令和7年3月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時04分 開会

               開 会 の 宣 言
○議長(山田順子君) ただいまの出席議員は17名であります。定足数に達しておりますので、これより令和7年3月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめ配付してあります議事日程第1号のとおりであります。

                日程第1
             会議録署名議員の指名
○議長(山田順子君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において指名いたします。
  4番 神 島 利 明 君
  5番 小 西 十四一 君
  6番 開 田 哲 弘 君
以上といたします。

                日程第2
              会期の決定について
○議長(山田順子君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本3月定例会の会期は、本日3月3日から3月18日までの16日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田順子君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、本日3月3日から3月18日までの16日間と決しました。

                日程第3
              特別委員会の報告
○議長(山田順子君) 次に、日程第3 特別委員会の報告を議題といたします。
 新庁舎検討特別委員会から報告を求められておりますので、これを許可いたします。
 新庁舎検討特別委員会委員長 山本善郎君。
 〔新庁舎検討特別委員長 山本善郎君 登壇〕
○新庁舎検討特別委員長(山本善郎君) 新庁舎検討特別委員会の協議結果とその内容について御報告いたします。
 令和6年度に設置しました新庁舎検討特別委員会は、砺波市の新庁舎整備の基本理念である市民の安全を守り、環境と人に優しく、機能的でコンパクトな庁舎、将来の庁舎機能に求められる社会的要請等を踏まえ、新庁舎の位置をはじめ備えるべき規模・機能・性能について調査研究、調整をするため、全議員17名の委員をもって構成いたしました。
 本特別委員会は、会議を10回以上重ね、その中で関係部課長等により建設候補地の考え方、砺波市新庁舎整備基本構想、建設スケジュールなどの説明を受けるとともに、議会施設について、基本理念や基本的な考え方など議員にアンケートを取り、庁舎について協議を行いました。
 本日まで協議してきました内容の概要について申し上げます。
 1点目は、新庁舎建設場所について、候補地3案の説明を受け、富山県花総合センターをアクセス、規模、自然環境、周辺施設との連携、早期実現性などの観点から最有力の候補地とすべきであるとの結論となりました。
 2点目は、議会施設についての基本理念、基本的な考え方、各施設デザインの考え方などの主な施設の5項目について協議を行い、議員からは親しみやすく市民のために開かれた魅力的で明るい空間の創出、災害の対応及び自然エネルギーに配慮した機能性を重視するなどといった意見があったところであります。
 次に、去る2月21日、関係部課長の出席を得て開催しました特別委員会では、議会運営委員会及び3常任委員会が実施した行政視察先の庁舎建設についての報告を受け、メリット、デメリットを委員全体で意見と認識を共有したところであります。
 また、新庁舎建設に関する関係部課長との質疑応答の一部を紹介しますと、市民等の意見聴取については、これまでも各種団体との意見交換やアンケート調査を行ってきたところであり、今後も障がい者団体の方々や建設予定地周辺の方々などから意見を伺いながら進めていきたいとのことでありました。
 次に、防災上の備えについては、地震や豪雨災害等に備えたハード整備などを検討したいとのことでありました。
 次に、議会フロアの計画については、現状の活動状況から機能を整理し、計画に反映できるように努めたいとのことでありました。
 次に、庁舎整備の経済性については、ライフサイクルコストの低減などに努めたいとのことでありました。
