平成13年6月定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時07分 開議

◯議長(村中君) ただいまから、平成13年6月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。

◯議長(村中君) 本日の日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 地方自治法第243条の3第2項の規定に基づく「市の出資等に係る法人の経営状況に関する説明書」について、砺波市土地開発公社、財団法人砺波市文化振興会、財団法人砺波市体育協会、財団法人砺波市花と緑の財団より、議案書の次にとじ込みしてありますとおり提出がありましたので、御確認をお願いいたします。

◯議長(村中君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第109条の規定により議長において、
  15番 宮 木 文 夫 君
  16番 柴 田 豊 明 君
  17番 前 田 喜代志 君
を指名いたします。

◯議長(村中君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本6月定例会の会期は、本日から6月22日までの11日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(村中君) 御異議なしと認めます。よって、会期は本日から6月22日までの11日間と決定いたしました。

◯議長(村中君) 次に、日程第3 閉会中の継続審査事項の報告についてを議題といたします。
 病院事業特別委員長 吉澤邦麿君。
  〔病院事業特別委員長 吉澤邦麿君 登壇〕

◯病院事業特別委員長(吉澤君) 病院事業特別委員会の御報告を申し上げます。
 当委員会は、平成13年6月8日に市立砺波総合病院増改築工事現場において西棟の竣工式に先立ち現地調査をいたしたところであります。
 まず、現場事務所において、市長、病院長を初め当局から工事の経過説明を受けた後、西棟の竣工の状況について詳細な説明を受けながら調査いたしたところであります。
 西棟は平成11年9月に着工し、先月末に完成したもので、鉄筋コンクリート造、地下1階、地上8階建てで、全館免震構造となっております。
 地下1階には、機械室のほか診療材料などをストック、検収を行う用度部門、1階には救急、放射線部門、2階には手術、ICU部門となっております。また、3階から7階は病室となっており、3階は小児、産婦人科、4階は整形外科、5階は外科、6・7階は内科病棟となっております。
 今後のスケジュールとしては、6月10日の竣工式、一般見学会の後、6月16日、17日に地下1階から2階までの部門を引っ越した後、翌6月18日に一部オープンさせ、病棟部門は7月1日には引っ越しオープンを迎えるとのことでありました。
 さらに、第2期工事である東棟の建設につきましては、平成15年度の完成を目指して、まず第1病棟、中央診療棟の解体工事に取りかかり、本年度中に東棟の基礎工事のための掘削工事を行いたいとのことでありました。
 当委員会としても、今回の西棟竣工を契機に、より一層砺波医療圏の地域中核病院としての役割を期待するものであります。
 以上、甚だ簡単でございますが、審査の一端を申し上げ、病院事業特別委員会の報告といたします。

◯議長(村中君) 次に、日程第4 施政方針並びに議案第43号から議案第48号まで、平成13年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)外5件、及び報告第4号から報告第7号まで、継続費の逓次繰越について外3件を議題といたします。
 提案理由の説明を求めます。
 市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫君 登壇〕

