平成8年9月定例会(第3号) 本文

1.会議の経過
 午後 2時 9分 開議

◯議長(金堂君) ただいまから、本日の会議を開きます。

◯議長(金堂君) 日程に入るに先立ち、御報告を申し上げます。
 さきに設置されました決算審査特別委員会において、正・副委員長を互選されました結果、委員長に柴田豊明君、副委員長に藤井外志男君がそれぞれ選任されましたので、御報告申し上げます。

◯議長(金堂君) これより、日程に入ります。
 日程第1 議案第46号から議案第52号まで、平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)外6件を議題といたします。
 これより、各委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 中西宏一君。
  〔産業建設常任委員長 中西宏一君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(中西君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今9月定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第46号 平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分外2件を審査するため、去る9月13日午前10時より、三役をはじめ関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 まず、当局から議案の詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については原案のとおり可決することに決しました。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 まず、一般会計補正予算(第2号)につきましては、商工費の企業誘致対策事業、ハイテク・ミニ企業団地建設事業費として、砺波商工会議所が主体となる事業のうち融資対象とならない砺波市負担分としての敷地造成工事、建築設計委託費等に要する補正であります。
 次に、農林水産業費では、農業行政費として油田及び栴檀野地区の農村振興会館の雨漏りや空気調整設備の整備補修に要するものと、園芸振興対策事業としては、近年経営の複合化に伴い土づくりが必要となり、作付する作物に合わせた堆肥づくりや土壌改良対策等をコンサルタントに委託して、調査・研究するものです。
 また、砺波市、庄川町の1市1町を対象とした中山間地域総合整備事業の事業内容の確定による事業費の補正であります。
 次に、土木費では、新たに市道認定した路線の道路台帳整備に要する補正と市道改良事業及び雪寒地域道路防雪事業では、道路改良等の促進に必要となった工事を行うものです。
 また、地域ぐるみで除排雪を行うための地域除排雪施設整備では、林地区に11トン級の除雪ドーザーを購入する補助金を計上するものです。
 さらに、庄川河川敷水辺環境整備として、庄川右岸東保地先の河川敷整備計画を策定するためのコンサルタント委託費の補正であります。
 次に、都市計画費の土地区画整理推進事業では、駅南地区の土地区画整理にあわせて計画しているJR砺波駅の橋上化に伴うコミュニティー施設などを含んだ全体計画を策定するものと、太郎丸東部土地区画整理事業の事業費の内示変更に伴う負担金の増額補正であります。
 また、下水道事業特別会計補正予算につきましては、特定環境保全公共下水道事業で、国道156号の油田地内の道路復旧工事等に要する工事費の増額補正であります。
 農業集落排水事業特別会計補正予算につきましては、明年度から実施予定の栴檀野地区の計画調査を行う補正を計上したものです。
 以上、いずれも当面必要な措置として了としたところであります。
 次に、主な意見、要望等について申し上げます。
 まず、今回の補正予算に計上されている農業集落排水事業調査費の栴檀野地区の調査内容についてただしたところ、栴檀野地区は東般若、般若地区に続く地区で、平成9年度からの事業実施を予定している。山間部という地形であるため、綿密な地形測量、地質調査、さらに水質調査を行い、事業計画を策定する。また、策定に当たっては、最終処理施設からの排出地点は和田川ダムの下流としたいとのことでした。
 次に、本年度は、「第13回全国都市緑化祭」が開催されたこともあって、チューリップ圃場の集団作付栽培に対して県の補助があったが、明年からの対応はどうなるかをただしたところ、県の補助は緑化祭が終了したことでなくなるが、砺波市としては、花の再開発事業の展開の中で、それに見合う補助制度を検討し、チューリップ砺波の名に恥じないものにしていきたいとのことでした。
 次に、電源地域産業再配置促進事業の計画調査の進捗状況と計画概要についてただしたところ、現在、この事業の趣旨に基づき、工場団地などで働く勤労者の福利厚生を目的にいろいろな角度から調査検討を行っていますが、平成9年度からの事業として、多目的に活用できる体育館を計画しており、建設予定場所は、砺波市が初めて工場立地した太田工場団地周辺としたいとのことでした。
 次に、10月6日から開催する第9回コスモスウオッチングに向けての駐車場対策と交通渋滞緩和対策をただしたところ、駐車場確保のために用地の買い取りを土地所有者にお願いしていたが、一部権利者の協力が得られなく、大変苦慮しているが、一日も早い協力と合意が得られるよう鋭意努力していくとのことでした。
 また、会場までの交通渋滞対策においては、庄川町とイベント協力態勢を協議し、できるだけ一方交通へ誘導するよう、車両進行案内標識を多く設置したいとのことでした。
 また、要望、意見としては、農業集落排水事業に伴う生活保護世帯の負担及び水洗便所などの設置のための工事費の公的負担制度確立、中山間地農業の集団営農の推進と明年度の稲の作付品質の統一化、さらに、第4工業団地の工場施設整備を実施し、企業受け入れ態勢を早急に整備することなどがありました。
 以上、まことに簡単でありますが、審査の一端を申し上げ、産業建設常任委員会の御報告といたします。