 以上、簡単ではありますが、協議内容の概要について申し上げ、新庁舎検討特別委員会の報告といたします。

                日程第4
    施政方針、並びに議案第2号から議案第23号についてまで、
            報告第2号及び報告第3号
○議長(山田順子君) 次に、日程第4 施政方針、並びに議案第2号 令和7年度砺波市一般会計予算から議案第23号 砺波市過疎地域持続的発展計画の変更についてまで、報告第2号 専決処分の承認を求めることについて及び報告第3号 専決処分の報告についてを議題といたします。

          (施政方針表明並びに提案理由の説明)
○議長(山田順子君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) 令和7年3月砺波市議会定例会の開会に当たりまして、提出いたしました令和7年度予算案をはじめといたします諸案件につきまして、その概要と所信の一端を申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆さんの御理解と御協力をいただきたいと存じます。
 この冬は、1月までは平年より降雪が少なく、一斉除雪が必要となったのは1回でありましたが、2月に入って一転し、まとまった降雪に加えて寒気が長く居座ったことから、2月の一斉除雪は7回を数えました。このようなことから、2回の専決処分により、除雪対策費を補正したところであり、各地区の除雪委員会等と連携を密にして除雪を行ってまいりました。
 他方、日常生活の支障となる雪も、スキー場にとっては恵みの雪でございます。夢の平スキー場では、昨日を予定しておりました最終営業日を、土日限定ではありますが、9日まで延長することとなりました。この間、大いにウインタースポーツをお楽しみいただくとともに、昨年は雪不足のため中止となった砺波市民スポーツ大会スキー競技会や夢の平スノーフェスティバルも同スキー場で開催され、大勢の参加者でにぎわったところであります。
 先週半ばから急激に暖かな日が続きましたが、今後につきましては、時節柄、寒暖の差が激しく、中山間地域の降雪などにはまだ注意が必要なことから、引き続き気象情報等を注視し、市民の安全・安心の確保に努めてまいります。
 それでは、まず令和7年度予算編成の基本方針等について申し上げます。
 新年度は、「第2次砺波市総合計画後期計画」5か年の4年目に当たります。計画に掲げます将来像「~庄川と散居が織りなす花と緑のまち~ もっと元気 ほっと安心 ずっと幸せ “やっぱり砺波”」を目指し、引き続き、事業の選択と集中をより一層進め、財政の健全運営の下、本市の豊かさ・暮らしやすさの向上を着実にさらに力強く推進するという基本方針に基づき予算案を編成し、施策の継続性も示すため「となみ暮らし魅力アップ予算Ⅴ」と命名いたしました。
 次に、予算の概要について申し上げます。
 まず、歳入のうち市税につきましては、個人市民税において、国の経済対策等による所得の上昇により一定の増収が見込まれる上に、定額減税措置による減収分が回復することから増収が見込まれること、また、固定資産税につきましても、新増築家屋の増加などにより増収を見込んでいることから、市税全体では前年度比5.9%増の72億5,400万円としております。
 次に、地方交付税につきましては、地方財政計画や今年度の決算見込みなどを考慮して、55億5,000万円、前年度に比べまして2.4%、1億3,000万円の増額としております。
 一方、歳出につきましては、「第2次砺波市総合計画」の3つの基本方針と共通方針に基づく諸事業に取り組み、社会・経済情勢の変化や市民ニーズの多様化など様々な課題に対応しつつ、魅力的で活力ある安全で安心なまちづくりを進めるものとしたところであります。
 特に、本市の将来像の実現に向け重点的に実施すべき施策であります「10WAVEプロジェクト」には、引き続き、優先的に予算づけを行い、地域防災力の向上や子育て環境の充実、GXやDX施策の推進、地域公共交通の最適化、新庁舎整備に向けた基本計画策定など、市民の皆さんの要望や社会的要請に応え、本市の持続可能性をより高める事業に取り組むものであります。
 さらには、となみ暮らし応援プロジェクトや屋敷林の保全支援、チューリップを核とした本市の特色を生かしたソフト・ハード両面でのまちづくり事業にも併せて取り組み、将来も見据えて、本市で暮らす魅力をさらに高めることにより、市民の皆さんはもとより、新しく住まいを求める皆さんにとっても「住みよいまち 砺波」、「選ばれるまち 砺波」を目指すこととしております。
