令和3年度8月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時06分 開会

               開 会 の 宣 告
○議長(川辺一彦君) ただいまの出席議員は18名であります。定足数に達しておりますので、これより令和3年8月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。
 本日の日程の前に報告事項を申し上げます。
 地方自治法第243条の3第2項の規定に基づく公益法人等の経営状況説明書、砺波市土地開発公社、公益財団法人砺波市農業公社、公益財団法人砺波市花と緑と文化の財団、公益財団法人砺波市体育協会から、お手元に配付のとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。

                日程第1
             会議録署名議員の指名
○議長(川辺一彦君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において指名いたします。
 14番 島 崎 清 孝 君
 15番 川 岸   勇 君
 16番 大 楠 匡 子 君
以上といたします。

                日程第2
              会期の決定について
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本8月定例会の会期は、本日8月30日から9月14日までの16日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、本日8月30日から9月14日までの16日間と決しました。

                日程第3
   議案第49号から議案第59号まで、認定第1号から認定第8号まで
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第3 議案第49号 令和3年度砺波市一般会計補正予算(第5号)から議案第59号 市道路線の認定及び廃止についてまで、認定第1号 令和2年度砺波市一般会計歳入歳出決算認定についてから認定第8号 令和2年度砺波市病院事業会計決算認定についてまでを議題といたします。

