令和5年8月 総務文教常任委員会 定例会 本文

1.会議の経過
 午前10時00分 開会

(8月定例会付託案件の審査)
○大楠委員長 ただいまから総務文教常任委員会を開会いたします。
 本定例会において当委員会に付託されましたのは、案件3件であります。
 これより、議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分外2件について審査をいたします。
 なお、議案に対する当局説明につきましては、議案説明会において説明を受けておりますので、付託案件に対する質疑から始めます。
 それでは、発言される方はどうぞ。
 境委員。
○境委員 私からは、砺波市一般会計補正予算、財政管理費1,000万円、となみっ子応援基金積立てについて質問させていただきます。
 今回、匿名の方からの御寄附においては、国際的に活躍できる人材を育成するために活用してほしいという思いが伝えられていると議案説明会でも伺っております。詳細な部分は今後詰めていくというのも聞いておりますが、それを踏まえて質問をさせていただきます。
 まず、御寄附の申出があった際ですが、活用への思い、もう少しいろいろお話しされたのではないかと思います。どのようなお話があったのか、詳細なものがあれば教えていただければと思います。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 御寄附していただいた方の寄附の目的なんですが、優秀な青少年をさらに優秀に育て、国際的なリーダーを輩出できるような人材育成に役立てるためということで申出がありました。そして、実際に御寄附をいただいた方とお話をしましたところ、具体的には青少年の海外留学の支援に役立ててほしいという趣旨の御希望がございました。
○大楠委員長 境委員。
○境委員 優秀な方をさらに優秀にということで、海外留学をということでございました。
 今年に入りまして、県内の市町村で、本市と同様に、市民の方から国際的なリーダーを輩出できるように活用してほしいということで、同様に1,000万円の寄附があった市町村がありました。これを原資に制度を設けられたそうで、海外の高校や大学に1年以上留学する人に50万円を給付するということがありました。これは個人ということになるかと思います。
 砺波地域では、今はもうないんですけれども、一般社団法人となみ青年会議所だったと思いますが、少年の翼という中学生の海外派遣団、これは団体になりますが、こういった活動をしておられました。なかなか難しいことだとは思うんですけれども、現時点で、例えば優秀な人たちの団体もしくは優秀な人たちの個人、支援するのを個人か団体か決めていらっしゃるかどうか、少しお伺いできればと思います。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 今回のこの1,000万円の補正につきましては、取りあえずは基金に積み立てさせていただくものでございまして、海外留学の支援事業につきましては、来年度、令和6年度開始の予定でございます。中身については今現在検討中でございます。
 寄附者の希望に沿うような形、また、海外留学を希望する青少年にとって有益な事業になるように取り組んでまいりたいと考えております。
○大楠委員長 境委員。
○境委員 ぜひ有益なものになればと私も思っておりますが、例えばですけれども、この基金で海外に行った砺波っ子たちが、この後も、砺波市からこういうふうに行くことができたということでシビックプライドの醸成につながるように、行った後でも情報交換するような形に持っていくことも必要なのではないかなと思います。令和6年度からの開始ということですけれども、こういったことも検討の中に入れていただくことは可能かどうかお伺いしたいと思います。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 御提言のことも踏まえ、いろんなことを検討していきたいと思っております。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 私からは、保育実施委託運営費529万円、医療的ケア児保育支援事業費補助金について伺います。
 市内の現状の保育施設でケアしている医療的ケア児の状況について伺います。
○大楠委員長 老こども課長。
○老こども課長 現在の市内の医療的ケアが必要な子供の受入れにつきましては、ゼロ名となっております。これまでも相談は数件受けておりますが、入園前に医療的ケアが不要になったケースばかりでございまして、現状はゼロ名となっております。
 今回想定していたのはあぶらでん認定こども園でございまして、在園児が病気になったことにより医療的ケアが必要になったものなんですが、実際のところはお預かりする段階で医療的ケアが不要になっております。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 では、今回の運営費として上がっているんですが、この内訳は結局どうなるんですか。
○大楠委員長 老こども課長。
○老こども課長 今回の内容につきましては、受入れの準備に係る人件費や消耗品など、そういう必要なことをそろえるための費用となっております。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 そうすると、今回は受入れはなかったという話ですが、今後、医療ケア児の受入れ体制について、その都度、その状況によって違うかもしれませんが、医療的ケア児を受け入れる場合は保育所のスペースも必要と伺っていますし、また、看護体制も必要になってくると伺っていますので、今後そういった場合にどういった対応をされるのか伺います。
○大楠委員長 老こども課長。
○老こども課長 新たな受入れに対しましては専用スペースの確保、それから看護師の確保、この2点が非常に課題になっておりまして、事前に相談を受けた段階でどういうケアが必要なのか、その辺を見極めながら、できる限り受入れができるよう対応していきたいなと考えております。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 今後、こういった医療的ケア児がおられた場合には速やかに対応できるように、また準備のほうよろしくお願いいたします。
○大楠委員長 今藤委員。
○今藤委員 私からは、庄東地域保育施設建設事業負担金と建設事業補助金の補正についてお聞かせください。
 議案説明会等で、補正が必要となった理由として、建設補助金の国による補助制度の変更を理由に挙げておられましたが、国からの助成が増加したことによる補正の理由を具体的にお聞かせください。
○大楠委員長 老こども課長。
○老こども課長 幼保連携型認定こども園の建設補助につきましては、昨年度までは、保育部分の厚生労働省部分と幼児教育部分の文部科学省部分、それぞれで保育・幼児教育部分の補助金を幼保の定員規模に合わせた補助基準額または実施工事額のいずれか低い額で算定されておりまして、当初予算の作成時点では、保育部分が補助基準額、幼児教育部分が実施工事額で算定されておりました。
 今年度、こども家庭庁発足によりまして、補助金も一元化され、保育・幼児教育部分を合算して補助金算定することとなりまして、また、補助基準額も引き上げられたことにより、従来、幼児教育部分の補助金につきましては少なかったわけなんですが、今回補助基準額での算定ということになりまして、結果、増額となったものでございます。
