令和5年第1回 産業建設常任委員会 臨時会 本文

1.会議の経過
 午後 2時20分 開会

(第1回臨時会付託案件の審査)
○島崎委員長 ただいまから産業建設常任委員会を開会いたします。
 本日、当委員会に付託されましたのは、案件2件であります。
 これより、議案第33号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分外1件について審査いたします。
 なお、議案に対する当局説明につきましては、議案説明会において説明を受けておりますので、付託案件に対する質疑から始めます。
 それでは、発言される方はどうぞ。
 境委員。
○境委員 農業経営構造対策費の問題について、お伺いをしたいと思います。
 説明では、一反当たり500円支援するということでしたが、これは県と一体に行われると聞いています。合わせるとどれだけの支援になるのでしょうか。
○島崎委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 今ほどおっしゃいましたように、県が10アール当たり500円、それから砺波市のほうも500円、合わせますと1,000円。ただ、それぞれ支払うということになります。
○島崎委員長 境委員。
○境委員 それは令和5年度の作付に基づいてというふうに解釈をしていいのかということと、作付してある作物は水稲とか大豆とか麦とかにこだわらず、何でも対象になるのかということについて教えてください。
○島崎委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 支払い対象となる作物につきましては、水稲をはじめとして大麦大豆、畑作物でありますけれども、果樹であるとか花、そういった農業生産を行う出荷を目的とした全ての農作物を対象とするものであります。
 なお、令和5年度かということになるんですけれども、水稲等につきましては、次年度作も含めた対応として交付することになります。
○島崎委員長 境委員。
○境委員 こういうふうに支援をしていただくというのは大変ありがたいことだと思うんですが、今後肥料等の高騰がどういうふうに続いていくのか、どんな見通しを持っておられますか。
○島崎委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 肥料価格等の高騰につきましては、原料となります窒素、リン酸、カリ等もございますけれども、その一部が下がるという情報もありますが、全農等に情報を確認いたしましたところ、5月末頃に最新の情報を発表すると伺っておりますので、今後その発表を注視してまいりたいと考えております。
○島崎委員長 境委員。
○境委員 次に、畜産振興対策費の問題についてお伺いをしたいと思います。
 飼料の高騰分について、砺波市では3分の1ほど支援をするという話を伺ったと思うんですが、これも県と一体に行われるとお聞きしていますが、どんな支援の中身なのでしょうか。
○島崎委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 畜産農家への支援内容につきましては、家畜の配合飼料の高騰分について県のほうで高騰額を試算しまして、1トン当たり1万円の上昇と見ておりまして、県のほうでは5,000円、市のほうでは3,300円を上限額として支援するものでありまして、農家負担は1,700円になるということであります。これは実績払いとなります。
○島崎委員長 境委員。
○境委員 肥料と同様ですが、飼料のほうも高騰が続いているわけですけれども、これはこの先どうなっていくと見ておられるでしょうか。
○島崎委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 飼料価格の今後の推移につきましては、全農等によりますと、現在のところ見通しは不透明であると聞いておりまして、今後の飼料のほうの価格の見通しについては、今のところはっきりしたことはお答えできない状態であります。
 しかしながら、引き続き、今後そういった情報について注視してまいりたいと考えております。
○島崎委員長 境委員。
○境委員 要望ですけれども、いずれも価格の高騰が高止まりしている、もしくは先が不透明で見通せないという話であったかと思うのですが、農林水産省が発表した2022年の農業の物価指数は2020年度を100として考えると、現在、2年間で大きく上昇して肥料は130.5、それから飼料のほうは138だと。4割上昇しているとなっていますが、農産物の販売価格のほうはどうかというと、平均して101.4と横ばいという状況になっているわけです。ですから、経営が非常に逼迫していると思います。
 畜産の方にもお聞きしたんですが、配合飼料は昨年の6月までは1キログラム55円だったのが、いきなり90円に上がったということでした。それで止まっていると。