◯議長(金堂君) 文教民生常任委員長 河原 誠君。
  〔文教民生常任委員長 河原 誠君 登壇〕

◯文教民生常任委員長(河原君) 文教民生常任委員会の審査の結果とその概要について御報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第46号 平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分外3件を審査するため、去る9月17日、当局の出席を得て委員会を開催いたしたのであります。
 まず、当局から議案の詳細な説明を受け慎重に審議をいたしました結果、付託議案についてはそれぞれ原案のとおり可決することに決しました。
 以下、審査の概要について主なものを申し上げます。
 まず、一般会計補正予算(第2号)につきましては、身体障害者福祉事業として申し込みのあった住宅改善2件と自動車改造1件に要する補助金を補正するものと、保育所施設整備では、児童数の急増に伴って増築した東部保育所に、消防法上の安全施設の設置が必要となったもの、さらに出町保育所の老朽化した暖房施設の更新をする補正であります。
 次に、教育費の教育振興費として、全国小学校バトミントン大会に参加した補助金及び北信越中学校選手権大会に参加した90名の選手参加補助金の増額補正をするものです。
 また、図書館費では、市立図書館の自動火災報知機の改修及び漏水箇所の補修工事を行う補正をするものです。
 次に、赤坂霊苑特別会計補正予算(第1号)は、歳入歳出予算総額の変更はありませんが、墓地使用の申込者が市外へ転出されるに伴い、墓地の返還並びに使用料の還付を行うものであり、そのため、還付金額に見合った額の一般会計繰出金を減額するものです。
 次に、砺波市病院事業会計補正予算(第1号)は、重要な資産の取得として、特に昨今のCT検査待ち患者数の増加に対応するため、全身用CTシミュレーション装置を資本的収支予算の範囲内で優先順位を調整して追加購入するものです。これにより、従来のCT装置より検査時間が3分の1、データ処理時間が約4分の1に短縮され、効率の高いものとなります。
 以上、いずれも当面必要な処置として了としたところです。
 また、砺波市美術館条例の制定につきましては、明年4月の開館を目指して現在建設中の美術館の設置及び運営について必要な事項を定めるものであります。
 ここで、審査の過程で出されました要望、意見等を申し上げます。
 まず、「砺波市美術館」の特色とも言える創作活動スペース、市民アトリエの利用についてただしたところ、広く市民の皆さんに生涯学習の場として提供し、平日は、幼稚園、小学校のクラス単位の教育課程の1つとしての利用。金曜、土曜は午後9時まで開放し、写真、版画、ポスター制作の講座を設けたり、グループで趣味の活動ができるようにしたいとのことでした。
 また、チューリップフェア期間は、公園と四季彩館と美術館を1枚のチケットで回遊できるというアイデアも検討しているとのことでした。
 また、美術館協議会の体制については、学校教育の関係者、社会教育の関係者、美術専門家、利用者の立場から5名以内で構成し、美術館の運営等に携わってもらう組織としたいとのことでした。
 さらに、市が所有している美術作品を展示する企画をしたらどうかとの要望に対して、現在、市が所有している作品は、日本画37点、洋画72点、版画11点、彫刻31点、工芸作品35点、書69点、写真48点、その他65点、合計368点。それらの作品は、小・中学校、幼稚園、文化会館、市役所などの公共施設に展示、所蔵されているが、これを機会に市民の皆さんに広く見て知ってもらうことが必要と考えるので、将来は展示企画を実施したいとのことでした。
 次に、社会保険庁の92年度調査値の発表によると、国民年金の未加入者は全体の2,000万人のうち193万人。率にして約9.7%が未加入となっており、未加入者対策として盛んにPRを努めているが、市の実態についてただしたところ、平成7年度末では7,116人の国民年金被保険者のうち、加入手続をしていない者は32人、約0.4%。さらに検認率は93.9%となっている。加入率、検認率を見れば、国の平均をはるかに上回っているが、制度が十分に浸透していないため届け忘れがあるとして、未加入の被保険者に対しては、広報を通じて加入に努めているとのことでした。
 次に、砺波総合病院の増改築計画の進捗状況をただしたところ、昨年は、全体構想のマスタープランを策定し、本年度はそれに基づき、まず病院関係者が北陸三県の先進病院を視察研修したり、専門家の意見を聞いたりして調査を進めている。いま少し調査研修を行い、関係団体に協議した後、建築設計委託の発注を行いたいとのことでした。
 そのほか、過疎バス対策、第4工業団地の環境調査の継続、訪問看護ステーションの対応などについて、意見、要望がありました。
 また、議案審査終了後、美術館、クリーンセンターとなみの粗大ごみ処理施設の建設現場を視察したところであります。
 以上、まことに簡単ですが、文教民生常任委員会の報告といたします。

