令和6年8月 産業建設常任委員会 定例会 本文

1.会議の経過
 午前10時00分 開会

(8月定例会付託案件の審査)
○有若委員長 ただいまから産業建設常任委員会を開会いたします。
  本定例会において当委員会に付託されましたのは、案件1件であります。
 これより、議案第43号 令和6年度砺波市一般会計補正予算(第3号)所管部分を審査いたします。
 なお、議案に対する当局説明につきましては、議案説明会において説明を受けておりますので、付託案件に対する質疑から始めます。
 それでは、発言される方はどうぞ。
 向井委員。
○向井委員 それでは、私のほうから砺波市一般会計補正予算、観光振興戦略事業費について、高畑商工観光課長にお伺いしたいなと思っております。
 今回のこの事業費については、国から1,300万円が補助されるということで本当にありがたい話だなというふうにまず聞いておりました。
 そこで、本市の観光イベントにはとなみチューリップフェアをはじめ、様々なイベント、四季折々のイベントがあるわけでありますが、今回のこの補正はどの観光イベントに対してなのか、まずお聞きしたいなと思っております。
○有若委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 今回の対象イベントといたしましては、物価高騰の影響額が一番大きいとなみチューリップフェアを対象にしたいと考えております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、そのとなみチューリップフェアに向けて具体的にどのような用途、いろいろあると思います。場合によっては環境整備であるとか、コンテンツの作成であるとかプロモーション活動、受入れ環境の整備等々いろんなことが想定されるわけでありますが、今回のこの事業費の補助金についてはどのような用途に使われるのかお聞きしたいと思います。
○有若委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 まずは先ほどおっしゃったように、国の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金を今回活用することから、当然国の要綱に合致をしたメニューかつ本年4月から来年2月までの間に支払いを終えるという条件があることをまず前提といたしまして、次の2つの予算の執行方針を持ったところでございます。
 まず、方針の1つ目といたしましては、となみチューリップフェアの運営に係る経費の高騰分への充当ということであります。例えば、4月からですから今年のとなみチューリップフェアも対象になるということで、4月以降入替え用のチューリップの購入費でありますとか、交通、警備、シャトルバスを運行した経費などの高騰分へまず充当を考えています。それと、来年のとなみチューリップフェアに向けて、今からですがチューリップ球根を購入して植えていくことになりますので、その球根費などを対象にするという、まずは経費の高騰分への充当ということを考えています。
 2つ目の方針といたしましては、国の要綱に合致いたしますことで、観光需要の回復及び持続可能なイベントに向けての環境整備も今回の交付金の対象となっておりますので、例えばガーデンチェアセットということで、屋外用の休憩できる椅子、机セットなどの整備でありますとか、砺波市文化会館のパノラマテラスのデッキなどの増設を今回予算計上したところでございます。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 中には物価高騰分、来年に向けてのチューリップ球根ということで、もう来年のとなみチューリップフェアに向けて準備がスタートするんだなということも説明の中でよく分かりました。
 それでは、最後になりますが、物価高騰分の補助金といいながら、今ほど環境整備、ガーデンチェア等々の話があったかと思いますがどうなんでしょう。1,300万円のうち幾らほどまでが物価高騰で、幾らほどまでが次年度のとなみチューリップフェアに向けての環境整備に充てられるのか、割合的にはどのような形なのでしょうか。
○有若委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 今、2つの方針の目的の中では、高騰分への充当は約1,040万円を充てております。備品の購入等の環境整備については約260万円を今回計上させていただいて、合計1,300万円の予算計上をさせていただいたところでございます。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 今後も手続等またよろしくお願いしたいと思っております。ありがとうございました。
 引き続き、私のほうから次の質問をさせていただきたいと思います。
 農業経営等構造対策費について、小西農業振興課長にお伺いしたいなと思っております。
 この事業は、県からの事業が100万円ということでお聞きしているわけでありますが、基本的には県のほうでは、農林水産物であるとか食品の販売の販路拡大ということを念頭に置きながら、本市においてもということで先日お話があって、今回はタマネギを香港へ、そして、チューリップ球根を台湾へ輸出されるための対策費が盛り込まれたとお聞きしました。