              (提案理由の説明)
○議長(川辺一彦君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) 令和3年8月砺波市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました令和3年度一般会計補正予算案をはじめとする諸案件につきまして、その概要と主な事業の進捗状況を申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆さんの御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。
 初めに、新型コロナウイルス感染症への対応について申し上げます。
 国は、新型コロナウイルスの新規感染者数や重症者数に加え、自宅療養者数の増加による医療体制の崩壊が危惧されたことなどから、緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の対象地域を33都道府県に拡大し、人流抑制を中心に対策の強化を図っております。
 富山県でも、8月16日から新型コロナウイルスに打ちかつためのロードマップの警戒レベルが「ステージ3」に引き上げられたところでありますが、新規感染者数が連日100人を超え、入院者数や宿泊療養者数の増加などによる医療提供体制の逼迫が目前となったことから、8月20日から富山県にまん延防止等重点措置が適用され、富山市を「重点措置を講じるべき区域」に、さらに、県内全域を県独自にこれに準じた措置を講じる区域に指定し、感染拡大防止対策の徹底を求めております。
 本市におきましても、公共施設の臨時休館やイベントの中止・延期、職員の出勤者数削減など、様々な対策を講じているところであります。
 市民の皆さんには、「3密のいずれも回避」「家庭内でもマスク着用」「手指の消毒」など、基本的な感染防止対策の徹底に加え、自分自身の行動に責任を持って、また今まで以上に高い緊張感を持って、友人や家族などに「うつさない」、そして自分も「うつらない」行動を徹底していただきますようお願いを申し上げます。
 次に、新型コロナワクチン接種事業について申し上げます。
 65歳以上の方を対象とした接種状況は、8月29日現在で、対象者全体の92.0%に当たる1万3,747人の方が1回目の接種を終え、89.5%に当たる1万3,370人の方が2回目の接種を終えており、希望する方はおおむね接種を完了いたしました。市民全体の接種状況は、12歳以上の対象者全体の54.1%に当たる2万3,701人の方が1回目の接種を終え、45.1%に当たる1万9,753人の方が2回目の接種を終えております。
 現在は、基礎疾患を有する方などの優先接種対象者と50歳以上の方の接種を行うとともに、国から供給される9月分のワクチン量の見通しが立ったことから、受験や就職活動を控える中学校3年生、高校3年生を先行接種対象に加えているほか、予約受付対象年齢を40歳まで引き下げており、本日――30日ですが――からは、妊婦とその配偶者を含む同居家族の優先接種の予約受付を開始したところであります。
 なお、39歳以下の方の予約受付は9月13日の開始を予定しており、今後は国からのワクチンの供給量を見極めながら、11月中には希望する全ての方の接種が終えられるよう、取組を進めてまいります。
 次に、提出しております令和2年度の一般会計、特別会計及び企業会計の決算の概要について申し上げます。
 まず、令和2年度一般会計決算につきましては、歳入総額299億3,921万8,000円、歳出総額281億3,375万4,000円で、形式収支は18億546万4,000円となり、翌年度へ繰り越すべき財源2億8,635万1,000円を除いた実質収支では15億1,911万3,000円の黒字決算となりました。
 次に、特別会計の実質収支は、国民健康保険事業特別会計が9,686万2,000円、後期高齢者医療事業特別会計が405万3,000円、霊苑事業特別会計が183万3,000円のそれぞれ黒字決算となりました。
 また、企業会計では、損益計算において水道事業会計が2億1,480万4,000円、工業用水道事業会計が377万7,000円、下水道事業会計が1億5,156万6,000円、病院事業会計が4億5,779万9,000円のそれぞれ黒字決算となり、全ての会計において黒字決算となったところであります。
 次に、主な事業の進捗状況等について申し上げます。
 まず、総合計画について申し上げます。
 令和4年度から8年度までの5年間を計画期間とする後期計画の策定につきましては、7月19日に第1回の砺波市総合計画審議会を開催し、前期計画の検証と、後期計画において特に重点的かつ優先的に実施すべき、新しい「10WAVEプロジェクト」を委員の皆さんにお示しし、御意見をいただいたところであります。
 今後、人口減少対策やDXへの取組、剪定枝戸別回収を含めた循環型社会の構築など、本市を取り巻く課題はもとより、ウィズコロナを見据えた新しい生活様式への対応やSDGsの推進など、新たな潮流への対応についても意識しながら、年度内の計画策定を進めてまいります。
 次に、公共交通の充実について申し上げます。
 令和4年度から8年度までの5年間を計画期間とする砺波市地域公共交通計画の策定に当たり、過日、市民1,000人を対象としたアンケート調査を実施したところであります。
 今後、本調査結果による地域ニーズや利用実態を踏まえ、市民の皆さんが利用しやすい公共交通計画の策定を進めるとともに、併せて、JR城端線や民間バス等も含めた地域公共交通全体の最適化を図りながら、持続可能な公共交通の実現を目指してまいります。