○大楠委員長 今藤委員。
○今藤委員 工事内容の変更についても補正の理由の一つであるということですが、建設負担金の補正理由についてもお聞かせください。
○大楠委員長 老こども課長。
○老こども課長 今回のあぶらでん認定こども園の建設予定地には、実は上下水道の本管が隣接する市道に埋設されておらず、本来市が整備する必要がありますが、県道の埋設箇所からの分岐工事につきましては、県道の制約もございまして早急に行う必要があるということもあり、市が工事発注するよりも、民間施設建設時に合わせ上下水道の工事を行ったほうが早急に行えると、民間とも相談し、判断したところでございまして、そのため、負担金として当該工事部分を民間法人へ支出することとしたため、今回補正したものでございます。
○大楠委員長 境委員。
○境委員 続きまして、私からは中学校教育振興補助費378万円、部活動の全国大会等参加補助金について質問します。
 今回から、全国中学校体育大会にクラブチームの参加が可能になった競技などもありますけれども、本市から全国大会に出場したチーム、個人がどれぐらいあったのか、まずお伺いします。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 今回の補正に計上させていただきましたのは、8月に開催されました全国中学校の体育大会、これが3つの団体ですが、1つがⅮ-club。これは出町中学校のソフトテニスの女子が入っております。それから2つ目がとなみ柔道クラブ。これが庄西中学校の柔道女子です。それから庄川中学校の男子バレーボール部ということです。
 このほか、9月に開催予定の中部日本吹奏楽コンクール。これは出町中学校の吹奏楽部と庄西中学校の吹奏楽部が出場する予定でございます。そして、12月に開催予定の、全国中学校総合文化祭沖縄大会に出場する出町中学校の合唱部ということで、この6団体でございます。
○大楠委員長 境委員。
○境委員 Ⅾ-clubととなみ柔道クラブ、もう既に地域移行されている2つが全国中学校体育大会に出場されたということで、非常にうれしい思いもあります。
 さて、全国的に、参加補助金などの情報伝達がクラブチームに伝わりにくい、また、地域移行であるがために、メンバー同士の学校が違うから情報が行き届きにくいという事例があるとも言われております。
 本市において、そういう現状、問題は起きているかいないかお伺いします。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 今回、クラブチームから初めて2団体出場されまして、中学校の体育連盟に、今回の大会に出場するように登録されておりますので、そちらに連絡先を確認しまして、その出場された2クラブチームには市から直接連絡を取って補助金の申請のお話をしております。
 ただ、実際は今回初めての申請だったものですから、少し手続に不明なところとか、初めてのところで分からない部分については、関連の部活動の顧問の先生とか、その中学校の学校の事務官にも相談がありまして、一応手続等に支障がないようにみんなで協力して行っているところでございます。
○大楠委員長 境委員。
○境委員 問題なく進んでいるということでほっといたしました。
 続いて、項目5つ目の質問を、引き続きさせていただきたいと思います。
 社会体育振興事業費の部活動地域移行指導謝礼についてです。今も2つの地域移行の団体が全国中学校体育大会に出ておられますけれども、競技団体の方だけでなく、まさに担当課の皆さんも砺波っ子たちのために大変尽力されているというお話を伺っております。
 ただ、本当に全国の話をしてどうするがやということもあるんですが、ただやっぱり皆さんそういう全国ニュースを聞かれるもので、地域移行で問題が多いという記事を見る中で、今後も生徒、保護者、関係者が不安のないように行っていただきたいという声、私も思っております。
 今回の指導謝礼なんですけれども、まず、チーム単位での支払いなのか、指導者個人への支払いなのかお聞かせください。
○大楠委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 支払いにつきましては、登録指導者個人への支払いとなっております。
○大楠委員長 境委員。
○境委員 謝礼支払いのルールもあると思うんですけれども、例えば、今、個人に支払いということでしたが、チームそれぞれありますが、チームにおける指導者の数というのは制限があるのかないのか伺います。
○大楠委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 支払いにつきましてはルールを設けてございます。指導者は、まず1クラブについて2名分までということで、1時間1,600円。1日3時間、週1回を限度とし、それぞれのクラブから指導実績報告を提出いただいたものについてお支払いする形としております。
 なお、クラブの登録指導者数については、上限は設けてございません。
○大楠委員長 境委員。
○境委員 競技団体、体育会系の部活動は地域移行となっておりますけれども、文化系の部活動においても地域移行が必要になってくると思います。
 今回の指導謝礼に文科系の部活動は入っているのかお伺いします。
○大楠委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 市内4中学校の運動部、そして文化部について、全て対象としております。
○大楠委員長 境委員。
○境委員 砺波市の美術協会が、市内の中学校の美術部と、この夏、授業を行われたと伺っております。こうしたところから、地域移行に文科系の部活動もつながっていけばいいんじゃないかなと思うんですけれども、こういった活動についてどのような考えをお持ちか伺います。
○大楠委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 今回、美術協会が会員向けの研修会として開催されております。美術協会としては地域移行にも何とか協力したいということで、トライアルという形で実施されたものであります。
 なお、今後、美術協会とも連携をしながら、どのような形で地域移行をしていくかということは、引き続き検討しながら模索しているところであります。
○大楠委員長 開田副委員長。
○開田副委員長 私からは体育施設費701万円、中村グラウンドの土地購入費についてお伺いします。
 この物件ですけれども、まず、今回の購入面積はどれぐらいだったんでしょうか。
○大楠委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 今回の購入面積は645平米であります。
○大楠委員長 開田副委員長。
○開田副委員長 大体平米単価1万円ぐらいかなという計算になるかと思います。
 この中村グラウンドの土地については、ほかにも賃借の土地があるんですけれども、そちらについても今後購入をしていくことが必要ではないかなと考えております。
 この土地につきましては、となみチューリップフェアとか、砺波市文化会館のイベントとか、そのほか砺波チューリップ公園での各種イベントの際にも駐車場として使われている場所であります。多くの方が集まる際には、このグラウンドも駐車場として使っている経緯があります。
 今後も、公園とか施設が残っていく以上は、この土地については全て購入して、そういった部分に運用するほうがよいかと考えます。