◯議長(金堂君) 総務常任委員長 山岸銀七君。
  〔総務常任委員長 山岸銀七君 登壇〕

◯総務常任委員長(山岸君) 総務常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第46号 平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)所管部分外1件を審査するため、去る9月18日午前10時より当局の出席を得て委員会を開催いたしました。
 まず、関係課長から詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託議案については原案のとおり可決することに決しました。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 まず、一般会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出それぞれ5億5,381万6,000円の追加が行われ、この結果、予算総額は164億7,845万2,000円となったものであります。歳入補正額の主なものは、地方交付税1億5,261万9,000円、国庫支出金2,303万4,000円、県支出金2,389万4,000円、繰越金6,249万7,000円、市債2億8,810万円などで措置されております。
 また、歳出の主なものとしては、中山間地総合整備事業補助2,010万6,000円、市道改良事業費3,660万円、組合施行土地区画整理事業費3億4,521万円などがあります。
 所管の総務費のうち、私有財産管理費では、昭和23年に建築された旧栴檀山小学校の講堂を解体する工事費の計上と、広報費では、地域情報化推進事業として11月7日から開催される「全国マルチメディア祭」の広告掲載料、さらにインターネットのホームページを開設する費用としての機器のリース料、占用料などに要する費用。また、中山間地域活性化計画策定費として、県の全体計画策定に伴う砺波市として該当する栴檀野、栴檀山地区の地域活性化のための調査をする補正であります。
 次に、消防費の消防施設管理費として、東般若分団の消防器具置場の用地を272平方メートル追加買収する補正予算の計上であります。
 以上、当面必要な処置として了としたところであります。
 次に、審査の過程で出されました要望、意見について申し上げます。
 まず、今回の補正予算に計上されている「全国マルチメディア祭,96富山」の目的と実施内容をただしたところ、今回の催しは、富山県が主体となってマルチメディア、多くの情報伝達手段を使って、これからの社会をより住みやすく、より楽しく、学び、働き、交わり、いやすなど、暮らしの各分野においてマルチメディアがもたらすゆとりや豊かさを体験する祭りとして、11月7日から10日までの4日間開催されます。富山市、高岡市、新湊市、魚津市、そして砺波市の5会場でそれぞれ開き、情報化のPRに努めることとしている。殊に砺波市では、11月8日、「マルチメディアでひらく、花のまち となみ」をテーマにチューリップの香るまちづくりに生かす情報伝達の必要性をとらえ、ケーブルテレビによる双方向機能、インターネット・ホームページ開設などの情報の拡大と新しい通信サービスの将来をパネルディスカッションで展開する企画がなされております。
 次に、高規格救急車が導入され、現在1名の救急救命士が業務を行っているが、1名では十分な救命業務ができないと思われる。現状と今後の対策についてただしたところ、市民の日常生活の安全と救急活動を行うには、砺波市の規模からすると4名から5名の救命士が必要である。現在は、救命士の資格を取るために1名の職員を救急救命東京研修所に派遣して教育を受けているが、全国的に派遣要望が多く、年間1,200名の資格者を送り出すにとどまっている。富山県全体としても、年間14名程度しか派遣することができないのが現状で、需要と供給が伴わない実態にあるとのことでした。当分の間は、2名から3名体制で業務を遂行していきたいとのことでした。