 このような方針等に基づきまして編成いたしました令和7年度の会計別予算案の規模は、
 一般会計  239億9,200万円(合併後最大の規模)
       (前年度比で5億4,800万円、2.3%増)
 特別会計  44億1,920万円
       (前年度比で△1億8,510万円、4.0%減)
 企業会計  207億9,950万円
       (前年度比で6億7,860万円、3.4%増)
 総  額  492億1,070万円
       (前年度比で10億4,150万円、2.2%増)
としたところであります。
 それでは、市政の運営と主な施策につきまして、「第2次砺波市総合計画」の3つの基本方針及び共通方針ごとに申し上げます。
 はじめに、「ともに輝き支えあう 人づくり」についてであります。
 まず、教育の充実について申し上げます。
 学校教育の充実につきましては、「砺波市立学校規模適正化検討委員会」において、令和9年度に全学年が1クラスとなる可能性がある般若中学校と庄川中学校に加え、庄西中学校を対象に、学校規模の適正化の検討を進めていただいており、教育委員会に対し、具体的な方策等について答申をいただくこととしております。
 新年度には、「砺波市総合教育会議」において、答申内容を基に、本市としての中学校再編の在り方を決定の上、再編計画を策定するなど、再編に向けた準備を進めてまいります。
 また、GIGAスクール構想で整備いたしました全児童生徒用端末を更新するとともに、砺波市図書館において小中学生向け電子書籍サービスを導入し、タブレット端末での一斉読書や調べ学習での活用、放課後児童クラブや家庭でも利用するなど、引き続き、教育ICT環境を活用した質の高い教育を目指してまいります。
 次に、地域スポーツの推進につきましては、砺波総合運動公園野球場スコアボードのリニューアルセレモニーを今月30日に行う予定としております。今後は、野球競技のみならず、その他のスポーツ等で多くの皆さんに活用いただくほか、大規模災害時には指定緊急避難所となることから、情報発信ツールとしての利用も可能となるものであります。
 次に、文化芸術の振興につきましては、「砺波市文化財保存活用地域計画」が、12月20日に本県では2例目として文化庁長官の認定を受けたところであり、今後この計画に沿って、様々な文化財の保存・活用を計画的に進めてまいります。
 次に、地域力・家族力の向上について申し上げます。
 本市の住民主体により培われた高い地域力をさらに発揮できるよう「“となみ地域力”推進交付金事業」をはじめ、各補助金・交付金事業を継続し、地域活性化の推進を図るとともに、地域の拠点である地区集会施設の改修や修繕に際して、指定避難所の機能向上や防災資機材等備蓄施設の整備に対する補助メニューを新たに設けることで、地域の安全・安心につなげてまいります。
 次に、交流・定住の促進について申し上げます。
 となみ暮らし応援プロジェクトにつきましては、制度開始から約4年を経て、年々市内外からの関心も高まり、本市人口の社会増を後押ししているところであります。
 新年度からは、GXや空き家、散居景観など一定の要件を満たす「砺波型サスティナブル住宅」の取得等を重点的に支援するなど補助制度の見直しを行うこととしており、今後もさらにこのプロジェクトを積極的に推進し、定住人口などのより一層の増加を目指すとともに、地域課題の解決につなげてまいりたいと考えております。
 次に、「なごやかな暮らしを育む 安心づくり」についてであります。
 まず、保健・医療の充実について申し上げます。
 健康づくりの推進につきましては、帯状疱疹予防接種が新たにこの4月から定期接種化され、65歳及び60歳から64歳までの基礎疾患を有する方と、これに加えて5年間の経過措置として、70歳から5歳刻みの節目年齢の方を対象とすることから、速やかに実施できるよう、砺波医師会や関係機関の協力を得て準備を進めてまいります。
 また、帯状疱疹は50歳代から罹患率が増加することから、これに加えまして本市独自の措置として50歳以上65歳未満の方を対象として、個人の発病や重症化予防を目的に予防接種費用の一部を助成してまいります。