 未購入の土地の面積と、今後の購入の計画があればそれをお示しください。
○大楠委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 まず、今回の補正分を除きまして、未購入の用地は5筆で6,541平米であります。
 なお、この後の購入見込みについてはまだ見込みはありませんが、頃合いを見ながら継続的に交渉を進めてまいりまして、御理解をいただけたところから順次公有化を進めていきたいと考えております。
○大楠委員長 開田副委員長。
○開田副委員長 話を進めながらという中で、今回売買に至った経緯というのは、どういった部分で持ち主は納得されて売っていただけたんでしょうか。
○大楠委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 今回の地権者の方は県外にお住まいの方で、相続をなされたことから地権者になられたもので、なかなか個人で今後管理していくこととか、今後の地権者の方がまた相続という問題も危惧されまして、そのようなことから今回の売買に合意をいただいたところでございます。
○大楠委員長 開田副委員長。
○開田副委員長 残りの土地についても早く購入されたほうが、多分賃料の発生とかすると思うんですが、そういった部分の兼ね合いでいくと保有したほうがいいのではないかなとも思います。
 当局の考え方としては、全保有を視野に今後も活動されていくということでよろしいでしょうか。
○大楠委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 基本的には全ての土地を公有化していくのが望ましいと考えております。
 なお、個人の財産ということでもありますので、引き続き交渉については慎重に進めてまいります。
○大楠委員長 今藤委員。
○今藤委員 私からは、議案第77号 財産の取得についてお聞かせいただきたいと思います。
 本定例会初日に、市長提案理由説明要旨にもありましたが、テレワークなど多様な働き方を推進するため、今年度中に、個人番号系の端末を利用する職員を除く、本庁舎に勤務する全ての正規職員に約150台のタブレット端末機を整備するとのことでした。デジタル化の推進には賛成であります。
 そこで、マイナンバーカードの業務以外の職員という理由について、お聞かせをいただきたいと思います。
○大楠委員長 端谷広報情報課長。
○端谷広報情報課長 マイナンバー利用事務系は、住民情報など特に重要な情報が大量にありますので、情報漏えいのリスクが高いなどのことから、国のガイドラインではテレワークの対象外とされているためであります。
○大楠委員長 今藤委員。
○今藤委員 それでは、業務のDⅩ化推進ということと考えますけれども、利用方法についてはどのように想定されているのかお聞かせください。
○大楠委員長 端谷広報情報課長。
○端谷広報情報課長 職員の事務環境のデジタル化推進としまして、既に課長以上の職員にタブレット端末機を配付しており、テレワークの環境を今現在実現しておりますが、このテレワーク環境をさらに拡充させ、職員のテレワークやオンライン会議、また、ペーパーレス化を促進するなど、業務効率の改善と働き方改革を実現するための環境整備を図るものであります。
○大楠委員長 今藤委員。
○今藤委員 テレワークについては最初の質問でもお答えいただいたように、セキュリティー上の課題があると考えております。
 どのような対策を考えておられるのかお聞かせください。
○大楠委員長 端谷広報情報課長。
○端谷広報情報課長 現在、本市のテレワーク方式は、総務省からの地方公共団体向けの通知により推奨されているLGWANを経由した通信の方式を採用しております。また、通信を中継するシステムにつきましては、総務省所管の地方公共団体情報システム機構が開発、提供しているシステムを活用しております。
 このことにより、国の通知に示されているセキュリティー要件を全て満たしている安全なテレワーク環境を現在実現しているので、そのような対策をしているところであります。
○大楠委員長 今藤委員。
○今藤委員 今ほどは、ネットワーク上のセキュリティーの話だったと思います。それはそれで大変結構なことだと思いますし、そのように進めていただきたいと思います。
 ただ、個人のミスによる情報漏えいということもありますので、その辺には十分慎重にお願いしたいと思います。これは要望でございます。
○大楠委員長 それでは、ほかに質疑、御意見はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○大楠委員長 ないようでありますので、付託案件に対する質疑を終結いたします。
 これより付託案件を採決いたします。
 ただいま議題となっています議案第73号、議案第76号及び議案第77号、以上3件を一括して採決いたします。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大楠委員長 御異議なしと認めます。
 お諮りいたします。議案第73号 令和5年度砺波市一般会計補正予算(第4号)所管部分、議案第76号 砺波市文化財保護条例の一部改正について、議案第77号 財産の取得について、以上3件について、原案のとおり可決することに賛成の諸君の挙手を求めます。
 〔賛成者挙手〕
○大楠委員長 挙手全員であります。よって、3件の付託案件は原案のとおり可決することに決しました。
 以上で、付託されました案件の審査を終了いたします。

(市政一般における本委員会の所管事項について)
○大楠委員長 次に、その他といたしまして、市政一般における本委員会の所管事項について質疑、御意見等はございませんか。
 開田副委員長。
○開田副委員長 私からは、奨学金制度の周知と条件緩和ということで質問させていただきたいと思います。
 今年度、奨学金の金額が見直されています。大学生が3万円から4万円に、高校生が1万円から1万5,000円と、このように金額が見直されたことで、例えば、奨学金の制度を使ってみたいという人が増えたとかという効果はあるものなんでしょうか。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 出願数につきましては、昨年度が9人だったんですけれども、今年度金額が増額になりまして、約2.5倍の24人の申込みがありましたので、この申込み状況から見ますと、ある程度の見直ししたことの効果はあったのではないかと考えております。
○大楠委員長 開田副委員長。
○開田副委員長 今回24人あったということですが、この方々全てが給付対象になったということでしょうか。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 申込みは24人ございましたが、今年度の予算の関係上、全員に給付できたわけではございません。
○大楠委員長 開田副委員長。
○開田副委員長 奨学金を受けるには、現在、様々な条件があるかと思います。近年、なかなか給与所得も上がらない、物価が上昇しているという中で、条件の緩和など制度の見直しを考える必要があるのではと思いますが、そういった部分のお考えはありますか。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 奨学金につきましては、学費の支弁が経済的に困難な方の御家庭に給付するということで、一定の収入の基準を設けてはおります。ただ、今年度多くの方に申込みをいただきましたけれども、収入の関係で申込みをお断りしたという方はいらっしゃいませんでしたので、直ちに制度の見直しが今のところ必要だとは考えておりません。