 そのほか、CATVとかインターネットの情報化の動きについては、情報の数々のサービスの受け手である地域住民の間には、市役所の熱意が届いていないように思える。いま一度事業の目的、利便性、経済性、投資効果、活用の内容などを具体的にわかりやすくPRすることが最も必要な情報の伝達である。腰を据えて、まず初めに地域住民に理解と協力を求めてほしいとの意見がありました。
 また、インターネット・ホームページの積極的活用や、9月3日に実施された防災訓練の反省点及び中山間地域活性化計画策定に伴う意見、要望、質問等がありました。
 また、本委員会に付託されました「消費税5%への増税中止を求める意見書採択についての請願」については、高齢化社会を展望した福祉、その他の社会保障など、真に必要な財源確保と考えれば、消費税の5%増税中止を求める請願は不採択といたしました。
 以上、まことに簡単でありますが、審査の一端を申し上げまして、総務常任委員会の御報告といたします。

◯議長(金堂君) 決算審査特別委員長 柴田豊明君。
  〔決算審査特別委員長 柴田豊明君 登壇〕

◯決算審査特別委員長(柴田君) 去る9月12日、本会議において平成7年度の砺波市の各会計決算を審査するため決算審査特別委員会が設置され、付託となりました議案第52号の水道事業会計、病院事業会計の各決算を審査するため、当日委員会を開催したのであります。
 まず、正・副委員長互選の後、付託になりました議案第52号につきましては、閉会中に継続して審査することに決したのであります。
 以上、まことに簡単でありますが、決算審査特別委員会の御報告といたします。

◯議長(金堂君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 質疑なしと認めます。
 これより、議案第46号から議案第51号まで、以上6件を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第46号 平成8年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)、議案第47号 平成8年度砺波市赤坂霊苑特別会計補正予算(第1号)、議案第48号 平成8年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第1号)、議案第49号 平成8年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)、議案第50号 平成8年度砺波市病院事業特別会計補正予算(第1号)、議案第51号 砺波市美術館条例の制定について、以上6議案に対する委員長報告は原案のとおり可決であります。
 委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(金堂君) 起立全員であります。よって、議案第46号から議案第51号まで、以上6件は原案のとおり可決されました。
 続きまして、議案第52号を採決いたします。
 お諮りいたします。本案に対する委員長報告は、閉会中の継続審査とするものであります。
 本案を委員長報告のとおり閉会中の継続審査とすることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、議案第52号 決算の認定につきましては、閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第2 消費税5%への増税中止を求める意見書採択についての請願を議題といたします。
 請願に対する委員長の審査結果につきましては、お手元に配付してあります審査結果報告書のとおりであります。
 これより委員長報告に対する質疑に入ります。
 通告により、13番 西尾英宣君。
  〔13番 西尾英宣君 登壇〕

