令和7年3月 産業建設常任委員会 定例会 本文

1.会議の経過
 午前10時00分 開会

(3月定例会付託案件の審査)
○有若委員長 ただいまから産業建設常任委員会を開会いたします。
 本定例会において当委員会に付託されましたのは、案件10件及び報告1件でありまであります。
 これより、議案第2号 令和7年度砺波市一般会計予算所管部分外9件及び報告第2号 専決処分の承認を求めることについて審査をいたします。
 なお、議案に対する当局説明につきましては、議案説明会において説明を受けておりますので、付託案件に対する質問から始めます。
 それでは、発言される方はどうぞ。
 山本善郎委員。
○山本委員 それでは、私のほうから、ワンチームとやま海外販路拡大支援事業について、小西農業振興課長にお聞きしたいと思います。
 代表質問なり一般質問につきましては、特に農業関係で輸出につきまして、どんどん伸ばしてほしいということで今日まで取り組んできたわけでございます。そういったことからして、その効果が出ているとのかなと大変うれしく思うわけでございますし、今後、さらに伸ばしていただきたいと思っております。
 そういった観点から、二、三点、お聞きしたいなと思っております。
 事前資料も頂いたわけでございますが、令和6年度には、実は品目につきましては2点増えているわけでございますが、こういった輸出品の今後の見通しについて、少しお聞きしたいと思っております。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 本年度、ワンチームとやま海外販路拡大支援事業により補助を受けられたのは3事業者で、チューリップ球根、生のタマネギ、大門素麺ということになっております。そのほかにも民間レベルでありますが、米や日本酒、ウイスキー、パスタ、しょうゆなどの調味料が輸出されております。
 輸出の見通しでありますが、今、競合他社もあるということで公表は控えてほしいという依頼を受けておりますので、具体的な品目は申し上げられませんが、令和7年度からは新たな品目での輸出も計画されております。
 引き続き、輸出の拡大に向けて支援していきたいと考えております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 大いに取り組んでいただきたいと思っております。現在、補助対象にしているのは3品目でしたが、そのほかにも輸出品はあるということでございました。
 そういったことから、今後、取り組む事業者はどうやって把握されるのか、お聞きしたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 本事業につきましては、1事業者が2回まで利用することができる制度となっております。ということで、令和6年度に事業を実施された方にもしっかり声かけをするとともに、新規の方につきましては、市のホームページや直接の相談ということで周知を図ってまいりたいと考えております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 最後でございますが、どう伸びるかちょっと分かりませんが、やっぱり全体の輸出の目標なるものがあったほうが取り組むのにはいいんじゃないかと思いますけれども、今後、そういった目標の設定は必要ないのか、その辺をちょっとお聞きしたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 目標につきましては、市では定めておりませんが、県では目標設定されており、その目標に向けて、県や民間企業の方などと連携して努力してまいりたいと考えております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 大いに取り組んでいただきたいと思います。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 私からは、新規の農福連携環境整備支援事業の補助金24万9,000円について、引き続き小西農業振興課長にお伺いしたいと思います。
 全国で農福連携の取組が、本当に今、進んでまいりました。障がいのある方が、人手不足の農林水産業の現場における貴重な働き手となり、働きやすい現場と環境整備に対する支援は本当にとても大切なことでありまして、県が3分の1、そしてまた、市が6分の1と聞いておりますが、受入側の農業経営体の作業環境の整備支援の内容について、詳しく教えていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 新年度予算に計上いたしました予算につきましては、柳瀬地区で水稲を中心としながらも、ほぼ1年中、ニンジンやアスパラガス、青ネギ等の園芸品目、野菜の生産に取り組まれている有限会社山本農産に対するものであります。
 具体的には、障がい者の方々に野菜の収穫や選別、袋詰め等の作業を委託されております。その働き方の環境が少しでも改善するようにということで、暑さをしのぐためのテントと移動式のスポットクーラーを導入されようとするものであり、その費用に対して支援していきたいと考えております。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 確認ですが、機械を使って作業をするなど、危ない仕事内容ではないということですね。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 軽微な作業とお聞きしております。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 市内では有限会社山本農産とお聞きいたしました。このほかに、障がいのある方を雇用されておられる農業経営体は何か所ありますか。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 市内では、障がい者を雇用されている経営体は2経営体。それと、障害福祉施設事業所等へ委託されているのは4経営体と報告を受けております。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 それでは、現在6件ということでありますね。
 それで、この方々は、どこの施設から来ておられるのでしょうか、お聞かせいただきたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 市内のワークハウスとなみ野、福祉作業所油田、それと、市外にはなりますが、多機能型事業所渓明園めるへんと報告を受けております。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 市内の施設の2か所のほか、小矢部市の渓明園からもということで、市内だけでなく市外にも取組を進めておられることを確認いたしました。
 それで、障がいのある方の雇用につながり生きがいづくりにもなる、本当に大変よい事業だと私は思っております。農業の課題の一つに担い手不足がありまして、また、障がいのある方の課題の一つには就労の機会があると思います。障がい者の皆さんが地域農業を支える一員として参加されることは、双方の課題解決と利益につながり、最大の効果であると私は考えております。
 引き続き、マッチングや受入れ環境の整備に努めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。これは要望になりますが、何かコメントがありましたらお聞かせください。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 引き続き、本事業やいろいろな事業を活用しまして、県と連携して取り組んでまいりたいと考えております。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 続きまして、中山間地域の農業活性化対策費、予算金額は高額ではありませんけど、43万円の事業費について、小西農業振興課長に伺います。
