令和3年11月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時06分 開会

               開 会 の 宣 告
○議長(川辺一彦君) ただいまの出席議員は18名であります。定足数に達しておりますので、これより令和3年11月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。

                日程第1
             会議録署名議員の指名
○議長(川辺一彦君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において指名いたします。
  2番 林   教 子 君
  3番 向 井 幹 雄 君
  4番 神 島 利 明 君
以上といたします。

                日程第2
              会期の決定について
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本11月定例会の会期は、本日から12月14日までの16日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、本日から12月14日までの16日間と決しました。

                日程第3
        議案第57号及び認定第1号から認定第8号まで
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第3 議案第57号 令和2年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、議案第58号 令和2年度砺波市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について及び認定第1号 令和2年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから認定第8号 令和2年度砺波市病院事業会計決算認定についてまでを議題といたします。

            (特別委員会の審査報告)
○議長(川辺一彦君) 去る8月市議会定例会において、決算特別委員会に付託し閉会中の継続審査となっておりました、砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、砺波市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、一般会計及び各特別会計並びに各企業会計の決算審査の経過と結果について、その報告を求めます。
 決算特別委員会委員長 大楠匡子君。
 〔決算特別委員長 大楠匡子君 登壇〕
○決算特別委員長(大楠匡子君) それでは、決算特別委員会の審査結果とその概要について、御報告申し上げます。
 去る9月7日開催の8月定例会本会議におきまして、当特別委員会に付託されました、議案第57号 令和2年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、議案第58号 令和2年度砺波市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について及び認定第1号 令和2年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから認定第8号 令和2年度砺波市病院事業会計決算認定についてまでにつきましては、「閉会中の継続審査」として慎重に審査を行ってまいりました。
 9月16日、17日、21日、22日の4日間にわたって委員会を開催し、議案第57号、第58号及び令和2年度の各会計決算について審査を行いました。
 審査に当たりましては、最初に監査委員から各会計決算についての審査所見の後、当局から決算内容の詳細説明を受けるとともに、関係諸帳簿及び証拠書類等の提示を求め、予算執行の適否等について審査いたしました。
 その結果、議案第57号及び議案第58号については、「全会一致」で、原案のとおり「可決」、また、認定第1号から認定第8号までによる各会計決算については法令並びに議決に基づき適正に執行されており、所期の事業を計画的に遂行されるとともに、行政効果も上げられていることから、「全会一致」で、それぞれ原案のとおり「認定」すべきものと決したのであります。
 以下、審査過程における各委員からの主な質疑、意見、要望等の概要について申し上げます。
 まず、財政構造の弾力性を示す経常収支比率が88.6%と前年に比べ1.8%増加していることについて、その要因をただしたところ、会計年度任用職員制度が導入されたことによる人件費の増加と、除排雪費の増加によるところが大きいとのことでした。
 そこで、今後の経常収支比率の見込みについてただしたところ、令和3年度決算も増加する見込みとのことでしたので、砺波市の財政の硬直化について考え方をただしたところ、令和2年度の数値は県内でも低いほうから3番目であり、弾力性には問題がないと考えている。なお、類似自治体の数値から、経常収支比率が92.4%を超えないように進めていきたいと考えているとのことでした。
