令和5年12月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時06分 開会

               開 会 の 宣 告
○議長(川辺一彦君) ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより令和5年12月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめ配付してあります議事日程第1号のとおりであります。

                日程第1
             会議録署名議員の指名
○議長(川辺一彦君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において指名いたします。
 13番 山 本 善 郎 君
 14番 島 崎 清 孝 君
 15番 川 岸   勇 君
以上といたします。

                日程第2
              会期の決定について
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本12月定例会の会期は、本日から12月19日までの16日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、本日から12月19日までの16日間と決しました。

                日程第3
        議案第85号から議案第107号まで及び報告第8号
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第3 議案第85号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第6号)から議案第107号 証明書等の交付等に係る事務の相互委託の廃止についてまで、及び報告第8号 専決処分の報告についてを議題といたします。

              (提案理由の説明)
○議長(川辺一彦君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) 令和5年12月砺波市議会定例会の開会に当たりまして、提出いたしました令和5年度一般会計補正予算案をはじめとする諸案件につきまして、その概要と主な事業の進捗状況を申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆さんの御理解と御協力をお願い申し上げます。
 初めに、新年度の予算編成方針について申し上げます。
 令和6年度は、引き続き、物価高騰対策を最優先課題としながら、「第2次砺波市総合計画(後期計画の5年間)」に沿って、事業の選択と集中をより一層進め、財政の健全性に留意しながら着実な事業展開を図ることとしております。
 中でも、「10WAVEプロジェクト」には、予算を重点的に配分し、その波及効果を確かなものとしたいと考えており、特に、DX関連事業及び脱炭素関連事業には優先的に予算づけを行ってまいります。
 次に、主な事業の進捗状況等について申し上げます。
 まず、地域公共交通の充実について申し上げます。
 城端線・氷見線の再構築につきましては、11月29日に開催されました第4回の検討会におきまして、事業主体をJR西日本からあいの風とやま鉄道へ移管する事業構造の変更に関する事項をはじめ、具体的な利便性・快適性向上策やこれに係る事業費等を盛り込んだ「鉄道事業再構築実施計画」の素案が示されたところであります。
 今後は、早期に同計画に基づく国の交付金を受けるため、引き続きスピード感を持って議論を進めていく所存であり、議会の御意見も伺いながら、年内の計画策定を目指して準備を進めてまいります。
 また、市営バスの再編につきましては、本年10月から開始いたしましたデマンド型乗り合い交通「チョイソコとなみ」の市内全域運行や、城端線・氷見線の再構築を視野に入れつつ、最適で持続可能な地域公共交通ネットワークを目指して、明年4月のダイヤ改正に向けて所要の手続を進めてまいります。
 次に、市民協働の推進について申し上げます。
 「女性に対する暴力をなくす運動」を推進するため、昨年に引き続き、チューリップタワーを紫色にライトアップする「パープル・ライトアップ事業」を11月11日から25日まで実施したところであります。
 また、先月1日から、DVや性被害のない社会を目指しメッセージをツリーに飾る「パープルリボンメッセージツリー事業」を砺波図書館とイオンモールとなみにおいて初めて実施しております。DV防止セミナーを受講した中学生や官民連携企業等の参加もあり、多くの方々がDVを自分事として関心を持つ機会となっているものと考えております。
 次に、庁舎整備事業について申し上げます。
 本年3月から11月までの間、地区自治振興会協議会をはじめ、市内12団体に伺い、庁舎整備に関する検討状況を説明し、意見交換を行ってまいりました。