 令和4年度から令和7年度まで4年間にわたって、美しい農村景観整備事業費として28万円、また、砺波市の中山間地域のグレードアップ事業として15万円が予算化されています。28万円と15万円の金額では、とても美しい農村景観が保たれたり、砺波市の中山間地域がグレードアップするとは考えにくいように思います。
 そこで、予算書をよくよく見ると補助金となっておりまして、そこで、まずは本事業の趣旨を伺うとともに、そのメイン事業となる事業はどのような事業を指し、事業主体はどこにあるのか、そのことについて伺います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 今ほど言われた、美しい農村景観整備事業と、となみ中山間地域グレードアップモデル事業でありますが、美しい農村景観整備事業につきましては、所有者等が荒廃農地を復元し、営農を再開するための取組を支援するものであります。こちらにつきましては3年以上の営農継続が条件となります。復元をして3年間は、営農を継続してくださいというものであります。
 また、となみ中山間地域グレードアップモデル事業は、中山間地域の特色を生かした農産物の生産や加工、販売を支援する事業であります。こちらにつきましては、3年以内に農産物を販売するという条件を付しております。事業主体は、集落や3人以上の団体で組織をしているという要綱になっております。
 それで、いずれの事業につきましても、中山間地域ということで特定農山村地域に指定されている栴檀山地区、東山見地区、それと、過疎地域に指定されている庄川地域の青島地区、雄神地区、種田地区、それに、知事特認を受けている栴檀野地区ということで、6地区の中で事業を取り組んでいただきたいというものであります。
 それで、美しい農村景観整備事業、となみ中山間地域グレードアップモデル事業も、平成の後半から令和の初めぐらいまでは、皆さん、各集落等で1団体か2団体が実施されておりましたが、農業者の高齢化等もありましてなかなか取り組めなくなったのか、今現在は、ここ数年、事業に取り組む方がいらっしゃらない状況になっております。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 平たく言うと、令和4年からは事業が行われていないと、予算的には未執行という形になっているという解釈でよろしいんでしょうか。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 はい、執行はしておりません。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 大変難しい事業であることはよく分かります。やっぱり耕作地、放棄田を活用して新たな事業というか、何か作物を作るという事業で、相手もあることだし、大変、今高齢化していて難しいとは思いますけれども、未執行は未執行として、令和7年度もこれが当初予算で入っているわけでありまして、今年度はどのように実施される予定でしょうか。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 令和7年度につきましては、栴檀山地区で、植物で上のほうに赤い実をつけるガマを生産されて、行く行くはウイスキーのたる等の隙間材に利用できるということで、そういうようなものを生産したいという取組について、既に相談を受けているところであり、中山間地域での活性化の一つになるのではないかなということで期待をしているところであります。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 ぜひとも、しっかりとこのことに取り組んでいただいて、中山間地域の活性化事業になるようにお願いしたいと思います。
 引き続きまして、農村環境保全事業、剪定枝リサイクル大作戦について、金子農地林務課長に伺いたいと思います。
 本事業は、以前は野焼きで処分されたり、クリーンセンターとなみで粗大ごみとして処理されていた剪定枝について、循環型社会の構築を目指して、近隣市に先駆けて実施された事業であります。事業開始から6年を迎えておりまして、屋敷林の保全について地域ぐるみで守っていこうということですとか、そういうことが取組されまして、事業の定着、そしてまた、所有者の負担軽減につながっているものと理解しております。また、きれいな屋敷林といいますか、整然とした屋敷林を維持していくためにも重要な事業と考えております。
 そこで、過去6年間にわたって処理された剪定枝の活用状況、そしてまた、その用途ですとか、量も相当多い。グラウンドいっぱいになるくらいの量が処理されていますけれども、その具体的な量をお知らせいただければと思います。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 砺波平野の散居景観を形づけるのは屋敷林ということで、その保全が重要ということで、令和3年3月からのこの事業もこれで6年目となりますが、市民の皆様にも理解され、定着しているものと考えております。
 剪定枝の用途につきましては、主に土壌改良剤、植物性の堆肥としてリサイクルされております。処分量につきましては、主に秋が多いんですけど、春は高道のグラウンド、140トンから180トン、秋は170トンから270トンであり、年間にしますと300トンから360トン受け入れております。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 まだほかにも何か用途があるのではないかなという気がするんですが、ちょっとその辺、お知らせいただければと思います。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 リサイクルとして堆肥のほかに、昨年から新たにアロマのオイルを抽出して、その会社に、材料として提供を試みているところがあります。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 ちょっと簡単で、もうちょっと面白い話になるかなと思って期待していたんですけど、そういうことでありました。
 私も屋敷林を所有しておりまして大変助かっていますし、これを何とか続けてほしいと思うんですが、財源をこれからずっとこういう形で用意していかなければならないのは、難しいことも考えられます。
 そこで、この事業を続けるに当たっての課題等についても、お伺いしたいと思います。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 継続していく上での課題につきましては、これまで現場サイドでは、天候による影響で、昨年秋では交通渋滞などの調整事項はまたあるんですけれども、おおむね運営につきましては順調に取り組んできていると思っております。
 一方で、剪定枝リサイクル大作戦自身は無料で回収しておりますので、収益がございません。税負担によるところでありますから、その負担に向けた検討が今後必要と考えております。
 そこで、剪定枝の処理方法の多くは堆肥化しているところでありまして、この堆肥が定期的に大量に販売することがもしできれば、そのリサイクルの処理料金の引下げが今後期待できるのかなと考えております。例えば、昨年の秋に、東京のお台場でシンボルプロムナード公園へ活用を勧めたり、市民の一般、老人クラブの方がやっておられる花壇への活用、そういったところへの販路の拡大にまた努めていきたいと考えております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、私のほうから、令和7年度砺波市一般会計予算、農村環境創造事業費、剪定枝リサイクルプロジェクト推進費について、金子農地林務課長にお伺いしたいなと思っております。
 今ほど、山森委員から剪定枝リサイクル大作戦についてお話があって、随分重なっておりますので、私のほうからは、利用促進は今後されるという話は今聞きましたので、説明の中にアロマオイルの話が出てきました。スンバであるとか、そういったところを液体化にしてアロマオイルにするという話なんだろうなと思うんですが、何となくイメージが実は、僕、つきません。