 ただ、今後、社会情勢等が変化していけば、それに応じた制度の見直しは検討していく必要はあると考えております。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 では、私から、学校でのタブレット端末機の使用について伺います。
 まず、小中学校のタブレット端末機ですが、もうそろそろ更新時期が近づいているんじゃないかと思いますが、その更新時期について伺います。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 現在、児童生徒が使っているタブレット端末機につきましては、令和2年度の末に購入したものでございます。一般的にデジタル端末の製品寿命は5年程度と言われておりますので、今使っているタブレット端末機につきましては、現時点では令和7年度末までの更新を予定しているところでございます。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 では続きまして、タブレット端末機は、今、小学校1年生から中学校3年生まで支給されていると思いますが、これは同じものを1年生から6年生または中学校3年生まで使用するのか、それで、どこかの時点で初期化しなければならないと思いますが、それはどの時点で行うのかお聞かせください。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 タブレット端末機は、同じ端末機をずっと1年生から6年生まで、あるいは中学3年生まで使い続けるわけではなくて、1年間ごとの更新になっております。
 まず4月に、その学校によりますけれども、大体始業式に合わせまして、子供たちに毎年タブレット端末機の貸与式というのを各学校で行っておりまして、そこでタブレット端末機を大切に使うことですとか、学習に役立てることですとかということを毎年、毎年、約束事を確認して1年ごとにやっていることです。
 3月に、また返納式というのがありまして、それから新年度の間に更新作業等を行っているところでございます。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 では、更新作業、初期化の作業ですが、これは学校の先生方が行うんでしょうか。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 基本的には委託業者のほうで行っております。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 それは毎年費用が発生するということでよろしいですか。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 はい。そこも含めまして委託しているということです。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 毎年そうやって初期化なんかするんだったら、同じものを6年生まで使えばいいのかなと一つ思いましたので聞いてみました。やっぱり毎年にしたほうがいいのか、6年生まで使うのがいいのか、その辺、1年で更新というか、切り替える目的といいますか、それについてお聞かせください。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 毎年だから費用が多く発生するという意味ではなくて、これは毎年、学年の年度が替わるごとの更新というのは必ずございますので、そこでタブレット端末機を使い続けていないために費用が多くなっているということはございません。
 先ほど申しましたとおり、なぜ1年ごとにしているかといいますと、毎年4月にきちっと砺波市では端末貸与式を行っておりますが、タブレット端末機を使うに当たっての心構えといいますか、大切に使ったり、きちっと自分が学習に役立てるんだという気持ちを育てるためにそういったことをしているわけでございます。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 では、1年間使ったデータはちゃんと残るようにはなっているんでしょうか。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 子供たちの個人のデータというのは、基本的にタブレット端末機の中に保存はされていなくて、クラウド上に保存されておりますので、自分の番号を打ち込めば、今までのデータというのはまた引き出せるようになっております。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 では続きまして、2学期からタブレット端末機を全学校で持ち帰るという話を聞きましたが、この持ち帰る目的について伺います。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 今の子供たちには、自ら考えて、自分で決めた方法や内容で学習を深めていくという主体的な学びの中で、積極的にタブレット端末機を使っていくということが求められているわけでございます。そのため、家に持ち帰ることで、家庭学習においても必要な情報をすぐに検索したり、調査したことをまとめたりするなど、そのタブレット端末機を日常のツールとして活用できるようにという目的で持ち帰りをするようになっているということでございます。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 非常にいい取組だと思うんですが、低学年の子供にすればちょっとタブレット端末機が重たいとか、そういった話は聞かれないんでしょうか。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 今、教科書的なものとか辞書のようなものは、日頃、日常うちで使わない場合は学校に置いていってもいいと、いわゆる置き勉を認めておりますので、特にタブレット端末機を持ち帰ったから重たくてという話は聞いてはおりません。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 あと、タブレット端末機の使用状況なんですが、先日、新聞にも出ていました。学校とか先生によって使い方が違うと思いますが、砺波市では平均して大体週に何時間なのか何回か分かりませんが、どういうふうに使っているのかということと、あとそういった学校とか先生にばらつきがないように、何か工夫されているようなことはあるのでしょうか。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 タブレット端末機につきましては、大体ほぼどの学校でも、毎日1回以上は使用しているような状況だと思っております。