 次に、医療圏急患センター運営費特別分担金が昨年より約1,700万円増加した要因についてただしたところ、コロナ禍のため、急患センターの利用者が減少し、診療報酬収入が大幅に下回り、運営に係る財源不足が生じ、構成市が追加負担することとなったため、大幅な増額となったものとのことでした。コロナ禍の折、市民のために安全で安心な医療体制を守るために必要な経費であり、しっかり取り組んでいただきたいと意見がありました。
 次に、介護者もちょっと一息事業の利用が8人と少ないが、周知が足りないのではないかとただしたところ、対象は65歳以上の要介護度が4、5の方であるが、施設に入所されている方も多く、該当者は少ないと考えているとのことでした。そこで、三世代同居推進事業の一つではあるが、これからますます増える介護者の憩いの時間を確保するための施策として、対象を広げることも必要になってくるのではないかとの意見がありました。
 次に、病院事業会計においては、監査委員の決算審査意見書に、今後の新型コロナウイルス感染症の動向を予測することは難しいが、収益の向上と患者数の増加に力点を置き、引き続き経営の効率化に取り組まれたいとあるが、今後の対策についてただしたところ、収益向上に向けては、令和2年度に新設した「総合企画室」を中心に、病院改革プランにも掲げるKPI(重要業績評価指標)による経営管理を進めている。
 この取組の成果として、新型コロナウイルス感染症の影響による患者数の減少はあったものの、KPIの15項目中7項目が目標を達成し、総額で約1,000万円の診療報酬の増収につながったものと試算している。さらには、診療報酬の算定に大きく影響するDPC機能評価係数Ⅱの向上にも寄与しており、県内の急性期病院の中では、3年連続で最上位となっている。
 患者数を増やす取組としては、これまでも外部コンサルタントの助言を受け、医療圏内における患者の受診動向を分析しており、新規入院患者の増加につなげるため、地域の医療機関との連携と機能分化を進めていきたいとのことでした。
 次に、コロナ禍における休業支援金の支給状況についてただしたところ、中小企業等緊急支援事業費のうち市が独自で支援を行った営業時間の短縮に係る協力金事業補助金は55件、休業要請の延長に係る協力金事業補助金は41件であり、営業時間の短縮要請や休業要請の延長を受けた飲食店等の方々からは、市の上乗せ支援については、大変ありがたいとの声を多数聞いているとのことでした。
 そこで、まだこのような状況が続くと思われるが、今後もこうした支援を続けるべきではないかとただしたところ、引き続き、商工団体の意見を聞きながら、対応について協議していきたいとのことでした。
 次に、花で心の免疫力アップ事業の効果と関係者の反応についてただしたところ、施設の高齢者や園児が、花を見て笑顔になり会話が増えたこと、また、事業者においても施設の方々の笑顔で元気をいただけたし売上げも伸びたとのことから、目的どおり花で心の免疫力を高めることができたものと考えているとのことでした。
 関連して、今後のこのような事業の継続について要望したところ、今回は、コロナ関係の臨時交付金を活用したが、また有利な補助金等があれば検討したいとのことでした。
 次に、上中野配水場で行われている、採算性を確保できる小水力発電事業の拡大についてただしたところ、上中野配水場の小水力発電事業は、松島浄水場と上中野配水場との41メートルの落差を利用して発電しているもので、売電収入により、建設費用や保守管理などの運用経費を回収できている。
 市としても、上中野マイクロ水力発電所に続く発電所の導入を調査していたが、上中野のような採算性を確保できる立地条件のよい箇所がなく、事業拡大については難しいと考えているとのことでした。
 次に、上水道の有収率が前年度に比べて低下していることについて、計画的な漏水調査の実施状況をただしたところ、漏水調査及び修繕は毎年行っているが、修理と新たな漏水は追いつ追われつの状況にあり、昨年度より、過去から漏水発生の多い地区を中心に調査を実施しているとのことでした。
 下水道事業を行う地区は水道の移設更新が可能であるので、下水道整備を行わない地区を中心に漏水調査を行い、有収率を上げるように努めたいとのことでした。
 総括審査として財政調整基金については、標準財政規模の約20%で維持されているが、財政調整基金の適正規模についてどう考えるか市長にただしたところ、大体20%ぐらいあれば安定した運営ができると考えている。災害が起きたときに、国や県から補助金は交付されるが、すぐに使える基金が必要であると東日本大震災で被災された自治体首長から聞いているので、財政調整基金として積んでおきたいとのことでした。
 次に、減債基金の考え方について、全国平均と比べて基金中の構成比が高く、減債基金の残高を減らし、その分を庁舎整備基金に積み立ててもよいのではないかとただしたところ、減債基金を活用し、間接的に庁舎整備の財源をつくることは可能なので、市としては、ある程度フリーハンドとなる基金で持っていたいとのことでした。
 以上、審査結果とその概要について申し上げ、決算特別委員会の御報告といたします。
○議長(川辺一彦君) 以上をもって、委員長の審査結果の報告を終わります。

