1.会議の経過
午前10時08分 開会
開 会 の 宣 告
○議長(有若 隆君) ただいまの出席議員は16名であります。定足数に達しておりますので、これより令和7年6月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
本日の日程は、配付してあります議事日程第1号のとおりであります。
日程第1
会議録署名議員の指名
○議長(有若 隆君) これより、本日の日程に入ります。
日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において指名をいたします。
4番 仁 木 良 市 君
5番 原 田 定 範 君
6番 境 佐余子 君
以上といたします。
日程第2
会期の決定について
○議長(有若 隆君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
お諮りいたします。本6月定例会の会期は、本日から6月23日までの15日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(有若 隆君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、本日から6月23日までの15日間と決しました。
日程第3
議案第36号から議案第43号まで、及び報告第6号から報告第13号まで
○議長(有若 隆君) 次に、日程第3 議案第36号 令和7年度砺波市一般会計補正予算(第2号)から議案第43号 砺波市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部改正についてまで、及び報告第6号 歳出予算の繰越しについてから報告第13号 支出予算の繰越しについてまでを議題といたします。
(提案理由の説明)
○議長(有若 隆君) 提案理由の説明を求めます。
市長 夏野 修君。
〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) 令和7年6月砺波市議会定例会の開会に当たり、提出いたしました令和7年度一般会計補正予算をはじめとする諸案件につきまして、その概要と主な事業の進捗状況を申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆さんの御理解と御協力をお願い申し上げたいと存じます。
初めに、主な事業の進捗状況等について申し上げます。
まず、公共交通につきましては、去る5月16日に開催された第4回城端線・氷見線再構築会議において決定した新型車両のデザインは、沿線風景に調和しながら斬新さも感じられるデザインとなっており、沿線住民をはじめ県内外からの来訪者も「乗りたくなる」新型車両に仕上がるものと期待しております。
また、デマンド型乗合交通「チョイソコとなみ」につきましては、4月から行き・帰りの便数を各3便から4便へと増やし、これまでの利便性向上策の効果もあって、前年同時期と比較して登録者数が約20%、利用件数が約40%増加するなど市民の移動の足として着実に浸透してきているところであります。
引き続き、JR城端線や「チョイソコとなみ」、市営バス等の相互連携を図りながら、地域公共交通の最適化に努めてまいります。
次に、空き家対策につきましては、各地区自治振興会に御協力いただき「空き家調査」を実施したところ、空き家情報バンクを通して売却された21戸をはじめ解消された空き家が48戸であった一方で、新たな空き家68戸が確認されたことから、本年3月末現在の市内の空き家戸数は、前年度比20戸増の598戸でありました。
引き続き、空き家コーディネーター等と連携して空き家情報バンクへの登録を推進するとともに、空き家の利活用や予防などに関する相談受付、民間事業者等と連携したセミナーの開催など空き家の解消に向け積極的に取り組んでまいります。
次に、商工業の振興につきましては、去る5月13日に「砺波市・富山労働局雇用対策運営協議会」を開催し、企業の人材育成と確保に向けた支援をはじめ、女性や高齢者など多様な人材の活躍促進策を盛り込んだ今年度の事業計画を定めたところであります。
早速、先週6月2日には、市内中小企業を対象とした人材採用支援セミナーを開催するなど引き続き本計画に基づき、喫緊の課題である人材不足の解消や雇用に関する諸課題の改善に向け、関係機関と連携を図りながら雇用対策に努めてまいります。
また、来月28日から第7弾の砺波市プレミアム付商品券を2万セット販売することとしており、商工団体等と連携を図りながら、物価高騰の影響を受ける市民の暮らしを支えるとともに、地域経済の活性化にも取り組んでまいります。
