平成10年9月定例会(第4号) 本文

1.会議の経過
 午後 2時29分 開議

◯議長(宮木君) ただいまから、本日の会議を開きます。
 日程に入るに先立ち、御報告を申し上げます。
 先に設置されました決算審査特別委員会において、正・副委員長を互選されました結果、委員長に金堂久哉君、副委員長に松本恒美君がそれぞれ選任されましたので、御報告申し上げます。

◯議長(宮木君) これより、日程に入ります。
 日程第1 議案第56号から議案第62号まで、平成10年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)外6件を議題といたします。
 これより、各委員長の報告を求めます。
 産業建設常任委員長 石田隆紀君。
  〔産業建設常任委員長 石田隆紀君 登壇〕

◯産業建設常任委員長(石田君) 産業建設常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました諸案件を審査するため、去る9月16日午前10時より、三役をはじめ関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 付託案件は、議案第56号 平成10年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)のうち当委員会所管に係る件、議案第57号 平成10年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第1号)及び議案第58号 平成10年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)であります。
 当委員会におきまして、これらの諸案件について当局から詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託案件につきましては、それぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
 ここで、審査の過程で出されました要望、意見について申し上げます。
 まず、今回、補正で計上している小規模急傾斜地崩壊対策事業について、その内容についてただしたところ、昨年、県の急傾斜地崩壊危険地域に指定され、寺尾地内の危険箇所について申請を行い、今回、その内示を受け、事業を実施するものであるとのことでありました。
 この箇所は、8月の集中豪雨でも被害を受けたところでもあり、施工延長45メートルの法面工事費及び測量と設計業務委託を行うものであります。
 この箇所に流れている用水で一部洗掘したところもあり、また、建物の裏山が斜面となっていることにより、今回のような集中豪雨の際、再び危険にさらされることが懸念されることから、今後対策を講じる必要がある旨の意見が出されたところであります。
 次に、今回補正の都市計画費の豊町高道線築造事業費の工事で、単独事業として整備することについてただしたところ、豊町高道線は都市計画街路事業として平成8年度から整備を進めてまいり、来年度供用開始に向け、今年度内に全線を完成させるため、歩道安全柵の整備や道路案内の標識板などの整備を行うものであるとのことであり、また、事業内容として、歩行者空間ネットワークとして、同路線の太郎丸東部地区土地区画整理事業区間の整備と一体的に行うこととし、砺波インターチェンジからフラワー&カルチャーオペレーション・エリアに至るシンボルロードとして利用者の便に供していくため、今回計上したとのことでありました。
 次に、今年度の稲作の状況についてただしたところ、統計調査事務所ではまだ9月の作況情報は出していないが、大規模農家の方からお聞きしたところによりますと、10アール当たり、平年より1俵程度の減収ということであります。広域農業共済組合からも、10%~15%の減収になると聞いているとのことでありました。
 減収となった原因としては、大規模農家としては、効率的な作業体系として一発肥料の対応していることが適期に作用しなかったこと、また、一般農家としては、普及センター、JA農協で指導しているが、長雨、日照不足などから追肥を2回から1回にした農家は倒伏が少なく、追肥を2回行った農家は倒伏が多かったという状況でありました。
 現在、農業共済では被害査定が終わった段階でありますが、被害申告は7,500筆が出されたと聞いております。この被害申告は、全体の約40%に当たるとのことでありました。
 なお、平成5年度の冷夏の際の市の対策として融資制度を行ってきましたが、今年も被害が深刻であれば、関係機関と協議をしながら融資制度などの対策を講じてまいりたいとのことでありました。
 次に、2000年国体の際に、各世帯にプランターなどを配って花栽培をしてもらうことなどの考えについてただしたところ、7月に花と緑の頭取会議を開催し、国体会場の周辺を飾花してはどうかという意見があり、8月に花が選定されました。
 夏季国体に向けてプランター用として、ベコニア、マリーゴールド、コリウスと、いずれも病気に強い花として3種類を選定しました。秋季国体に向けては、ベコニア、サルビア、マリーゴールド、ケイトウの4種類を選定したということであり、国体事務局並びに関係団体と協議をしながら準備を進めていきたいとのことでありました。
 なお、カンナにつきましては、国体の会場周辺にも植えつけを行っていきたいとのことでありました。
 プランターについては、来年のリハーサル大会に間に合うよう各地区に150鉢を配付し、管理をお願いしたいとのことでありました。
 また、関連して、メイン道路などにもう少し大規模に、転作として花の植栽が実施できないかとただしたところ、ワイルドフラワーについては、景観植物ということで転作の奨励金の対象となることから、地区の転作団地化のこともありますので、地区の状況などについて関係団体とも協議をしながら進めていきたいとのことでありました。
 次に、下水道計画の中で、2期幹線については現在どういう考えで検討されているか、検討委員会の状況についてただしたところ、流域下水道の管内であることからも、基本的には公共下水道で行うことが妥当ではないかと考えており、このことから、今後、2期幹線についての議論が出てくるものと思われる。また、排水処理場を地区に分散した場合に、排水の面などからも十分に検討する必要があり、このことからも、2期幹線を考慮に入れていかなければならないのではないか。しかし、このことは莫大な経費がかかることであることから議論をすべきことであるなど、検討委員会での状況について報告がありました。
 このほか、大麦、大豆の指導体制の推進、排水専用河川の改修、家族農業の今後の対策、富山西部プラント株式会社の球根乾燥施設のシステム改良、市道の改良計画、橋上駅コミュニティー施設の利用状況、直まきの対応、頼成山の花菖蒲園の障害者トイレの設置、上水道が断水した場合の早期復旧などについて、意見、要望があったところであります。
 以上、まことに簡単でありますが、審査の一端を申し上げまして、産業建設常任委員会の御報告といたします。