               (質  疑)
○議長(川辺一彦君) これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 質疑なしと認め、質疑を終結します。

               (討  論)
○議長(川辺一彦君) これより討論に入ります。
 討論はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 討論なしと認め、討論を終結します。

               (採  決)
○議長(川辺一彦君) これより、議案第57号 令和2年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、議案第58号 令和2年度砺波市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について及び認定第1号 令和2年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから認定第8号 令和2年度砺波市病院事業会計決算認定についてまでを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第57号 令和2年度砺波市水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、議案第58号 令和2年度砺波市下水道事業会計未処分利益剰余金の処分について、認定第1号 令和2年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定について、認定第2号 令和2年度砺波市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第3号 令和2年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第4号 令和2年度砺波市霊苑事業特別会計歳入歳出決算認定について、認定第5号 令和2年度砺波市水道事業会計決算認定について、認定第6号 令和2年度砺波市工業用水道事業会計決算認定について、認定第7号 令和2年度砺波市下水道事業会計決算認定について、認定第8号 令和2年度砺波市病院事業会計決算認定について、以上の案件に対する委員長の報告は、原案のとおり「可決」または「認定」すべきであるとするものであります。以上の案件は、委員長の報告のとおり決することに、賛成の諸君の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕
○議長(川辺一彦君) 起立全員であります。よって、以上の案件は、委員長報告のとおり可決または認定することに決しました。

                日程第4
           議案第63号から議案第72号まで
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第4 議案第63号 令和3年度砺波市一般会計補正予算(第7号)から議案第72号 指定管理者の指定についてまでを議題といたします。