 それでは、そのタマネギとチューリップ球根でありますが、どのような割合、規模といいますか、その辺のところを考えておられるのかお聞かせいただければと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 今回の補正予算に計上しているものにつきましては、タマネギにつきましては、新規に株式会社となみ野ビジネスサポートが約1トンを香港のデパートへ輸出されるものです。
 また、2点目のチューリップ球根につきましては、県の花卉球根協同組合が4月に来砺され商談した、台湾の杉林渓リゾート開発会社へ初めて12品種6,000球を輸出する予定のものであります。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 今ほど、タマネギについては今回新規開拓であると。チューリップ球根については、多分私の記憶によると平成27年からスタートして、今回にも12品種6,000球だとお聞きしております。
 それでは、新しく今回新規開拓されるタマネギも含めて、将来の見込みというのは今現在のところ、どのように考えておられるのかお聞きしたいと思っています。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 タマネギにつきましては、5年後には倍増したいという旨の計画を伺っております。また、チューリップ球根につきましては、平成27年に9,000球を輸出してから10年目を迎える今年の秋には、年間3万球を超える見込みとなっております。
 杉林渓リゾート開発会社からは、さらなる栽培面積の増加も計画したいと伺っております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 本委員会においても、となみ野農業協同組合との意見交換会で出てきた話は、生産拡大とともに販路拡大であるということをやっぱり今後の柱としておきたいという話がありました。
 今後になりますけれども、本市のみならずとなみ野農業協同組合、そして、生産者等お互い連携を取り合っていただきまして、今後この推進策を進めていただければありがたいなと思っております。要望であります。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 私からは有害鳥獣等予察等事業費200万円について、引き続き小西農業振興課長にお伺いします。
 私たちの生活圏内への熊の出没は年々増加傾向にあり、これまでにいろいろな地域での人的被害が報告されています。幸い本年本市での人的被害の報告はありませんが、市民の生命及び生活の安全を守るために熊の動向を読み取り、早急に知らせるAIカメラの設置は住民の安全につながり、安心を与える重要な役割を果たすと考えます。
 本市でも5月に民家に熊が出没したことを受け、早急に対策に取り組み、6月からAIカメラを導入し熊の動向を確認するために実証実験が行われていますが、まずはその結果をお聞かせください。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 地域連携協定により、北陸電力株式会社から貸与を受けている2台につきましては、砺波青少年自然の家周辺とケアポート庄川周辺に設置いたしました。これまで約2か月が経過しておりますが、砺波青少年自然の家周辺に設置したものから1回のみ発報がありました。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 では、今回AIカメラはどこに設置するのか。場所の考え方や台数、いつまでに設置を予定されているのかをお聞かせください。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 人命及び生活の安全を優先に設置したいと考えております。
 まず、現在設置しているものにつきましては、県の鳥獣担当で専門的知識を有する方に意見を伺い、関係地区等々協議、調整し、公共施設の周辺に設置をさせていただきました。今回導入を予定している12台につきましても、同様に有効な設置場所を現在各地区で選定していただいているところであります。遅くても秋の出没が予想される10月上旬までには設置をしたいと考えております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 では、AIカメラが反応し熊が出たと判定した場合、どのような情報伝達が行われるのか。そして、住民への周知の方法をお聞かせください。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 情報発信システムからの発報につきましては、市の担当課並びに担当職員のほか、地区の自治振興会長や施設の管理者等にもメール登録していただいて、そちらの方にも画像つきで情報が発信されてきます。