◯13番(西尾君) 消費税の5%への増税中止を求める意見書採択についての請願について、総務常任委員会の委員長さんに質疑状況と不採択にされた理由について詳しくお伺いいたします。
 8年前に政府が消費税導入に使った口実は、「高齢化社会に備えて」。しかし、それは真っ赤なうそであることは、高齢者福祉に使ったのは消費税のわずか6%に過ぎないのであります。
 今回の増税の大もとには、日本の税制を消費税など間接税を中心に組みかえ、国民の犠牲と負担で大企業や高額所得者の税金を大幅に減らすという直間比率見直しの方針で、消費税など間接税を日本の税制の中心に据えて、所得税や法人税など直接税の比率を小さくしようというものです。5%増税は、いわばこの計画の第一歩で、これを許せば必ず第2の税率引き上げが続き、果てしのない増税に道を開きます。
 現に政府税調の加藤会長は、「将来は税率18%」と言い、さきがけの武村前蔵相も「税率12%」と明言しています。この道を進めば、大企業の法人税は引き下げられ、高額所得者の大幅な減税になりますが、サラリーマンをはじめ圧倒的多数の庶民には、これまで以上の税負担が重くのしかかることになります。消費税は、所得の低い人ほど負担が重くなる上、中小商工業者が重荷を背負わせられる最悪の不公平税制です。財源はないのでしょうか。公共事業のむだの削減や軍事費を半減させることで10兆円、大企業や大銀行優遇の不公平税制の是正に5兆円、合わせて十数兆円の財源ができるのであります。大多数の市民の声は、消費税引き上げ反対の立場であり、地方議会は市民の声を正しく反映して政府へ届ける役割があります。
 総務委員会で不採択にした理由をお伺いするものです。

◯議長(金堂君) 説明を求めます。
 総務常任委員長 山岸銀七君。
  〔総務常任委員長 山岸銀七君 登壇〕

◯総務常任委員長(山岸君) ただいまの西尾議員の質問にお答えいたします。
 委員長報告の中で不採択となりました理由を少し述べておきましたが、御理解が得られないようで、委員会で審議されたことを踏まえて御説明いたします。
 総務常任委員会の請願審議過程で、消費税率が明年4月から5%に変わることに対しまして、委員からは、まず1年以上も続く公定歩合0.5%の超低金利政策への不満も出されましたが、我が国の少子化の実態、人口の高齢化、労働力人口の減少を考え、将来を厳しく見据えた立場に立てば、国民の負担率が低ければ低いほどいいというものではないという意見が多数でありました。
 また、我々国民が、今後とも等しく、より充実した社会生活を送るためには、環境保全、安全衛生などの社会的ルールを強化し、交通通信、都市基盤のインフラ整備の促進、さらには社会保障、社会福祉の充実が求められております。
 しかし、国の財政状況は8年度末には国債残高が241兆円に達する見込みと言われております。地方財政も同様に多額の債務残高を抱えております。かつてのバブル期のような自然増収は、もはや期待できない状態での財政再建の方策としては、単に支出を減らし、収入を増やすという数字合わせだけでなく、具体的な財政構造改革と行政改革に積極的に取り組まなければならないと考えております。
 いずれにいたしましても、国、地方を問わず、活力ある社会の実現を目指す行政需要が高まる中、財源確保の観点からも閣議決定された5%という消費税率は、個人所得税の減税と福祉の拡充財源などにおおむね見合うものとして定められており、社会の構成員が広く負担を分担できるものであります。
 よって、税制改革関連法案を支持するもので、消費税5%への増税中止を求める意見書採択の請願を不採択としたものであります。
 また、委員の中の少数意見としては、今日の国家の財政危機は、農業補助金のばらまき、道路工事や河川改修などの公共事業への過剰投資が原因であり、消費税5%へのアップよりも、公共投資の削減を求める意見もありましたことを申し添えて西尾議員の質問に対する説明といたします。