次に、観光振興につきましては、昨日、一昨日と庄川地域において、県内最初の花火と勇壮な夜高あんどんが鮮やかに彩る「庄川観光祭」が開催され、市内外から多くの来場者でにぎわいました。
また、今週末の13、14日には「となみ夜高まつり」が出町市街地において開催されるとともに、13日からは県民公園頼成の森において「頼成の森花しょうぶ祭り」が22日までの10日間開催されます。
このうち「庄川観光祭」と「となみ夜高まつり」では、新たに桟敷席の導入やオリジナルグッズの販売など、それぞれの魅力を発信しながら観光振興や収益化に取り組むこととしており、市としても持続可能な運営や地域の活性化につながるよう支援してまいります。
次に、農業振興について申し上げます。
特産の「雪たまねぎ」につきましては、雪解けの遅れなどの影響により昨年より10日ほど生育が遅れ小玉傾向ではありますが、10アール当たりの収量は4.5トンを超え、秀品率は昨年並みの約90%が見込まれているところであり、引き続き生産拡大等を図るため、新規生産者の確保及び定着に向けて関係機関と連携して取り組んでまいります。
また、主要作物の水稲につきましては、連日報道されております米価の高騰に関して、市としてもその動向を注視しているところでありますが、今年度の生育状況は、5月15日を中心とした田植が進められ、田植後は天候に恵まれていることから、おおむね順調に生育しております。
高品質で良食味な「となみ米」の1等米比率95%以上の達成に向け、関係機関と連携を図りながら生産農家の指導等に努めてまいります。
次に、土木事業について申し上げます。
市道改良事業につきましては、通学路の安全確保のため、三郎丸地内の十年明千保線や鷹栖地内の鷹栖高儀線の工事を発注したところであり、駅南線や五郎丸太田線につきましても道路改良事業に必要な用地の取得や物件の移転を順次進め、事業効果の早期発現に向け、その進捗に努めてまいります。
次に、都市整備事業について申し上げます。
砺波チューリップ公園再整備事業につきましては、3月に南門が完成し、引き続きチューリップフェア閉幕後から南門北側広場の工事を進めており、さらなるにぎわいや利便性の向上につながるよう事業を推進してまいります。
また、都市計画道路春日町永福町線につきましては、道路西側の歩道拡幅工事に着手したところであり、県施工の街路事業や出町東部第3土地区画整理事業と連携を図りながら事業の進捗に努めてまいります。
次に、水道事業につきましては、基幹管路耐震化事業として、出町、五鹿屋、東野尻、油田及び東山見地区において、延長約1.7キロメートルの工事に着手したところであり、このうち災害拠点病院である市立砺波総合病院への基幹配水管は、計画を前倒しして耐震化を進めてまいります。
次に、下水道事業につきましては、下水道事業計画に基づき、鷹栖及び油田地区の枝線管渠工事に着手したほか、新たな警察署の建設予定地を含む未普及地域の測量設計業務や、農業集落排水施設を小矢部川流域下水道に接続するための測量業務を進めてまいります。
次に、病院事業について申し上げます。
令和6年度決算につきましては、患者数が昨年度比で減少したものの、診療単価が上昇したことにより医業収益としては増収となりましたが、新型コロナウイルス感染症関連の国の補助が終了したことにより医業外収益は減収となり、収益全体では昨年度を下回ることとなりました。一方、費用においては、給与費の増加や物価の高騰等により昨年度を大きく上回り、その結果、令和6年度収支は、昨年度に引き続き赤字決算となる見込みであります。
今後も給与費の上昇をはじめ耐震化整備事業等に係る企業債償還金、電子カルテシステムの更新に係る経費負担等、厳しい経営状況が続くと予想されますが、本年4月からは緩和ケア病棟の開設や適正な病床数による病棟再編に加え、新たに「コスト適正化プロジェクトチーム」を立ち上げるなど、「病院経営強化プラン」に基づく一層の収益の確保と費用の節減に努め、砺波医療圏の中核病院としての役割を果たしてまいります。
次に、学校教育の充実について申し上げます。
足かけ3年にわたり協議してまいりました学校の適正規模及び適正配置等につきましては「砺波市立学校規模適正化検討委員会」から4月23日に教育委員会に対し答申をいただきました。
これを受けて、5月9日に開催した「砺波市総合教育会議」では、小学校は「当面の間、具体的な再編策は検討しない」こと、また、中学校は「庄西、般若、庄川の3中学校を統合し、地理的要因や児童生徒数の推移などを総合的に勘案して新校舎の建設場所等を検討する」こととして、再編の在り方を決定したところであります。