そのため、住民及び集落への周知につきましては、各地区で結ネット等を有効に利用していただいて発信していただきたいということで各地区に御案内をしております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 それでは、令和7年度以降のAIカメラの設置についてはどのようにお考えであるかお聞かせください。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 頻発する熊出没により住民の不安が増幅していることから、安全と安心を確保する上でも国や県の事業を活用しながら、今回の補正と同程度のものを導入したいと考えております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 当たり前のことなんですが、熊に対する一番の対策は熊に遭わないことだという説もあります。熊の冬眠前に設置されますか。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 先ほども答弁させていただきましたが、10月の初旬には設置を完了したいと思っております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 では、10月の冬眠前の設置であることをお聞きし、安心したところであります。冬眠前だからといって凶暴になることはないそうですが、とにかく動きが活発になるということで、住民の不安を招かない、住民の生命、生活を守るためにも早急に対応いただき、住民の安心・安全につながるよう尽力いただきたいと思います。よろしくお願いします。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 それでは、議案第43号の中の園芸振興対策費につきまして、小西農業振興課長にお願いしたいと思っております。
 議案の内容につきましては先般説明を受けたところでございますが、新規の参入者の経営体はどのような形態なのか教えていただきたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 新規に参入される方につきましては、JAとなみ野中央支店管内の認定農業者の方で、これまでは稲作単一経営、俗に言います水稲を中心とした水稲の販売が8割以上の方です。この方が新たにタマネギを約1.5ヘクタール栽培され、水稲と園芸の複合経営に取り組まれるものであります。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 認定農業者ということでございますが、我々でも法人でやっていてもなかなか大変であるなと思いますが、認定農業者の方も大変でなかろうかと思いますが、サポートをよろしくお願いしたいと思っております。
 そこで、令和6年度の実績と今後の栽培面積の販売高、増加予測はどのように考えておられますか。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 本年産につきましては、定例会の初日、市長の提案理由説明の中でも申し上げましたが、JAとなみ野管内では148ヘクタール作付され、荷受け反収で10アール当たり4.6トンとなっております。販売高につきましては、販売単価が昨年より高く推移しており高くなるものと見込まれております。
 今後の栽培面積につきましては、JAとなみ野では、令和7年産の目標として170ヘクタールとされております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 タマネギ自身は7月がちょうど端境期でございまして、その端境期を狙ってとなみ野産を作ってきたわけでございます。ところが、今年は北海道が豊作であるということでございますので、恐らく9月に入りますと元に戻るんじゃないかなと思っているところでございますが、7月だけでもタマネギは中国とニュージーランドで、恐らく2万2,000トンぐらい輸入しているという状況であるだろうと思います。
 そんなようなことから、今後の栽培面積を増やしていく方策につきましてお伺いしたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 今後の栽培面積を増やしていく方策につきましては、議会での有若委員長の質問にも回答しておりますが、機械の導入支援や新規参入者に対する支援を継続するとともに、作業支援体制の確立など今後も関係機関で連携を取っていきたいと考えております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 続きまして、300万円の園芸振興対策費のほうでございます。