◯議長(金堂君) お諮りいたします。消費税5%への増税中止を求める意見書採択についての請願に対する委員長報告は不採択であります。
 委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(金堂君) 起立多数であります。よって、この請願は委員長報告のとおり不採択とすることに決しました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第3 議案第53号 砺波市教育委員会委員の任命についてを議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) ただいま、追加提案いたしました議案第53号 砺波市教育委員会委員の任命についてを御説明申し上げます。
 現委員の長久太郎氏が、来る9月30日で任期満了となるため、長久太郎氏を引き続き教育委員として任命いたしたく議会の同意を求めるものであります。
 何とぞ慎重に御審議いただき、御同意賜りますようお願いを申し上げます。
 以上であります。

◯議長(金堂君) お諮りいたします。本議案については事情十分御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、本議案は、この際、直ちに採決することに決しました。
 これより、議案第53号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第53号 砺波市教育委員会委員の任命について、原案に同意することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、議案第53号は原案に同意することに決しました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第4 議案第54号 砺波市教育委員会委員の任命にについてを議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) ただいま、追加提案いたしました議案第54号 砺波市教育委員会委員の任命について御説明申し上げます。
 現委員の佐藤文清氏は、来る9月30日で任期満了となるため、その後任として雄川美勝氏を教育委員会委員として任命いたしたく、議会の同意を求めるものであります。
 何とぞ慎重に御審議いただき、御同意を賜りますようお願いを申し上げます。
 以上であります。

◯議長(金堂君) お諮りいたします。本議案については事情十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、本議案は、この際、直ちに採決することに決しました。
 これより、議案第54号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第54号 砺波市教育委員会委員の任命について、原案に同意することに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、議案第54号を原案どおり同意することに決しました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第5 議案第55号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) ただいま提案いたしました議案第55号について御説明申し上げます。
 現在、砺波市におきましては、6名の方が法務大臣より人権擁護委員として委嘱されますが、今般1名増員となったので、川西敏夫氏を人権擁護委員の候補者として推薦いたしたく意見を求めるものでありまして、何とぞ慎重に御審議いただき、御同意賜りますようお願いを申し上げます。
 以上であります。

◯議長(金堂君) お諮りいたします。本議案については事情十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、本議案は、この際、直ちに採決することに決しました。
 これより、議案第55号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第55号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、川西敏夫さんを適任とすることに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、議案第55号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについては、川西敏夫君さんを適任とすることに決しました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第6 議案第56号 工事請負契約の締結についてを議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 岡部昇栄君。
  〔市長 岡部昇栄君 登壇〕

◯市長(岡部君) ただいま追加提案いたしました議案について御説明申し上げます。
 議案第56号 工事請負契約の締結につきましては、砺波市立出町幼稚園新築工事(建築主体工事)の工事請負契約を締結するため、条例の定めるところにより議会の議決を求めるものであります。
 何とぞ慎重に審議の上、可決賜りますようお願いを申し上げます。
 以上であります。

◯議長(金堂君) これより、ただいま議題となっています議案に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 質疑なしと認めます。
 ただいま議題となっております議案第56号につきましては、お手元に配付してあります議案付託表のとおり所管の常任委員会に付託いたします。
 この際、暫時休憩いたします。
 午後2時53分 休憩

 午後3時17分 再開

◯議長(金堂君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 これより付託いたしました案件について委員長の報告を求めます。
 総務常任委員長 山岸銀七君。
  〔総務常任委員長 山岸銀七君 登壇〕