◯市長(安念君) 本日、ここに一般会計補正予算を初め当面必要となってまいりました議案等につきまして御審議願いたく、市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御多忙中にもかかわらず御出席を賜り厚く御礼を申し上げます。
 最初に、市政の概要等について申し上げます。
 まず、平成12年度一般会計の決算見込みについて申し上げます。
 平成12年度一般会計予算現計額は175億456万1,000円となったところでありますが、歳出予算の執行につきましては、経費全般について節減合理化に努める一方、継続事業である出町小学校建設事業に取り組むとともに、土地区画整理事業、北部保育所建設事業、市道の整備等投資的事業に努めてまいりました。
 歳入歳出を差し引きしますと、概ね9億円余りの黒字決算となる見込みであります。
 今日の極めて厳しい経済情勢の中、歳出面においては、限られた財源の効率的かつ重点的な配分に配慮しながら、健全運営に意を配したところであります。
 次に、主な事業の進捗状況等について申し上げます。
 まず、広報・広聴事業について申し上げます。
 一昨年から実施してまいりました「行政出前講座」「市長への手紙」及び「市長と語る会」につきましては、市民各位や地域の要望を直接お聞きする機会として継続してまいりたいと考えております。
 今後とも、これらの広聴事業を通じまして、行政需要の的確な把握に努めるとともに、御意見を真摯に受けとめ、市民本位の市政を運営してまいりたいと考えております。
 また、本年4月から新たにエフエムとなみによる行政情報の提供を開始するとともに、この7月からの本放送に向け、現在、砺波広域圏が整備したケーブルテレビ第2チャンネルにおいて砺波市コミュニティ番組の試験放送を行っております。番組の制作に当たっては、地域の情報や話題の提供など地域コミュニティ醸成の場としても御利用いただけるよう配慮してまいりたいと考えております。
 次に、市町村合併について申し上げます。
 砺波広域圏事務組合に、市町村合併のメリット、デメリット等について調査・研究を行うための「砺波地域合併に関する研究会」が設置されました。この研究会は、砺波広域圏10市町村と小矢部市、福岡町の担当課長等がメンバーとなり、合併に関する課題について検討を行い、遅くとも本年度末までに報告の取りまとめを行うこととなっております。
 次に、男女共同参画の推進について申し上げます。
 昨年3月に策定いたしました「男女共同参画プラン」に基づき、啓発などの活動を行っております。本年度は、男女共同参画推進大会を開催し、その中で男女共同参画宣言を行い、男女共同参画社会の実現を積極的に進めてまいりたいと考えております。
 次に、社会福祉事業について申し上げます。
 高齢者福祉につきましては、北部地区における総合的な高齢者福祉施設建設の検討協議を行うため、「整備検討委員会」の発足に向け準備を進めております。
 知的障害者福祉につきましては、井口村で建設しておりました知的障害者更生施設「花椿」の竣工式が4月8日に行われ、4月10日より開所いたしました。6月1日現在、本市からの入所者は13名、通所者は2名となっており、今後とも知的障害者の福祉の向上に努めてまいりたいと存じております。
 児童福祉につきましては、4月1日現在、新設の北部保育所を含め公立6カ所、私立1カ所の市内7カ所の保育所と市外19保育所で、併せて916名(昨年度比52名増)の乳幼児の保育を実施しております。子育て支援センターを含めて、安全で安心できる保育に努めてまいりたいと存じております。
 また、「(仮称)太田保育所」の建設につきましては、北部保育所と同様に、幼稚園・保育所の施設の共用化を前提に教育委員会と協議をしており、今後、関係機関及び地元とも調整をしてまいりたいと存じております。
 次に、市民の健康増進につきましては、「市民一人一人の健康づくり」を重点目標とし、特に、1次健診につきましては、現在のところ、本市の受診率が9市の中で最も高くなっております。しかし、これに甘んずることなく、さらに市民に対して健診を受けていただくよう強く働きかけをしていくことが、疾病の早期発見・早期治療につながるものと考えております。
 また、現在は、おかげさまで国保の1人当たり診療費が県内では常に下位にあり、したがいまして、国民健康保険税も9市で一番低くなっておりますが、将来の医療費増嵩を抑制するためにも、引き続き健診体制を強化していくことが肝要であると考えております。
 なお、「(仮称)健康づくりセンター」の取り組みにつきましては、来年度の基本設計・実施設計の策定に向けて、先進地を参考にして具体的な内容の検討を進めているところであります。
 次に、ごみ対策について申し上げます。
 これまでの資源ごみの分別収集に加えて、本年4月から白色トレーの分別収集を開始いたしました。4月の収集量は190キログラムであり、今後も引き続き市民の協力を得て、ごみの減量化に取り組んでまいりたいと考えております。
 また、去る5月27日に行われました「第10回砺波市民ごみゼロ運動」には、早朝から地域美化活動に多くの市民が参加され、きれいなまちづくりへの意識が年々高まっています。第2部のごみ処理施設視察と不法投棄パトロールは、関係機関の御協力を得て初めて実施したものであり、増加が心配される不法投棄につきましては、関係機関と連携して対策に当たりたいと考えております。
 次に、病院事業について申し上げます。