 まずは、その原料をどんなふうにしてアロマオイル、要は液体化して、それを再利用されるのか。その辺のところの製造過程といいますか、そういった部分はどのようにやられるんでしょうか、お伺いします。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 アロマの製造につきましては、剪定枝の中でも杉の葉っぱであったり、ヒノキ、針葉樹の葉っぱとか、いろいろ森のような匂いがございます。それが新しいうちであればいい香りがしておりますので、材料を抽出して、抽出の仕方は、大体軽四トラックにいっぱいぐらい回収されまして、蒸留という方法で、ドラム缶みたいな大きな鍋に剪定枝を入れまして、下から蒸気を当てて、蒸気と匂いが同化しましたものが気化して、それが上のほうに滴となって垂れたものを集めて、アロマオイルという形で販売しております。
 実際、回収して作られて製品になるまでは、まだ匂いのきつい、弱いがあるようで、半年ぐらい寝かせると製品になると聞いております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 今ほどの話を聞くだけでも、随分と期間を要する話なんだろうなということは今伺いました。今後、1つの製品に限定してそれを製造、場合によっては販売促進まで移るんだろうなと。令和7年度、1年ありますから、半年で商品化されて製造化されて、それからの動きになると思うんですが、現段階で構いませんので、そういう具体的な販売促進に向けての計画というものは具体的にあるのでしょうか、お伺いします。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 現段階でアロマを前面に押し出した販売促進というところまではまだ考えておりませんので、大体先ほど申しました剪定枝の土壌改良剤のほうに重きを持って販売促進に行きたいなと思っているんですけれども、泥だけの話をしてもどこにでもある話ですから、その中身にストーリー性であったり関連性、屋敷林の課題というものを共感していただく材料としてアロマのスプレーを組み合わせて、砺波市ではこんな匂いのある屋敷林がいっぱいありますよという形の販売促進につなげていきたいと考えております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 今後、砺波型の循環型社会をつくっていく上でも、場合によっては、実験的、試験的な部分が非常にアロマオイルについてはあるんだろうなと思います。それが実際に商品化されるまで、場合によっては期間を要する部分もあると思いますが、ただ、やっぱりこういう試みというのは、砺波市にとって僕は大切なことだと思いますので、ぜひ前向きに進めていただければありがたいなと思っております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 それでは、私からは、外国人観光客回復事業費72万3,000円について、高畑商工観光課長にお伺いします。
 全国各地でインバウンド客が増加する中、砺波市も、ほか自治体に遅れることなく、この事業を継続して実施することは、本市の魅力が世界に広がっていくことから大変意義深いことだと思います。また、万博の開催やニューヨーク・タイムズに富山市が掲載されたことも追い風になると考えています。
 本市が誇るとなみチューリップフェアのPRはもちろん重要であり、実際、海外からの来場者が増えていますが、この事業により、となみチューリップフェア以外での本市への目に見える効果などはあるか、お伺いします。
○有若委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 となみチューリップフェア以外で見える効果ということでございますので、当然チューリップ四季彩館への入り込みをはじめ、最近では庄川遊覧船が年間を通じて大変好評でありまして、本年度も2月末で昨年1年間の入り込みを既に超えているという状況でございます。その他では、産業観光としての若鶴酒造三郎丸蒸留所やホテル・旅館などの宿泊も入り込みが入ってきているとお聞きをしております。団体のツアーのみならずFIT(Foreign Independent Tour)ということで、海外からの個人旅行者の方の入り込みも増えているということでございます。
 また、飲食店では、ちょっとお店の名前を出しますが、和風会館ふかまつとか、農家レストラン大門は好調なんですが、新たに例えば、旬の味づくり魚安とか、私たちが紹介したお店が非常にいっぱいで入れないときは、インター周辺の和食レストラン万さくを御利用されるということもお聞きをしております。
 また、それぞれの施設などでお土産の購入や、先ほど言った個人客のFITなどは、タクシー、レンタカーを御利用されることによる波及効果も目に見える効果かなと思っております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 今お聞きしたように、具体的な経済効果が生まれているということは大変ありがたいことだと思います。
 では、例年11月に行っていた訪問を、今年度は9月に前倒しし実施されました。その結果について、どのように評価され手応えを感じているのか、また、それを踏まえ、令和7年度の訪問時期をどうされるのか、ターゲットはどの国、どの地域を対象とされているのか、どのようなプロモーション活動を展開する予定であるかをお伺いします。
○有若委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 まず、訪問の時期につきましては、となみチューリップフェアについては、やはり昨年は9月に行ったということで、先方の意見では早い段階で企画ができて、具体的にも、実際年明け早々にツアーが募集されていることもあって、非常に効果があったと評価をしております。新年度も、そのことから9月の訪問を予定するということで準備を進めていきたいなと。当然相手があることですので、調整をしてということで考えております。
 訪問先のお問合せについては、台湾に訪れることと、国内では、タイ、インドネシアなどASEAN諸国を対象とするランドオペレーターに継続して訪問したいということを考えています。
 もう1点は、プロモーション的には、やはりとなみチューリップフェアが当然第一ではございますが、年間を通したやはり誘客を仕掛けていきたいということで、先ほど言いました好調な庄川遊覧船、庄川温泉郷を軸とした飲食、宿泊も兼ねた誘客に、さらに展開を強めていきたいと思っております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 私はこの質問を度々していると思うんですけど、続けること、引き続きやっていくことに効果が見えることはたくさんあると思います。このPR活動が多くの誘客に結びつくことを願っております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、私のほうから、観光宣伝事業費、コンベンション開催事業補助金について、高畑商工観光課長にお伺いしたいなと思っております。
 このコンベンション開催については、前回の12月定例会でも、私のほうからこの誘致推進について質問して、今回に至っているわけでありますが、そのときには誘致を進めたいと、砺波市の魅力度を高めたり、地域経済の波及効果もあったり、活性化に努めたいという回答をいただきました。ぜひぜひ進めていただきたいなと思っている中、今回の予算案を見ますと、昨年度比より若干の減額がされております。様々な要因があると推察はできるんですが、推進するに当たって減額、金額面だけなんですが、なぜそのような方向になったのか、その辺のところをお伺いしたいなと思っております。
