、
 国庫支出金             3億2,012万9,000円
 市債                     1億6,860万円
であります。
 次に、議案第109号 令和5年度砺波市病院事業会計補正予算(第2号)につきましては、入院患者の給食材料費の高騰分を、物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を活用した支援として、一般会計から繰り入れるものであります。
 次に、予算関係以外の議案について御説明いたします。
 議案第110号につきましては、「地方税法」の一部改正に伴い、出産する被保険者に係る産前産後期間相当分の国民健康保険税を軽減することとするため、砺波市国民健康保険税条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第111号につきましては、「戸籍法」の一部改正に伴い、砺波市手数料条例の一部改正を行うものであります。
 以上をもちまして、本日追加提出いたしました議案の説明といたします。
 何とぞ御審議の上、可決をいただきますようお願い申し上げます。

               (質  疑)
○議長(川辺一彦君) これより、議案第108号から議案第111号に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 質疑なしと認めます。

             議案の常任委員会付託
○議長(川辺一彦君) 議案第108号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第7号)から議案第111号 砺波市手数料条例の一部改正についてまでは、会議規則第37条第1項の規定により、配付してあります議案付託表のとおり、それぞれ所管の各常任委会に付託いたします。
 この際、暫時休憩いたします。

 午後 2時05分 休憩

 午後 3時25分 再開

○議長(川辺一彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。

                日程第2
          議案第85号から議案第111号まで
○議長(川辺一彦君) 日程第2 議案第85号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第6号)から議案第111号 砺波市手数料条例の一部改正についてまでを議題といたします。