◯議長(宮木君) 民生病院常任委員長 高田隼水君。
  〔民生病院常任委員長 高田隼水君 登壇〕

◯民生病院常任委員長(高田君) 民生病院常任委員会の審査の結果とその概要について御報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました諸案件を審査するため、去る9月17日午前10時より、三役をはじめ関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 付託案件は、議案第56号 平成10年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)のうち本委員会所管に係る件、議案第59号 砺波市自転車駐車場の設置及び管理並びに自転車の放置の防止に関する条例の制定について、及び議案第60号 砺波市ひとり親家庭等の医療費助成に関する条例の一部改正についてであります。
 本委員会におきまして、これらの諸案件について当局から詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託案件につきましては、それぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
 ここで、審査の過程で出されました要望、意見について申し上げます。
 まず、今回提案されております自転車駐車場の設置及び管理並びに自転車の放置の防止に関する条例の制定について、放置禁止区域を指定する箇所等の具体的な内容についてただしたところ、新しい自転車駐車場は建設省の補助事業で実施したもので、補助事業の採択要件に自転車放置禁止条例が定められている地区となっているため、条例に盛り込んだとのことであります。
 また、今後の自転車放置禁止区域の指定箇所については、駅前広場、駅南広場が指定箇所になると考えており、今回の整備で、駐車台数として681台、従来より136台分多く駐車ができることから、現段階では駐車場に十分おさまるスペースがあることから、今後の放置される状況を見て検討していきたいとのことでありました。
 次に、今回の補正に計上してあります砺波南部知的障害者福祉施設建設準備分担金について、今後の建設に向けて負担割合の状況等についてただしたところ、補正額の分担金につきましては、均等割が10%、人口割が90%の分担割合となっているとのことであり、この割合は、従来からの福祉施設の建設の際にも使用してきているものであるので、砺波南部知的障害者福祉施設が建設されるときにも、この割合で分担されることになるとのことでありました。
 なお、建設については、今後の連絡協議会で協議されていくことになりますが、砺波地方の南部地方で建設したいという意見があるということであり、この名称で協議会が設置されているものであります。
 今回の補正は、この施設の収容の規模などの調査を実施するための経費であるとのことでありました。
 次に、介護認定された場合の施設サービスを受けるまでの内容についてただしたところ、介護度の1~5の「要介護」に判定された場合には、施設サービスを受けることができるということであり、特別養護老人ホーム、老人保健施設、療養型病床群のどの施設に入所したいかは本人の希望により選択をするとのことでありました。このことは、本人と施設との契約となることから、満床であれば在宅サービスを受けるケアプランをつくっていただき、待っていただくこととなります。したがって、従来までの特別養護老人ホームに入所する場合は、市において入所判定会を行い審査をし、西部社会福祉事務所の調整会を経て入所手続きをしていたことがなくなるということでありました。
 次に、介護保険の導入に伴い広域化が進められているが、砺波市としての今後の進め方についてただしたところ、6月定例会までは砺波市独自で行うこととして、要介護認定モデル事業や介護保険事業計画策定のための諸準備を進めてきたところであります。ところが、7月に入って介護保険事務を広域的に進めればどうかということで県のアドバイスがあったことと、砺波広域圏の町村からも相談があり、砺波福祉圏12市町村の助役会や担当課長会議において議論がされ、介護認定審査会や保険料賦課等の事務を合同で処理する方向で協議がなされたとのことでありました。
 広域化にすることによるメリットについては、介護保険が新たな業務であるので、職員の削減や電算経費の縮減や財政基盤が安定することなどであり、また、砺波地方の中核市であることからも広域化に取り組む考えであるとのことでありました。なお、広域化されたことによる従来までの福祉サービスが低下しない方向で進めるとのことでありました。
 今後の準備の進め方については、介護保険広域化事務推進協議会を発足させ、そのもとに準備室を砺波市役所に開設するとともに、運営母体として、新たな一部事務組合等の設立や細部事務を詰めていくことなど、12月定例会まで広域化事務の全体について報告できることになるとのことでありました。
 次に、病院増改築における災害時の対応策並びに現在の患者数の動向等についてただしたところ、災害時には、はしご車や工作車が進入できるよう、スペースについても実施設計の段階で検討していくが、西側の駐車場並びに精神病棟を壊すことによって、その場所が確保できるものと考えているとのことでありました。
 また、屋上ヘリポートについては、災害時の人命救助に活躍が期待されているものであり、その際の風圧による周辺の民家への被害については、病院屋上での離発着であることから、影響はないということでありました。
 次に、病院の患者数の動向については、昨年9月の健康保険法改正により、一部負担の改定があったことから、一時患者数の減少がありましたが、3カ月後の12月には増加してきており、今年8月時点では、対前年比外来で約4,000人、2.9%の増、入院は0.3%の増となっているとのことでありました。
 収入の状況としては、外来では対前年比で約3,700万円の減となりましたが、入院では診療単価が上がったことから、約1億3,300万円の増となっており、トータルで約9,600万円の増となっているとのことでありました。
 このほか、砺波福祉作業所の運営体制、療養型病床群の対応、ひとり親医療費の助成、少子化対策、ボランティア活動、市役所の環境対策、病院増改築における実施設計の早期取り組み、ポリプロピレンの食器類の使用中止などについて、意見、要望があったところであります。
 以上、まことに簡単でありますが、審査の一端を申し上げ、民生病院常任委員会の報告といたします。