○有若委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 予算の減額につきましては、このコンベンション事業については観光推進事業との一元化を図ることを目的に、実は令和5年度から砺波市観光協会と連携をして実施しております。そのことで、となみチューリップフェアや広域の様々な観光キャンペーン等々を一体的に実施することなどの効率化を図るということで、経費の削減に今回努めたところでございますので、決して事業を縮小するとかそういったものではなく、経費の節減に努めたということで御理解をいただきたいと思います。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 今ほどの説明を聞いて、まずは安心しましたが、令和8年度の第3次砺波市総合計画の1万人という目標を掲げながら事業を推進されている最中、宿泊施設がございます。今回の補助制度も含めて、どのように進めていかれるのか、その辺のところをお聞かせいただければと思います。
○有若委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 このコンベンション開催事業の補助金の制度につきましては、やはり様々な効果、関係人口とか交流人口、そして、経済の活性化など、そういう目的がありますので、平成21年から行って順調に、当初1,300人余りでしたが、現在はコロナ禍前でも8,000人ということで、大変効果のある事業だと思っています。
 本年度も、年間では今、7,700泊ぐらいになる見込みまで来ておりますので、おおむね新型コロナウイルス感染症前の状況まで回復しておりますので、第3次砺波市総合計画の目標にしております1万人を目指し、この補助制度は、当面は継続してやっていきたいと思っております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 前回の定例会でも話をさせていただきましたが、砺波市はコンパクトシティで宿泊先もたくさんあると。スポーツ、文化等で合宿する場所もたくさんある、距離的にも非常に近いというところから、ぜひ今後、学生のスポーツ団体との合宿誘致に向けて、戦略的に進めていただきたいということで話をしたところ、まずはスポーツ団体との意見交換会を実施して、各団体ごとにどのように改善をして、仕掛けづくりをしていくのかということの回答をいただきました。やっぱり誘致するに当たっては、大学なりクラブチームなり、そういった要望も聞きながら、こちらから一方的な案ではなくて、やっぱり受け入れる側とすればそれも当然必要なことかなと思います。
 今後の団体との方向性といいますか、その辺について、今年度どのような予定があるのでしょうか、お伺いします。
○有若委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 もともといろんな関係会議ということで、宿泊施設とか、飲食店、交通事業者とやっておりましたが、そういった合同会議の場に、新年度は今ほどの御要望も賜りまして、これまで実は御参加をいただいていなかった公益財団法人砺波市スポーツ協会などにも参加をいただくということで、いろいろな意見交換を図っていきたいと思っております。
 それと、昨年初めて実施しました、そういうスポーツ団体の学生ツアーを得意にしている旅行会社の招聘事業も、引き続いて新年度も行いたいと考えておりますので、そういった意味ではスポーツ団体誘致への充実強化を図る戦略になるのかなと思っております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 ぜひ、前へ進めていただければありがたいなと思っております。
 続いて、高畑商工観光課長に、観光宣伝事業費、スマート観光PR事業について、お伺いしたいなと思っております。
 QRコード入りのカードを作成されるということです。私も、委員長にお許しをいただいて、今このQRコードを持っております。これは昨年のフラワー都市交流のイベントのときのもので、初めて観光スポットであるとかイベント情報、ブランド、お土産入りのカード、これがQRコードになっていて、初めてそこで配布されたと。あわせて、プロモーションビデオも連動していたんですが、いずれもQRコードを通じて情報発信されていて非常によいなと思って、今年度この予算立てであります。
 新年度に向けて、まずはどのようにこれを生かしていかれるのか。ぜひ生かしていただきたいと思っているんですが、その辺の周知、普及についてどのようにお考えでしょうか、お伺いします。
○有若委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 このようなカードは、昨年、非常に好評を得ているということで、今年度は1年目ということで、試験的に、例えば観光イベントであるとか、様々な交流イベントでの配布がメインでございましたが、これをやはり新年度では拡大していこうということで予算化しております。
 そういった意味では、市内のホテルとか旅館施設とか、飲食店を含めた店舗などでの設置を広く紹介、呼びかけていきながら、1人でも多くの方に、特に観光客であるとか、市外、県外の方の目に留まるような仕掛けづくりに努めていきたいと思っております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 今ほど、観光のみならずという話も聞きました。私も常にこれを携帯しながら、何かのときにはQRコードでかざして、市のPRも一緒になってさせていただいているものでありますが、例えば、今、これには4つのQRコードがあります。先ほどお話ししたように、イベント情報だとかブランド、お土産、観光スポットに限定されているわけです。今ほど、いろんな各種諸団体の方とということになると、やっぱり新しいもの、QRコードがたくさんあり過ぎても弱りますが、これに限らず幾つかのもの、何ケースかつくられる可能性もあるんだろうなと思うわけです。
 その辺のところはどうなんでしょう。新しいQRコードをつくるという部分も、検討されているということでよろしいですか。
○有若委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 そうですね、なるべくはいろんな刊行物を展開していきたいとは思っていますが、今年度、いろんなイベントでアンケート調査の紙をなくして、例えば、QRコード方式に替えたということもございます。そういったところは継続したいと思っていますし、あと、当課におきましては、観光情報に限らず、例えば、呉西圏域でやっている学生の就業マッチング支援事業などでも、先週あったんですけど、砺波市の企業ガイドでありますとか、就活ラインとやま、学生のための就職情報に併せて砺波市の移住定住の応援サイト、そういうようなQRコードをつけたカードを、実は先週のマッチング事業で学生向けに配布したところであります。
 そういったところで、様々な機会を通してこのような活動に取り組むことによって、DXやSDGsに貢献できればいいかなと。あわせて、今、隣におります商工農林部では、剪定枝の事業の紹介であるとか、そういったものも実はこういったカードを作って部内で取り組んでおりますので、そういったことが全庁的に広がるようにしていければいいなということを考えております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 今ほど、課に限らず全庁的にという話をいただきましたので、高畑商工観光課長に対してのお話でしたが、ぜひ、市全体で進めていただければと思っております。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 溢水対策事業費、洪水ハザードマップ作成業務について、老土木課長に伺います。
 水防法の改定により、洪水ハザードマップ作成業務で、県の管理する中小河川の洪水浸水想定区域図を作成されると伺っております。そこで今回の改定による河川名、それから河川数、そして、その基準となる降雨量について、まず伺いたいと思います。
○有若委員長 老土木課長。
○老土木課長 これまで出ていますハザードマップでは、該当している河川が、庄川、小矢部川、渋江川、岸渡川、黒石川、旅川、横江宮川、祖父川の8河川でございましたが、今回新たに加えられるのが、谷内川、坪野川、和田川、荒俣川、山合川、乱馬川、上黒石川、大門川、大門川分水路となりまして、合計17河川になると伺っております。
