平成16年第3回臨時会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午後 2時07分 開議

◯議長(松本 昇君) ただいまより、平成16年第3回砺波市議会臨時会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 日程に入るに先立ち、報告事項を申し上げます。
 監査委員から、地方自治法第235条の2第1項の規定により実施されました、例月出納検査の結果報告を受け、お手元に配付いたしておりますので、ご検討をお願い申し上げます。

◯議長(松本 昇君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第109条の規定により議長において
    10番  寺島 良三 君
    11番  江守 俊光 君
    13番  石田 隆紀 君 を指名いたします。

◯議長(松本 昇君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本臨時会の会期は、本日1日といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
  〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(松本 昇君) 御異議なしと認めます。
 よって、本臨時会の会期は本日1日と決定いたしました。

◯議長(松本 昇君) 次に、日程第3 議案第71号 決算の認定について外1件を議題といたします。
 去る9月市議会定例会において、決算審査特別委員会に付託をいたし継続審査となっておりました、一般会計及び各特別会計並びに各企業会計の決算審査の経過と結果について、その報告を求めます。
 決算審査特別委員長 石田隆紀君。
  〔決算審査特別委員長 石田隆紀君 登壇〕

◯決算審査特別委員長(石田隆紀君) 決算審査特別委員会の審査結果とその概要について、ご報告申し上げます。
 去る9月定例会において提案され、当特別委員会に付託されました議案第71号 決算の認定について、平成15年度富山県砺波市一般会計歳入歳出決算外6特別会計の決算及び議案第72号 決算の認定について、平成15年度砺波市水道事業会計決算外2事業会計の決算につきましては、慎重に審査を行うべく、閉会中の継続審査となっていたのであります。
 このため、10月12日から15日までの4日間にわたって委員会を開会し、数カ所の現地調査を含め、各会計決算について慎重に審査を行ったのであります。
 また、審査に当たりましては、監査委員から各会計決算についての審査所見を承り、その後、当局から詳細な決算内容の説明を受けるとともに、関係諸帳簿及び証拠書類等の提示を求め、予算執行の適否等について審査を行ったのであります。
 その結果、各会計決算については、議決に基づいて適正に執行され、計画された事業もおおむね所期の成果を挙げ、行政効果も達成されたものと認め、当委員会に付託されました議案第71号及び議案第72号による各会計決算については、それぞれ原案のとおり認定すべきものと決したのであります。
 以下、審査の過程における各委員からの意見、要望等について申し上げます。
 まず、一般会計及び特別会計について申し上げます。
 経常収支比率が、前年度に比べ1.2ポイント改善した要因について質したところ、予算作成において、経常経費に係る歳出予算の節減に努めたところであり、さらには、予算執行に際しても、各課において歳出の縮減に努めた結果であるとのことでありました。
 経常収支比率は財政構造の弾力性を示す指標であり、一般的に、80%を超えると、その財政構造は弾力性を失いつつあると考えられております。前年度より改善したとはいえ、県内9市の平均を上回るなど、まだ高い水準にあることから、財政の硬直化を招くことのないよう、今後の財政運営に努められるよう要望するものであります。
 次に、国民健康保険事業特別会計の今後の見通しについて質したところ、被保険者数は年々増えており、それに合わせて収支決算額も増加しているとのことでありました。一方、歳入決算における国民健康保険税収入は、長期化する不況を反映して減少しており、平成15年度決算では財政調整基金からの繰入金を充当せざるを得なかったとのことでありました。
 さらには、国における三位一体の改革により、どのような制度改正等がなされるかについても不透明であり、国民健康保険事業特別会計については大変厳しい状況にあるとのことでありました。
 次に、雇用相談員の配置による雇用改善効果について質したところ、国の緊急地域雇用創出特別交付金事業を活用して、砺波商工会議所に雇用相談員を1名、シルバー人材センターに高齢者雇用相談員を1名、計2名を配置したとのことでありました。
 砺波商工会議所に配置した雇用相談員については、砺波公共職業安定所と連携を図りながら、市内の各企業を訪問し、国の雇用関係制度等について説明を行ったところであり、また、シルバー人材センターに配置した高齢者雇用相談員については、雇用相談による高齢者の雇用の斡旋を行ったとのことでありました。