◯議長(宮木君) 総務文教常任委員長 山岸銀七君。
  〔総務文教常任委員長 山岸銀七君 登壇〕

◯総務文教常任委員長(山岸君) 総務文教常任委員会の審査結果とその概要について御報告申し上げます。
 今定例会におきまして、当委員会に付託されました諸案件を審査するため、去る9月18日午前10時より、三役をはじめ関係部課長の出席を得て委員会を開催いたしました。
 付託案件は、議案第56号 平成10年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)のうち当委員会所管に係る件、及び議案第61号 字の区域の新設及び変更について(出町地区)であります。
 当委員会におきまして、これらの諸案件について当局から詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託案件につきましては、それぞれ原案のとおり可決することに決したのであります。
 また、請願、受理番号23番 トンネルじん肺根絶と被害者救済を求める請願について並びに受理番号29番 消費税の引き下げについての2件については、不採択とすることに決したのであります。
 ここで、審査の過程で出されました要望、意見について申し上げます。
 まず、今回、補正で計上している心の教室運営費に関して、その実施内容等についてただしたところ、市内の3中学校に、生徒が不安や悩みを気軽に話すことができ、また、ストレスを和らげることができる第三者的相談員を配置するものであるとのことであり、この心の教室相談員になるためには、資格は必要としないが、現在、各学校長より推薦のあった人を委嘱する予定で進めているもので、10月1日より週4日間で、年間90日の相談日を設ける予定とのことでありました。
 また、心の教育に関して、平成8年度から指定校として取り組んできた結果について、その状況について説明があったところであります。
 次に、高齢者社会を迎え、また、地区住民の触れ合いを大切にしていかなければならない時代であることから、地区体育館の建設の考えをただしたところ、現在、地区に体育施設のないところなどから建設について要望が来ているが、地区においてコミュニケーションを図る場として大切であると考えており、財源的なことを考慮し、進めていきたいとのことでありました。
 次に、国体を2年後に控え、ボーリング施設の整備計画、駐車場の確保、啓蒙活動などの状況についてただしたところ、ボーリング会場については民間施設を借りて行うことから、費用負担などについて、ニチマボールと機械メーカーさらに県と、これまで7回ほど協議を行ってきたとのことであります。このことは、償却資産や固定資産に係る改修部分について公費を投ずることが論点になっており、現在協議をしているとのことでありますが、本年中をめどに、負担割合について詰めの協議をし、結論を出したいとのことでありました。
 また、駐車場につきましては、夏季国体のボーリング会場の駐車場として、出町小学校の建設予定地を利用することで対応し、秋季国体では、柳瀬の総合運動公園駐車場と周辺の河川敷及び松下電子工業北側の空き地を借用して対応するとのことでありました。
 また、啓発事業として、市民運動推進協議会の発足により、花いっぱい運動の取り組みや国体のポスターを募集するなどの計画が進められているとのことでありました。
 次に、次期総合計画の策定に当たり、いつごろから検討に入り、今後どのように進めるのかただしたところ、第6次総合計画については、まず、進捗状況を把握し、皆さんの御意見をお聞きして、総合計画審議会等を開催していきたいとのことであり、さらには、先に国が決定した新全国総合開発計画「21世紀の国土のグラウンド・デザイン」を基本に、当市の計画を策定していきたいとのことでありました。