 今後は、その際いただきました御意見やアンケートの回答内容を踏まえ、議会とも意見交換を重ねながら、新年度からの庁舎整備基本構想の策定につなげてまいりたいと考えております。
 次に、医療・保健事業の推進について申し上げます。
 現在、新型コロナウイルス感染症が減少傾向にあるものの、県内のインフルエンザの感染が注意報レベルに拡大し同時流行も懸念されていることから、早期のワクチン接種をはじめ、手洗いや室内の換気、適切なマスク着用などの感染予防対策を推奨しております。
 また、本市の健康づくりの基本計画となります「第3次砺波市健康プラン21」につきましては、策定委員会において国の計画や市民アンケートの結果を踏まえた素案について御意見をいただいたところであり、今後は、パブリックコメントを実施し、広く市民の皆さんからの意見も反映させながら、年度内の策定を進めてまいります。
 次に、循環型社会の構築と環境衛生の保全について申し上げます。
 本市の環境保全の基本計画となる「第2次砺波市環境基本計画」につきましては、今月開催の環境審議会に素案を提示することにしており、年度内の策定を進めております。
 また、ごみの減量化とリサイクルを大きく進めることとなる「プラスチックごみ一括回収」につきましては、各地区自治振興会に説明を行い、明年4月から円滑に開始できるよう準備を進めております。
 これに関連して、プラスチックのリサイクル工程を知る「親子見学バスツアー」の開催やイオンモールとなみと共催した「となみSDGsフェス2023」を通じ、多くの方々に循環型社会について理解を深めていただいたところであります。
 次に、観光の推進について申し上げます。
 今秋は多くのイベントがコロナ禍前と同様にほぼ制限なく開催されており、10月7日から15日まで開催されました「2023となみ夢の平コスモスウォッチング」は、満開で迎えた初日を含め天候に恵まれ、昨年を上回る約4万6,000人の方々に楽しんでいただきました。
 また、10月22日にJR砺波駅前広場で初開催されました「となみブランドフェア」は、約6,000人の来場者でにぎわい、となみブランド品のPRとブランド力の向上につながったものと考えております。
 さらに、10月29日に開催されました「2023庄川水まつり」につきましては、新たに水上ピクニックやサップが実施されたほか、模型・プラモデルメーカーの「株式会社タミヤ」とのコラボ商品として、限定版の「庄川水まつりミニ四躯」も販売され、子供連れの家族など約1万人の方々に楽しんでいただきました。
 加えて、11月28日に開幕いたしました「チューリップ公園KIRAKIRAミッション2023」につきましては、本年で12回目を数え、光の大谷を充実するなど、12月24日まで冬の砺波の魅力をお楽しみいただけるものと期待をしております。
 今回の準備に当たりましては、新たに砺波工業高校野球部の皆さんにボランティアとして飾りつけいただくなど、例年にも増して企業、団体、市民の皆さんに御協力と御協賛をいただきましたことに感謝を申し上げたいと存じます。
 次に、「台湾キャンペーン」について申し上げます。
 11月29日から昨日までの行程で、となみチューリップフェアや庄川遊覧船などに送客実績のある旅行社8社と新規の旅行社2社を訪問し、新年度のフェアなどに向けて新たに企画いたしました旅行商品を提案してまいりました。
 いずれの旅行社からも興味を示していただき、旅程に盛り込みたいと意欲的な回答をいただくなど、さらなる送客に期待をするものであります。
 次に、農業の振興について申し上げます。
 主要作物である水稲の作況指数につきましては、7月以降の記録的な猛暑と少雨などが影響し、県内は98の「やや不良」と16年ぶりの低い水準となり、また、となみ野農協管内のコシヒカリの1等米比率は5割を下回りました。
 こうした状況を踏まえ、となみ野農協では、来年の作付計画について、夏の高温や稲の倒伏、いもち病等に強い特性を持つ「富富富」の生産拡大を進める方針であり、市といたしましても、県と連携を図り、品質の高いうまい米作りの振興に取り組んでまいりたいと考えております。
 また、特産のタマネギにつきましては、収穫期まで好天に恵まれ、生産者の適切な管理等により反収が向上したことから、過去最高の昨年に続きます6億円の販売額となったところであり、引き続き、高品質なタマネギの生産振興と農業所得の向上に努めてまいります。
 次に、農地・農業用施設小規模災害復旧支援金について申し上げます。
 7月の豪雨災害の迅速な復旧のため創設いたしました砺波市農地・農業用施設小規模災害復旧支援金につきましては、これまでに108件の申請があり、支援金額は920万円となっております。
 この支援金につきましては、定額交付としたことや窓口となっていただいた各地区自治振興会の御協力によって、当初の目的のとおり、スピーディーな復旧と被災者の申請事務の負担軽減が図られ、地域の方々からも評価をいただいているものと考えております。