             (各委員会の審査報告)
○議長(川辺一彦君) 以上の案件につきましては、各委員会に付託してありますので、その審査結果について各委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員会委員長 山本篤史君。
 〔産業建設常任委員長 山本篤史君 登壇〕
○産業建設常任委員長(山本篤史君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について報告いたします。
 今12月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第85号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第6号)所管部分外7件について審査するため、去る12月13日及び本日、市長をはじめ関係部課長の出席を得て、委員会を開催しました。
 初めに、付託案件の審査結果を報告いたします。
 付託案件は、議案第85号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第6号)所管部分、議案第88号 令和5年度砺波市工業団地造成事業特別会計補正予算(第3号)、議案第89号 令和5年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)、議案第90号 令和5年度砺波市下水道事業会計補正予算(第1号)、議案第104号 指定管理者の指定について(庄川特産館外3施設)、議案第105号 指定管理者の指定について(チューリップ四季彩館及び砺波チューリップ公園)、議案第106号 指定管理者の指定について(となみ散居村ミュージアム)、議案第108号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第7号)所管部分、以上、議案8件であります。
 当局から詳細な説明を受け、慎重に審議した結果、付託案件については、それぞれ原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 なお、付託案件に関する審議の過程において、意見、要望がありましたので、次の2点について申し上げます。
 1点目に、農業経営等構造対策費について、富富富の栽培面積拡大に向けた対応策については、新たに富富富を作付する面積拡大の成果目標設定をする必要があり、今回は15ヘクタールの面積拡大に応じた補助金が交付されるものであるとのことでした。
 委員からは、農家が富富富を安心して作付できる環境を整えてほしいとのことでした。
 2点目に、四季彩館運営管理費について、指定管理施設の電気料の高騰による補助については、令和3年度の年間電気料は1,208万円で本年の見込みは1,904万円となっており、696万円の増額を見込んで補正予算を計上している。世界で唯一、一年中チューリップを鑑賞できる施設として、展示室、冷蔵庫、冷凍庫等を適切な温度管理で維持することが重要なことから、必要な経費であるとのことでした。
 委員からは、非常に大切な観光スポットであり、SDGsも観点に取り入れながら環境に配慮し管理してほしいとのことでした。
 次に、その他として、市政一般における本委員会の所管事項について、当市における次年度の生産調整については、富山県農業再生協議会より、昨年と比較し190トン、面積にして34ヘクタールの増との提示となっており、これを受け、今月25日には砺波市水田農業推進協議会を開催し、地区ごとの数量及び面積の提示をして協議したいとのとでした。
 委員からは、引き続き米の消費拡大を積極的に進めてほしいとの意見がありました。
 令和5年度からAIを利用した漏水調査を実施しているが、現在の進捗状況については、半径100メートル圏に漏水の可能性のある場所を217か所発見した。その後、詳細な音聴調査を行い、現在60か所の漏水調査が完了している。今年度でさらに20か所の漏水調査を予定しており、全箇所の調査を完了するのにはあと1年程度必要となるとのことでした。
 委員からは、有収率を意識しながら、引き続き漏水対策を講じていただきたいとの意見がありました。
 なお、各種先進的事業等の調査及び研究のため、去る10月23日から25日まで、山形県上山市、長井市、飯豊町、南陽市を行政視察いたしました。
 上山市では、中心市街地活性化対策について、長井市では、道の駅「川のみなと長井」が果たす役割と効果について、飯豊町では、飯豊電池バレー構想によるまちづくり事業の効果や今後の課題及びデンソー山形の事業拡大に向けた取組と実績について、南陽市では、スマート農業及び効率的な農業経営について、それぞれ調査を行ったところであります。
 以上、審査の結果と意見、要望について申し上げ、産業建設常任委員会の報告といたします。
○議長(川辺一彦君) 民生病院常任委員会委員長 山田順子君。
 〔民生病院常任委員長 山田順子君 登壇〕
○民生病院常任委員長(山田順子君) 民生病院常任委員会の審査結果とその概要について報告いたします。
 今12月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第85号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第6号)所管部分外12件について審査するため、去る12月4日及び本日、市長をはじめ関係部課長の出席を得て、委員会を開催いたしました。