 気になるのは、配合飼料の価格対策制度というのがありますけれども、あれは直近の1年間の平均から上がった分について補塡をするという制度なので、去年の6月からはずっと高止まりしていて、平均を取ると高いままの1年分が出てきて、この制度が発動されなくなるのではないかと。なので、6月からこの制度の恩恵を受けることができなくなるのではないかと困っておられたわけです。
 いずれにしろ、やっぱりこういう状況を見て、継続して支援をちゃんとできるように、しっかり県、国のほうに働きかけをしていただきたいと思います。臨時交付金なので、これが終わったらもうおしまいという形になったら大変なことになると思うんです。よろしくお願いしたいと思います。
○島崎委員長 栄前田農業振興課長。
○栄前田農業振興課長 今ほどの要望等でございますけれども、確かに国の制度につきましては、農家、それから国のほう、肥料メーカー等、積み立てた制度で、積立金から高騰した部分について補塡するという制度がございます。その積立金が枯渇するほど、昨年度は積立金を取り崩して支払いが行われてきているということもあります。そういった中で、この制度が新たなものとして国のほうでは現在見直しが行われると聞いているところでございます。
 なお、こういったことの支援につきましては、これまでも国に対して、県を通じまして要望しているわけでございますけれども、畜産農家の現状、畜産農家の声をこれまでと同様に引き続き国などに要望してまいりたいと考えております。
○島崎委員長 林委員。
○林委員 私からは商工振興費の地域経済回復事業費についてお伺いします。
 8月初旬に20%の砺波市プレミアム付商品券を3万セット販売されるとお聞きしておりますが、販売の方法はどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。
○島崎委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 現在、販売の方法につきましては、本事業の委託をこれまで同様に予定をしております。砺波商工会議所、そして商工会と現在詰めている、詳細を打合せをしているところでございます。
 これまでの販売方法のいろいろな課題とか反省点とかもございますので、それらを十分踏まえた形で、市民に使いやすい方法でいきたいと協議を重ねている途中でございます。
○島崎委員長 林委員。
○林委員 であれば、昨年の販売方法が店舗に並んで販売するというやり方であったと思います。非常に長蛇の列を組んでいる姿を見ております。並んだものの買えなかったという声もありました。
 やはり暑い時期の販売でありますので、熱中症など心配もあります。昨年のような方法ではない方法を取っていただけるとありがたいと考えます。
○島崎委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 そういった課題も確かにお聞きをしております。早急な実施ということで、今後、夏の時期になると思いますので、例えばですが、これまでにやっている中で、そういう先着順ではなくて応募して抽せん方法ということも過去にはやってございますので、そういったノウハウも生かしながら、時期も考えて、勘案しながら皆さんの受け取りやすい方法にしていきたいと考えております。
○島崎委員長 林委員。
○林委員 販売の方法といたしまして、購入しやすいことも一つなのですが、平等であるといいましょうか、どなたにもやはり広く買いやすい方法であってほしいと考えます。先着順というよりは、むしろやっぱり抽せんのほうが公平であるかなと私は今お聞きして思いました。
 引き続きなのですが、額面においてはどのようにお考えでしょうか、お伺いします。
○島崎委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 今のところ調整段階ということではございますが、これは両商工会議所、商工会からの強い要望もあって、早急に実施してほしいということでもございましたので、額面につきましては、今は1,000円のものを12枚つけて1万円で販売するということで、特段御要望の中とかそういう団体の皆さんの御意見の中ではそれ以上の御意見は今のところなかったものですから、そういった方法で進めたいと考えております。
○島崎委員長 林委員。
○林委員 それでは、令和元年度に行われました、消費税が8%から10%へ引き上げられたときに対応の一環として国が実施しました砺波市プレミアム付商品券の事業では、結果として――これはアンケートの結果なのですが――88%の市町村で500円券が採用され、アンケートの結果では70歳以上では79.1%が、そして39歳以下の方でも67.7%の利用者から額面の小口化に対する好評価を得ていますので、商品券1枚当たりの額面を利用しやすい500円にするのも一つではないかと考えます。