◯総務常任委員長(山岸君) 総務常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました議案第56号 工事請負契約の締結についてを審査するため、先ほど当局の出席を得て委員会を開催し、慎重に審査した結果、原案のとおり可決すべきものと決しました。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 議案第56号 工事請負契約の締結につきましては、砺波市立出町幼稚園新築工事(建築主体工事)を1億9,858万4,000円で市堰建工株式会社と松本建設株式会社の砺波市立出町幼稚園新築工事(建築主体工事共同企業体)で、代表者市堰建工株式会社と工事請負契約を締結しようとするものであります。
 今回の工事発注内容といたしましては、出町幼稚園の老朽化に伴い、全面建て替えを行うもので、鉄骨2階建、1階469.78平方メートル、2階566.13平方メートル、合わせて1,035.91平方メートルとなるものであり、保育室が7室、遊戯室1室、職員室1室となっています。
 また、本体工事にあわせて電気設備工事が小川電気株式会社と、給排水衛生設備工事が竹部鉄工と請負契約の締結がなされております。なお、工期は、平成9年3月31日までとなっております。
 以上、工事請負契約に関しましては、適切なものとして認めたものであります。
 まことに簡単でありますが、総務常任委員会の報告といたします。

◯議長(金堂君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 討論なしと認めます。
 これより、ただいま議題となっています議案第56号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第56号 工事請負契約の締結についての委員長報告は原案可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(金堂君) 起立全員であります。よって、議案第56号は原案のとおり可決されました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第7 議員提出議案第5号 道路整備促進に関する意見書の提出についてを議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 16番 中西宏一君。
  〔16番 中西宏一君 登壇〕

◯16番(中西君) 議員提出議案第5号について、提案者を代表いたしまして提案理由の説明をいたします。
 景気回復の低迷から依然として国においても財政難であり、また、明年4月からの消費税率の引き上げ決定に伴いガソリン税などの道路整備特定財源制度の見直しを求める意見が出されております。
 平成9年度予算編成においては、昨年度に引き続き大変厳しい状況にあります。
 さて、我々が日常利用する道路は、地域の経済活動を活性化させるとともに、市民の生活を支える根幹的な社会資本であります。
 また、21世紀に向けて、国土の均衡ある発展と、さまざまな地域間の連携と交流が確保された多極分散型国土の形成を通じ、活力とゆとりある地域社会を実現するために欠くことのできない重要な基盤施設であります。
 そのためには、住みよいまちづくり、地域づくりのかなめとして道路交通機能の確保はもとより、高齢化社会を目前にして、今こそ人間中心のやさしいまちづくりを目指し、市町村道から地域の高規格道路、高規格幹線道路に至る体系的な道路網や農山村地域の活性化を支援する道路の整備を積極的にすべきであると考えます。
 砺波市は、散居村としての地理的制約や、さらに庄川の一級河川、そして豪雪地帯としての自然的制約を克服するとともに、雪に強く安全で住みよい生活環境づくりの実現のための道路整備を図ることが重要な課題であります。
 よって、政府においては、道路整備の重要性を深く認識され、第11次道路整備五箇年計画に基づき、道路予算枠の拡大と取り組み施策の拡充をされ、平成9年度予算編成には特段の配慮をされるよう強く要望いたします。
 砺波市議会といたしましても、適切な御決議を賜りますようお願い申し上げ、提案理由といたします。

◯議長(金堂君) これより、提案理由に対する質疑に入ります。
 質疑はありませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 13番 西尾英宣君。
  〔13番 西尾英宣君 登壇〕

◯13番(西尾君) 私は、5カ年計画を策定して、道路の整備を推進すること自体に反対するものではありません。しかし、計画されている第11次道路整備五箇年計画は、依然として高速道路や自動車専用道路網の整備を優先し、交通渋滞や生活環境の悪化を招くものになっています。このような計画を推進する意見書には賛成できません。
 日本の本格的な道路建設は、1954年の第1次道路整備五箇年計画策定から始まり、道路投資額は1956年から1986年までの30年間に86.3倍となり、建設的経費については、実に101倍となっています。中でも高速道路など、有料道路の建設投資額は717倍という驚異的な伸びを示しています。
 また、毎年多大な人的、物的被害を出している河川災害などを防止するための治水事業五箇年計画は道路投資の4分の1以下に過ぎません。また、下水道整備も4分の1以下、都市公園整備に至っては、何と道路整備の5%以下というお粗末な状況です。
 社会資本整備に関する世論調査では、第1番が福祉厚生医療関係施設で27.1%、2番が治山・治水対策で22.8%、3番が防災施設で19.9%となっています。国民が望むものとは著しく異なるものになる危険性をはらむものと考えます。
 以上の理由で、本件の採択には反対の立場を表明いたします。