 また、昨年10月から庄川地域の小牧・湯山・落シ・名ケ原にお住まいの方を対象にデマンドタクシーの実証実験運行を行ってまいりましたが、このたび、砺波市地域公共交通会議における利用実態等の検証結果も踏まえ、引き続き、対象地域における皆さんの生活の足を確保するため、本年10月から本格運行することとしております。
 次に、防災対策について申し上げます。
 今年度の砺波市総合防災訓練につきましては、県内の新型コロナウイルスの感染状況に応じ慎重に判断してまいりますが、今のところ、来る9月26日に五鹿屋地区、東野尻地区及び鷹栖地区の3地区において実施を予定しております。
 同日は、「砺波市防災デー」として、「市民一斉シェイクアウト訓練」により防災意識の高揚を図るとともに、新型コロナウイルス感染症が懸念される状況下での水害を想定し、対策本部と現地とのリモート会議、新型コロナウイルス感染症に配慮した避難所開設や、寺院・宿泊施設などへの分散避難などの訓練に取り組むこととしております。
 また、地区別訓練として、五鹿屋会場では避難所における体調不良者対応訓練を、東野尻会場では協定に基づく物資搬送訓練を、鷹栖会場では民間企業と連携した避難訓練などを行うこととしております。
 さらに、今年度からは、内閣府の実証事業である衛星安否確認サービス(Q-ANPI)を活用した情報伝達訓練も実施するなど、地域をはじめ関係機関や団体等と協力・連携を図りながら、実践的な市民参加型の総合訓練として、より一層の地域防災体制の充実・強化に努めてまいります。
 次に、環境保全について申し上げます。
 屋敷林保全の取組につきましては、春に好評を得ました折れ枝回収事業に引き続き、来る11月6日、7日の両日、「秋の剪定枝リサイクル大作戦」と称し、高道グラウンドにおいて剪定枝を無償で受入れすることとしております。
 また、本年7月から導入した、落ち葉や小枝等を燃えるごみとして排出しやすい落葉等専用ごみ袋――通称グリーンバッグですが――につきましては、使用された市民の方から「落ち葉や草を入れる破れにくい袋ができてよかった」などの感想をいただいているところであり、引き続き屋敷林の保全及び快適な生活環境に向けての取組を進めてまいります。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 市内の農商工事業者の連携による取組を支援している砺波市農商工連携推進協議会において、来る9月18日から20日までの3日間、市内の大型商業施設と連携して「となみのめぐみフェア」が開催されます。当日は、協議会会員の商品をはじめ、「となみブランド」や地域資源を活用した商品などのPR販売が行われる予定であり、市といたしましても、市民の皆さんへの認知度アップや市内外への情報発信など、さらなる販路拡大について、引き続き支援をしてまいります。
 次に、観光振興について申し上げます。
 大型イベントの開催は現状において大変厳しく、今後の感染状況は予断を許しませんが、「庄川水まつり」につきましては、新型コロナウイルス感染症やマスク着用による熱中症対策に配慮し、10月24日にゴムボート周遊ツアーや湯巡りなど、内容を変更し開催される予定となっております。
 また、10月9日から17日までの9日間、となみ夢の平スキー場において「2021となみ夢の平コスモスウォッチング」が、コロナ対策を徹底し、安全・安心に配慮しながら開催される予定となっており、100万本の華やかなコスモスをお楽しみいただきたいと考えております。
 次に、農業振興関係について申し上げます。
 水稲につきましては、6月下旬以降の高温少雨などの影響によりカメムシ被害による品質低下が懸念されていることや、出穂期以降の天候不順により登熟歩合に影響するのではないかと心配されることから、生産者に対して、改めて適正な管理の徹底や適期刈取りに努めるよう、関係機関と共に指導を行っております。
 また、タマネギにつきましては、現在、調整選別作業がほぼ終了したところであり、雪解けからの天候に恵まれ、栽培管理もしっかりされたことで、10アール当たりの単収は約4.8トン、収穫量は約7,000トンで、おおむね昨年並みと見込まれております。
 次に、農地林務関係について申し上げます。
 庄川右岸地域の用排水対策につきましては、去る8月5日に県、関係市及び関係土地改良区で「庄川右岸地域用排水対策促進協議会」を設立いたしました。今後は、この協議会が主体となって用排水路施設整備の早期事業化を目指し、国や県に対し強く働きかけてまいります。
 また、4月の豪雨により被災した農地につきましては、国による災害査定が終了したことから、早期の復旧に努めてまいります。
 次に、土木事業について申し上げます。
 市道改良事業につきましては、本町山王町線道路改良事業――JRのアンダーパスでございますが――の実施に向け、地元説明及び関係機関との協議を終えたところであり、県が施工する若林口用水路改修と調整を図りながら道路改良に着手する予定であります。
 「まるごとまちごとハザードマップ」につきましては、想定浸水深を示す表示板の設置箇所の確認作業を終え、設置業務に着手したところであり、市民の皆さんへの具体的な水害リスクを周知するとともに、防災意識の高揚に努めてまいります。
 次に、都市整備事業について申し上げます。
 砺波チューリップ公園の再整備事業につきましては、現在、旧チューリップタワー跡地に整備する円形花壇や屋外ステージの基礎工事を進めており、10月上旬からは新たな屋外ステージの鉄骨の組立てを予定しているところであります。
 また、屋外ステージ前広場の花壇及び舗装工事につきましても発注したところであり、御利用の皆さんには、工事期間中、御不便をおかけいたしますが、来春のチューリップフェアに向け、事業の進捗に努めてまいります。
 次に、上下水道事業について申し上げます。