 病院増改築事業につきましては、去る6月10日に西棟の竣工式を行い、市民に公開をいたしました。救急・手術及び病棟部門については、それぞれ供用開始の運びとなります。続いて、第3病棟の仮設改修や第1病棟などの解体を行い、東棟の建設に着手する予定であります。
 平成12年度の決算見込みにつきましては、収益的収支で5,000万円余りの黒字となる見通しであります。病院経営につきましては、今後とも業務の効率化と経営の健全化を図りながら、高機能病院としての施設整備を進めてまいりたいと考えております。
 次に、観光関係事業について申し上げます。
 まず、「花しょうぶ祭り」につきましては、今回第16回を迎え、6月23日から7月1日までの9日間にわたり、県民公園頼成の森で開催されます。6ヘクタールの園内には580品種70万株のハナショウブが咲き、期間中は琴の演奏や野点のほか、新たにハナショウブの育て方講習会等が計画されております。
 「第9回カンナフェスティバル」につきましては、チューリップ公園の1万株のカンナが満開となる8月中旬に開催を予定しております。カンナを本市の夏の花として定着させたいと考えております。
 また、出町市街地で開催されます「となみ夢まつり」は、商工会議所青年部が中心となり、子供から大人までに夢を与える市民参加型のイベントを企画していただき、8月26日に開催される予定となっております。
 次に、農業関係事業について申し上げます。
 まず、作物の生育状況でありますが、水稲につきましては、田植え後、好天に恵まれたことから、生育状況は現在のところ早まっております。ただ、4月、5月の少雨のため、山間地において作付できない圃場が若干ありますので、今後の状況に応じて善処してまいりたいと考えております。
 大麦につきましては、少雨のため品質には若干懸念されるところでありますが、登熟も順調であり平年並みの収穫が見込まれております。
 また、チューリップ球根につきましては、開花がやや早まり、生育も順調で病害の発生も総じて少なめであることから、平年よりやや良の作柄が期待できそうであります。
 昨年から新たな大綱のもとに始まりました生産調整につきましては、各地区で目標達成に向けた調整がなされ、計画段階では103%の達成率となっております。今月下旬から現地確認を実施し、結果の取りまとめを行う予定にいたしております。
 次に、田園空間整備事業につきましては、県指導により、となみ野地区を構成する7市町村の事業の計画的かつ効率的な推進を図るため、去る5月29日、「田園空間整備事業となみ野地区推進協議会」が設立されたところであります。今後は、関係機関と密接な連携を図りながら事業に取り組んでまいりたいと存じております。
 次に、土木事業について申し上げます。
 国道整備といたしまして、国道156号砺波除雪拡幅事業につきましては、市内最終工区となる荒高屋地区の工事が発注され、本年度末に完成する予定となっております。
 また、国道359号砺波東バイパスにつきましては、庄下地内がほぼ完了し、太田地区では、本年度の用地買収を目指して設計協議を進めているところであります。
 県道整備につきましては、主要地方道砺波福光線、富山戸出小矢部線等が進められております。
 市道整備につきましては、十年明鷹栖線を初めとして、事業効果が速やかに発揮されるよう進捗に努めてまいります。また、三島町堀田島線等の整備計画路線につきましては、地元協議を進めてまいります。
 地域ぐるみ除排雪事業につきましては、今冬からの稼働に向けて、般若地区において除雪センター、除雪ドーザーの整備及びオペレーターの確保などの諸準備を進めるとともに、五鹿屋地区において除雪ドーザー導入を支援してまいります。
 また、浸水対策につきましては、関係機関の連携により「砺波市浸水対策アクションプログラム」の諸対策を着実に実施して、市民が安心して住めるまちづくりを進めてまいります。
 次に、都市計画事業について申し上げます。
 「(仮称)出町大けやき公園」の整備につきましては、先に策定いたしました「中心市街地活性化基本計画」に基づき、国道359号の街路事業に併せて、本年度から国のまちづくり総合支援事業により進めてまいります。
 また、昨年に引き続き、砺波総合運動公園建設事業及び組合土地区画整理事業の深江地区・杉木地区、さらには新規事業として出町市街地東部地区調査事業がそれぞれ補助内示を受けましたので、事業進捗に向け鋭意努力してまいりたいと存じております。
 次に、上水道事業について申し上げます。
 平成12年度の決算見込みにつきましては、収益的収支において、給水収益の伸び等に支えられ、4,000万円余りの黒字となる見通しであります。今後ともより一層の業務の効率化、経営の健全化に努めてまいります。
 また、昨年度より実施しております市内全戸を対象にした水圧調査は、本年度分として油田地区が終了し、現在、林地区を調査中であります。残る未調査地区もすべて本年度中に実施し、今後の漏水防止対策の参考にいたしたいと存じております。
 老朽管更新事業につきましては、国から補助内示がありましたので、これを受け一層の事業進捗を図ってまいります。
 次に、下水道事業について申し上げます。
 特定環境保全公共下水道事業につきましては、既に認可を受けております南般若、庄下地区の測量実施設計に着手したところであります。
 また、平成9年度から着工いたしました栴檀野地区農業集落排水事業につきましては、去る5月27日、増山地内に完成しました農業集落排水処理施設が、県及び地元関係者など約130人の出席をいただき竣工式を終えたところであります。