 マップ作成のための基準としましては、実際のところ、具体的な数字はございませんで、言われているのが、想定しうる最大規模の降雨と言われておりまして、これをどういうふうに考えるかといいますと、1,000年に一度の雨と言われております。対象河川によっても異なりますけれども、最大時間雨量にしますと130ミリメートル程度で解析されるのではないかなと思っております。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 130ミリメートルというと相当大きな量でありまして、私も体験的には、50ミリメートル弱までは現場にいて、川が氾濫する状況を目の当たりにしたことがあるんですが、これが130ミリメートルになると、どういうことになるのかなということで、大変危惧しております。
 そこで、対象となる中小河川が増えることによって、砺波市においては、浸水区域がとてつもなく拡大すると思っております。そのような状況になったときに、従前のインフラではとても受け切れないのではないかなと思うし、そのインフラの整備等は所管なのかちょっと分かりませんけれども、その辺についてお尋ねしたい。そして、その洪水浸水想定区域図の納期といいますか、いつまで完成される予定なんでしょうか。
○有若委員長 老土木課長。
○老土木課長 まず、ハザードマップの完成につきましては、令和7年度中を想定しておりますので、令和7年度中にお示しできればと思っております。
 インフラの整備につきましては、その結果を受けて、今後どういう対策が必要かまた改めて検討しなければいけませんので、また別に計画を立てるなど、いろいろ考えていかなければならないと思っております。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 今のは、雨水が河川に入ってきたものを河川に放出すると、そういう形のことでありまして、聞いてみると、土木課はここまでが所管で、想定図をつくることだということでありました。
 あとは、上下水道課に、下水管に入った雨量をどうするのかについて、お尋ねしたいと思います。
 同じく水防法の改定により、上下水道課では、雨水による内水浸水想定区域図を策定されるとなっています。それを策定される区域というのはどういう区域になっているんでしょうか。
○有若委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 雨水による浸水想定区域につきましては、これまで、何度か道路の冠水や浸水などの被害が発生しました、出町市街地周辺の用途地域を想定しているものであります。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 できた図を役所の中だけでとどめておいても何ら効果がないわけでありまして、これはやっぱり市民の皆さんに、危ないですよということをどのように周知しようとされているのかと、やっぱりインフラ整備が当然出てくると思うんですが、現時点では分かりにくいかもしれませんけど、そこまで入っていないのかも分かりませんけど、インフラの再整備等についても、現時点での見解が分かればと思います。
○有若委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 まず、市民の皆さんに対しての周知の関係でありますが、この内水浸水想定区域図を基に作成する内水水害情報と、先ほど老土木課長が説明いたしました洪水水害情報を1つにまとめまして、水害ハザードマップとして情報の一元化を図りたいと考えております。それが、雨水か河川の洪水かというのが、一目でそれぞれ分かるものにしたいと考えておりまして、浸水深や避難施設が分かるマップを策定したいと考えております。
 既に各家庭に配布してあります洪水ハザードマップというものがあるんですが、それをバージョンアップするようなイメージで思っていただければいいかなと思います。それを、市民の皆さんへどうやって周知するかということなんですが、市のホームページへの掲載のほか、今回も全戸配布により周知したいと考えております。
 それから、もう一つの今後の雨水施設の整備のことに関しましては、今回作成いたします内水浸水想定区域図を参考にいたしまして、今年度において、雨水貯留施設の容量だとか排水路の断面を十分精査いたしまして、現在の整備計画があるんですが、それを見直す必要が生じた場合は、計画を変更しまして、施設の整備を行ってまいりたいと考えております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 それでは、溢水対策水門遠隔操作化事業費2,000万円について、老土木課長にお伺いします。
 近年、急激な豪雨が頻発する中で、出町市街地の溢水防止対策として水門の遠隔操作化が進められることは、安全面で大変重要であり、また、迅速に対応されることにより市民の安心につながるものと考え、早期の設置が望まれるところであります。
 水門の遠隔操作化により、これまでの手動運用と比較してどのような効果が期待されるのか、お伺いします。
○有若委員長 老土木課長。
○老土木課長 ゲリラ豪雨時の早急な水門操作がまず行えるということと、それによりまして、ほかにもまだ操作しなければいけない水門がございますので、そこへの対応が早急に行えるということで、浸水被害を軽減できると考えております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 それでは、遠隔操作化により迅速な対応が可能になる一方で、想定外の、例えば、1,000年に一度の雨などにより停電や通信障害が発生し、操作に支障を来す可能性はあるのでしょうか。あるいは、その場合の対応策はどのように考えられているか、また、非常時のバックアップ体制についてもお伺いします。
○有若委員長 老土木課長。
○老土木課長 遠隔操作できる水門の設備には小さな蓄電池も備えられておりますので、停電になりましても数回程度は操作できることになります。ただ、その蓄電池の容量がなくなれば当然作動しませんので、職員が現場へ行って手動で対応することになります。遠隔操作の水門にはカメラもついていますので、実際そのカメラが作動していれば電源があるということなんですけど、カメラに何も映っていなければ電源がないということになりますので、その際は速やかに現地に行くということになります。
 また、大雨の予報が先に出ていれば、あらかじめ雨が降る前に、可能な限り水門の操作を行っておきますので、後からしていなかったとか、浸水の被害に遭ったということは避けられるような通常体制で職員は当たっておりますので、今の段階では大丈夫だと思っております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 であれば、遠隔操作化もできるし、緊急時は手動で操作も可能であるということでしょうか、お伺いします。
○有若委員長 老土木課長。
○老土木課長 手動で操作も可能になっております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 それでは、どのような状況でも水門の稼働ができるということを聞き、安心をしました。管理にすぐれた機能であり、できればやっぱり人的手動よりは遠隔操作が望まれるところであります。これからもこのような事業は、拡大していっていただきたいと考えます。
 では、引き続き、公園遊具更新工事費1,650万円について、金厚都市整備課長にお伺いします。
 本市には幾つもの都市公園があり、子供たちには遊び場として、市民にとっては憩いの場としてだけではなく、健康づくり、運動不足の解消、環境、地域づくりと、公園は様々な面で私たちの暮らしを支えてくれています。
 今回、太郎丸西部3号公園の複合遊具更新において、既存遊具の老朽化から破損や腐食が見られ、安全の確保のために遊具を更新すると聞いております。
 更新される遊具の選定はどのように行われたのか、お伺いします。
○有若委員長 金厚都市整備課長。
