令和3年6月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時05分 開会

               開 会 の 宣 告
○議長(川辺一彦君) ただいまの出席議員は18名であります。定足数に達しておりますので、これより令和3年6月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。

                日程第1
             会議録署名議員の指名
○議長(川辺一彦君) これより本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において指名いたします。
  4番 神 島 利 明 君
  5番 小 西 十四一 君
  6番 開 田 哲 弘 君
以上といたします。

                日程第2
              会期の決定について
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本6月定例会の会期は、本日から6月22日までの16日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、本日から6月22日までの16日間と決しました。

                日程第3
  議案第38号から議案第45号まで、及び報告第5号から報告第7号まで
○議長(川辺一彦君) 次に、日程第3 議案第38号 令和3年度砺波市一般会計補正予算(第2号)から議案第45号 富山県市町村総合事務組合規約の変更についてまで、及び報告第5号 歳出予算の繰越しについてから報告第7号 支出予算の繰越しについてまでを議題といたします。

              (提案理由の説明)
○議長(川辺一彦君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) 令和3年6月砺波市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました令和3年度一般会計補正予算をはじめとする諸案件につきまして、その概要と主な事業の進捗状況を申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆さんの御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。
 初めに、新型コロナウイルス感染症への対応について申し上げます。
 国は、新規感染者数や重症感染者数などの増加に加え、変異株が多く検出されていることなどから、15都道府県について、緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置を今月20日まで延長いたしました。
 富山県におきましては、一般高齢者の新型コロナウイルスワクチン接種事業が本格化した一方で、飲食店や障害者施設などでクラスターが発生し、新規感染者数の増加が顕著になったことなどから、5月21日に、医療提供体制の逼迫や「ステージ3」への移行を回避するため、「感染拡大特別警報」を発出したところであります。
 市民の皆さんには、引き続き基本的な感染防止対策の徹底に加え、自分や家族、友人などの命を守るため、これまで以上に高い意識を持って行動していただきますよう、改めてお願いいたします。
 次に、令和2年国勢調査の速報値について申し上げます。
 昨年、全国一斉に実施されました「令和2年国勢調査」の速報値がこのたび公表され、本市の人口は4万8,191人で、県内自治体では、富山、高岡、射水市に次いで4番目の都市となりました。
 本市では、転入が転出を上回る社会増が平成27年度から5年連続で続いており、若い夫婦世帯がお子さんと一緒に御家族で転入いただくケースが多く、このことは近隣他市にない特徴であると考えております。
 また、昨年実施いたしました市民アンケートでも、「医療の充実」をはじめ、「学校教育の充実」や「幼児教育・保育の充実」など、これまで本市が積極的に推進してきた、子育て世代が暮らしやすいまちづくりに対して高い評価をいただいており、そのことが本市の魅力として認識していただいているものと考えております。
 次に、主な事業の進捗状況等について申し上げます。
 まず、新型コロナワクチン接種事業について申し上げます。
 現在進めております65歳以上の高齢者への接種状況につきましては、5月末現在、対象者約1万5,000人のうち、約2割に当たる3,089人が1回目の接種を終えております。
 砺波まなび交流館において毎週日曜日に行っている集団接種につきましては、6月から接種人数を1日当たり300人から500人に増やしたほか、26日からは土曜日の接種を追加するとともに、集団接種のサテライト会場を新たに設置するなど、国が示す7月末までに対象者の2回接種を終えられるよう、接種ペースを加速させてまいります。
 一方、65歳未満の方の接種につきましては、ワクチンが供給され次第、接種を開始することとしており、国が示している優先接種対象者に加え、児童生徒の安全を守り、クラスターの発生を防ぐため、保育所・認定こども園・幼稚園や小中学校の教職員等、また高齢者の見守りなど高齢者との関わりの多い民生委員児童委員の皆さんに対し、先行接種することで調整を進めております。