 次に、国民健康保険事業につきましては、国保データヘルス計画に基づき関係機関と連携を図りながら保健事業を進め、医療費の適正化につなげてまいります。新年度からは、特定健診の検査項目に貧血検査を追加いたしまして、被保険者のさらなる健康の維持増進を図りながら、未受診者の受診勧奨や、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の重症化予防に取り組んでまいります。
 なお、本市の国保税率につきましては、新年度も現行の税率を維持することとしておりますが、今後は被保険者数の減少による税収減が見込まれる上、高齢化や医療高度化等により1人当たりの医療費の増加が見込まれることから、基金の活用などにより、引き続き事業の安定的な運営に努めてまいります。
 次に、病院事業につきましては、従来から進めております、かかりつけ医との連携強化、入退院支援などの取組の強化により、診療単価の改善に努める一方で、患者数の減少に加え、人件費の上昇や物価高騰等により、昨年度に引き続き、大変厳しい経営状況が続いているところであります。
 このような中、新年度におきましては、電子カルテ等の総合情報システムの更新という今日の医療DXの推進に不可欠な事業を予定しており、より一層の経費節減を含む経営改善に向けた取組を進めてまいります。
 このほか、4月の緩和ケア病棟開設により、がん診療の充実を図ることに加え、地域住民に必要かつ適正な病床数に再編することとしており、砺波医療圏の中核病院として、質の高い、持続可能な医療提供体制の構築に努めてまいります。
 次に、福祉の充実について申し上げます。
 地域福祉の推進につきましては、現在、般若地内で整備しております「多世代交流施設しょうとう」の改修工事が順調に進捗しており、4月4日の開所に向け準備を進めております。これに併せ市内の福祉センター全てを多世代交流施設とすることとしており、それぞれの地域において様々な世代に親しまれる施設になるよう努めてまいります。
 次に、子育て環境の充実について申し上げます。
 去る2月21日に「子ども・子育て会議」を開催し、今後5年間を計画期間とする「砺波市こども計画」について了承いただいたところであります。
 「こどもまんなか社会」の実現を目指し、今後とも市民と協働で、こども・若者施策を総合的かつ強力に推進してまいります。
 次に、妊娠・出産・子育て支援の充実につきましては、母親の心身の健康を維持し安心して子育てができるよう、産後もママ安心事業に宿泊型を加えるほか、産前・産後ヘルパー派遣事業では、利用年齢を1年間延長して2歳の誕生日前日までとして、さらに支援体制を充実してまいります。
 また、子育て世代などから要望のあった「子供の屋内の遊び場」として、市内の商業施設内に、児童館と子育て支援センターなどの機能を複合化した施設の整備に向けて現在関係先等と調整をしているところであります。これにより、子育て家庭へのサポート体制を強化するとともに、子供たちが気軽に集える新たな居場所づくりを進めてまいります。
 次に、安心して暮らせるまちづくりの推進について申し上げます。
 地域防災力及び減災対策の充実・強化につきましては、総務課「防災・危機管理班」を「防災・危機管理室」へ格上げし、体制の強化を図るとともに、本市の強みであります地域コミュニティの力を最大限活用し、地域防災力の強化につながるよう、引き続き、地区防災計画の作成支援や安否確認等支援ツールの導入支援等を進めてまいります。
 加えて、新たに「被災者生活再建支援システム」を導入し、県内共通化による支援体制の強化により、災害発生時において、罹災証明書の発行を迅速に行うことで、被災者の生活再建の早期実現を図ってまいります。
 住宅の防災対策につきましては、木造住宅の耐震改修に対する補助限度額を引き上げるほか、耐震改修設計費に対する支援も新たに設け、安全・安心な住環境の向上を推進してまいります。
 また、洪水ハザードマップにつきましては、新年度に出町市街地周辺の内水氾濫による浸水想定区域図を新たに作成することから、これに富山県が作成いたします中小河川を含めた洪水浸水想定区域図を合わせた「水害ハザードマップ」として作成し、浸水リスクと洪水発生時の避難情報等を一元的に提供することにより、防災意識のさらなる向上につなげてまいります。
 次に、「みらいに活力をつなげる まちづくり」についてであります。
 まず、自然・環境の保全と活用について申し上げます。