 もちろん1,000円券との併用があってもよいのではないかとは思いますが、これはあくまでも市民の声といいましょうか、家計を預かる者たちの声としてちょっとお聞きいただければ幸いでございます。
○島崎委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 今、参考ということで、過去の資料の御提供もありがとうございます。
 ただし、その資料については平成31年ということで、消費税8%から10%の、私もその記憶はあるんですが、恐らく対象者が低所得者であったり、子育て世代という限定の、国がやったある程度もう決まっている方々への支給だったと思います。
 今回の場合はやはり市民誰もが、言ってみれば富裕層も一般の方もいろいろ買えるという制度の中で、どこまでそういう細分化をしていくかというところは、非常に早急に展開しなくてはいけない事業でもございますので、御意見は御意見としてお伺いして、あと、使う人の立場、そして市内の事業所の協力がないとまたやっていけないので、総合的にやはり判断をさせていただいて、市民の皆さんの声を広く聞きながらも早急にやっていきたいということで、御意見としてはお伺いをしておきます。
○島崎委員長 山本委員。
○山本委員 それでは、観光振興戦略事業費についてお伺いしていきたいと思います。
 今までもこの委託事業はあったかと思うんですが、具体的に今までこの事業を行ってきていて、どのような手応えを感じているかお伺いします。
○島崎委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 これまでも確かに委託という形でやっております。市が直営で実施するよりは、観光事業全般に精通している企業や事業所に委託することで、民間が持つ多様なノウハウ、キャンペーンのタイミングであるとか場所、規模の提案を受けたりでありますとか、コロナ禍を受けて加速化したデジタル技術、デジタルサイネージとかを都内のほうで使うとか、そういった提案とか場所をいち早く御提供いただけるという意味では、やはり精通している事業所に委託をしているということは一定の効果、成果があるという手応えは感じているところでございます。
○島崎委員長 山本委員。
○山本委員 これはちょっと愚問かもしれませんが、プロモーションのターゲットは新規のまだ来たことのないお客さんを誘致するのか、それとも今まで来たことのあるお客さんにまた来てもらうようなリピート客のほうに重きを置いているのかどちらなのか、もし方向性があればお伝えください。
○島崎委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 正直なところ、どちらも大事なターゲットというところでありまして、どちらに重きということは今のところは考えておりません。やはり広く砺波の魅力を発信してきていただきたいなと。
 その中でも先ほど言いましたように、民間のいろいろな知識、知恵もいただきながら、そういったアドバイス、さらにはウィズコロナ時代の今の世の中で、やはり新たなニーズとか新たな旅行戦略というのは出てきていると思います。そういったところを適宜、やはりこちらも状況を把握しながら、リピーター向け、そして新規向けとうまく使い分けをしていきながら、基本的には総合的にいきたいと思っています。
○島崎委員長 ほかに。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○島崎委員長 ほかに御質問、御意見ないようでありますので、付託案件に対する質疑を終結いたします。
 これより付託案件を採決いたします。
 お諮りいたします。ただいま議題となっています議案第33号及び議案第36号、以上議案2件を一括して採決いたします。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○島崎委員長 御異議なしと認めます。
 お諮りいたします。議案第33号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第1号)所管部分、議案第36号 財産の取得について、以上議案2件について、原案のとおり可決することに賛成の諸君の挙手を求めます。
 〔賛成者挙手〕
○島崎委員長 挙手全員であります。よって、議案2件については原案のとおり可決することに決しました。
 以上で付託されました案件の審査を終了いたします。

○島崎委員長 お諮りいたします。本委員会の審査経過と結果報告の作成については、委員長に一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○島崎委員長 御異議がないようですから、そのように決定させていただきます。
 以上で産業建設常任委員会を閉会いたします。
 皆さん、御苦労さまでした。

 午後 2時40分 閉会

  砺波市議会委員会条例第29条第1項の規定により署名する。

砺波市議会産業建設常任委員会

   委員長   島 崎 清 孝