 次に、学校給食センターにおける光熱水費の増加理由について質したところ、平成15年9月から本格稼働した新しい学校給食センターについては、子供の生命を預かっているとの視点に立ち、衛生面に十分配慮し、施設整備を行ったとのことでありました。その中で、光熱水費に係る支出が増加した理由としては、環境に配慮して重油から灯油に切り替えたことによる燃料費の増加、また、厨房機器等の電力が低圧から高圧へと変更になったことによる電気料の増加、さらには、食器・コンテナ等の個数の増加に伴う高圧洗浄機の使用による水道料の増加等が、主な理由として考えられるとのことでありました。
 一方で、例えば水道の使用に際しては、集中的かつ効率的に作業を行うなど経費の節減にも努めているところであり、光熱水費をはじめ、施設維持管理経費については、今後、一層の節減に努めてまいりたいとのことでありました。
 このほか、市税における不納欠損額について、コピー用紙の各年度における使用枚数の把握状況について、歳出における不用額の内容について、第2赤坂霊苑の工事施工について、金融対策費における貸し渋りについて、小・中学校における副読本について、公共事業の入札についてなどの意見、要望があったところであります。
 次に、水道事業会計について申し上げます。
 まず、給水収益の増加要因及び雑収益の内容について質したところ、給水収益の増加については、清涼飲料水メーカーからの給水需要の伸びによるものであり、雑収益については、北部地区の水道未普及地域解消事業における個人からの工事負担金及び砺波公共職業安定所横の旧出町配水場跡地の土地貸付収入であるとのことでありました。
 次に、有収率の状況とその向上対策について質したところ、有収率については、72・46%と前年度を1・05ポイント上回り、平成10年度から続いている低下傾向に歯止めがかかったとのことでありました。
 有収率の向上対策としては、従来からも専門業者による漏水調査を実施し、漏水箇所の早期発見に努めるとともに、石綿セメント管等の老朽管の更新を計画的に実施しているとのことでありました。
 また、石綿セメント管等の老朽管布設替え事業については、国庫補助事業により平成3年度から実施しており、平成15年度末では、総延長62ロメートルの内、52・6キロメートルが完了し、進捗率は84・9%となっております。
 当委員会としても、良質な上水道水の安定供給と水道事業経営の安定化のため、有収率の向上に向けた実効ある対策を期待するものであります。
 このほか、漏水修理について、減債積立金及び建設改良積立金について、企業債の借り換えについて、決算時未収給水収益の推移についてなどの意見、要望があったところであります。
 次に、病院事業会計について申し上げます。
 まず、医薬分業による院外処方の状況について質したところ、院外処方については国の施策でもあり、平成13年7月から取り組んでいるもので、その割合については、平成14年度では47・5%、平成15年度では41・1%と、約6ポイント院内処方へシフトしているとのことでありました。これは、患者の希望に沿って処方を行った結果であり、今後とも、患者の意向を尊重した処方を行ってまいりたいとのことでありました。
 当委員会としても、患者本位を基本として、安全で安心な医療サービスの提供に努められるよう要望するものであります。
 次に、収益的収支における赤字解消に向けた取り組みについて質したところ、病床の利用率を高めることが収益の改善につながるものであるが、現在、患者の家族等の都合もあり、土曜日・日曜日の退院が多く、病床の利用率低下の一因となっているとのことでありました。今後は、土曜日における検査入院の実施等についても検討を行い、病床の利用率向上に努めてまいりたいとのことでありました。
 また、開業医等からの患者紹介率が30%を超えれば、診療報酬における加算措置があり、収益の改善にもつながることから、近隣の病院、診療所、開業医等との連携をなお一層推進し、紹介率の向上を図ってまいりたいとのことでありました。
 今後は、増改築事業等による企業債の償還金や維持管理経費の増大が見込まれることから、収益の改善に向けて職員が一丸となって取り組まれるよう要望するものであります。
 このほか、医療機器の購入及びリースについて、入院患者及び外来患者一人一日当たりの診療収入について、急性期病院としての機能について、医療廃棄物の処理について、清掃業務についてなどの意見、要望があったところであります。
 以上、平成15年度の各会計決算につきまして、審査の結果とその所見を申し上げ、決算審査特別委員会の報告といたします。

◯議長(松本 昇君) これよりの委員長報告に対する質疑に入ります。
 質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(松本 昇君) 質疑なしと認めます。
 これより討論を行います。討論はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(松本 昇君) 討論なしと認めます。
 これより、議案第71号 決算の認定について外1件を一括して採決いたします。お諮りいたします。
 議案第71号 決算の認定について、平成15年度富山県砺波市一般会計外6特別会計の各歳入歳出決算、議案第72号 決算の認定について 平成15年度砺波市水道事業会計外2事業会計の各決算、以上、議案2件に対する委員長の報告は、認定することが妥当であるとするものであります。
 委員長報告のとおり認定することに賛成の諸君の起立を求めます。
        ( 起立 全員 )