 この事業につきましても説明を受けているわけでございますが、昨年の秋のスタートから、今年度はこの事業として大幅な利用面積が増えるのかどうか、その辺をお聞きしたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 昨年度1ヘクタールの団地化に取り組まれた組織が、2年目として1.5ヘクタールの団地化に加えまして、1ヘクタールの団地化に取り組まれるものでありまして、団地化の面積は1ヘクタール全てが増加しますが、栽培面積となると、昨年と今年の栽培面積の差分のみが増加する形になろうかと考えております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 昨年度から実施をされている集約の成果が出ていると思いますけれども、どのような状況なのかも併せて聞きたいと思っておりますが、それから、ネット栽培の機械に開発費等多大な金額を投入しているわけでございますが、その利用状況も併せてお願いいたします。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 団地化、集約や集積することにより機械の移動に要する時間が少なくなり、効率的な機械の稼働が可能となっております。
 具体的には、植付け作業におきましては、対前年度比約27%向上した旨の報告を受けておりますし、収穫作業におきましては、対前年比35%向上した旨の報告を受けております。なお、ネット栽培機械の稼働状況につきましては、令和5年産が433アール、4.33ヘクタール、令和6年産につきましては523アール、5.23ヘクタールと約20%増となった状況であります。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 利用面積を増やすことが大事であるだろうと思っておりますが、同時に栽培面積が増えなければ効果が出ないんじゃないかとは思っておりますが、何か具体策はございますか。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 栽培面積が増加することにこしたことはありませんが、今のところ、負担軽減による維持を重視しております。その上で、市では独自に新規参入者に対するチューリップ球根栽培事業等を創設しており、引き続き県等の関係機関と連携し、栽培面積増加に向けて支援をしていきたいと考えております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 チューリップ球根出荷等の資料をいただいたわけでございますが、令和6年度が砺波市だけで18.1ヘクタールということでございます。県下では38.9ヘクタールという報告を受けているわけでございますが、日本一のチューリップ、それから、県花のチューリップといいながらも18.1ヘクタールではちょっと少ないような気がするわけでございます。私どもの集落だけでも33ヘクタールあるんですから、その半分ぐらいしかないなと思っておりますが、この栽培につきましてはもう危機的な状況にあるんじゃないかと思っております。
 なかなかいい策はないように思いますけれども、そこで、あらゆる難関を乗り越えてこられました夏野市長でございますので、この難関について、今後とも何か市単独の事業でも結構でございますが、よりよい施策を期待したいと思っております。
○有若委員長 夏野市長。
○夏野市長 まず、基本的に人に頼るなということから始めてほしいです。山本委員の質問はいつもそうですけど、何か補助しろとか何かせいという、そういう話ばっかりなんですよね。だからそこをまず考えて、自分たち、最初にやっぱりとなみ野農業協同組合がタマネギを始めたときに、あれだけの熱意と覚悟を持ってやられたということを一回思い出してほしいと。その上でいろんなことを進めていくことが大事じゃないですか。その上で、国、県、市、JA、それから、何といっても作る人たちの思いを反映していくということなので、やっぱり根本の考え方、いつも思います。あえて言わせてもらうと。
 その点については、また自治体の耕作者としての御理解も頑張ってほしいなと思います。よろしくお願いします。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 別に反論するわけじゃないのでありますが、うちの周りの組合でも取組は本当はいいんですが、もうタマネギと大麦で手いっぱいであるということで、なかなかここまでは手が伸びないなということからそういうふうに言ったわけでございまして、今後大いに期待したいと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 集中して質問したいと思います。林業費の森林総合整備事業費79万4,000円について、農地林務課の金子農地林務課長に質問いたします。
 本事業は当初予算において400万円余の予算化がされ、現在事業が進められていると考えています。
 そこで、今回新たにこの補正予算を組まれたわけですが、その補正予算を組まれた内容、それからまた緊急性といいますか、必要性についてまず伺いたいと思います。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 本事業につきましては、森林整備事業の集約化や路網整備を通じて低コスト化を図りつつ、計画的に行う間伐や森林作業道の開設等について支援しているものであります。