 また、接種方法については、集団接種を主とすることから、会場を「イオンモールとなみ」に移すほか、サテライト会場の設置や砺波体育センターでの大規模接種を行う計画で進めております。
 次に、マイナンバーカード普及促進強化事業について申し上げます。
 国がマイナンバーカード普及促進と地域経済活性化等を目的として実施していた最大5,000円分の「マイナポイント」付与事業が、本年4月末の申請受付分をもって終了したことから、本市では、5月から7月までの3か月間、新たにマイナンバーカードの取得申請をされた方を対象として、市内で利用できる商品券3,000円分を交付する市独自の普及促進強化事業を実施しているところであります。
 これらの効果もあり、本市の申請率は、本年1月末の27.0%から、5月23日現在46.1%と大きく伸びており、県内自治体では3位となったところであります。引き続き、広報となみや市ホームページなどで事業の周知を図り、マイナンバーカードのさらなる取得率の向上に努めてまいります。
 次に、公共交通の充実について申し上げます。
 持続可能な公共交通網の形成を図るため、過日、市地域公共交通会議において、令和4年度から8年度までの5年間を計画期間とする「砺波市地域公共交通計画」を今年度中に策定することが決定されたところであり、市民アンケート等を踏まえ、利用ニーズに沿った計画となるよう、市として積極的に支援をしてまいります。
 次に、高齢者福祉・介護の充実について申し上げます。
 認知症対策として今年度から新たに取り組んでいる「ほっとなみ見守りシール交付事業」につきましては、5月末現在で20名の登録申請があり、家族へのシール配布を進めております。今後とも事業の周知に努め、認知症高齢者の生活を守る施策の充実を図ってまいります。
 次に、健康づくりの推進について申し上げます。
 新型コロナウイルス感染症予防対策のため、今年度から、結核・肺がん検診以外は完全予約制として、インターネットを利用したウェブ予約システムを拡充するとともに、これまでの集団検診に加え、胃内視鏡検診、大腸がん検診の施設検診を導入するなど、検診内容の充実と利便性の向上を図っているところであります。
 次に、移住・定住支援及び人口対策について申し上げます。
 本年4月から、移住・定住対策、人口対策及び三世代同居対策につながる“ようこそ「となみ」&やっぱり「となみ」”となみ暮らし応援プロジェクト――愛称は1073(となみ)プロジェクトと申しますが――を開始しております。
 早速、移住予定の方や住宅関連業者から、合わせて140件を超える問合せをいただいており、既に107万3,000円の住宅取得支援をはじめ、家賃支援、移住・定住引越し支援についても申請も受け付けております。また、出産祝いの砺波オリジナル「スタイ」――これは前掛けでありますが――の贈呈についても大変好評をいただいております。
 引き続き事業の周知を図り、砺波の特性を生かした市独自のプロジェクトとして活用し、人口対策を進めてまいります。
 次に、空き家対策について申し上げます。
 各地区自治振興会の御協力をいただき実施しております「空き家調査」では、本年3月末現在の市内の空き家戸数は、前年度比29戸増の489戸でありました。
 これまでの相談受付や行政出前講座、民間事業者と連携した相談会等に加えて、今年度から新たに空き家見学ツアーを実施し、空き家の活用例を学ぶとともに、老朽危険空き家や適正管理されていない空き家について、再認識いただく機会を設けることとしており、引き続き空き家解消の取組と予防啓発に努めてまいります。
 次に、屋敷林の保全支援について申し上げます。
 本年7月より、落ち葉や小枝等を燃えるごみとして排出しやすい落葉等専用ごみ袋――通称はグリーンバッグと言いますが――を導入し、野焼きによらない方法での落ち葉や剪定枝の処理を進めてまいります。
 このことと併せて、「剪定枝戸別回収実証実験」などの取組について、5月から自治振興会単位で説明会を開催し周知を図っているところであり、今後とも屋敷林保全の負担軽減に努めてまいります。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 コロナ禍における地域経済回復事業として、商工団体等との連携により発行いたしました「砺波市プレミアム付商品券」の第2弾は、6月1日から各登録店舗での利用が開始されたところであります。
 今後も、商工団体等と連携しながら、取扱登録店舗数のさらなる拡大と商品券の利用促進を図り、落ち込んだ消費の回復に努めてまいります。
 次に、工業団地造成事業について申し上げます。
 「高岡砺波スマートインター柳瀬工業団地」造成事業につきましては、関係団体や地元地権者の皆さんに御理解を得られたことから、現在、農振除外等の手続を進めております。また、実施設計業務も発注したところであり、今後は造成に係る詳細な設計を行い、事業の進捗に努めてまいります。
 次に、観光振興について申し上げます。
 今月11日から20日まで、「頼成の森花しょうぶ祭り」がコロナ対策の徹底など、安全・安心に配慮しながら開催される予定となっており、国内最大級600品種70万本のしっとりと優美な花しょうぶをお楽しみいただきたいと考えております。