 初めに、付託案件の審査結果を報告いたします。
 付託案件は、議案第85号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第6号)所管部分、議案第86号 令和5年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)、議案第87号 令和5年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)、議案第91号 令和5年度砺波市病院事業会計補正予算(第1号)、議案第94号 砺波市印鑑条例の一部改正について、議案第101号 指定管理者の指定について(砺波市福祉センター麦秋苑)、議案第102号 指定管理者の指定について(砺波市社会福祉会館)、議案第103号 指定管理者の指定について(砺波市シルバーワークプラザ)、議案第107号 証明書等の交付等に係る事務の相互委託の廃止について、議案第108号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第7号)、議案第109号 令和5年度砺波市病院事業会計補正予算(第2号)、議案第110号 砺波市国民健康保険税条例の一部改正について、議案第111号 砺波市手数料条例の一部改正について、以上、議案13件であります。
 当局から詳細な説明を受け、慎重に審議した結果、付託案件については、それぞれ原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 なお、付託案件に関する審議の過程において、意見、要望がありましたので、次の3点について申し上げます。
 1点目、議案第85号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第6号)所管部分のうち、補装具については、障がいをお持ちの方が日常生活を送る上で必要な身体機能を補完する用具を購入する際に必要となる経費のうち、自己負担限度額を超える部分を公費負担するもので、障がいの具合や必要となる時期が見込みにくいこともあり、今年度上半期において、想定より多く座位保持装置や電動車椅子などの新規交付や修理が発生したため、今後の給付に必要な額に不足が生じると見込むものであり、委員からは、補装具を必要とする方が少しでも快適な日常生活が送れるよう、今後とも切れ目のない温かい支援をしてあげていただきたいとの要望がありました。
 2点目、低所得世帯支援給付金給付事業費については、低所得世帯2,600世帯に7万円の給付を見込むもので、12月1日時点の住民基本台帳等のデータに基づき、対象世帯を抽出、議会議決後に申請書類の印刷や発送手続を進め、1月下旬に通知し、2月中下旬の支給開始予定とのことでありました。
 委員からは、速やかに支給されるよう、手続を進めていただきたいとの要望がありました。
 3点目、債務負担行為、砺波市斎場火葬炉更新工事については、昭和59年の供用開始から40年経過し老朽化していることから、全ての炉をセラミック化し、施設内の火葬炉を5基から4基に、動物炉1基とし、令和6年度から令和8年度までの3年間で大規模改修を予定しているとのことでありました。
 委員からは、昨今の物価高騰や人件費の高騰も考えられる中、火葬炉の工事は遅延なくスムーズに進め、市民には工事期間の周知徹底をしていただきたいとの要望がありました。
 次に、市政一般における審議の経過において、次の意見、要望がありましたので、主なものについて申し上げます。
 市立砺波総合病院のデジタルサービスの推進についてただしたところ、患者さんの利便性につながるデジタルサービスについては、相応の費用を要することから、厳しい病院経営を鑑み、令和7年度に予定している電子カルテの更新と併せ、導入について調査研究していきたいとのことでありました。
 委員からは、混雑緩和や待ち時間の問題は大病院共通の課題であり、競合する病院との差別化を図る観点から、ぜひお願いしたいとの意見がありました。
 このほかに、砺波市ごみの分け方・出し方のスマートフォン・タブレット端末機向けのアプリの配信について等、10項目の意見、要望がありました。
 なお、当委員会では、去る10月17日から19日にかけて、愛知県瀬戸市役所、愛知県春日井市民病院、滋賀県湖南市役所及び京都府亀岡市の行政視察を行い、高齢者見守りシステム、地域の基幹病院、発達支援システム及びごみの分別と減量に対する取組について調査研究をしてまいりました。
 また、12月13日には、砺波市斎場の老朽化等の現状について、現地を視察いたしました。
 以上、審査の結果と意見、要望について申し上げ、民生病院常任委員会の報告といたします。
○議長(川辺一彦君) 総務文教常任委員会委員長 大楠匡子君。
 〔総務文教常任委員長 大楠匡子君 登壇〕
○総務文教常任委員長(大楠匡子君) 総務文教常任委員会の審査結果とその概要について御報告いたします。