 スケジュールとして、今年度については、現行の総合計画の総括、そして策定に向けての準備に入り、11年度から12年度前半で新総合計画の策定、12年度後半には市民に啓蒙していくこととし、3段階のスケジュールで取り組んでいきたいとのことでありました。
 次に、納税貯蓄組合を17地区に統合し、活動を支援すべきではないかとただしたところ、納税貯蓄組合奨励金については、組合活動に見合う経費として交付することが基本であり、その取り扱いについては、今後、関係団体の皆様と協議をしていきたいとのことでありました。
 このほか、学校修繕の取り組み、政府資金の借り換え、消防の広域化に伴う消火体制、公共工事の前払いの見直し、市税滞納者の徴収業務、ダイオキシン対策、福祉バスの運行などについて、意見、要望があったところであります。
 以上、まことに簡単でありますが、審査の一端を申し上げ、総務文教常任委員会の御報告といたします。

◯議長(宮木君) 決算審査特別委員長 金堂久哉君。
  〔決算審査特別委員長 金堂久哉君 登壇〕

◯決算審査特別委員長(金堂君) 決算審査特別委員会に付託の議案の審査結果について御報告いたします。
 去る9月11日、本会議において、平成9年度の砺波市の各会計決算を審査するため決算審査特別委員会が設置され、付託となりました議案第62号の水道事業会計、病院事業会計の各決算を審査するため、14日に委員会を開催したのであります。
 まず、正・副委員長互選の後、付託になりました議案第62号につきましては、閉会中に継続して審査することに決したのであります。
 以上、まことに簡単でありますが、決算審査特別委員会の御報告といたします。

◯議長(宮木君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 討論なしと認めます。
 これより、議案第56号から議案第62号までの議案6件を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。議案第56号 平成10年度富山県砺波市一般会計補正予算(第2号)、議案第57号 平成10年度砺波市下水道事業特別会計補正予算(第1号)、議案第58号 平成10年度砺波市農業集落排水事業特別会計補正予算(第1号)、議案第59号 砺波市自転車駐車場の設置及び管理並びに自転車の放置の防止に関する条例の制定について、議案第60号 砺波市ひとり親家庭等の医療費助成に関する条例の一部改正について、議案第61号 字の区域の新設及び変更について(出町地区)、以上、6議案に対する各委員長報告は原案のとおり可決であります。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(宮木君) 起立全員であります。よって、議案第56号から議案第61号までの議案6件は、原案のとおり可決されました。
 続きまして、議案第62号 決算の認定についてを採決いたします。
 お諮りいたします。本案に対する委員長報告は閉会中の継続審査とするものであります。本案を委員長報告のとおり閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 御異議なしと認めます。よって、議案第62号 決算の認定につきましては、閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(宮木君) 次に、日程第2 トンネルじん肺根絶と被害者救済を求める請願について外1件を議題といたします。
 トンネルじん肺根絶と被害者救済を求める請願についての請願に対する委員長の審査結果につきましては、お手元に配付してあります審査結果報告書のとおりであります。
 これより、受理番号23番 トンネルじん肺根絶と被害者救済を求める請願についての質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 13番 西尾英宣君。
  〔13番 西尾英宣君 登壇〕