 また、「庄川観光祭」や「となみ夜高まつり」は残念ながら中止となりましたが、一方で、8月に開催予定の「庄川水まつり」や「サマーフェスティバルin砺波チューリップ公園」につきましては、各実行委員会が実施に向けた方策などについて検討されていると伺っており、市といたしましてもコロナ対策のアドバイスなど、様々な協力をしてまいります。
 次に、農業振興について申し上げます。
 特産の「雪たまねぎ」につきましては、1月の大雪以降は例年より気温が高く推移した一方で、4月の遅霜により一部の圃場で影響が見られたものの、栽培農家による適正な管理により、今のところ昨年並みの10アール当たり5トンを超える収量が見込まれております。
 また、チューリップ球根のネット栽培につきましては、今年度、国の「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト」の事業採択を受けたことから、4月には「花き球根類スマート農業実証コンソーシアム」が設立されたところであります。
 本市といたしましては、チューリップを含めた多品目の花卉球根生産者を広域的に連携し、県花卉球根農業協同組合がネット栽培機械による植付け・収穫作業を行う「球根版スマート農業サービス」の確立と、小型・軽量化した普及機の早期実用化に向け、関係機関と連携し取り組んでまいります。
 次に、農地林務事業について申し上げます。
 昨年末に井栗谷地内で発生した「峰2期地区」の地滑り災害農村地域防災減災事業につきましては、現地での応急対策が行われておりますが、一日も早い避難指示の解除に向けて、恒久的な地滑り対策が図られるよう、国や県に対し働きかけてまいります。
 次に、土木事業について申し上げます。
 富山県と共同で事業を進めている砺波大橋左岸交差点の桜づつみ線道路改良工事につきましては、関係機関との調整を終え、発注の準備を進めております。
 また、道路橋梁維持修繕事業につきましては、今月末までに橋梁長寿命化修繕計画の見直しを完了する予定であり、引き続き舟戸橋、大辻跨線橋の補修工事をはじめ、点検結果に基づき新たな橋梁補修に着手し、道路交通の安全確保に努めてまいります。
 このほか、「まるごとまちごとハザードマップ」につきましては、避難所及び要配慮者利用施設付近の想定浸水深を表示した看板設置位置の確認作業を進めており、今後速やかに発注し、市民の防災意識向上に取り組んでまいります。
 次に、都市整備事業について申し上げます。
 砺波チューリップ公園の再整備事業につきましては、長く本市のシンボルとして親しまれ、愛されてきた、旧チューリップタワー及び屋外ステージへの感謝を込めたクロージングイベントを5月29日に開催し、約4,000人の方々と共に別れを惜しんだところであります。
 旧タワーにつきましては、本日から解体に向けた安全対策の仮囲い工事に着手することとしており、7月中旬までに解体工事を完了し、引き続き跡地の花壇整備に着手してまいります。また、屋外ステージにつきましては発注に向けた手続を進めており、より安全・安心で、親しみやすく、心癒やされる公園としての再整備に努めてまいります。
 次に、出町東部第3土地区画整理事業関連につきましては、3月末に全組合員の合意により仮換地の指定が行われたことから、現在、市施工となる道路及び水路に係る支障物件の補償調査を実施しているところであり、引き続き事業の推進に努めてまいります。
 次に、上下水道事業について申し上げます。
 まず、上水道事業につきましては、基幹管路耐震化更新事業として、中野及び太田地内において、延長約1.7キロメートルの工事に着手したところであります。
 また、「砺波市水道ビジョン」に基づき、送水ポンプや非常用発電機などの設備更新計画の策定を進めており、引き続き施設の耐震化を進め、安全・安心な水道水を安定的に供給できるよう努めてまいります。
 次に、下水道事業につきましては、出町地区、鷹栖地区及び林地区において枝線管渠工事を進めております。このうち、林地区においては、計画分の整備が年内に完了する予定であり、引き続き事業の進捗に努めてまいります。
 次に、病院事業について申し上げます。
 令和2年度の決算につきましては、平成30年度以来の黒字となる見込みであります。これは、新型コロナウイルス感染症の影響により患者数が減少したものの、救急医療に係る診療単価の上昇と、国から新型コロナウイルス感染症患者用の病床確保料が交付されたことにより、昨年度を上回る収益となったことに加え、費用において、患者数の減少に伴い薬剤費や診療材料費が減少したことによるものであります。
 ただ、今後も長期化が想定される新型コロナウイルス感染症への対応や、これまでに実施した病院耐震化整備事業及び更新した医療機器に係る減価償却費や企業債償還金の負担により、病院経営は厳しい状況が続きますが、引き続き収益の確保と費用の節減に努め、地域の医療機関との連携を一層強化するなど、地域に信頼される病院として健全な病院経営に取り組んでまいります。
 次に、子育て環境の充実について申し上げます。