 今12月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第85号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第6号)所管部分外9件について審査するため、去る12月15日午前10時から、そして本日、市長をはじめ関係部課長等の出席を得て、委員会を開催いたしました。
 初めに、付託案件の審査結果を報告いたします。
 付託案件は、議案第85号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第6号)所管部分、議案第92号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正について、議案第93号 砺波市資料館条例及び砺波市立美術館条例の一部改正について、議案第95号 砺波市営バス条例の一部改正について、議案第96号 砺波市行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用に関する条例の一部改正について、議案第97号 指定管理者の指定について(砺波市文化会館及び砺波市砺波農村環境改善センター)、議案第98号 指定管理者の指定について(砺波市美術館)、議案第99号 指定管理者の指定について(砺波市庄川生涯学習センター)、議案第100号 指定管理者の指定について(砺波市砺波体育センター外17施設)、議案第108号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第7号)所管部分、以上、議案10件であります。
 当局から詳細な説明を受け、慎重に審議した結果、付託案件については、それぞれ原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 なお、付託案件に関する審議の過程において、意見、要望がありましたので、次の4点について申し上げます。
 1点目、議案第85号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第6号)所管部分のうち、新市誕生20周年記念事業費については、シンボルマークを募集し、来年度の各種イベントでチラシ等に活用するほか、シールにして使用し、機運を高めていきたい。また、若者や子供たちが着たくなるようなオリジナルTシャツの作成を考えており、市内の高校生にデザインをお願いする予定である。
 委員からは、20周年という記念事業に期待しており、しっかり計画していただきたいと要望がありました。
 2点目、債務負担行為、砺波市野球場スコアボード改修工事については、新しく整備するスコアボードは表示面積が120平米以上のLED映像方式による電光掲示板とし、多目的に使えるよう、簡易カメラなどの各種映像を表示できるものとする。事業費用としてクラウドファンディングを予定しているが、物品の返戻は予定していない。
 委員からのクラウドファンディングをされた企業、個人の名前等を看板広告みたいにできないかという提案については、今後検討していきたいとのことでした。
 3点目、議案第93号 砺波市資料館条例及び砺波市立美術館条例の一部改正については、県内でも、富山県美術館をはじめ、小中高校生の常設展示観覧料が無料となっている美術館が多いことから、砺波市美術館も無料とすることで、多くの子供たちが美術館を訪れてくれるのではないかと考えている。
 委員から、今回無料となるのは常設展だけだが、企画展を無料にすることは考えていないのかと提案したところ、企画展については無料にする予定はないが、対応できる展示があれば、減免という対応もあると考えているとのことでした。
 4点目、追加提案された令和5年度砺波市一般会計補正予算(第7号)所管部分のうち、まちづくり総合支援事業費については、コミュニティー拠点施設「せんだんのHILL」の機能充実を図るため、施設内に地場産野菜を中心とした直売所の新設などを実施するため、内装、外装、屋根などの施設改修整備に補助するものである。
 委員からは、「せんだんのHILL」が砺波市のモデルケースとして、より充実したコミュニティーの拠点施設となるよう期待するという意見がありました。
 次に、市政一般における審議の中での意見、要望として、チョイソコとなみの市内全域運行による状況や影響等についてただしたところ、登録者数は11月末時点で1,236人と全域運行前より273人増加している。利用人数も295人で約24%の利用率と利用者が増えているが、到着時間が大幅に遅れるというような混乱はないとのことでした。
 委員から、今後の増便や予約時間の見直し等の予定についてただしたところ、来年の9月までの1年をかけて、利用ニーズ(利用の多い時間・曜日等)を調査し、より効果的な運行方法や台数、発車時間について検討したいとのことでした。
 そのほか、砺波市の体育施設の利用料金について、自主防災への補助金継続についてなどの意見、提案がありました。
 なお、当委員会は、11月13日から15日にかけて、兵庫県小野市役所、岡山県笠岡市役所、浅口市立六条院小学校、総社市役所の行政視察を行い、小中一貫校やコミュニティスクールの取組、人口増対策としての若者会議・教育特区の取組、地域づくり自由枠交付金制度等について調査研究をしてまいりました。
 以上、審査の結果とその概要について申し上げ、総務文教常任委員会の報告といたします。
○議長(川辺一彦君) 以上をもって、各委員長の審査結果の報告を終わります。