 次に、教育関係について申し上げます。
 本年度から、市立砺波総合病院に入院中の病気療養児に適正な教育を実施するため、院内学級を開設したところであります。
 また、出町小学校の校舎建設につきましては、順調に工程が進んでいるほか、体育館建設につきましても基礎工事を行っているところであります。なお、外構工事などにつきましては、発注に向けての準備を進めているところであります。
 また、幼稚園整備につきましては、高波幼稚園及び東野尻幼稚園の増築工事並びに中野幼稚園のプール新設工事を今月中に発注の予定であります。
 スポーツの振興について申し上げます。
 地域体育館の建設につきましては、次期建設予定地区の高波地区と建設地の協議が整いましたので、設計に着手いたします。
 以上、主な事業の進捗状況等について、その概要を申し上げました。
 これより、本会議に提出いたしました議案等につきまして御説明申し上げます。
 まず、議案第43号 平成13年度富山県砺波市一般会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ1億1,505万9,000円を追加補正し、歳入歳出予算の総額は172億9,305万9,000円となるところであります。
 歳出予算の増額の主なものとしては、
 市道改良事業        6,070万4,000円
 除雪対策費           600万0,000円
 けやき公園建設事業     3,000万0,000円
 郷土資料館運営活動費    1,007万8,000円
などであり、その他当面必要となってまいりました諸経費について精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出補正に対する財源として増額するものは、
 国庫支出金         1,014万0,000円
 県支出金             50万0,000円
 寄附金           1,000万0,000円
 諸収入             240万0,000円
であり、なお、不足する額9,194万1,000円を前年度繰越金で措置するものであります。
 次に、議案第44号 平成13年度砺波市老人保健医療事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、歳入歳出それぞれ6,099万円を追加補正し、歳入歳出予算の総額は33億5,999万円となるところであります。この補正の内容は、平成12年度の老人医療費の額が確定したことに伴い、平成13年度において支払基金交付金、国庫負担金、県負担金を精算し返還するものであります。
 次に、議案第45号 平成13年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、老朽管更新事業として、今回、国庫補助の増額内示がありましたので、収益的支出において、給水管の布設替えを行う工事請負費等3,723万円を増額し、その総額は9億4,363万円となるところであります。また、資本的収支において、国庫補助金及び企業債を1億2,500万円増額し、支出総額においては6億5,280万円となるところであります。
 次に、予算関係以外の諸議案について御説明申し上げます。
 まず、議案第46号 砺波市職員の再任用に関する条例の制定につきましては、地方公務員法等の一部改正により地方公務員に新たな再任用制度が定められたため、この制度を導入するに当たり必要な事項を定めるものであります。
 次に、議案第47号 砺波市郷土資料等保存活用事業基金条例の制定につきましては、砺波地方の特色を示す郷土資料や歴史資料の保存活用を図り、市民の文化・学術の向上に資することを目的とした基金を設置するに当たり必要な事項を定めるものであります。
 次に、議案第48号 財産の取得につきましては、国の補助を受けて実施する地域イントラネット基盤整備事業に係るものであり、各小中学校及び文化施設にCATV網を利用したテレビ会議システムやインターネット機器を取得するため、法令の定めるところにより議会の議決を求めるものであります。
 次に、報告第4号 継続費の逓次繰越しにつきましては、平成13年度へ逓次繰越しをしたものにつきまして、地方自治法施行令の定めるところにより、議会に報告するものであります。
 その他、報告第5号ほか2件の報告につきましては、やむを得ず平成13年度へ繰り越しした事業費につきまして、関係法令の定めるところにより議会に報告するものであります。
 さらに、公益法人等の経営状況につきましては、砺波市土地開発公社、財団法人砺波市文化振興会、財団法人砺波市体育協会、財団法人砺波市花と緑の財団の決算及び計画書等を提出しております。
 以上をもちまして、市政の概要と本日議会に提出いたしました議案等の説明といたします。
 何とぞ慎重に御審議の上、可決、承認を賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(村中君) 以上をもちまして、本日の日程はすべて終了いたしました。
 お諮りいたします。明13日は議案調査のため休会いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(村中君) 御異議なしと認めます。よって、明13日は休会することに決定いたしました。
 次回は、6月14日午前10時から開会いたします。
 本日は、これをもって散会いたします。

 午前10時34分 閉議