 母子保健に関する支援体制を強化するため、産婦訪問の実施に加えて、今年度から新たに、産後に家事支援が必要な家庭に対し、ヘルパーを派遣する事業を開始したところであり、今後も事業の周知に努め、産前産後の切れ目のない支援を提供することで、安心して子育てができる環境をサポートしてまいります。
 また、民営化する鷹栖保育所の整備につきましては、去る6月2日に起工式が行われ、社会福祉法人となみ中央福祉会において整備が進められております。
 このほか、庄川地域の保育施設につきましては、民営化に向け引受法人を決定したことから、今後、関係地区等との協議・調整を図りながら敷地造成を進めてまいります。
 次に、教育環境の充実について申し上げます。
 「GIGAスクール構想」の推進につきましては、児童生徒1人1台端末や大型電子黒板等の環境が整い、4月以降、学習支援ソフトによる自分の進度に合わせたドリル学習や、カメラ機能を使った観察の学習、電子黒板にデジタル教材を大きく投影しての学習などを行っているところであります。
 今後は、これらを用いた学習がさらに進展していくよう、ICT支援員によるサポート体制などを活用し、教職員のスキル向上に努めてまいります。
 それでは、これより、本日提出いたしました議案等について御説明申し上げます。
 まず、議案第38号 令和3年度砺波市一般会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算それぞれ1億6,959万8,000円を追加し、歳入歳出予算総額をそれぞれ225億6,568万2,000円とするものであります。
 歳出予算の主なものとしては、
  子育て世帯生活支援特別給付金給付事業費  2,410万7,000円
  砺波チューリップ公園再整備事業費        1億10万円
  地域住宅支援事業費              2,760万円
などであり、そのほか当面必要となってまいりました、やむを得ない諸経費について、精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出補正に対する財源の主なものは、
  国庫支出金             8,052万4,000円
  市債                     4,500万円
であり、不足する額4,407万4,000円を繰越金で措置するものであります。
 次に、予算関係以外の諸議案について御説明いたします。
 まず、議案第39号につきましては、地方税法施行令の一部改正に伴い、砺波市国民健康保険税条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第40号につきましては、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部改正に伴い、砺波市手数料条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第41号につきましては、行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部改正に伴い、砺波市個人情報保護条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第42号につきましては、地域経済牽引事業の促進による地域の成長発展の基盤強化に関する法律第26条の地方公共団体等を定める省令の一部改正に伴い、固定資産税の課税免除適用期間が延長されましたことから、本市関係条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第43号につきましては、租税特別措置法の一部改正に伴い、砺波市地方活力向上地域における固定資産税の課税免除又は不均一課税に関する条例の一部改正を行うものであります。
 次に、議案第44号につきましては、学校給食センターの真空冷却機1台を取得するものであります。
 次に、議案第45号につきましては、富山県市町村総合事務組合で共同処理している市町村税滞納整理事務を廃止することに伴い、同組合規約の変更を行うものであります。
 次に、報告第5号、報告第6号及び報告第7号につきましては、一般会計、国民健康保険事業特別会計及び病院事業会計において、それぞれやむを得ず令和3年度へ予算を繰り越した事業費について、法令の定めるところにより議会へ報告するものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
 よろしく御審議の上、可決いただきますようお願い申し上げます。

○議長(川辺一彦君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。
 お諮りいたします。明6月8日から6月13日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(川辺一彦君) 御異議なしと認めます。よって、明6月8日から6月13日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会することに決しました。
 次回は、6月14日午前10時から再開いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでした。

 午前10時32分 閉議