 富山県西部森林組合が行っているわけですけれども、そこが作成している市が認定した森林計画に基づき、市内の森林作業について集約化をしております。今回の補正予算については、森林整備面積の増加に伴うものでありまして、作業機械などの準備が新たに必要になるわけではございませんので、より効率化が図れることが可能となります。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 近年の里山の状況なんですが、こうして今事業が入っているところは大変整備されているのですが、事業が入っていないところは本当に地主の手も入らないし、もうジャングル化している状況にあります。そうした中で、森林の有する多面的機能を発揮させる本事業は大変有効な手段だと考えています。
 そこで、これまでこうやってこの事業に、明るい森づくりといいますか、みどりの森づくりに取り組んでこられた実績、それからまた、今後どのような形で進められるのか、この辺についてお尋ねをいたします。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 近年では、令和3年度に名ケ原地内、横住地内において約44ヘクタール、次の令和4年度には安川地内、芹谷地内などで26ヘクタール、令和5年度には庄地内などで約43ヘクタールの森林事業を行っております。
 今後は、三谷地区、五谷地内、川内などで森林整備を実施する計画となっております。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 平野部から山を見たときに、大変明るい里山が見えるわけなんですけれども、地主とか地域の人から、この事業に対してどのような評価が得られているというか、あるんでしょうか。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 現在、平野部のほうからよく見えるような安川とかのほうを伐採したわけですけど、そういったところからはイノシシや熊などの被害防止につながるのかなというお声をいただいたりしております。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 今ほど答弁があったとおりなんですけど、有害鳥獣の被害の防止にもなりますし、伐採した木を何か製品化することに結びつけられたらいいなと考えています。そしてまた、明るい森が広がることによって、やっぱり癒やしの空間が広がるのではないかなと思っていますので、積極的に取り組んでいただきたいと考えています。
○有若委員長 要望ですね。
 ほかに質疑、御意見はございますか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○有若委員長 ないようでありますので、付託議案に対する質疑を終結いたします。
 これより付託議案を採決いたします。
 ただいま議題となっています議案第43号を採決いたします。
 お諮りいたします。議案第43号 令和6年度砺波市一般会計補正予算(第3号)について、原案のとおり可決することに賛成の諸君の挙手を求めます。
 〔賛成者挙手〕
○有若委員長 挙手全員でございます。よって、本案は原案のとおり可決することに決しました。
 以上で付託されました案件の審査を終了いたします。

(市政一般における本委員会の所管事項について)
○有若委員長 次に、その他といたしまして、市政一般における本委員会の所管事項について、質疑、御意見等はございませんでしょうか。
 山本善郎委員。
○山本委員 市政一般につきましては2項目ほど予定しておりますが、台風10号による被害については別段ないと思っておりますので、これはしないということでお願いいたします。
 それで、第1項目の生産調整についてでございます。
 米の取扱いについて、新聞紙上やテレビ等でいろいろ騒がれているわけでございますが、令和の米騒動ということでございますが、この原因は一体どんなことが考えられるのか、そしてまた、これはどのように収束する見込みなのか、小西農業振興課長に伺いたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 国では、昨年、令和5年産の米が高温により品質低下した上、インバウンドの増などにより需要が増加したこと、在庫流通量が減ったことが原因と見込まれており、本年の令和6年産の米が収穫されれば徐々に解消、収束していくのではないかと説明をされております。私もそうなるのではないかなと見込んでおります。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 言うてみれば9月になれば、新米が出てくればそれで収束するということでよろしいですかね。
 そこで、今回そういったことから生産者価格、仮渡金が非常に上がったということでございますが、そのような中に資材等の高騰部分の再生産分が含まれているのかどうかお伺いしたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 JAとなみ野でも増額をされておりますが、増額の内訳について細かく伺っておりませんが、資材等を含む物価の高騰分を考慮された結果だと考えております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 1,000円近くはそれに該当するんじゃないかと見ております。