◯議長(松本 昇君) 起立全員であります。
 よって、議案第71号 決算の認定について外1件については、委員長報告のとおり認定することに決しました。

◯議長(松本 昇君) 次に、日程第4 議案第75号 砺波市職員の給与に関する条例の一部改正についてを議題といたします。
 本案について、提案理由の説明を求めます。市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君)提案理由の説明を申し上げます。本日、ここに当面必要となってまいりました議案につきましてご審議願いたく、市議会臨時会を招集いたしましたところ、議員各位には、ご多忙中にもかかわらず、ご出席を賜り厚くお礼申し上げます。
 初めに、去る10月23日、新潟県で発生しました新潟県中越地震によって、多くの方が死傷されるとともに、建物及び道路等ライフラインに大きな被害がありました。お亡くなりになった皆様のご冥福を心からお祈り申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興を願うものであります。
 また、去る10月20日から21日にかけまして、日本列島を通過し大きな風雨をもたらした台風23号は、市内におきましても、倒木や倒木等による家屋一部損壊が発生するなど大きなつめ跡を残しました。
 これらの天災の発生を避けることはできませんが、被害を最小限に食い止めることは大きな課題であります。市といたしましても、これらの災害状況を他山の石として、日ごろからの災害に対する備えには、万全を期してまいりたいと存じてます。
 次に、富山県知事選挙について申し上げます。
 去る10月17日に行われました富山県知事選挙におきましては、当市の投票率が44.50%と、県平均を約7%上回る結果となりました。しかしながら、前回の投票率56.39%に比べますと約12ポイントも下がり、選挙に対する市民の関心の低下を憂慮いたしております。
 次に、市町村合併について申し上げます。
 昨年4月に設立されました砺波市・庄川町合併協議会は、去る10月15日の第17回会議をもって、すべての協議を終えたところであります。その間、議員各位におかれましても精力的に協議され、予定通り円満円滑に合併を迎えることができますことについて、深く敬意と感謝を申し上げる次第でございます。
 次に、去る10月23日から24日にかけて、県をはじめ広域圏内町村、関係団体のご協力を賜り、「食祭とやま2004in砺波」が富山県西部体育センターにおいて開催されました。この事業は、砺波地方の地産地消や食育についての取組み等を紹介し、日本型食生活の普及や健康で豊かな食生活の実現、持続的な富山県農林業の発展を目指す目的で開催されたもので、2日間で約34,000人の皆様にご来場いただき、成功裏に終えることができたものと存じます。
 それでは、これより、本日提出いたしました議案についてご説明申し上げます。
 議案第75号 砺波市職員の給与に関する条例の一部改正につきまして、平成16年人事院勧告により、寒冷地手当の支給地域、支給額及び支給方法が抜本的に見直されたことに伴い、これに準じて所要の改正を行うものであります。
 以上をもちまして、本日提案いたしました議案の説明といたします。
 何とぞ慎重にご審議のうえ、可決賜りますようお願い申し上げます。

◯議長(松本 昇君) これより、ただ今議題となっております議案に対する質疑に入ります。質疑はございませんか。

◯議長(松本 昇君) 質疑なしと認めます。
 ただいま議題となっております、議案第75号 砺波市職員の給与に関する条例の一部改正については、お手元に配付いたしてあります議案付託表のとおり、所管の常任委員会に付託いたします。この際、暫時休憩をいたします。
              休憩 午後 2時30分

              再開 午後 3時 2分

◯議長(松本 昇君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 これより、付託いたしました案件について、所管の委員長の報告を求めます。総務病院常任委員長 堀田信一君。
  〔総務病院常任委員長 堀田信一君 登壇〕

◯総務病院常任委員長(堀田信一君) 総務病院常任委員会の審査結果とその概要について、ご報告申し上げます。
 今第3回臨時会におきまして、当委員会に付託されました、議案1件について審査するため、本日、市長をはじめ、関係部課長の出席を得て、委員会を開会いたしました。本臨時会において、総務病院常任委員会に付託されました案件の審査結果をご報告いたします。付託案件は、議案第75号 砺波市職員の給与に関する条例の一部改正について以上、議案1件であります。市当局から案件について詳細な説明を受け、慎重に審議いたしました結果、付託案件につきましては、原案のとおり「可決」することに決したのであります。
 ここで、審査の概要について申し上げます。
 議案第75号 砺波市職員の給与に関する条例等の一部改正につきましては、国の人事院勧告により、寒冷地手当の支給地域、支給額及び支給方法が大幅に見直されたことに伴い、当市は支給対象地域から外れることとなることから、市職員の給与に関する条例の一部を改正するものであります。
 なお、今回の改正においては、経過措置として、2年間の据え置きを含め、最長で4年間の逓減措置を講じるもので、支給方法も一括支給から月割支給とするものであります。
 以上、議案第75号につきましては、必要と認められ、やむを得ないものといたしたところであります。
 以上、審査の結果とその概要の一端を申し上げ、総務病院常任委員会の報告といたします。