               (質  疑)
○議長(川辺一彦君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 質疑なしと認め、質疑を終結します。

               (討  論)
○議長(川辺一彦君) これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 7番 境 欣吾君。
 〔7番 境 欣吾君 登壇〕
○7番(境 欣吾君) これより討論に入ります。
 通告に基づき、議案第93号 砺波市資料館条例及び砺波市立美術館条例の一部改正についての反対討論を行います。
 賛成しない理由は、この改正の理由に、庄川水資料館及び松村外次郎記念庄川美術館を廃止することに伴う改正の理由があるからです。
 今年の2月議会でも申し上げたように、松村外次郎記念庄川美術館及び水資料館は、庄川の地に生まれた偉大な芸術家の奇想から始まった地域の文化の営みが刻まれた美術館であり、また、庄川の要にあって、この川がつくってきた砺波地域の自然や生活の変遷を示す全国的にもまれな水資料館です。いずれも庄川らしさを表すすばらしい財産です。耐用年数にも達していないのになくしてしまうことには、どうしても賛成できません。
 よって、この議案に反対をします。
 以上で反対討論を終わります。
○議長(川辺一彦君) 16番 大楠匡子君。
 〔16番 大楠匡子君 登壇〕
○16番(大楠匡子君) 議長より発言の許可がありましたので、発言通告書に基づき、議案第93号 砺波市資料館条例及び砺波市立美術館条例の一部改正について、賛成討論をいたします。
 少子高齢化、人口減少が今後ますます進む中で、公共施設等について、利用需要を見据えた上で長寿命化や統廃合、廃止などを計画的に進めていくことは、今後の財政運営はもとより、将来世代に大きな負担を残さないために避けて通れないことであり、現役世代に課された大きな責任であると考えます。
 庄川水記念公園の再整備については、単純に建物の耐用年数だけでの判断ではなく、一体的な整備を進めるのに複数年を要することから、できるだけ早い段階での判断が必要となり、2年前に松村外次郎記念庄川美術館・水資料館の廃止時期が決まりました。
 昨年からは、庄川水記念公園再整備基本計画策定に着手され、庄川美術館・水資料館の所蔵品の活用方法等についても具体的な案が提示されています。
 例えば、ブロンズ像などの作品は公園内に設置することで、これまで美術館に関心がなかった方々も含め、より多くの来園者がいつでも鑑賞できるようにするとか、水資料館の資料はデジタル化するなど時代に合った手法を取り入れ、若い方や観光に訪れた人たちが気軽に庄川の歴史等について学べる場とするなどです。
 このように、庄川美術館・水資料館に所蔵されていた作品類はこれまで以上にたくさんの市民の皆さんに見ていただけるよう、これからの時代に見合った計画が進められているのです。
 今年の8月、砺波地区3市の中学生美術活動の発表の場「中学生清流展」が砺波市美術館で開催されましたが、庄川美術館で行われていたときの2倍に近い観覧者でにぎわっていました。観覧者数が増えたということで、関係者の方も喜んでおられたようです。
 砺波市の未来に向けて、芸術文化の振興を考えるときに、庄川美術館の廃止はやむを得ないと考えます。
 このような理由から、砺波市資料館条例及び砺波市立美術館条例の一部改正には賛成するものです。
 以上、賛成討論といたします。
○議長(川辺一彦君) 7番 境 欣吾君。
 〔7番 境 欣吾君 登壇〕
○7番(境 欣吾君) 通告に基づき、議案第95号 砺波市営バス条例の一部改正についての反対討論を行います。
 デマンド型公共交通「チョイソコとなみ」の市内全域運行に伴い、持続可能な公共交通及び地域交通ネットワークの最適化を図るための見直しとして、利用料金の値上げが提案されています。
 値上げの理由として、燃料費など諸経費の高騰や近隣自治体で運行されるバス料金との比較、チョイソコとなみの利用料金とのバランスなどが挙げられていますが、賛成できません。
 諸経費の高騰をそのまま料金に反映させるべきではなく、むしろ物価高騰に苦しむ市民の生活を守るためにも、公共交通の利用負担を低く保つべきです。また、近隣自治体より安価であることは、市民生活に寄り添う市政の姿として、むしろ誇るべきではないでしょうか。チョイソコとなみの利用料金が500円でバス料金が100円というのは確かにバランスが悪いのですが、バス料金ではなく、チョイソコとなみの利用料金の見直しで解決を図るべきではないでしょうか。交通弱者の視点からの改正を望むものです。
 よって、この議案に反対をいたします。
 以上で反対討論を終わります。
○議長(川辺一彦君) 17番 今藤久之君。
 〔17番 今藤久之君 登壇〕
○17番(今藤久之君) 議長より発言の許可がありましたので、通告に基づき、議案第95号 砺波市営バス条例の一部改正について、賛成討論をいたします。
 条例の一部改正につきましては、デマンド型乗り合い交通「チョイソコとなみ」の市内全域運行に伴い、持続可能な公共交通の実現及び地域交通ネットワークの最適化を図るため、運行路線、運行本数、利用料金等の見直しを行うものであります。
 元来、市営バス運行の最も大切な役割としましては、しっかりとした運行計画に基づき、持続可能な経営基盤を確立し、公共交通としての役割を確実に果たすことにより、市民や利用者の大切な交通手段を確保することにあります。
 今回の利用料金の変更につきましては、近年の燃油価格の高騰や人件費等の上昇により運行経費の増加が避けられないこと、また、チョイソコとなみの1回の利用料金500円とのバランスに配慮されたこと、さらには、近隣市町村の市営バス料金との比較も考慮し、普通利用のバス料金を一律200円に設定するものであります。あわせて、回数券や定期券につきましても、1回利用に準じて変更するものとなっております。
 このような背景を総合的に判断いたしますと、利用者の方々にも応分の負担をしていただくことは避けられないことだと考えられます。
 これらの理由から、議案第95号 砺波市営バス条例の一部改正については賛成いたします。
 以上、賛成討論といたします。
○議長(川辺一彦君) 以上で、討論を終結いたします。