◯13番(西尾君) 受理番号23号 トンネルじん肺根絶と被害者救済を求める請願について、総務文教常任委員会は不採択にしましたが、前田、金嶋議員とともに紹介議員になりました者として、ぜひ意見書を提出していただきたく、討論をいたします。
 トンネル工事などで粉じんを吸い込むことによって肺機能が犯され、やがて死に至るという恐ろしい病気。現代の医学をもってしても治すことのできない不治の病です。また、粉じん職場を離れても進行していく進行性の病気です。患者さんたちは亡くなるまで、せき、たん、呼吸困難などに日夜苦しみ続けています。
 じん肺は、多量の粉じんを吸い込まなければ絶対にかかることのない職業病です。戦後、特別法の制定を求める大きな運動が展開され、1960年には「じん肺法」が制定され、粉じん作業従事者の健康管理と重症化した患者への補償の制度が設けられました。ところが、金属鉱山、炭坑、トンネル工事現場などでは、生産性を上げることを最優先にし、じん肺防止対策を二の次、三の次としてきました。そのため、じん肺法が制定された以降も大量のじん肺患者が発生し続けています。しかも、療養を要する重症のじん肺患者が現在でも毎年1,300名から1,400名という規模で発生しています。労働省の最近の統計でも、平成8年度では1,477名の療養を要する重症のじん肺患者が新たに発生しています。患者さんや遺族の方々は、「健康な体を返せ」「健康な夫や父を返せ」そして何よりも「この世の中からじん肺をなくせ」という強い思いで裁判に立ち上がられました。企業は、加害責任を否定できなくなると、裁判を提起するのが遅かったと言って時効を主張しています。
 砺波市内にもじん肺の患者さんが砺波総合病院で治療を受けておられました。じん肺患者や家族の立場に立ち、砺波市議会として、
 1.トンネル建設工事現場での粉じん測定を事業者に義務づけること
 2.じん肺療養者に合併した肺がんを法定合併症とし、労災補償給付を行うこと
 3.すべてのじん肺有所見者と3年以上の粉じん作業経験者に手帳を交付し、健康管
   理を徹底すること
 4.トンネルじん肺患者への補償、救済制度として、発注者、政府と加害企業の拠出
   による基金制度を創設すること
 地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出することを求めて、私の討論といたします。

◯議長(宮木君) 以上で討論を終結いたします。
 それでは、受理番号23番を採決いたします。
 受理番号23番 トンネルじん肺根絶と被害者救済を求める請願に対する委員長報告は不採択であります。
 お諮りいたします。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(宮木君) 起立多数であります。よって、受理番号23番は委員長報告のとおり不採択とすることに決しました。
 次に、受理番号29番 消費税の引き下げについての質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。
 13番 西尾英宣君。
  〔13番 西尾英宣君 登壇〕

◯13番(西尾君) 受理番号29号 消費税の引き下げについて、総務常任委員会は不採択にされましたが、今日の情勢のときこそ意見書として提出していただきたく、討論をいたします。
 消費を拡大し、景気を上向かせるためには、消費税減税に踏み切るしかない。決断のときだと、この声は、国民はもとより中小企業家やエコノミストからも上がっています。
 今の不況の最大の原因は、昨年の消費税増税をはじめとする9兆円の国民負担増で消費を冷え込ませたことです。
 小渕内閣は、税金投入しないと金融システムが破綻し、えらいことになると言って、長銀問題、金融関連法案をめぐって、税金投入に道を開く自民、民主、改革の玉虫色の話し合いが行われました。国民には増税や医療の連続改悪を押しつけながら、30兆円だけでなく、際限なく税金を使ってバブルで大儲けした銀行を支援することは絶対に許せないことです。
 砺波市議会として、
 1.当面、消費税を3%に戻すこと
 2.食料品に係る消費税を非課税とすること
 3.銀行への不良債権処理に税金を使わないこと
 地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出することを求め、私の討論といたします。

◯議長(宮木君) 以上で討論を終結いたします。
 それでは、受理番号29番を採決いたします。
 受理番号29番 消費税の引き下げについて、に対する委員長報告は不採択であります。
 お諮りいたします。委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
  〔賛成者起立〕