 散居景観・自然環境の保全・活用につきましては、剪定枝等の無料受入れを行う「剪定枝リサイクル大作戦」が事業開始から6年目を迎え、共助による屋敷林保全が地域ぐるみで取り組まれるなど、本事業に対する理解が深まり、屋敷林所有者の維持管理の負担軽減が図られているものと考えております。
 また、剪定枝のリサイクルにつきましては、引き続き、東京のお台場シンボルプロムナード公園などでリサイクル堆肥を活用する「日本横断型資源循環プロジェクト」をはじめとした利用拡大に努めてまいります。
 次に、循環型社会の構築と環境衛生の保全につきましては、今後の公共施設への太陽光発電設備の導入を検討するための公共施設再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査を実施したところであり、さらに、市全体の温室効果ガス削減目標とその達成に向けた具体的施策を盛り込んだ「砺波市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)」を3月中に策定することとしております。
 また、本計画の策定に伴い、「ゼロカーボンシティ宣言」を行う予定としており、新年度からは、市民、事業者及び行政が一体となって脱炭素の取組を展開するとともに、庄川と散居が育む「砺波型サスティナブル社会」を形成しながら、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロを目指してまいります。
 次に、生活基盤の充実について申し上げます。
 都市基盤の整備につきましては、市道改良事業において、今年度の国の補正により、停車場広上町線の改良工事を発注し、事業の進捗を図っております。新年度は、引き続き、十年明千保線や鷹栖高儀線などの通学路において、地元や関係機関と調整し、安全・安心な道路交通の確保に努めてまいります。
 また、出町東部第3土地区画整理事業につきましては、県の街路事業に併せ、土地区画整理組合による支障物件の移転や整地工事が順次進められているところであり、引き続き、関係機関と連携を図りながら事業の促進に努めてまいります。
 次に、水道事業につきましては、「基幹管路耐震化計画」に基づき、出町、東野尻、東山見地区などにおいて配水管の耐震化工事を進めるほか、改めて人工衛星とAIを活用した漏水調査を活用し、漏水箇所を早期に修理することによって、有収率の向上を図ってまいります。
 次に、下水道事業につきましては、下水道事業計画に基づく枝線管渠工事を鷹栖及び油田地区のほか、新たな警察署予定地を含む未普及地域に向けて進めるとともに、農業集落排水区域の汚水を小矢部川流域下水道高岡庄川幹線へ接続するための測量設計業務に着手してまいります。
 次に、地域交通ネットワークの充実・強化につきましては、新年度のJR城端線・氷見線全駅の交通系ICカード対応改札機導入を見据え、今月中旬には砺波駅周辺の全ての市営駐車場において交通系ICカードに対応したキャッシュレス精算機の運用を先行してスタートいたします。こうした取組を積み重ね利便性の向上を図ることで、公共交通を核とした快適で持続可能なまちづくりを進めてまいります。
 次に、農林業の振興について申し上げます。
 生産基盤・経営体制の充実につきましては、適切な農地利用による効率的で持続可能な農業の実現に向け、地域計画を作成したところであり、今後農事座談会等の機会を活用して、関係者等へ説明会を実施し、計画の実現に向けた取組を進めてまいります。
 次に、地域ブランド化の取組支援につきましては、チューリップ球根の海外販路拡大に取り組んだ結果、台湾へ輸出された球根は、昨年度より4,000球余り多い約3万球でございました。
 台北市有数の観光地であります士林官邸公園では、去る2月13日から23日まで鬱金香展(チューリップ展)が開催され、園内の砺波エリアのチューリップは本年も好評を博し、2025となみチューリップフェアのPRと砺波産チューリップの魅力発信に大きく貢献したところであります。
 引き続き、県花卉球根農業協同組合と連携して、輸出拡大とともにブランド力の向上、砺波産チューリップのPRに努めてまいります。
 また、チューリップ切り花の販路拡大につきましては、砺波切花研究会と連携し、去る1月10日から1月16日まで東京日本橋とやま館で「恵みの宝庫となみブランドフェア2025」を開催するとともに、1月17日から3月7日まで首都圏のイオングループ32店舗(令和5年度は25店舗)と提携し展示販売を実施する予定であり、引き続き、砺波産チューリップ切り花の魅力発信と新たな販路開拓に向けた取組を積極的に支援してまいります。