               (採  決)
○議長(川辺一彦君) これより採決をいたします。
 まず、議案第93号 砺波市資料館条例及び砺波市立美術館条例の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案に対する委員長報告は、原案のとおり可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕
○議長(川辺一彦君) 起立多数であります。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 次に、議案第95号 砺波市営バス条例の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案に対する委員長の報告は、原案のとおり可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕
○議長(川辺一彦君) 起立多数であります。よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
 次に、議案第85号から議案第92号まで、議案第94号及び議案第96号から議案第111号までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。以上の案件に対する各委員長の報告は、原案のとおり可決であります。以上の案件は、各委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕
○議長(川辺一彦君) 起立全員であります。よって、以上の案件は、各委員長の報告のとおり可決されました。

                日程第3
         庄川水害予防組合議会議員の選挙について
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第3 庄川水害予防組合議会議員の選挙についてを議題といたします。
 これより、庄川水害予防組合議会議員の選挙を行います。
 お諮りいたします。選挙の方法については、地方自治法第118条第2項の規定により、指名推選により行いたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、選挙の方法は、指名推選によることに決しました。
 お諮りいたします。指名の方法につきましては、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、指名の方法は、議長において指名することに決しました。
 庄川水害予防組合議会議員に
 山 森 文 夫 氏
 今 藤 久 之 氏
 山 本 篤 史 氏
 開 田 哲 弘 氏
 小 西 十四一 氏
 井 上 要 三 氏
 横 井   和 氏
以上7名を指名いたします。
 お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました方々を庄川水害予防組合議会議員の当選人と定めることに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、ただいま指名いたしました方々を庄川水害予防組合議会議員の当選人とすることに決し、会議規則第32条第2項の規定により、本席から当選の告知をいたします。

                日程第4
         所管事務調査に係る閉会中の継続審査について
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第4 所管事務調査に係る閉会中の継続審査についてを議題といたします。
 議会運営委員会及び各常任委員会から、会議規則第111条の規定により、配付いたしました閉会中の継続審査申出一覧表のとおり、閉会中の継続審査の申出がありました。
 お諮りいたします。議会運営委員会及び各常任委員会から申出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員会及び各常任委員会の申出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに決しました。

           追加日程第5及び追加日程第6
○議長(川辺一彦君) 次に、お諮りいたします。本日、市長から、議案第112号 砺波市教育委員会委員の任命について、議案第113号 砺波市公平委員会委員の選任について、以上、2議案が提出されました。
 お諮りいたします。この際、これを日程に追加し、追加日程第5、追加日程第6として議題といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、議案第112号、議案第113号を日程に追加し、議題とすることに決定いたしました。

               議案第112号
○議長(川辺一彦君) これより、追加日程第5 議案第112号 砺波市教育委員会委員の任命についてを議題といたします。

              (提案理由の説明)
○議長(川辺一彦君) 本案について、提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) ただいま追加提案いたしました議案第112号 砺波市教育委員会委員の任命について御説明いたします。
 現砺波市教育委員会委員の信田千春氏の任期が本年12月22日をもって満了となります。つきましては、後任の砺波市教育委員会委員として吉澤めぐみ氏を任命いたしたく、議会の同意を求めるものであります。
 何とぞ御審議いただき、同意をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
○議長(川辺一彦君) お諮りいたします。本案については、事情十分に御承知のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、本案は、直ちに採決することに決しました。