◯議長(宮木君) 起立多数であります。よって、受理番号29番は委員長報告のとおり不採択とすることに決しました。

◯議長(宮木君) 次に、日程第3 議案第63号 砺波市教育委員会委員の任命についてを議題といたします。
  〔飯田教育長 退場〕

◯議長(宮木君) 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) ただいま追加提案いたしました議案第63号 砺波市教育委員会委員の任命について御説明申し上げます。
 現砺波市教育委員会委員 飯田敏雄氏については、来る9月30日をもって任期満了となりますので、引き続き同氏を砺波市教育委員会委員として任命いたしたく、議会の同意を求めるものであります。
 何とぞ慎重に御審議をいただき、御同意賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(宮木君) お諮りいたします。本議案については事情を十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 御異議なしと認めます。よって、本議案は、この際、直ちに採決することに決しました。
 これより、議案第63号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第63号 砺波市教育委員会委員の任命について、原案に同意することに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 御異議なしと認めます。よって、議案第63号は原案に同意することに決しました。
  〔飯田教育長 再入場〕

◯議長(宮木君) 次に、日程第4 議案第64号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについてを議題といたします。
 本案について提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) ただいま追加提案いたしました議案第64号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて御説明申し上げます。
 現人権擁護委員 藤井正夫氏については、来る平成11年1月14日をもって任期満了となりますので、引き続き同氏を人権擁護委員の候補者として推薦いたしたく、議会の意見を求めるものであります。
 何とぞ慎重に御審議をいただき、御意見を賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(宮木君) お諮りいたします。本議案については事情を十分に御了承のことと存じますので、この際、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 御異議なしと認めます。よって、本議案は、この際、直ちに採決することに決しました。
 これより、議案第64号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第64号 人権擁護委員の候補者の推薦につき意見を求めることについて、原案を適任とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 御異議なしと認めます。よって、議案第64号は原案を適任とすることに決しました。

◯議長(宮木君) 次に、日程第5 所管事務調査に係る閉会中の継続審査についてを議題といたします。
 議会運営委員会及び各常任委員会から、会議規則第69条の規定により、お手元にお配りいたしました閉会中の継続審査申出一覧表のとおり、閉会中の継続審査の申し出がありました。
 お諮りいたします。議会運営委員会及び各常任委員会から申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(宮木君) 御異議なしと認めます。よって、議会運営委員会及び各常任委員会の申し出のとおり、それぞれ調査終了するまで、これを閉会中の継続審査とすることに決しました。

◯議長(宮木君) 以上で、本定例会に付議されました全議案を議了いたしました。
 これをもちまして、平成10年9月砺波市議会定例会を閉会いたします。
 市長から御挨拶がございます。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) 議会の閉会に当たりまして、御挨拶を申し上げたいと思います。
 本定例会に提案いたしました議案につきましては、決算認定を除きまして、それぞれ議決、同意を賜り、まことにありがとうございました。
 議会中に賜りました多くの御意見並びに御示唆につきましては、十分検討してまいりたいと存じております。
 特に介護保険法関係の問題につきましては、これからでございますけれども、広域化を含めまして準備体制に入り、近隣市町村とも提携しながら、住民の不安がないように、実のあるように努めてまいりたい、このように思っておる次第でございます。
 なお、災害復旧等につきましては、今、準備を進めておりますが、査定を終え次第、復旧に努めさせていただきたいと思っておる次第でございます。
 また、病院事業につきましては、議員各位に随分御足労を願ったわけでございますが、これから建設に取りかかるための実施設計に入りたいと思います。速やかに完了いたしまして着手するように、今後とも御支援をお願いを申し上げたいと存じております。
 さて、今年は異常気象でございます。きょうも台風が直撃しておるようでございます。このことについて被害がないように念じておるわけでございます。
 日照不足等で米作の方もよくないようでございます。さらに、経済不況もますます深刻化しておるような状況でございます。このことにつきましては、地方行政も十分お互いに意識を高揚して、慎重な立場で対処しなければならない、このように思っております。
 職員ともども一生懸命頑張っていきたいと思いますが、議員各位の御協力をお願いを申し上げまして、御挨拶にかえる次第でございます。
 ありがとうございました。

◯議長(宮木君) 以上をもちまして散会いたします。
 どうも長時間御苦労さまでございました。

 午後3時20分 閉議

 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

 平成10年9月22日

      議    長    宮 木 文 夫

      署名議員      金 嶋 久貴子

      署名議員      江 守 俊 光

      署名議員      松 本   昇