 そういったことから、来年度の生産調整の水稲の作付動向等につきましてはどうなるのか、考え方をお知らせいただきたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 今ほどの令和7年産の水稲の動向につきましては、主力品種のコシヒカリの稲刈りがまだ始まったばかりで本年産米の作況が確定しておりませんが、国が7月末に公表した情報に基づき市の協議会で独自に試算をいたしました。それによりますと、本年度より若干1%程度、米を多く作れるのではないかと今のところ見込んでおります。
○有若委員長 次に参ります。
 向井委員。
○向井委員 それでは、私のほうから木造住宅の耐震改修のことについて、金厚都市整備課長にお伺いしたいなと思っております。
 この耐震改修については、今年度5月の臨時会の補正予算でも耐震改修に関わる経費を増額されて、そしてこれで数か月たったわけであります。今年度も半分近くなっているわけでありますが、現在の申請状況とか今後の見込みについてお尋ねしたいなと思っております。
○有若委員長 金厚都市整備課長。
○金厚都市整備課長 8月末の現時点での耐震改修の申請件数につきましては2件でございます。ただ、この申請以外に相談件数は5件ございまして、申請2件、相談5件という状況でございます。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 耐震の改修に向けては、申請といいますか実績ということになるんでしょうか、基本的には診断がなされて、その後、改修したい方は設計図を作って改修に至るまで、ある程度の時間を要するんだろうなと思います。
 5月の臨時会の補正予算も前年度の耐震診断を踏まえて増額されたんだろうなと感じているわけでありますが、今現段階での実績2件というのは、ちょっと考え方によると非常に少ないなと感じるわけでありますが、いかがなものでしょうか。
○有若委員長 金厚都市整備課長。
○金厚都市整備課長 申請件数が少ないという御意見でございますが、先ほど言われましたとおり、耐震改修の申請をするに当たりましては、まず耐震診断をしていただくと。その後に設計をしていただく流れになります。実際に地震が起きた後、耐震診断をやるに当たっても大変時間がかかってございまして、まだ設計にまで至っていないという状況が多いものと見込んでおります。
 また、実際に設計される業者につきましても、他市で被災が大きかったところを優先して設計をやっているということもお聞きしておりますので、まだ診断が終わって設計までに至っていないということで、耐震改修の申請までにはまだ至っていないのではないかと考えております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 今の話をお聞きしますと、日程的、そういった意味で課題があるかなと。時間を要する部分もあるのかなと思いますが、住民の方で早く耐震をというふうに希望されている方もいます。その辺のところを一日も早くとは言いませんが、御希望に沿えるように前へ進めていただければいいなと思っております。今の課題があるのは承知しました。
 それでは、今後の推進に当たって、今のその件数を増やすってこともそうですし、御希望の方に耐震改修をしていただく方々に対しての推進するに当たって、何か今現段階で、例えば相談件数ありますよね。どんなような課題があるのか、具体的な課題というのはあるわけですか、聞かせてください。
○有若委員長 金厚都市整備課長。
○金厚都市整備課長 耐震化に向けての件数が比較的少ないと感じていただいていると思いますが、砺波平野におきまして散居村の家屋というのは大変大きい。また、この事業の対象になるのが昭和56年5月以前に建築された家屋ということで、40年以上経過した家屋なので高齢者の方が多く住んでいらっしゃるということで、耐震改修にかかる費用が負担になっているということを聞いております。実際に冠婚葬祭とかでも使われているという昔ながらの家が多くて、耐震改修にかかる費用が最近のコスト上昇、資材の価格や労務費の高騰と相まって、そういった費用負担ということが課題になっているのではないかと考えております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 今のお金がかかるという話もそうですし、私自身も地元のほうで耐震診断、改修に向けて、診断には県から9割負担されるんですよ、改修には最大100万円の補助が出ますよということはPRしつつ、前へ向いて、そういう希望される方々にはということは常に言っているわけでありますが、希望されている方でまだ行動に移されていない、やはりその辺のところがあるのではないかなと思っております。
 それでは、最後になりますが、今ほど高いという話がありました。支援が最大100万円ということではあるんですけれども、今ほど大きな家屋が特徴だということでありますが、支援の拡充はどのようにお考えでしょうか、お聞かせください。
○有若委員長 金厚都市整備課長。