 そして、学校にはICTの支援員の配置だとか、学校の中でもICTを担当する教員等定めておりまして、また研修なども行っておりますので、活用に努めているところでございます。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 全国的に、タブレット端末機を使って悩み相談なんかを行っているという話もありますが、本市ではどういった活用をされているのか伺います。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 今、各学校では、児童生徒の心の変化をつかむために、心の状態を天気で晴れ、曇り、雨、雷の4つで表すようなシステムをつくって、2学期から全校で運用するようにしております。
 学校によって朝だったり夕方だったりなんですけれども、画面を開いてポチっと、今日は心は晴れとか、今日は雨とかを押せるんですけれども、そのほかに、あと例えば、相談があり、なしとかということが、ぽんぽんと押せばすぐできるようになっていまして、それが各児童生徒の分が集まってきて、先生が確認できるようにしております。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 では、例えば、ずっと雷の日が続いたりした場合は、先生がそれなりの対応をされるようなことになっているんでしょうか。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 画面上でも雨だったり、雷だったりするとちょっと色がついていて分かりやすくなっていまして、それも日付ごとに並んで見えるようになっていますので、そういったことが続きますと、まずは担任が「何か困ったことあるの」とか「何かあったんけ」とか言ってすぐ気にかけて声かけなどしますし、養護教員がする場合もありますし、そういった特に心配なものが続きますと、管理職や学校全体で生徒を見守って対応していくということをやっております。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 本当に非常にいい取組じゃないかと思います。本当に子供の心の状態がすぐに把握できると思いますから、常に異常があれば対応していくような格好で、今後ともよろしくお願いいたします。
○大楠委員長 境委員。
○境委員 関連して質問させていただきます。
 先ほど、タブレット端末機の更新は令和7年度末頃というお話がありましたけれども、現時点で、更新後の処分されるタブレット端末機はどのように処分されていくか、計画などはあるかお伺いします。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 基本的には、タブレット端末機を更新した場合には専用の業者にお願いをしてデータ消去ですとか、リサイクルされるとか、そういう処分をお願いすることになると思いますけれども、タブレット端末機の更新というのは全国的なことでございますので、タブレット端末機の更新に当たりましては、国のほうから何かしらの指針等も出ると思われますので、その部分についても注視してまいりたいと考えております。
○大楠委員長 境委員。
○境委員 国の指針ということもありますが、ぜひ、SDGsとか脱炭素、いろいろ考えなければいけないこともありますので、そういったところも処分の際には考えに入れていただきたいと思います。
 そして、今の更新という話ですが、お話を伺っていて、やっぱり砺波市すごいなと思ったのは、貸与式というのが4月にあると、「大事に扱われ」というのを子供たちにしっかり伝えられる。これがあると、やはり子供たちのタブレット端末機の扱いというのは非常に違うというのがあるそうです。
 例えば、ビジネスPCというのは故障の割合はコンマ数%と言われているんですが、GIGAスクールの端末機は10台に1台故障している自治体もあるというデータがありました。そういったところを考えると、子供たちにとって「大事にせんならんな」、1年終わったら「ありがとう」と返せるというのは非常にすばらしいなと思いました。
 また、更新の際に、故障だけではないんですけれども、更新の計画を立てられるかと思いますが、そうした壊れにくいとか、補償について考える、保険なども考えるというのもありますが、それ以外にも、例えば、世界で最もAI時代に対応した人材育成の導入部分を担う場所である学校では、タブレットPCの高機能化なんていうのも必要になってくるんじゃないかなと思います。そういったところも更新の際に考慮いただけたらなと思います。要望です。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 続きまして、モバイルルーターの貸出し状況について伺いたいと思います。
 今現状、保護者への貸出し状況はどういうふうになっているのか伺います。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 貸出し用のモバイルルーターにつきましては、昨年度、令和4年度が16名の方、今年度、令和5年度は9名の方へ貸出しをしているところでございます。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 あと、モバイルルーターを校外学習でも使っていると話を聞きましたが、校外学習の使用状況はどんな格好になっているか伺います。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 モバイルルーターを学校2校に1台、今、貸し出しておりまして、学校での校外活動、グラウンドとか、どこか外に行った場合あるいは宿泊学習とか修学旅行などのときに活用できるような形で、合計6台を使用しております。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 では、このモバイル機器の管理は各学校で行っていると聞いたんですが、これは各学校に何台あるんですか。今の2台だけなんですか。伺います。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 6台で、2校に1台。使う場合は、持っている学校はそのまま使うし、使わないところは仲間して使っている形です。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 では、それ以外のモバイルルーターは、教育委員会のほうで一応管理されているんでしょうか。教育委員会のほうから保護者へ貸し出すということですか。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 保護者の希望を取りまして、学校を通じて貸出しをしております。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 モバイルルーターは全部で何台あるか分かりませんが、議会報告会なんかでもあったんですが、学校以外でまだ貸し出せるモバイルルーターがあるんだったら、例えば公民館等にそういったモバイルルーターが貸出しできないかという話もありましたので、ほかにも貸し出すことができるのか伺いたいと思います。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 この機器につきましては、国の補助を活用して購入しておりまして、学校教育や家庭学習などの一環として活用するように通知をされておりますことから、今のところ公民館等への貸出しは考えてはおりません。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 今、市全体で何台モバイルルーターがあるんでしょうか。
○大楠委員長 河合教育総務課長。