              (提案理由の説明)
○議長(川辺一彦君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) おはようございます。
 令和3年11月砺波市議会定例会の開会に当たりまして、提出いたしました令和3年度一般会計補正予算案をはじめとする諸案件につきまして、その概要と主な事業の進捗状況を申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆さんの御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。
 初めに、新型コロナウイルス感染症への対応について申し上げます。
 新型コロナウイルス新規感染者数が大幅に減少し、感染防止対策を前提として飲食店の酒類の提供やイベントの人数制限など、全国的にも様々な要請が解除、緩和される中、富山県でも、新規感染者数が落ち着いた状況となり、11月20日から会食時の人数制限を見直すなど、要請内容を一部緩和し、経済や社会活動との両立を図ることとされたところであります。
 市民の皆さんには、インフルエンザの流行期にもなりますので、引き続き、正しいマスクの着用や手指の消毒など基本的な感染防止対策を徹底していただきますようお願い申し上げます。
 次に、新型コロナワクチン接種事業について申し上げます。
 接種状況につきましては、11月21日をもって希望する方への接種をおおむね終了し、12歳以上の対象者全体の89.8%に当たる3万9,416人の方が1回目の接種を終え、88.7%に当たる3万8,921人の方が2回目の接種を終えております。
 今後は、これから12歳の誕生日を迎える小学6年生が接種対象者となることから、これまで接種ができなかった希望者と併せて、毎月第1、第4土曜日の午後に集団接種を実施する予定としております。
 また、3回目接種につきましては、2回目の接種を終了してから原則8か月以上経過した18歳以上の方を対象に行うこととされたことから、今月24日には、3月に接種を終えた514人分の接種券を発送したところであり、今後、順次接種券を発送してまいります。
 なお、12月中旬からは医療従事者の接種が開始され、来年2月からは高齢者施設入所者の接種が、3月からは一般高齢者等の接種が本格化することから、市内医療機関による個別接種と集団接種を併せて実施する予定としております。
 一方で、接種対象者を5歳まで引き下げることも検討されており、国の方針がいまだ定まらない状況にあることから、市といたしましては大変苦慮しておりますが、今後の情勢を注視しながら計画的に接種が実施できるよう、砺波医師会など関係機関の協力を得ながら準備を進めてまいります。
 次に、新年度の予算編成方針について申し上げます。
 令和4年度は、引き続き、新型コロナウイルス感染症対策及びその影響からの市民生活や地域経済の回復を最優先課題としながら、現在策定中の「第2次砺波市総合計画(後期計画5年間)」に沿って、事業の選択と集中をより一層進め、財政の健全性に留意しながら着実な事業展開を図ることとしております。
 中でも、新しい「10WAVEプロジェクト」につきましては、「質の高い学びプロジェクト」、「となみ(1073)暮らし応援プロジェクト」、「循環型社会プロジェクト」など、新たな課題に対応したプロジェクトを盛り込みブラッシュアップする方向で見直しを図っており、予算を重点的に配分し、その波及効果を確かなものにしたいと考えております。
 また、ウィズコロナの新しい社会的ニーズに対応すべく、これまでの事業の在り方を見直し、DX(デジタル・トランスフォーメーション)を推進するための予算づけも行ってまいります。
 次に、主な事業の進捗状況等について申し上げます。
 まず、第2次砺波市総合計画につきましては、10月下旬に、幅広く市民の皆さんの御意見をお聞きするため、市内4中学校区で「砺波創生まちづくり“となみーてぃんぐ”」を開催し、今回初めて高校生にも参加いただき、多くの御意見、御提案をいただきました。
 また、コロナ禍を踏まえ参加人数を制限せざるを得なかったことから、“となみーてぃんぐ”の様子を市ホームページで録画配信したところ、御覧になられた方からも御意見をいただきました。
 今後は、本日午後から開催されます、砺波市総合計画審議会において、計画案として答申をいただく予定であり、この計画案を12月6日から実施いたしますパブリックコメントにおいて公表し、その中でいただいた御意見をお聴きしながら、年度内の計画策定を進めてまいります。
 次に、情報発信の強化について申し上げます。
 本市では、今年度から全ての部署の各係に「情報発信担当」を置き、全庁的にSNSを活用した情報発信に取り組んでおり、去る10月28日には、市民及び職員を対象に、専門講師から「SNS活用のポイント」や「効果的な写真の撮り方」などの広報テクニックを学ぶ「市民みんながPR大使講座」を開催し、市民や市内企業等と行政との連携による本市の魅力発信力強化に取り組んだところであります。
 次に、庁舎整備について申し上げます。
 今年度、5回にわたり砺波市庁舎整備検討委員会が開催され、庁舎整備は新築で、建設場所は新築移転と現在地での建て替えの両論併記の意見をまとめられたところであります。今後は、2年程度の期間で、庁舎に求められる機能や整備手法、建設場所等について研究を深めてまいりたいと考えております。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 出産や育児などを機に仕事を離れた女性の再就職を支援するため、去る10月8日に「ママの再就職応援セミナ-」を開催いたしました。今年度は、厚生労働大臣から「子育てサポート企業」として認定(くるみん認定)を受けた企業を含め、ハローワークとなみに求人募集をされている市内3社の方を講師としてお招きし、企業紹介や求人内容及び企業の子育て支援の取組などを紹介していただきました。あわせて、保育所等の入園申込説明会をこども課と連携して開催するなど、少しでも就職に結びつくよう努めているところであります。