○金厚都市整備課長 支援の拡充につきましては、これまでも上限額を上げるとか、そういう拡充はしておりましたが、能登半島地震を受けまして耐震化の必要性というのは再認識させられたところでございまして、主要資材の価格上昇とかそういった影響もございますので、耐震改修の費用負担というのは軽減を図っていくべきだと思っておりまして、国と県と共に支援をしているということで、支援の上限額のアップ、そういったものを重点事業として位置づけまして、要望して支援の拡充に向けて動いております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 今ほど市から県への重点要望ということで、拡充に向けての話がなされているということで非常に感謝申し上げます。ぜひ引き上げて一層の財政支援ができればよいなと思っております。
 今後とも、希望されている御家庭につきましては、前のほうに進むように御支援いただければと思っております。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 それでは、砺波チューリップ公園の通年利用の促進について、金厚都市整備課長にお伺いいたしたいと思います。
 御存じのように砺波チューリップ公園は、豊かな花と緑と水を生かしました砺波チューリップ公園の魅力を十分に引き立たせ、すばらしい景観で心と体がリラックスでできる、そのような空間を創出するとともに周辺の景観との調和を図りつつ、活力ある景観の形成を目指して年々整備されておりまして、すばらしい砺波チューリップ公園となっておりまして、私たち市民の誇りでもあると思っているところでございます。せっかくの砺波チューリップ公園を本当にとなみチューリップフェアだけでなく、子供たちから高齢者、そしてまた、障がいのある方にももっともっと利用して楽しんでいただきたいと思っているところでございます。
 そこで、1点目でございますが、チューリップステージの利用についてお伺いしたいと思います。
 チューリップをイメージした本当に斬新ですばらしいアイデアの新しいチューリップステージが令和4年3月に完成し、砺波チューリップ公園の新たな魅力となったところでございますが、その利用状況はどのようになっているのか、お聞かせいただきたいと思います。
○有若委員長 金厚都市整備課長。
○金厚都市整備課長 昨年度のチューリップステージの利用状況につきましては、イベント利用といたしまして、となみチューリップフェアのときに14日間の利用がございました。
 なお、イベント利用以外に日常利用としまして、太極拳や吹奏楽の個人練習とか、あと、保育園の方の遠足時の飲食利用、そういったものがございました。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 となみチューリップフェアの期間中はもちろん毎日利用されているところとお聞きしましたが、特に、令和5年度はこのほかに何か利用があまりなくて少し寂しく思いました。
 音響も本当によくて、すばらしいチューリップステージをもっともっと利用していただきたいと思いますが、チューリップステージを利用していただくことでさらなる砺波チューリップ公園の魅力につながると思うのですが、チューリップステージの利用促進に向けてどのようにPRなさっているのかお伺いいたします。
○有若委員長 金厚都市整備課長。
○金厚都市整備課長 チューリップステージのPRにつきましては、令和4年3月にチューリップステージが完成する際に、チューリップステージ前の広場を含めたエリアを水野豊造さんにちなみまして「BUNZO-NE(ぶんゾーン)」と名づけまして、多くの方々に親しんでもらえるようにそのように名づけまして、ホームページや案内板を設置して利用に向けてPRに努めております。
 ただ、委員御指摘のとおり利用が少ないということでございますので、イベント来場者や演奏者からは、チューリップステージの音響効果とかは音の響きや広がりがすばらしいという声もいただいていますので、そういったことをホームページで紹介するなど、さらなる利用に向けてPRしていきたいと考えております。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 砺波市には元気な民間グループがおいでると思いますが、その方々に声をかけたり相談されまして、官民連携した活用策を考えたらよいと思うのですが、お考えをお聞かせください。
○有若委員長 金厚都市整備課長。
○金厚都市整備課長 官民連携ということでございますが、委員御提言のとおり、民間の方に多く利用してもらうことはこちらも願ったりでございますので、まずは、定期的にイベントをしていらっしゃるチューリップマルシェ実行委員会の方々とか、そういった実際に利用されている、イベントをやっていらっしゃる方にも意見を聞きながら、また、指定管理者の公益財団法人砺波市花と緑と文化の財団とも相談しながら、そういう民間の方に使っていただけるよう、また検討してまいりたいと考えております。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 せっかくのすばらしいチューリップステージ、ぜひまたたくさんの方に使っていただきたいと思っております。
 次に、砺波チューリップ公園の施設のバリアフリー化の推進についてお尋ねしたいと思います。