○河合教育総務課長 全体で65台でございます。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 65台で、今使っているのが学校で6台と保護者の15台ということで、あと50台ほどは余っているんだったら、何かうまいこと有効活用できないかということで、今後ともまたその辺をよろしくお願いいたします。
○大楠委員長 境委員。
○境委員 砺波市文化財「旧金岡家住宅」のあり方検討委員会について質問させていただきます。
 旧金岡家公共施設再編計画にも、令和7年のかやぶき屋根のふき替え時期をめどに在り方の検討と書かれております。
 先月30日、第1回目の会合がありましたが、その会合の中でどのようなお話が出たのか、まずお聞きしたいと思います。
○大楠委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 7名の検討委員に出席をいただきまして、それぞれの考古や文化財、古民家など、あと地元の関係者で構成している委員に対しまして、かいにょ苑の概要とこれまでの経緯、それから維持管理に係る諸課題、また、砺波市公共施設再編計画におけるかいにょ苑の位置づけとその考え方、また、事務局から説明をさせていただいた後、施設の内部、そして外構を見ていただき、それぞれの委員から現時点での意見や考えをお聞きしたところでございます。
○大楠委員長 境委員。
○境委員 この検討委員会、今後のスケジュールはどのようなものになりますでしょうか。
○大楠委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 この後のスケジュールにつきましては、本年12月に第2回の検討委員会を、そして、令和6年度には合計3回の検討委員会を予定し、その在り方、今後の活用の方法などをまとめたいということで進めてまいります。
○大楠委員長 境委員。
○境委員 メンバーの中には地元の方もいらっしゃったということでございますが、地元の皆さんとしてどのような思いがあるのか。その会合の中で聞かれた意見というのは教えていただくことは可能でしょうか。
○大楠委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 地元の意見としては、まず、平成15年からこのかいにょ苑が設置をされて、活用ということで進めてまいりましたが、年々利用者が減ってきていることを心配をされており、今後、地元でも施設を何かして活用していきたいということを考えていかなければならないというのが、大きな課題だと認識されたところであります。
○大楠委員長 境委員。
○境委員 今のお話を伺っておりまして、年々減ってきて、どうやって活用していけばいいかという思いが地元の方にもあるということでございました。確かに維持されるにはかやぶきは非常に高額な金額もかかりますし、そもそもそのかやの資材というのも調達するのが難しいという話も少し伺っております。
 先日、福井県のあわら市、吉崎御坊にあります蓮如上人の記念館が移築されることになりました。もう移築の工事が始まっているかと思いますが、この記念館というのは、砺波の根尾家の母屋であるということです。これが今度、さらに移築されて、新潟の赤倉温泉のほうで1棟貸しの宿になるということでした。
 文化財保護という視点も非常に大事だなとは思うんですけれども、メンバーの中に古民家再生研究会の方もたしかいらっしゃったかと思います。政府の施策で、観光先進国の実現として、歴史的資源の活用というのが非常に注目されているわけなんですけれども、例えば、解体ということももしかしたらこの後あるかもしれませんが、解体が解体だけで終わらないで、吉崎御坊の記念館じゃないですけれども、新しい場所で砺波の生活というか、歴史とか文化をつないでいくという考えもできるのではないか、検討に入れていただくことができないかなと思うんですが、いかがでしょうか。
○大楠委員長 三井生涯学習・スポーツ課長。
○三井生涯学習・スポーツ課長 かいにょ苑につきましては、市の指定文化財でありまして、基本的には保存と活用の両立というものを考えております。ただし、今日のかいにょ苑への取り巻く周辺の環境が大きく変わっておりますし、なかなか一概では進まないところは十分承知しております。
 先ほど、古民家の専門家も委員に入っているお話でありましたが、全国的な実例なども調べた中で、どういうことがこのかいにょ苑に対して一番適するかということも、次回か、その次か、資料提供などしながら提案もしていただけることになっております。
 したがいまして、この砺波市文化財「旧金岡家住宅」のあり方検討委員会で協議を重ねて、いろんな方向性を考えた中で、あるべき方向を決めていくと考えていきたいと思っております。
○大楠委員長 川辺委員。
○川辺委員 それでは、佐伯企画政策課長にお伺いをいたします。
 令和6年4月からの市営バスの運行体制について伺いたいと思います。
 今定例会の初日に市長の提案理由でも述べられておりましたように、今年の10月からチョイソコとなみの市内全域運行が始まることから、現在運行されている市営バスのダイヤの再編が検討されているということであります。
 そこで、再編されるダイヤ運行の開始は来春、令和6年の4月からということでありますので、現時点ではどこまで再編作業が進んでいるのかはまだ分かりませんけれども、現在のダイヤからいたしますと、市営バスの一部の路線では小学生の児童たちが利用している路線もあるということから、この児童たちに影響が出ないような再編方針になっているのか、また、市内に高校が2校あるんですけれども、その利用は今よりも楽になるのか、可能になるのかなどなど、来春に向けた再編の考え方についてお聞かせをいただきたいと思います。
○大楠委員長 佐伯企画政策課長。
○佐伯企画政策課長 今回の再編で、一応通勤通学を優先してJR砺波駅の接続なども配慮することから、朝の市営バスの運行時間は若干早まることとなると思います。
 そこで、1点目の一部の小学生が通学で利用している高波線、それから栴檀山線につきましては、通学に一定以上の距離を有する児童について、今現在、教育委員会が専用のスクールバスを用意するということで準備を進めているところであります。
 また、市内の高校生の利用の関係であります。来年4月からの市営バスにつきましては、全ての路線におきまして、JR城端線砺波駅等の接続をはじめ速達性を重視するということで、市内、市外の高校生の通学に合わせたダイヤとなることを考えております。市内2校の高校生の利用については、朝の市営バスを利用していただければ、砺波駅までは始業時間に十分間に合う時間に到着することができることになります。したがって、砺波高等学校とか砺波工業高等学校の始業時間には十分間に合うということで、利用はしやすくなるものと考えております。
 また、夕方につきましては、帰りの高校生が利用するJR城端線との接続を優先しつつ、最適な時間の帰りの便を市営バスとしては走らせてまいりたいと考えております。
 最後に、来春に向けた再編の考え方ということで、今議会の代表質問でもお答えをしておりますが、チョイソコとなみが運行しない朝夕の通勤通学の時間帯でのJRや民間路線バスとの接続、それから高校生の始業時間等にも配慮した運行ということで、利用者の利便性を重視することはもとより、持続可能な地域公共交通の実現に向けて、また運行の効率性も考えながら再編案を今後お示ししてまいりたいと考えております。