 また、第3弾として企画しておりましたプレミアム付商品券発行事業につきましては、砺波商工会議所、庄川商工会において、県からの助成も得て発行数を大幅に増加し、10月に2万5,000セットを販売したところであり、購入された多くの市民の皆さんに、来年1月31日までの利用期間で約300店舗を対象に使用いただいております。
 次に、工業団地造成事業について申し上げます。
 高岡砺波スマートインター柳瀬工業団地造成事業につきましては、第1工業団地造成において、農業振興地域整備計画の変更(農振除外)に係る県知事同意を得たことから、現在、農地転用及び開発行為許可申請の手続を進めているところであります。引き続き、工業団地の造成に向け着実な進捗に努めるとともに、積極的な企業誘致活動に取り組んでまいります。
 次に、観光の推進について申し上げます。
 去る10月9日から17日まで、夢の平スキー場で十分な感染症対策を行い開催された「2021となみ夢の平コスモスウォッチング」につきましては、週末の天候にも恵まれ、約4万人の方々に100万本のコスモスを楽しんでいただきました。
 また、去る10月24日に庄川水記念公園を中心に、時期を夏から秋へ変更して開催された「2021庄川水まつり」につきましては、感染リスクのある催事を避けるため、ゴムボート周遊ツアーや湯巡り、スタンプラリー、マルシェなど新たな取組が行われ、約1万人の方々に水に関連した催事を楽しんでいただきました。
 いずれのイベントもコロナ禍の中、関係の皆さんが大変な努力と創意工夫により開催されましたことは、ありがたく思っております。
 次に、12月10日の「チューリップ公園KIRAKIRAミッション2021」につきましては、本年で10回目を数え、新チューリップタワーでの音楽に合わせた「光のショータワー」や宇宙をイメージした円形花壇などが新たなスポットとして誕生いたします。
 準備に当たりましては、クラウドファンディングや、ボランティアとして樹木の剪定作業から飾りつけに至るまで、多くの市民や企業、団体の皆さんに御協力をいただきましたことに、改めて感謝を申し上げます。
 次に、農業の振興について申し上げます。
 主要作物である水稲の富山県における作況指数は、99の「平年並み」と発表されたところでありますが、7月以降の長雨により、平年収量より少ない状況となっております。一方、品質は、高温による影響が少なかったことから改善し、11月19日現在のとなみ野農業協同組合管内の1等米比率は、昨年に比べ4ポイント高い94%となっております。
 次に、特産のタマネギにつきましては、生産者の適正な管理等により秀品率や単収に加え、製品単価が向上したことから、2年連続で5億円を超える販売額となったところであり、引き続き、関係機関による適切な栽培指導と生産農家による徹底した管理により、高品質なタマネギ生産の確立に努めてまいります。
 また、チューリップ球根のネット栽培につきましては、富山県花卉球根農業協同組合が提供する「球根版スマート農業サービス」の確立に向け、10月中旬から約3ヘクタールの圃場で植え込み作業やデータ収集が行われており、今後も関係機関と連携し、普及に向けた取組を支援してまいります。
 次に、屋敷林保全支援について申し上げます。
 去る11月6日、7日の両日に行いました「秋の剪定枝リサイクル大作戦」につきましては、自治会等による地域ぐるみの「共助」の取組も多数見受けられ、2日間で延べ1,760台、計172トンの剪定枝を受け入れ、屋敷林所有者等の維持管理の負担軽減を図ったところであります。
 また、来春3月には「春の剪定枝リサイクル大作戦」と銘打ち、同様の事業を行う予定であり、今後とも屋敷林保全支援に取り組んでまいります。
 次に、土木関係について申し上げます。
 市道改良事業につきましては、砺波駅北側アンダーパス(市道本町山王町線)の道路改良工事について、隣接する自治会への説明会を終え、現在通行止めをして施工中の県の用水路工事に引き続き実施できるよう、工事発注準備を進めております。
 次に、今年度の道路除雪実施計画につきましては、本年1月の大雪時の検証結果等を踏まえ、新たに「豪雪編」を加え、大雪が予想される場合には、各地区除雪委員会等の自主判断による除雪出動体制を取ることや、除排雪作業における市建設業協会等の各種団体との連携強化及び道路利用者への情報発信の強化等を行うこととしており、過日除雪対策会議を開催し、除雪委託先に対し、今年度の除雪体制について周知確認を行ったところであります。
 次に、都市整備事業について申し上げます。
 砺波チューリップ公園の再整備事業につきましては、旧チューリップタワー跡地の円形花壇が完成し、新たな屋外ステージも輪郭を現すなど、順調に進捗しており、引き続き、屋外ステージ前の「みんなの広場」における花壇及び舗装工事や砺波市美術館北側の「あそびの広場」に整備する遊具(「ふわふわドーム」)を含め、来春の完成に向け、事業の進捗に努めてまいります。
 また、出町東部第3土地区画整理事業につきましては、去る11月22日に安全祈願祭が実施され、新しいまちづくりに向けた工事が動き出したところであり、引き続き、土地区画整理組合への技術支援と事業の進捗に努めてまいります。