○金厚都市整備課長 選定する複合遊具につきましては、既存の遊具をベースにしまして、規模並びに対象年齢6歳から12歳の小学生を主にした複合遊具で、加えまして、耐久性のある複合遊具にしたいと考えております。詳細につきましては、実際には国の予算を活用しようと考えておりましたので、箇所づけがなった後に、地元とも相談しながら詳細を詰めていこうと考えております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 では、地元の声も若干取り入れられながら進めていかれるということでよろしいでしょうか。
○有若委員長 金厚都市整備課長。
○金厚都市整備課長 基本的には現在のものをベースにしておりまして、現在の場所で設置できるものになりますので、ある程度はもう限定した形で、地元の意向を最終調整するという流れを考えております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 では、この更新される遊具ができるだけ多くの子供たちに楽しんでもらえるよう、完成時期について、私は配慮をいただけるとありがたいなと思っています。せっかくの新しい遊具が冬の直前に完成するのでは、十分に遊べる期間が確保されていないと考えます。せっかく新設されるのであれば、冬を迎える前に子供たちが遊べる想定で考えていただきたい。
 工期はいつ頃を予定され、完成においてもいつ頃になるのかをお伺いします。
○有若委員長 金厚都市整備課長。
○金厚都市整備課長 遊具の工期につきましては、先ほど言いましたように、国の箇所づけがあった後から地元とも相談しながら遊具選定したいと考えておりまして、早ければ5月、6月に入札手続をしまして、冬前の秋を目指して工事を進めていきたいと思っております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 いろいろ、これもまた想定外のことが起こるのかもしれませんが、できれば、遊具が雪にかぶることなく、その前に子供たちが使えるように配慮いただけますよう、どうぞお願いいたします。
○有若委員長 続いて、委員長の私が発言したいため、進行を林 教子副委員長に交代をいたします。
 林副委員長。
○林副委員長 有若委員長。
○有若委員長 議案第2号 令和7年度砺波市一般会計予算1,680万8,000円の木造住宅耐震改修支援事業について、金厚都市整備課長にお伺いをしたいと思います。
 木造住宅の耐震改修支援の本年度の実績について、まずお伺いをしたいと思います。
○林副委員長 金厚都市整備課長。
○金厚都市整備課長 木造住宅耐震改修支援事業の今年度の実績につきましては、近年は例年5件程度の実績がありましたが、今年度は2件となっております。
○林副委員長 有若委員長。
○有若委員長 続きまして、本年度の実績が少なかったわけでありますが、この理由についてお伺いをいたします。
○林副委員長 金厚都市整備課長。
○金厚都市整備課長 実績が少なかった理由につきましては、氷見市や高岡市などの被災地において、耐震改修の工事が多く行われておりまして、申請業務を担う事業者の方がなかなか多忙なことが原因で、窓口での相談が実際の工事までには至らなかったことによります。
○林副委員長 有若委員長。
○有若委員長 令和7年度の支援の見込みについて、予算につきましては工事費が1,200万円、そして、設計費が200万円という予算計上をされているわけでありますけれども、見込みについてお伺いをしたいと思います。これにつきましては、工事費の補助額を拡充されて、そしてまた、設計費が新たに支援の対象になったということでございますが、これについてお伺いをしたいと思います。
○林副委員長 金厚都市整備課長。
○金厚都市整備課長 見込みということでございますが、今年度の実績は少なかったのですが、実は最新の情報でいきますと、今年度は2月末までに52件の耐震診断が行われております。さらに今、実際に具体的な相談も7件ほどありまして、支援の拡充並びに設計支援を開始するということも後押しになりまして、若干今年よりは増えると想定しておりまして、当初予算では10件を見込んでおります。
○林副委員長 有若委員長。
○有若委員長 この事業についてはしっかりと拡充をされて、また、設計についても支援をされるということでございますので、しっかりと進めていっていただきたいと思います。
○林副委員長 それでは、進行を有若委員長と交代いたします。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、私のほうから、砺波市水道事業会計予算、水道施設更新事業費、配水流量計設置工事について、石黒上下水道課長にお伺いしたいなと思っております。
 この事業でございますが、本来砺波市では、AIによる衛星画像での漏水調査というものを実施されていて、有収率を高める施策は当然なされている上で、今回、流量計の設置ということで話がありました。
 僕自身も素人で、市民の方々にとってもあまりなじみが薄いんじゃないかなと、流量計って何だろうと思われる市民の方もおられるのではないかなと思っているんですが、そもそも有収率を上げるための流量計にどんな効果があって、本当に必要なのかどうか、その辺のところをお聞かせください。
○有若委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 まず、市内の庄西地区といいますか、庄川の西側の給水エリアにつきましては、扇状地ということで上流部から下流部まで高低差が非常に大きいということで、一番最上流部で上中野配水場があるところから最下流部は高波地区まで、約70メートルの高低差がございます。水圧が高くなるわけでございますが、給水器具が破損する可能性があることから、水圧の上昇を抑えるための、3段階の水圧が異なる地区、上中野配水場が近いとこから高区、中区、低区ということで水圧の管理区域を設けているわけなんですが、その水圧管理区域の境界にこの配水流量計を設置することによりまして、その流量を我々は確認しているんですが、夜間最小流量と申しまして、なるべく皆さんが使っておられない深夜1時とか2時とかの水量を確認しまして、それが平常時より多い場合は、配水流量計を設置した場所から下流部の区域において漏水が発生している可能性があるということで、そういったことが分かる効果があるということで今回設置するものであります。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 また専門用語が今、出てきました。高区、中区、低区、砺波市の一番上流部が上中野配水場で、下流部が高波地区と、70メートルの海抜の差があるということで、砺波市は3段階に分かれているんだなということが、今の話を聞いて分かりました。
 流量計の設置が高区、中区、低区なのかという部分もあると思うんですが、まずは3段階に分かれているのは、大体どの辺のイメージなんでしょうか。
○有若委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 今ほどの3段階に分かれている水圧管理区域について、例えば、具体的な地区名を申し上げますと、上中野配水場から近い最上流部からの順番でいきますと、高区につきましては、種田地区全域と中野地区などの一部であります。次に中区、その次の下段ですが、そこにつきましては、出町地区、庄下地区、鷹栖地区などの一部であります。それから、一番低いところ、低区につきましては、若林地区、林地区、それから、高波地区の全域と油田地区などの一部の地区になっております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、今回の流量計は、高区から中区に行く部分もしくは中区から低区に行く部分という設置ということでよろしいでしょうか。