 次に、屋敷林保全支援について申し上げます。
 10月28日と29日の両日に行いました「秋の剪定枝リサイクル大作戦」につきましては、本年で4年目、通算で6回目の実施となり、雨の影響があったものの、2日間で延べ1,654台、188トンの剪定枝を受け入れたところであります。うち151台は、自治会等で協力し運搬を手伝うなど、地域ぐるみの「共助」の取組によるものであり、この事業が定着し、屋敷林の維持管理の負担軽減につながっているものと考えております。
 また、収集した剪定枝は、民間のリサイクル処理施設で堆肥化した後、砺波チューリップ公園の土壌改良に活用するほか、市内のホームセンターなどで販売され、さらに、バイオマス燃料としても利用されており、資源を地域で循環させる自然に優しい取組を進めているところであります。
 次に、土木関係につきまして申し上げます。
 市道改良事業につきましては、十年明千保線及び桜づつみ線において、年度内の完了を目指して工事を進めているところであります。
 また、7月の豪雨によります市道の災害復旧につきましては、12路線20か所について国の災害査定を受け、そのうち14か所の工事を既に発注しております。被害が甚大な残りの6か所につきましては、測量設計が完了したことから、速やかに工事を発注して、早期復旧に努めてまいります。
 次に、今年度の道路除雪実施計画につきましては、市道の車道実延長の約85%に当たる641キロメートルと歩道実延長の約83%に当たります95キロメートルにおいて除雪作業を行うこととしており、各地区除雪委員会等の協力の下、冬季間における安全・安心な生活道路の確保に努めてまいります。
 次に、都市整備事業について申し上げます。
 砺波チューリップ公園南門周辺の再整備につきましては、拡張する公園区域の用地取得の契約を全て終えまして、農地部分の造成に着手しており、今月中の完成を予定しております。
 次に、上下水道事業について申し上げます。
 まず、上水道事業につきましては、11月末に五鹿屋地区における約700メートルの基幹配水管の耐震化更新工事のほか、安川配水場電機室の建て替え工事が完了したところであります。
 また、下水道事業につきましては、出町及び鷹栖地区において施工の枝線管渠工事が完了したことから、今後、「地区下水道事業推進協議会」と連携し、速やかに接続をいただくよう努めてまいります。
 次に、病院事業について申し上げます。
 11月8日に「市立砺波総合病院経営改善委員会」を開催し、経営改善に向けた取組や医療機能指標等の検証を行うとともに、今年度策定いたします「経営強化プラン」案について御意見をいただいたところであり、今後、その内容を踏まえ、プランの策定及びより一層の健全経営に努めてまいります。
 次に、子育て環境の充実について申し上げます。
 「庄川児童館」につきましては、施設改修を終えまして10月2日から開館したところであり、庄川地域の児童の新たな居場所として、地域と連携して運用してまいります。
 また、10月2日から公立の保育施設において紙おむつを定額で利用できます「おむつのサブスク」を施行し、今月から本格実施したところであり、保護者の負担軽減につながるものと考えております。
 次に、スポーツ振興について申し上げます。
 11月19日開催の「となみ庄川散居村縦断マラソンFINAL」につきましては、県内外から1,973名のランナーがエントリーし、この大会の最後を大いに盛り上げていただきました。コロナ禍による中断もありましたが、これまで続けることができましたのも、多くの皆様方の御理解と御協力のおかげであり、心より感謝申し上げます。
 それでは、これより本日提出いたしました議案について御説明いたします。
 まず、議案第85号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第6号)につきましては、歳入歳出それぞれ4億8,996万8,000円を追加し、歳入歳出予算総額をそれぞれ245億7,818万4,000円とするものであります。
 歳出予算の主なものとしては、
  財政管理費               1億3,000万円
  低所得世帯支援給付金給付事業費     1億8,850万円
  こども・妊産婦医療給付費     3,826万8,000円
  保育実施委託運営費        6,181万6,000円
  体育施設費            1,225万6,000円
などでありまして、そのほか当面必要となってまいりました、やむを得ない諸経費につきまして精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出予算に対する財源の主なものは、
  国庫支出金          2億3,000万9,000円
  県支出金             2,666万2,000円
  財産収入             2,881万5,000円