 次に、上下水道事業について申し上げます。
 上水道事業につきましては、中野及び太田地区における基幹配水管耐震化更新工事、約1.4キロメートルが完了したところであります。
 また、下水道事業につきましては、出町、鷹栖及び林地区において施工しておりました枝線管渠工事が、林地区では、予定していた事業計画区域の全ての下水道整備が完了したものであり、引き続き、速やかに接続いただくよう努めてまいります。
 次に、学校教育の充実について申し上げます。
 GIGAスクール構想につきましては、昨年度末に小中学校の児童生徒用に1人1台端末を配備してから半年余りが経過し、これまでに、インターネットを使った情報収集やカメラ機能を使った動植物の観察、学びの成果発表などといった様々な場面において利活用が進んでおります。また、10月末には、普通学級に加え特別支援学級にも電子黒板を配備し、興味や関心・意欲を高める動画などを利用できる環境が、全ての学級で整ったところであります。
 次に、社会教育の推進について申し上げます。
 来る12月16日から19日までの4日間、チューリップ四季彩館において、6年間にわたる52億キロメートルの宇宙の旅を終え、小惑星のサンプルを持ち帰った小惑星探査機「はやぶさ2」の帰還カプセルを展示いたします。また、より多くの市民の皆さんに御覧いただくため、18日には「KIRAKIRAミッション2021」と連携し展示時間の延長を行うこととしております。
 それではこれより、本日提出いたしました議案について御説明申し上げます。
 まず、議案第63号 令和3年度砺波市一般会計補正予算(第7号)につきましては、歳入歳出それぞれ3億4,004万3,000円を追加し、歳入歳出予算総額をそれぞれ233億5,861万2,000円とするものであります。
 歳出予算の主なものとしては、
  財産管理費                 5,220万円
  住民基本台帳等事務費       3,882万5,000円
  砺波市新生児出産サポート事業費  1,828万4,000円
  感染症予防対策費         7,951万2,000円
  新型コロナウイルス予防接種事業費  1億79万7,000円
などであり、そのほか当面必要となってまいりました、やむを得ない諸経費について精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出予算に対する財源の主なものは、
  国庫支出金            2億269万9,000円
  繰入金              1,828万4,000円
などであり、不足する額9,579万8,000円を繰越金で措置するものであります。
 また、繰越明許費につきましては、コンビニ交付サービス導入事業及び新型コロナワクチン接種事業が今年度内に完了しない見込みであるため、やむを得ず翌年度に繰り越すものであり、債務負担行為の補正につきましては、令和4年度以降の公の施設の指定管理委託等のほか、令和4年度の施設保守管理業務委託などについて追加するものであります。
 次に、議案第64号 令和3年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、制度改正に伴う電算システム改修について必要額を補正するものであります。また、繰越明許費につきましては、電算システム改修が今年度内に完了しない見込みであるため、やむを得ず翌年度に繰り越すものであり、債務負担行為につきましては、令和4年度の電算保守管理等業務委託について設定するものであります。
 次に、議案第65号 令和3年度砺波市後期高齢者医療事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、令和4年度の電算保守管理業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第66号 令和3年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)及び議案第67号 令和3年度砺波市下水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、令和4年度の施設保守管理等業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第68号 令和3年度砺波市病院事業会計補正予算(第3号)につきましては、令和4年度の医療器械等賃借及び施設保守管理等業務委託について債務負担行為を追加するものであります。
 次に、予算関係以外の議案について御説明いたします。
 まず、議案第69号につきましては、国の人事院勧告を受け、砺波市職員の給与に関する条例等について、県及び県内他市と同様、一部改正を行うものであります。
 次に、議案第70号につきましては、砺波市国民健康保険条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第71号及び第72号につきましては、指定管理期間が令和3年度末をもって満了する福祉センター及びデイサービスセンターについて、令和4年4月からの指定管理者を指定するものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
 よろしく御審議の上、可決をいただきますようお願い申し上げます。
○議長(川辺一彦君) ただいま議題となっております諸案件のうち、議案第69号については先議を求められていますので、ほかの案件に先立って審議いたします。