○大楠委員長 川辺委員。
○川辺委員 まずもって、ダイヤが、時間帯が早くなるということが分かりますし、またそうなってくるのかなと思っております。
 先ほど述べられましたが、要はその早くなったダイヤでは早過ぎるというか、小学校の子供たちが乗れないバスに対してはスクールバスを検討していらっしゃるということでよろしいですか。もう一度その点を確認させてください。
○大楠委員長 佐伯企画政策課長。
○佐伯企画政策課長 おっしゃるとおりでございまして、現在の市営バスの朝の便がスクールバス化するということで、専用のスクールバスで対応するということでございます。朝の早い便には乗れないからということです。
○大楠委員長 川辺委員。
○川辺委員 どうか子供たちを置いてきぼりにしないように対応をお願いしたいと思います。
 もう一点お願いします。
 今、砺波市、南砺市、小矢部市、要は砺波学区エリアといいましょうか、そこにおける高校生たちの通学手段についてお聞きしたいんですけれども、先ほども砺波市内の高校生に対する動きはよくなっていくであろうと思うんですが、近隣市を行き来している民間路線バスの本数が少なくなってきている。これは、本当に人口減少による生徒たちの減少が原因なのか、または高校再編の影響もあるのか、何とも言えないところなんですけれども、その路線バスが少なくなった影響というのは、その分、鉄道を利用して、どうも高岡方面に進まれる生徒さんが多いのではないかと考えるところであります。
 それで、南砺市と砺波市からすればJR城端線を利用すればもちろん十分なんですけれども、やはり小矢部市と砺波市では思うような連絡手段、通学手段がないわけではないが少なくなっているということからすると、砺波地域の生徒たちが、砺波地域のこの3市の高校で本当に今後も活動していってくれる、また、ここら辺にいてくれるというようなことを思うと、砺波学区エリアの生徒たちを動かすために、近隣3市の中で市営バスを互いに乗り入れるということはできないものか、または今後の中にこういう考え方は生まれてこないものか、お聞きしたいと思います。
○大楠委員長 佐伯企画政策課長。
○佐伯企画政策課長 自治体間の移動の交通については、JR城端線、それから民間路線バスがその役割を果たしているということで、まずはその交通機関を利用していただきたいという立場でございます。
 また、質問にございました、砺波市―小矢部市間の通学には、現在、民間バスの加越能バスの若林線が利用可能であります。
 質問にはなかったんですけど、これに関連しまして、この路線バスの利用促進を図るため、本年10月から砺波市、南砺市、小矢部市、3市共同で、高校生と中学3年生を対象として、500円のバス利用クーポンつきのチラシを配布して利用促進キャンペーンを実施する予定でありますので、ぜひ、民間バスのほうも利用していただきたいということであります。
 したがいまして、今のところ市域をまたぐ市営バスの運行については考えておりません。
○大楠委員長 川辺委員。
○川辺委員 民間の路線バスも、本当に活用していっていただけるような施策も必要だと思いますので、今言われたようなことをどんどんまた進めてやっていただければと思います。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 では、私からチョイソコとなみの全地域運行について伺いたいと思います。
 チョイソコとなみの利用料金なんですが、これは議会報告会で多くの住民の方から、他の市と比べるとちょっと高いんじゃないかという意見をいただいています。
 10月から全域運行となり、当面は500円が現状でいいと思いますが、この料金を見直すに当たって、どういった場合に見直すのか。例えば、乗車率が上がれば検討されるのか、それとも全くもって今のところそういった料金に関しては検討の余地がないのかどうか伺いたいと思います。
○大楠委員長 佐伯企画政策課長。
○佐伯企画政策課長 10月から市内全域運行が始まるところですので、基本的には利用料金の見直しは考えておりませんが、行政サービスとして、前からの議会でも申し上げておりますけど、民間の営利活動を邪魔しない範囲で行うということが大事でありまして、この500円という利用料金設定は、民間路線バスとかタクシー料金など他の公共交通とのバランスを勘案して設定したものであります。乗車率が何%になったから安くするとか、そういう問題ではないと考えております。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 それでは、料金は取りあえずしばらくは500円という話でありますが、そうしたら、料金の割引サービスについて、例えば、家族で同じところへ行くんだったら2人目は割引になったりとか、あとまた、回数券なんか10回乗ったら1回無料にするとか、そういった割引のサービスについてどう考えておられるのかということと、料金を割り引くことによってまたお得感があり、利用者の促進にもつながると思いますがいかがでしょうか。伺います。
○大楠委員長 佐伯企画政策課長。
○佐伯企画政策課長 これまでもいろんな割引の話も出てまいりましたが、今回は家族での割引というのが御質問でございます。
 民間公共交通とのサービスレベルのバランスを保つことが重要でありますので、割引とかサービスレベルの改善は、市内全域運行後の実績を見てからの判断となるということはあります。
 ただ、家族でということになると、例えば、2人の家族もあれば10人家族もあるわけですので、そういったところの利用促進を図っていると、今度はバスの乗車定員を減らすようなことにもなりますし、逆に収入もその分減るということも考えられます。ということで、今のところは考えていないと思っております。
 また、回数券の話も出ましたが、これは来年9月までは市内全域での実証運行ということでありますので、今後の乗車実績とか、市民の皆さんなどの御意見もいただきながら、今後検討してまいりたいと考えております。
○大楠委員長 神島委員。
○神島委員 家族全員で乗ることは多分ないと思いますが、この家族というのは夫婦で行きたいときにということで、そういった話もありますので。
 あと割引は、いろんな面で今後検討してもらいたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
○大楠委員長 川辺委員。
○川辺委員 それでは、今のチョイソコとなみに関しまして1点お願いします。
 このチョイソコとなみでは、スポンサーとして協力をしていただける店舗や事業所にチョイソコとなみの停留所を設けることができる、要はウチマチサポーターという制度を設けられまして、市長の提案理由でも137件の応募があったと報告していらっしゃいます。
 そこで、この停留所の設置の要件になるのかどうか分かりませんが、市内には障害をお持ちの従業員を雇用していらっしゃる事業所も結構あるんです。その事業所、要はお店でない会社ということになるんですけれども、それらの事業所がこのウチマチサポーターとして応募することは可能なのでしょうか。どのようにお考えかお聞かせください。
○大楠委員長 佐伯企画政策課長。
○佐伯企画政策課長 そういった事業所、会社があれば、ぜひウチマチサポーターズ制度を御活用して御応募いただきたいと思っております。
 既にこの137事業所の中でも、20ほどの事業所が会社事業所というくくりで応募されていますので、ぜひ応募いただければと思っております。
○大楠委員長 川辺委員。