◯議長(金堂君) 以上で討論を終結いたします。
 これより、議員提出議案第5号 道路整備促進に関する意見書の提出についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案を原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(金堂君) 起立多数であります。よって、議員提出議案第5号は、原案のとおり可決することに決しました。

◯議長(金堂君) 次に、日程第8 議員提出議案第6号 高齢者の交通安全対策推進に関する決議についてを議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 12番 山岸銀七君。
  〔12番 山岸銀七君 登壇〕

◯12番(山岸君) 議員提出議案第6号 高齢者の交通安全対策推進に関する決議について、提案者を代表いたしまして提案理由の説明をいたします。
 近年高齢化社会の進展と道路交通網の整備による自動車交通量の増大と高速化に伴い、特に高齢者の交通事故が多発しております。
 富山県においては、上半期を終了した時点で、交通事故死亡者30人のうち20人が高齢者となっており、率にして、実に66.7%と高く、高齢者を取り巻く環境は極めて厳しい現状にあります。
 また、我が砺波市においても、2年連続高齢者の犠牲が70%以上を占めていることから、大きな事故の被害者となりやすい高齢者の事故を防ぐため、組織的かつ総合的な事故防止対策を講じ、継続的な交通安全教育の推進を行うことが必要であります。
 砺波市議会といたしましても、積極的に市民総ぐるみで交通事故防止運動を行い、安全で住みよい砺波市を実現するため、「高齢者の交通安全対策推進に関する決議」を賜りますようお願い申し上げ、提案理由といたします。

◯議長(金堂君) お諮りいたします。本案につきましては、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(金堂君) 御異議なしと認めます。よって、議員提出議案第6号は、この際、直ちに採決することに決しました。
 それでは、高齢者の交通安全対策推進に関する決議については、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(金堂君) 起立全員であります。よって、議員提出議案第6号は、原案のとおり可決することに決しました。

◯議長(金堂君) 以上で、本定例会に付議されました全議案を議了いたしました。
 これをもちまして、平成8年9月砺波市議会定例会を閉会いたします。
 市長から御挨拶があります。

◯市長(岡部君) 長期にわたりまして9月定例会に御出席を賜りまして、提案いたしました議案をそれぞれ原案どおり可決あるいは同意を賜りまして、まことにありがとうございました。
 この案に従いまして、これから執行をしっかりやっていきたいと思っている次第でございます。
 また、去る18日には、コカ・コーラボトリングと立地協定をいたした次第でございまして、第4工業団地へコカ・コーラボトリングが進出することが書類的な手続が整ったと、こういうことでございます。
 着工は明年4月になるわけでございますけれども、それまでに調整や、あるいはまたその他の必要な調査、あるいは手続をするということにもなるわけでございまして、創業は、10年の4月になるわけでございますが、今後とも議員各位のいろんな面における御協力を賜りたいと思っている次第でございます。
 内閣の選挙も近づいているようでございまして、また、議員各位にはそれぞれの立場で御奮闘賜りますようにお祈りを申し上げまして、御挨拶にかえさせていただきます。
 本当にありがとうございました。

◯議長(金堂君) これをもって散会いたします。
 どうも長時間御苦労さまでした。

 午後3時33分 閉議

 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する

  平成8年9月20日

       議  長    金 堂 久 哉

       署名議員    堀 田 信 一

       署名議員    河 原   誠

       署名議員    山 岸 銀 七