                (採  決)
○議長(川辺一彦君) これより議案第112号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第112号 砺波市教育委員会委員の任命については、原案に同意することに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、議案第112号については、原案に同意することに決しました。

               議案第113号
○議長(川辺一彦君) 次に、追加日程第6 議案第113号 砺波市公平委員会委員の選任についてを議題といたします。

              (提案理由の説明)
○議長(川辺一彦君) 本案について、提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) ただいま追加提案いたしました議案第113号 砺波市公平委員会委員の選任について御説明いたします。
 現砺波市公平委員会委員の河原幸夫氏の任期が本年12月23日をもって満了となります。つきましては、後任の砺波市教育委員会委員として宮川明久氏を選任いたしたく、議会の同意を求めるものであります。
 何とぞ御審議いただき、同意をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
○議長(川辺一彦君) お諮りいたします。本案については、事情十分に御承知のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、本案はこの際、直ちに採決することに決しました。

                (採  決)
○議長(川辺一彦君) これより議案第113号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第113号 砺波市公平委員会委員の選任については、原案に同意することに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、議案第113号については、原案に同意することに決しました。

○議長(川辺一彦君) 以上で、本定例会に付議されました全案件について議了いたしました。

               閉 会 の 挨 拶
○議長(川辺一彦君) 市長から御挨拶がございます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) 12月砺波市議会定例会の閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
 今定例会に提出いたしました一般会計補正予算をはじめ、当面必要となってまいりました諸案件につきましては、それぞれ御審議の上、可決をいただき、誠にありがとうございました。
 また、議員各位にも積極的に御議論いただきました城端線・氷見線再構築実施計画案につきましては、昨日の第5回検討会で承認をされまして、目標としておりました年内に国へ申請することとなりました。この計画がしっかりと実行できるよう、今後も県、沿線市、JR西日本、また、あいの風とやま鉄道ともしっかり連携していく所存でございます。
 このほか、議会中にいただきました各般の御意見や御要望などにも十分留意をしながら、今後とも適正で効率的な市政の運営に努めてまいりたいと存じます。
 さて、令和5年も残すところあと10日余りとなりました。年末年始で人流の多い時期を迎えます。全国的にインフルエンザが流行しておりまして、患者数もこの10年で最も早く警報レベルに達したということであります。県内も、また砺波市もこれに近い状況にあることから、大きな流行になることが本当に懸念されるところでございます。皆さんと共に、基本的な感染対策と体調管理には引き続き十分注意してまいりたいと思います。
 また、多くの皆さんに御協力をいただいておりまして開催中の砺波チューリップ公園のKIRAKIRAミッションにつきましては、24日まで開催中でございます。今年も工夫を凝らした光の演出によって多くの方々に楽しんでいただいております。週末なかなか天気が悪くて、ちょっと出にくいなということがあったかもしれませんが、今週末こそ最後の週末になりますので、感染対策、それから寒さ対策をしていただいて、少々天候がよくなくても、ぜひ足をお運びいただきたいなと思っております。
 結びになりますが、議員各位をはじめ関係各位に重ねてお礼を申し上げますとともに、皆様方がお健やかでよいお年を迎えられますよう、また、新しい年は明るい年となることを祈念いたしまして、閉会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

               閉 会 の 宣 言
○議長(川辺一彦君) これをもちまして、令和5年12月砺波市議会定例会を閉会いたします。
 どうも御苦労さまでした。

 午後 4時13分 閉会

  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

令和    年    月    日

   議    長   川 辺 一 彦

   署名議員   山 本 善 郎

   署名議員   島 崎 清 孝

   署名議員   川 岸   勇