 次に、観光の振興について申し上げます。
 観光資源の魅力創出につきましては、「花と笑顔の咲く春 となみ」をテーマに、「2025となみチューリップフェア」を4月22日から5月5日までの14日間開催することとしており、色とりどりのチューリップと来場者の笑顔が咲き誇るよう、チューリップの開花調整に努め、準備に万全を期してまいります。
 これに先立ち、砺波チューリップ公園再整備事業につきましては、3月末に南門が完成予定であります。その後、フェア閉幕後から南門北側の広場の工事を進めることとしており、さらなるにぎわいや、利便性の向上に努めてまいります。
 また、庄川水記念公園再整備に向け、近日中に策定・公表いたします基本計画に基づき、庄川美術館等の跡地周辺の実施設計業務に着手することとしており、より一層魅力あふれる公園となるよう推進してまいります。
 最後に、共通方針としての「協働と持続可能な自治体経営」についてであります。
 持続可能な自治体経営について申し上げます。
 行財政運営の最適化につきましては、今年度は、新庁舎整備の基本構想を策定したところであり、新年度には基本計画を策定し、導入する機能など設計を進めるための具体的内容を整理することとしております。さらに、事業の本格化に対応し、財政課に「新庁舎整備室」を設置し、新たに新庁舎整備監を配置いたします。
 また、働き方の変化を新庁舎の設計に生かすために、実証実験として財政課にパイロットオフィスを設置するほか、新庁舎整備に向けて、既存の文書量を削減するため、文書管理のルール整備など文書管理の適正化を進めます。
 次に、地域デジタル化の推進につきましては、令和5年3月から導入いたしました「スマート窓口システム」を順次拡充しており、お悔やみに関する手続を今月及び新年度にかけて追加するとともに、さらなる利便性の向上及び来庁時の滞在時間の短縮を図ってまいります。
 また、新年度からDX推進体制の強化を図るため「情報政策班」を「DX推進課」に改編し、市民生活の利便性の向上及び行政運営の一層の効率化を全庁横断で推進することで、よりよい行政サービスを提供できるよう努めてまいります。
 次に、その他の案件について申し上げます。
 条例関係につきましては、犯罪により被害を受けられた方への総合的な支援体制を確立し安全・安心な地域社会の実現を目指します「砺波市犯罪被害者等支援条例」の制定や、特別職報酬等審議会の答申を踏まえた「砺波市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例」の一部改正をはじめ、国の法令の改正に伴うものなど9件でございます。
 条例関係以外の案件につきましては、工事請負変更契約の締結など4件であります。
 このほか、報告案件が2件であり、このうち専決処分の承認を求めることにつきましては、令和6年度砺波市一般会計補正予算(第7号)及び同(第8号)についてでありまして、いずれも除雪対策費を計1億5,000万円追加する補正を行ったものであります。
 以上をもちまして、市政の運営と主な施策及び提出いたしました諸議案などの説明といたします。
 よろしく御審議の上、可決または承認をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

○議長(山田順子君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。
 お諮りいたします。明3月4日から3月9日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会といたします。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田順子君) 御異議なしと認めます。よって、明3月4日から3月9日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会することに決しました。
 次回は、3月10日午前10時から再開いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでございました。

 午前10時38分 閉議