今後は、再編計画を策定するなど、統合に向けた準備を着実に進めてまいります。
また、中学2年生による勤労体験「社会に学ぶ『14歳の挑戦』」につきましては、関係各位のお力添えをいただき、6月30日から7月4日まで実施いたします。
今年度は、421名の生徒が新たな事業所も含め約145の事業所等でそれぞれ5日間活動する予定であり、この機会を通して困難を乗り越える力や心豊かにたくましく生きる力を育むとともに、自分の将来や人生を見つめ直すきっかけになるよう期待しております。
次に、子育て環境の充実について申し上げます。
こどもの居場所づくり事業として、児童館と子育て支援センターの機能を合わせ持った新しい施設の整備につきましては、設置予定場所である「イオンモールとなみ」側と調整を重ね、1階の映画館隣のスペースに開設する運びとなりました。
今後は、新施設の在り方への御意見や御要望を伺うため、子育て世代や小中学生を対象としたオンラインアンケートを実施してまいります。
また、子育て中の共働き家庭を支援するため、平成26年から「ちゅうりっぷ認定こども園」において病後児保育が実施されておりましたが、これに加え、本市では初となる病児保育施設「ものがたりのおうち」が医療法人社団ナラティブホームによって設置され、4月28日から運用を開始し、順調に御利用いただいていると伺っております。
保護者の不安な気持ちの支えになり、安心して子育てができる環境をより一層充実できるよう、いずれの施設に対しても引き続き支援してまいります。
次に、文化芸術の振興につきましては、昨年11月に策定した「かいにょ苑あり方基本方針」に基づき、かいにょ苑の今後の利活用に向けたサウンディング型市場調査の実施要領を公表したところであり、民間事業者との対話を通じて、かいにょ苑の利活用の可能性や運営の工夫について意見・提案を募り、施設のよりよい利活用方法を検討してまいります。
それではこれより、本日提出いたしました議案等について御説明申し上げます。
まず、議案第36号 令和7年度砺波市一般会計補正予算(第2号)につきましては、歳入歳出予算それぞれ2億5,569万2,000円を追加し、歳入歳出予算総額をそれぞれ243億3,355万6,000円とするものであります。
歳出予算の主なものとしては、
定額減税補足給付金(不足額給付)事業費 1億7,703万3,000円
病院事業会計費 4,000万円
農業経営等構造対策費 789万3,000円
などであり、そのほか当面必要となってまいりました、やむを得ない諸経費について、精査の上、計上したものであります。
これらの歳出補正に対する財源の主なものは、
国庫支出金 2億2,695万5,000円
県支出金 1,311万3,000円
であり、不足する額1,442万4,000円を繰越金で措置するものであります。
次に、議案第37号 令和7年度砺波市病院事業会計補正予算(第1号)につきましては、燃油価格及び物価高騰に対応するため一般会計から繰り出される負担金を受け入れるものであり、これを医業外収益として計上するものであります。
次に、予算関係以外の諸議案について、御説明いたします。
条例関係につきましては、「砺波市国民健康保険税条例」をはじめ、国の法令等の改正に伴う一部改正6件であります。
次に、報告につきましては、一般会計、霊苑事業特別会計、工業団地造成事業特別会計、水道事業会計、下水道事業会計、及び病院事業会計において、それぞれ、やむを得ず令和7年度へ予算を繰越した事業費について、また、工業団地造成事業特別会計における継続費の逓次繰越しについて、法令の定めるところにより議会へ報告するものであります。
以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
よろしく御審議の上、可決いただきますようお願い申し上げます。
○議長(有若 隆君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。
お諮りいたします。明6月10日から6月15日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(有若 隆君) 御異議なしと認めます。よって、明6月10日から6月15日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会することに決しました。
次回は、6月16日午前10時から再開いたします。
本日はこれをもって散会いたします。
御苦労さまでした。
午前10時25分 閉議