 上水道事業につきましては、現在、中野及び太田地区において施工しております基幹配水管耐震化更新工事が順調に進捗し、10月末の竣工を予定しております。また、改正水道法に伴う水道施設台帳の整備につきましては、プロポーザル方式により上水道施設台帳システム構築業務の業者を選定し着手したところであり、引き続き水道施設の適切な資産管理に努めてまいります。
 次に、下水道事業につきましては、現在、出町、鷹栖及び林地区の枝線管渠工事約3キロメートルを、年内の完了を目指し、順次進めているところであります。また、昨年度に変更いたしました下水道整備基本計画に基づき県と協議を行うなど、新年度の下水道事業計画の変更に向けて準備を進めております。
 次に、教育の充実について申し上げます。
 砺波市教育大綱につきましては、令和4年度から8年度までの5年間を対象とした次期教育大綱について、去る7月8日に砺波市総合教育会議を開催し、意見交換を行ったところであります。今後、関係団体や市民の皆さんの御意見もお伺いしながら、社会の動きや変化、将来の見通しなどを踏まえ、今年度中に改定することとしております。
 次に、子ども・子育て支援について申し上げます。
 令和4年度の保育所、認定こども園等の入園申込みにつきましては、建設中の、仮称でありますが、たかのす認定こども園を含めて、例年のとおり10月から申請を受け付けることとし、準備を進めております。
 それでは、これより本日提出いたしました議案について御説明申し上げます。
 まず、議案第49号 令和3年度砺波市一般会計補正予算(第5号)につきましては、歳入歳出それぞれ3億58万3,000円を追加し、歳入歳出予算総額を229億4,535万9,000円とするものであります。
 歳出予算の主なものとしては、
  財政管理費                   2億円
  企画費                 1,500万円
  予防接種事業費             1,940万円
  じんかい処理費             1,100万円
  砺波市美術館管理運営費         1,980万円
などであり、そのほか当面必要となってまいりました、やむを得ない諸経費について精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出補正に対する財源の主なものは、
  寄附金                     2億円
  国庫支出金               3,440万円
  市債                    360万円
などであり、不足いたします額6,232万2,000円を繰越金で措置するものであります。
 次に、議案第50号 令和3年度砺波市病院事業会計補正予算(第2号)につきましては、新型コロナウイルス感染症対策器械備品購入のための必要額を補正するものであります。
 次に、予算関係以外の諸議案について御説明を申し上げます。
 条例関係につきましては、となみっ子応援基金条例の制定をはじめ、キャッシュレスによる納付に対応するための砺波市手数料条例の一部改正など6件であります。
 条例関係以外の案件につきましては、令和2年度砺波市水道事業会計をはじめ各会計の未処分利益剰余金処分の2件と、市道路線の認定及び廃止の1件であります。
 次に、決算の認定につきましては、令和2年度の一般会計ほか3特別会計の歳入歳出決算及び4企業会計の決算の8件であります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
 よろしく御審議の上、可決、認定をいただきますようお願い申し上げます。
○議長(川辺一彦君) 以上で市長の提案理由の説明が終わりました。

                日程第4
            決算特別委員会の設置について
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第4 決算特別委員会の設置についてを議題といたします。
 お諮りいたします。令和2年度における砺波市各会計の決算を審査するため、議員のうちから選任された監査委員を除く17名の委員をもって構成する決算特別委員会を設置したいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、お手元に配付してあります名簿の17名の委員をもって構成する決算特別委員会を設置することに決しました。
 この際、暫時休憩します。

 午前10時30分 休憩

 午前10時49分 再開

○議長(川辺一彦君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 まず、報告事項を申し上げます。
 先ほど開催されました決算特別委員会において、
 委員長に   大 楠 匡 子 君
 副委員長に  山 田 順 子 君
がそれぞれ選任されましたので、御報告申し上げます。

○議長(川辺一彦君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。
 お諮りいたします。明8月31日から9月5日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会したいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、明8月31日から9月5日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会することに決しました。
 次回は、9月6日午前10時から再開いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでした。

 午前10時50分 閉議