               (質  疑)
○議長(川辺一彦君) これより、議案第69号に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 質疑なしと認めます。

              議案の常任委員会付託
○議長(川辺一彦君) 議案第69号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正については、お手元に配付してあります議案付託表のとおり、総務文教常任委員会に付託します。
 この際、暫時休憩いたします。

 午前10時48分 休憩

 午前11時04分 再開

○議長(川辺一彦君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。

            (常任委員会の審査報告)
○議長(川辺一彦君) これより、付託いたしました議案について、所管委員長の報告を求めます。
 総務文教常任委員会委員長 山本善郎君。
 〔総務文教常任委員長 山本善郎君 登壇〕
○総務文教常任委員長(山本善郎君) 総務文教常任委員会の審査結果とその概要について、御報告いたします。
 今11月定例会で、当委員会に付託されました議案第69号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正についてを審査するため、先ほど市長をはじめ関係部課長の出席を得て、委員会を開催いたしました。
 それでは、付託されました案件の審査結果を御報告いたします。
 付託案件は、議案第69号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正について、議案1件であります。
 当局から詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託案件につきましては、原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 まず、このたびの人事院勧告に基づく給与条例の一部改正については、期末手当の支給月数を引き下げるもので、国は経済への影響を考え、来年6月の期末手当から適用することで調整されています。
 本市の対応としましては、まず人事院勧告は、官民の格差を是正することを目的とするものであり、尊重しなければならないものと考えていることから、民間のボーナスが下がっているにもかかわらず、6月に下げるというものの、市職員や議員の期末手当を据え置くというのは、市民の皆様の理解が得らないこと。また、定年退職など、6月前に退職する職員と在職する職員に不公平が生じることなどが考えられ、県内の動向も踏まえ、人事院勧告どおり対応することとした。
 また、引下げに直接影響のある職員は同意しているとのことでありました。
 以上、審査の結果を申し上げ、総務文教常任委員会の報告といたします。
○議長(川辺一彦君) 以上をもって、所管委員長の報告を終わります。

               (質  疑)
○議長(川辺一彦君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 質疑なしと認め、質疑を終結します。

               (討  論)
○議長(川辺一彦君) これより討論に入ります。
 討論はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 討論なしと認め、討論を終結します。

               (採  決)
○議長(川辺一彦君) これより、議案第69号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案に対する委員長の報告は、原案のとおり可決であります。本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
 〔賛成者起立〕
○議長(川辺一彦君) 起立全員であります。よって、本案は、原案のとおり可決されました。

○議長(川辺一彦君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。
 お諮りいたします。明11月30日から12月5日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、明11月30日から12月5日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会することに決しました。
 次回は、12月6日午前10時から再開いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでした。

 午前11時09分 閉議