  寄附金                   3,250万円
  市債                    3,550万円
などでありまして、不足する額1億3,648万2,000円を繰越金で措置するものであります。加えて、留保しておりました繰越金のうち11億円を充当し、当初計上しておりました特定目的基金の繰入れの一部を取りやめるものであります。
 また、債務負担行為の補正につきましては、令和6年度以降の公の施設の指定管理委託、斎場火葬炉更新工事、野球場スコアボード改修工事のほか、令和6年度の施設保守管理業務委託などについて追加するものであります。
 次に、議案第86号 令和5年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)につきましては、必要な給与費を補正するものであります。また、債務負担行為につきましては、令和6年度の電算保守管理等業務委託について設定するものであります。
 次に、議案第87号 令和5年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、令和6年度の電算保守管理等業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第88号 令和5年度砺波市工業団地造成事業特別会計補正予算(第3号)につきましては、スマートインター柳瀬工業団地(第2団地)造成事業につきまして、規定の債務負担行為を廃止し、新たに継続費を設定するものであります。
 次に、議案第89号 令和5年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)及び議案第90号 令和5年度砺波市下水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、令和6年度の施設保守管理等業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第91号 令和5年度砺波市病院事業会計補正予算(第1号)につきましては、令和6年度の電算システム等賃借及び施設保守管理等業務委託について債務負担行為を追加するものであります。
 次に、予算関係以外の議案について御説明いたします。
 条例関係につきましては、5件であります。
 議案第92号につきましては、国の人事院勧告を受けまして、砺波市職員の給与に関する条例等について、県及び県内他市と同様に、一部改正を行うものであります。
 次に、議案第93号につきましては、庄川水資料館及び松村外次郎記念庄川美術館を廃止すること及び砺波市美術館の特別観覧料を定めることに伴い、砺波市資料館条例及び砺波市立美術館条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第94号につきましては、関係法令の一部改正に伴い、スマートフォン等を利用して、コンビニエンスストア等に設置されている多機能端末機から印鑑登録証明書を取得できることとするため、砺波市印鑑条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第95号につきましては、デマンド型乗り合い交通「チョイソコとなみ」の市内全域運行に伴い、市営バスの運行経路、運行本数及び利用料金等の変更を行うため、砺波市営バス条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第96号につきましては、生活保護法に準じて行う、生活に困窮する外国人に対する保護の措置に関する事務において、個人番号の利用を行うこととするため、関係条例の一部改正を行うものであります。
 条例関係以外の案件につきましては、指定管理者の指定が10件、事務の委託の廃止が1件であります。
 次に、報告第8号 専決処分の報告につきましては、損害賠償請求に係る和解及び損害賠償の額の決定について報告するものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
 よろしく御審議をいただき、可決いただきますようお願いを申し上げます。

○議長(川辺一彦君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。
 お諮りいたします。明12月5日から12月10日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、明12月5日から12月10日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会することに決しました。
 次回は、12月11日午前10時から再開いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 皆さん、御苦労さまでした。

 午前10時30分 閉議