○有若委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 新年度にこの3か所に設置をするのですが、この流量計については、中区から低区に水を通すためのところに設置する予定としております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 まだまだ勉強不足なので、僕自身も勉強させていただきたいんですが、とにかく水道の圧力、水圧を要は減圧するということ、それと、漏水箇所を発見するという部分があると思いますが、これを設置することで、本市としての将来的な効果、その辺をお聞かせいただければありがたいと思っています。
○有若委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 この配水流量計を設置することによります効果についてでございますが、漏水調査エリアを絞れることが一番大きな目的でございまして、エリアを絞ることによりまして、漏水の早期発見と修理が可能となることや、早く見つけられるということで調査費用が節減できる効果があるものと考えております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 それでは、令和6年度の補正予算の部分で、少しお聞きしようと思っております。
 今回、2億1,000万円余りの補正ということで、そのうち7,000万円近くが担い手確保・経営強化支援事業になっているということから、その内容について少しお聞きしたいと思います。
 説明会のときには事業主体名をお聞きしたわけでございますが、再度、支援の内容についてお伺いしたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 本事業につきましては、国の補正予算の採択を受けて、市の予算を計上させていただいている部分であります。
 1つ目の東野尻のミズキファーム株式会社につきましては、イチゴハウスということで約2,600平米のハウスであります。それと、イチゴ栽培システムというものを導入されます。
 2つ目の農事組合法人太田北部営農組合につきましては、田植機乗用8条植え、それと乗用管理機、ハイクリブームと言っているものです。それと、乗用たまねぎ移植機、大豆コンバイン、この4点を導入されます。
 3つ目の青島地区の有限会社泰栄農研につきましては、こちらも8条植えの田植機、乗用管理機、乾燥機、それと、ビニールハウス760平米となっております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 そこで、担い手の支援という大義名分があるわけでございますが、その事業主体の担い手確保状況について、少しお聞きしたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 今ほど言いました3経営体につきましては、いずれも専従者を雇用される等の担い手はしっかりと確保されております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 専従者も決まっておりますし、経営内容もいいということで、大変羨ましいことだなと思っております。
 そういったことから経営が伸びると、担い手を確保したことによって経営面積等が増えるんじゃなかろうかなと想定するんですが、将来的な経営目標の設定等についての要件があると思うんですが、どうでしょう。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 事業採択を受ける上では、事業の採択ポイントというものがございます。
 各経営体により、数字には差がありますが、1つには、売上額から人件費を除く経費を差し引いた額、我々は付加価値額と言っておりますが、それぞれ2割から6割増額するということの設定がされております。また、経営規模の拡大につきましては、いずれの経営体も4ヘクタール以上を拡大するという目標を設定されております。また、労働時間の面におきましては、1割から2割の削減を目標として設定をされております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 今現在、農業は担い手不足と言われているわけでございますが、こういった事業をどんどん取り入れられまして、進めていただければいいと思っております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、私のほうから、令和6年度 砺波市一般会計補正予算、砺波市プレミアム付商品券発行運営事業委託事業について、高畑商工観光課長にお伺いしたいなと思っております。
 これについては、今後いろいろと準備される段階だろうと思っているわけでありますが、昨年度、第6弾だったと思うんですが、初めて2次販売をなされたと思います。非常によいというお話も聞いている中で、具体的にどのような効果が得られたのか。今まで1次販売だけだったんですが、2次販売を実施されたことでどのような効果があったのでしょうか、お聞かせいただければと思います。
○有若委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 昨年の第6弾では、初めて2次販売を実施したところでございます。結果的に、1次販売での未引換え分が約800セット発生しましたので、その分を、お盆前の大変暑い日ではありましたが、一定のルールの下、その800セットを販売し、即時で完売をいたしました。
 1セットが1万2,000円ですので、掛ける800セットということは、約960万円の追加の消費が市内で行われたということで、2次販売の効果が十分にあったものと考えております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、今後推進されるに当たって、取扱い商店からの若干の声を聞いておりますのでそれを紹介して、話をしていただければありがたいなと思っております。
 要は、商工会議所に持ち込まれてから砺波市プレミアム付商品券を現金化するまでの換金までの時間のことについて、ちょっと耳にしました。
 当局も当然その話も聞きつつ、令和6年度はその辺のところを工夫されて、いろいろと改善点や変更点もあったと思うんですが、令和5年から比べたら随分と緩和されてスムーズになったとか、どんなものでしょうか。
○有若委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 事業の実施主体は砺波商工会議所と庄川商工会ではありますが、こちらから伺った中では、毎月2回、各店舗からの持込み期限を設け、その期限日からおおむね3日から5日以内に事業者へ現金を振り込むというスキームは、一昨年も昨年も同様のスキームでやっていらっしゃったということで、このことで特段両者において、事業者から苦情とかトラブルはなかったとお聞きをしております。
 ただ、持込み日によっては、最短では3日で振り込まれるんですけど、その振込日を知らずに自分のペースで持っていった場合、最長では約3週間後ぐらいの振込になるということもありますので、こちらは、改めて事業者へ事前にしっかりと締切日、そして、振込日の周知を徹底するように、新年度についても両事業者で行われる予定ですので、その辺は、今聞いた御意見もお伝えをして指導してまいりたいと思っております。
○有若委員長 ほかに質疑、御意見はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○有若委員長 ないようでありますので、付託議案に対する質疑を終結いたします。
 これより付託議案を採決いたします。
 ただいま議題となっています議案第2号、議案第6号から議案第9号、議案第16号、議案第20号、議案第24号、議案第27号、議案第28号及び報告第2号、以上、議案10件、報告1件を一括して採決いたします。これに御異議ございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○有若委員長 御異議なしと認めます。