 砺波チューリップ公園を通年利用してもらうためには、通常の維持管理においても砺波チューリップ公園利用者の利便性向上に配慮すべきと考えますが、この利便性向上の一環として実施する砺波チューリップ公園施設のバリアフリー化について、先ほども申し上げましたが、高齢者、それからまた、車椅子を利用した方にもとても優しくありがたいと考えますが、その具体的な取組をどのように考えておいでるのかお伺いいたします。
○有若委員長 金厚都市整備課長。
○金厚都市整備課長 砺波チューリップ公園のバリアフリー化につきましては、細かいところをいろいろやっておりまして、最近の事例でいきますと、令和3年度に砺波文化会館と砺波チューリップ公園との境界に10センチメートルほどの段差が50メートルぐらいありましたが、そういったところを解消しております。また、先ほどのチューリップステージにつきましても、令和4年度にバリアフリー化したところでございます。
 さらには、令和5年度、昨年度につきましては水車苑の出入口や、側溝とか集水桝の蓋につきましても広い溝から細かい溝というか、そういったものに替えるなど、ベビーカーとか車椅子の方がつまずかないような配慮もしております。
 今後も細かいところではいろいろと、ひょうたん池の北東側の園路の部分も対策していきたいなと考えております。さらには、今現在行っております南門周辺の再整備におきましても、バリアフリー化を進めていくこととしております。
○有若委員長 夏野市長。
○夏野市長 一番大きなバリアフリーというのはチューリップスカイウォークです。チューリップスカイウォークを造るときに、チューリップタワーにエレベーターをつけられればいいんですけど、通常の管理を考えてもちょっとそれは過大投資であろうということの中で、でも、やっぱり大花壇を少し高いところから見ると全然雰囲気が違うということで、チューリップスカイウォーク、できる範囲でスロープを緩やかにしたらどこまでつながるかということで、ちょっと曲がっているでしょう。あれなんかも当時いろいろ皆さんが苦労して考えてくれたので、チューリップスカイウォークというのは多分一番見るほうから見ると最大のバリアフリーだと思いますので、そういった目でまた見ていただければと思います。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 私も実際ちょっとやっぱり階段等が苦手なほうなので、本当にチューリップスカイウォーク、うれしく思っております。ありがとうございます。
 それでは、最後になりますが今整備中の南門について、順調に進んでいるとお聞きはしておりますが、現在の進捗状況について少しお聞かせいただきたいと思います。
○有若委員長 金厚都市整備課長。
○金厚都市整備課長 南門の周辺の再整備につきましては、今年度に入りまして南門そのものの新築工事を含めまして5つの工事を発注いたしました。
 それの工事の中で、樹木の伐採や移植、不要になる構造物の撤去が6月中に終わりまして、今、仮囲いをして基礎の工事をやっております。9月いっぱい基礎の工事が行われる予定でございまして、10月になりまして鉄骨の組立て、11月からは内装や外装工事が始まる予定でございまして、当初計画していた予定どおりの工程で今進んでおりまして、年度内の南門の工事完了に向けて今進めているところでございます。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 私たち市民も本当に楽しみにしております。また、この整備によって砺波チューリップ公園の利用者がもっともっと増えることを期待しております。よろしくお願いいたします。
○有若委員長 ほかに質疑、御意見はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○有若委員長 ないようでありますので、以上で市政一般における本委員会の所管事項についての質疑を終了いたします。
 市長をはじめ、当局の皆さん、大変御苦労さまでございました。委員の皆さんはしばらくお待ちください。

○有若委員長 お諮りをいたします。本委員会の審査経過と結果報告の作成につきましては、委員長に一任いただきたいと思いますが、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○有若委員長 御異議がないようですから、そのように決定をさせていただきます。

(閉会中継続審査の申出について)
○有若委員長 次に、閉会中の継続審査についてお諮りをいたします。
 本産業建設常任委員会の所管事項について、閉会中もなお継続して審査する必要がありますので、会議規則第111条の規定により申出することといたしたく、これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○有若委員長 御異議がないようですから、そのように決定をさせていただきます。
 以上で産業建設常任委員会を閉会いたします。
 皆様、御苦労さまでございました。

 午前10時56分 閉会

   砺波市議会委員会条例第29条第1項の規定により署名する。

 砺波市議会産業建設常任委員会
 
 
    委員長   有 若   隆