○川辺委員 就業時間の関係からすると、利用できるできないという関係もあるかもしれませんが、もしそういうふうに言っていただけるものであれば、これから広めていきたいと私も考えております。
○大楠委員長 開田副委員長。
○開田副委員長 私のほうからは、テレワークの導入についてということで質問したいと思います。
 令和3年4月、総務省のほうから、自治体におけるテレワーク推進に関する資料が出ております。この中で、在宅勤務、サテライトオフィス、モバイルワークといったテレワークのやり方、これらを用いて、言わば働き方改革を行ってくださいということだと思うんですけれども、先ほど今藤委員からもありましたように、タブレット端末機が150台導入されるということで、今年度一気に進むんじゃないかなと思っております。
 実際に導入される時期とその方法というか、今言ったような在宅勤務、サテライトオフィス、モバイルワーク、それぞれの使い方がありますが、こういった外での活動、離れた場所での勤務ということがシステム的にしっかりと枠組みが決まっていて、進められていくところまで考えておられるんでしょうか。
○大楠委員長 安地総務課長。
○安地総務課長 まず、テレワークの導入時期でございますが、本市におきましては、令和2年4月に新型コロナウイルス感染症等の感染症対策として、その後令和2年7月に職員の子育てや介護と仕事の両立を支援しワーク・ライフ・バランスを推進するため、在宅型テレワーク試行制度を導入してきたところでございます。
 今後も導入については進めてまいりたいと考えているところでございます。
○大楠委員長 開田副委員長。
○開田副委員長 最初に始めたテレワークについては、多分全部の職員さんがそれに該当していないと思っているんですけれども、今回のテレワーク用のパソコン導入ということで、ほぼほぼ全部の職員さんがそれをできるようになるという考え方でよろしいでしょうか。
○大楠委員長 安地総務課長。
○安地総務課長 テレワークにつきましては、今回のパソコンを入れる前から、広報情報課のほうにテレワーク用のパソコンがございますので、特に今回だから全員できるということではございません。全員できるものでございます。
○大楠委員長 開田副委員長。
○開田副委員長 やはりマイナンバーの関係もあって、なかなかその業務に使えないという部署もあるかとは思うんですけれども、そういった市民サービスに対してテレワークをすることで、何らかの悪影響が出るということはほかにもあるんでしょうか。
○大楠委員長 安地総務課長。
○安地総務課長 今ほどの御質問の市民の方に影響があるというのは、テレワークをすることによって、本庁のほうに職員がいないということと考えてよろしいでしょうか。
 そのことにつきましては、各課で職員がちゃんと基本的な業務ができるような形でテレワークを導入して、テレワークをしてもいい者に対して承認する形を取ってございますので、市民の方に影響を与えるようなことはないと思っております。
○大楠委員長 今藤委員。
○今藤委員 関連質問を先にさせてください。
 先ほどもちょっと言いかけたんですけれども、テレワークということを考えますと、システム的には先ほど聞いたとおりで、安心とは言いませんけれども、一定レベル以上が担保されているんだなと思いますが、例えば、今ほどの説明であれば、テレワーク用の端末機があるということであっても、テレワーク用端末の管理責任というのか、管理不行き届きによる情報漏えいということは考えられるんじゃないかなと思うんです。システム以外の部分です。その部分についてはどんなふうに考えておられますか。
○大楠委員長 安地総務課長。
○安地総務課長 テレワークを利用する場合には、必ずそういう部分でセキュリティー漏れがないようにやる形で説明しているところでございます。
 何度も周知しながら、職員には気をつけさせているものでございますので、よろしくお願いいたします。
○大楠委員長 今藤委員。
○今藤委員 心配しているのは置き忘れであったりとか、そういうことで情報漏えいがあると、現実問題、全国的に見ればそういうことがあるものですから、ぜひその辺をしっかりと取り組んでいただけるように要望いたします。
 次の話題になるんですけれども、市が管理している協議会等の外部団体の通帳管理についてお尋ねをしたいと思います。
 県東部の市におきまして、猟友会や有害鳥獣対策協議会等の活動費や運営費など290万円余を市職員が横領していたという報道がありました。
 そこで、砺波市では市が管理している協議会等の外部団体の通帳は幾つあって、どのように管理されているのかお聞かせください。
○大楠委員長 安地総務課長。
○安地総務課長 市が管理している協議会等の通帳につきましては、53と総務課では把握してございます。
 また、管理につきましては、役割分担を明確にし、通帳や通帳印のそれぞれの保管管理の責任者を決めます。また、通帳や金庫等は個人の机等には保管しない、そして出金の際には、必ず複数の職員で行うなど対策を講じているものでございます。
○大楠委員長 今藤委員。
○今藤委員 今の答弁を聞いて少し安心しましたが、今回の事例に照らして、これを他山の石とすべく、通帳や印鑑の管理などは、少なくとも複数の職員でされるのがいいんじゃないかなと思います。
 ということであれば、具体的な規定が必要であると思うんですけれども、砺波市においてはそんな規定やマニュアルの存在はあるのかないのか、もしないとすれば早急に整備すべきであると思うんですけれども、考えを答弁願います。
○大楠委員長 安地総務課長。
○安地総務課長 先ほど述べました管理体制につきましては、企画総務部長通知ということで、公金等適正管理の徹底についてという形で、文書で職員に周知しているものでございます。
 マニュアルにつきましては、結局こちらを周知した形で行っているものでございますので、そちらで対応してまいりたいと考えております。
○大楠委員長 ほかに質疑、御意見はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○大楠委員長 ないようでありますので、以上で市政一般における本委員会の所管事項についての質疑を終了いたします。
 当局の皆さん、御苦労さまでした。委員の皆さんはしばらくお待ちください。

○大楠委員長 お諮りいたします。本委員会の審査経過と結果報告の作成については、委員長に一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大楠委員長 御異議がないようですから、そのように決定させていただきます。

(閉会中継続審査の申出について)
○大楠委員長 次に、閉会中の継続審査についてをお諮りいたします。
 本総務文教常任委員会の所管事項について、閉会中もなお継続して審査する必要がありますので、会議規則第111条の規定により申出することといたしたく、これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○大楠委員長 御異議がないようですから、そのように決定させていただきます。
 以上で総務文教常任委員会を閉会いたしますが、この後、3点ほど協議したいことがございますので、委員の皆さんはお残りください。
 事務局の皆さん、御苦労さまでした。

 午前11時18分 閉会

  砺波市議会委員会条例第29条第1項の規定により署名する。

砺波市議会総務文教常任委員会


   委員長   大 楠 匡 子