◯議長(松本 昇君) これより、委員長報告に対する質疑に入ります。質疑はございませんか。
  〔「なし」と呼ぶ者あり〕

◯議長(松本 昇君) 質疑なしと認めます。
 これより討論に入ります。
 討論の通告がありますので、発言を許します。2番 境 欣吾君。

◯2番(境 欣吾君) お許しをいただきましたので発言をいたします。私は6月定例会において、寒冷地手当ての見直し、改悪を行わず改善を求める請願に対する討論を行いました。このたび提案された、砺波市職員の給与に関する条例一部改正の内容は、私が反対した寒冷地手当を抜本的に見直し、大幅な削減を迫った人事院勧告に伴うものであり賛成できないものです。寒冷地手当の見直しの理由とされる民間との格差は民間の労働条件を実態にあったものに改善することによって埋められるべきであり、公務員の給与を削ることによって埋めるべきではないと考えます。それはまた、民間の給与を引き下げる基盤を作ることになり、給与引き下げの連鎖を作り、地域経済の活力をますます奪うことに繋がります。
 また、寒冷地手当の見直しは、生活保護基準、公営住宅建設補助算定基準、地方交付税にも連動するなど、自治体の財政にも影響を及ぼすものであり、地方交付税などの大幅な削減を伴う三位一体の改革とも無関係ではありません。容認できない人事院勧告に基づく市職員の給与に関する条例の改正であることから、反対の意思を表明し、発言といたします。

◯議長(松本 昇君) 以上で討論を終結いたします。
 これより、ただいま議題となっております議案第75号 砺波市職員の給与に関する条例の一部改正についてを採決いたします。
 お諮りいたします。議案第75号 砺波市職員の給与に関する条例の一部改正について、以上、議案1件に対する委員長の報告は、原案のとおり可決であります。
 委員長報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
         ( 起立 多数 )

◯議長(松本 昇君) 起立多数であります。
 よって、議案第75号 砺波市職員の給与に関する条例の一部改正については、原案のとおり可決されました。

◯議長(松本 昇君) 以上をもちまして、本臨時会に付議されました全議案を議了いたしました。
 これをもちまして、平成16年第3回砺波市議会臨時会を閉会いたします。
 市長からご挨拶がございます。市長 安念鉄夫君。
  〔市長 安念鉄夫 登壇〕

◯市長(安念鉄夫君) 臨時議会の閉会にあたりまして、お礼のごあいさつを申し上げたいと思います。本日は平成15年度の決算認定及び給与に関する条例の改正につきまして承認・可決をいただきまして誠にありがとうございました。
 さて合併まで5日間となったわけでございます。お蔭様でそれぞれ準備も整いまして、新市誕生が目前に迫っているところでございます。
 議会の皆様には合併までのこの間、大変ご足労をいただきまして、改めてお礼を申し上げたいと存じます。
 私をはじめ特別職は退任をいたしますが、在職中何かとご指導いただき何とか大過なく過ごしたのではないかと、このように存じておる次第でございます。なお、先ほども申しましたように台風による被災があるわけですが、このことについて、今ございます支援制度等についてそれぞれ指示をしてまいりましたが、このことが円滑に種々決定されますよう期待を致しているところでございます。
 さて、議員各位には、新市スタートとともに、新議員として就任されるわけでございますが、どうか輝かしい歴史に花を添えていただくようにお願いを申し上げたいと、このように存じておる次第でございます。
 これからは気候も寒くなってまいりますので、それぞれ健康に留意されまして、さらにご活躍ご発展されんことをお祈り申し上げまして、閉会にあたりましてのごあいさつといたします。ありがとうございました。

◯議長(松本 昇君) これをもって閉会いたします。
 どうもご苦労さまでした。
                    午後 3時11分 閉議

地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。

  平成16年  月  日

    議  長   松 本   昇

    署名議員   寺 島 良 三

    署名議員   江 守 俊 光

    署名議員   石 田 隆 紀