 お諮りをいたします。議案第2号 令和7年度砺波市一般会計予算所管部分、議案第6号 令和7年度砺波市工業団地造成事業特別会計予算、議案第7号 令和7年度砺波市水道事業会計予算、議案第8号 令和7年度砺波市工業用水道事業会計予算、議案第9号 令和7年度砺波市下水道事業会計予算、議案第16号 砺波市水道事業給水条例の一部改正について、議案第20号 工事請負変更契約の締結について、議案第24号 令和6年度砺波市一般会計補正予算(第9号)所管部分、議案第27号 令和6年度砺波市工業団地造成事業特別会計補正予算(第1号)、議案第28号 工事請負変更契約の締結について、報告第2号 専決処分の承認を求めることについて、以上、議案10件及び報告1について、原案のとおり可決または承認することに賛成の諸君の挙手を求めます。
 〔賛成者挙手〕
○有若委員長 挙手全員であります。よって、議案10件及び報告1件については、原案のとおり可決または承認することに決しました。
 以上で付託されました案件の審査を終了いたします。
 次に、陳情1件、最低賃金の全国一律制と中小企業支援の拡充を求める意見書についての陳情を審査いたします。
 それでは、受理番号4番、最低賃金の全国一律制と中小企業支援の拡充を求める意見書についての陳情について、陳情要旨を事務局に朗読させます。
○榮主査 受理番号4番、件名、最低賃金の全国一律制と中小企業支援の拡充を求める意見書についての陳情。
 陳情者の氏名、富山県労働組合総連合議長、中山洋一氏。
 陳情の要旨、富山県の最低賃金が2024年の改定によって過去最高の50円引き上げられ998円となったことは、昨今の実質賃金の低下とこれに伴う消費減退への危惧を反映したものと言えます。全国の加重平均は1,055円となりましたが、地域間格差が最高額の東京1,163円と最低額の県951円で212円、18.2%もあるのは異常な状態と言わざるを得ません。
 最低賃金法は、地域別に最低賃金額を決めるとしていますが、支払い能力の低い地域では最低賃金額が低いままとなります。地方での生活の困難は、都市への人口流出を招き、それが人手不足を伴って、さらなる地域経済疲弊の要因となっています。
 誰でもどこでも、普通に働けば普通に暮らすことができ、若者の経済的自立を促して、家族形成が可能と思える社会に変え、人口減少に歯止めをかけるには、全国一律1,500円以上を実現することが求められます。
 最低賃金引上げに当たっては、中小企業に対する支援の抜本的な強化が欠かすことができません。最低賃金決定の3要素のうち、事業の賃金支払い能力を除外し、中小企業、小規模事業所が最低賃金の引上げに対応できる特別な支援策と財政措置を国の責任として法律に明記するべきです。
 以上の趣旨から、貴議会におかれましては、国に対して次の各項目の実現に向けて意見書を提出されるよう陳情します。
 1、全ての働く人に人間らしい生活を保障するため、最低賃金法を改正し、生活費原則に基づく、全国一律最低賃金制度、時給1,500円以上を実現すること、2、最低賃金の引上げを円滑に実現するため、中小企業、小規模事業所への特別補助を行うとともに、原材料費と人件費が価格に適正に反映される仕組みを総合的に整備すること。
○有若委員長 次に、本陳情に対する各委員の御意見を発言願います。
 林副委員長。
○林副委員長 令和6年6月議会では、最低賃金の引上げと中小企業、小規模事業者への支援策を求める意見書を提出しましたが、その後も考えに大きな変化はありません。
 令和6年の富山県の最低賃金は998円となり、令和3年と比較すると121円の上昇となっています。しかし、これ以上の大幅な引上げ、約500円は、企業や事業者の経営を圧迫し、事業継続が困難になる可能性があります。また、労働者の労働時間が制限されるといった影響も懸念されます。
 そのため、地域の実情に応じた対応が必要であり、全国一律の最低賃金制度には慎重な判断が求められることから、全国一律制には反対の立場を取ります。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 この陳情書は富山県労働組合総連合の議長から出されております。この議長のスタンスはよく理解できます。しかし、片方には経営者協会という、これは仮説ですが、そういう協会のスタンスもあるのではないかなと理解していまして、地方としては全国一律というやり方でやらないとなかなか取り組めないというか、そういうことも分かるんですが、やはり地域地域の経済状況ということがありますし、むしろそこに視点を置いた、その地域に応じた最低賃金の制定というのが必要ではないかなと思います。
 ですから、私は、全国一律において、この最低賃金を要望する意見書の提出には見送るべきという立場を持っております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 今回の文面につきましては、賛成にも値しないということでございますので、反対いたします。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 中小企業や雇用主にとっては、全国一律の最低賃金に引き上げることによって非常に負担が大きくなります。また、最低賃金の引上げが、雇用の減少にもつながるのではないかと懸念されます。特に、地方の経済の苦しい地域につきましては、企業が従業員を雇いにくくなるといった可能性も、僕はあるのではないかなと思います。
 一気に最低賃金を上げるのではなくて、段階的に実施しながら、企業が適用できるような時間を持てるような形が一番いいかなと思っておりますので、この陳情については私は反対を申し上げます。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 国民生活への物価高騰等の影響がある中、最低賃金を上げることは必要だと思うものの、一方、中小企業、それから、小規模事業所の経営を圧迫する懸念もあることから、地域ごとの物価水準にも格差があり、全国一律時給1,500円を求めることは大変難しいと考えております。
 中小企業、小規模事業者への特別補助を先に考え、十分に反映した安定経営を確立してから、そして、実現に向けて考えていくべきと思いますので、時期としてはふさわしくないと考えます。
 現段階でのこの意見書には反対したいと思います。
○有若委員長 それぞれ、各委員から意見を述べていただきました。
 陳情の処理についてお諮りをいたします。
 受理番号4番 最低賃金の全国一律制と中小企業支援の拡充を求める意見書についての陳情について、これを採択することに賛成の諸君の挙手を求めます。
 〔賛成者挙手〕
○有若委員長 挙手なしであります。よって、本陳情は不採択と決しました。
 以上で、付託並びに送付されました案件の審査を終了いたします。

(市政一般における本委員会の所管事項について)
○有若委員長 次に、その他といたしまして、市政一般における本委員会の所管事項について、質疑、御意見等はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○有若委員長 ないようでございますので、以上で市政一般における本委員会の所管事項についての質疑を終了いたします。
 市長をはじめ、当局の皆さん、大変御苦労さまでございました。委員の皆さんはしばらくお待ちください。

○有若委員長 お諮りいたします。本委員会の審査経過と結果報告の作成につきましては、委員長に一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○有若委員長 異議がないようですから、そのように決定をさせていただきます。

(閉会中継続審査の申出について)
○有若委員長 次に、閉会中の継続審査についてお諮りいたします。
 本産業建設常任委員会の所管事項について、閉会中もなお継続して審査する必要がありますので、会議規則第111条の規定により申出することといたしたく、これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○有若委員長 御異議がないようですから、そのように決定をさせていただきます。
 以上で産業建設常任委員会を閉会いたします。
 皆様、御苦労さまでした。

 午前11時29分 閉会

  砺波市議会委員会条例第29条第1項の規定により署名する。

砺波市議会産業建設常任委員会

   委員長   有 若   隆