令和6年12月 民生病院常任委員会 定例会 本文

1.会議の経過
 午前 10時00分 開会

(12月定例会付託案件の審査)
○川辺委員長 ただいまから民生病院常任委員会を開会させていただきます。
 本定例会において、当委員会に付託されましたのは、案件6件であります。
 これより、議案第54号 令和6年度砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分外5件について審査をいたします。
 なお、議案に対する当局説明につきましては、議案説明会において説明を受けておりますので、付託案件に対する質疑から始めます。
 それでは、発言される方はどうぞ。
 開田委員。
○開田委員 私からは、議案第54号にあります障害福祉サービス費について、最初にお伺いしたいと思います。
 こちら、制度改正により、システム改修が必要になったということで伺っておりますが、その制度改正に至った内容、そして、それに伴ってどういったことの改修が必要になったかということをまずお示しください。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 今回の改正は、障がい福祉分野のICTの導入等による、生産性の向上や経営の協働化を通じた職場環境の改善という厚生労働省の施策に基づくもので、令和5年の制度改正において、就学前障がい児の発達支援費の無償化による認定手続の簡素化や、同一世帯に複数の障がい児がいる世帯における、負担上限額の管理に係るシステムの改修でございます。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 こちらのシステム改修というのは、現在終わっていて、実際にもう運用が始まっていると考えてよろしいですか。新しい年度からということでしょうか。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 改修につきましては今から行うことになっておりまして、新年度からというか、砺波市としては具体的にまだその運用自身はしておりませんで、大きく言えば、富山県の共同利用型の自治体クラウドサービスの中の一環として今回の改修が必要となったもので、開始はクラウドの開始と同じになるという形になっています。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 全県で一斉に始まるという考え方でよろしいということですね。
 続きまして、こちらの制度が変わって、システム改修ということでやっておられるみたいですが、これによって職員の負担というのは軽減されると考えてよろしいんでしょうか。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 今回の改修によって、職員の負担というところでは、実は先ほども申しましたが、この支援に係るサービスは、砺波市ではまだ実際関わっておりませんので、そんなに負担が大きく変わるという現状はありません。ただ、全県的にシステム改修が行われるということで、予算で対応するものです。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 そうしたら、もう1つなんですけれども、今、負担が軽減される内容ではないという感じに聞こえたんですけれども、逆に負担が増えるということもあり得るということですか。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 システムが入ることによって、負担が増えるということは考えておりません。ただ、今まであまりやっていない業務であるので、どうなるかと言ったらおかしいんですけど、それを手作業とかにしているのであれば、機械化することによって給付する事業所とのやり取りがICTでのやり取りになるので、そういった意味では簡素化されていくと思っております。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 簡素化につながるということであればとてもいいことだと思うので、実際に皆さんが使いこなせるように、また研修等々必要かと思います。よろしくお願いします。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 それでは、障害児通所給付費について、お伺いしたいと思います。
 障害児通所給付費サービスは、未就学児童に給付される児童発達支援と小学校へ入学後に給付される放課後等デイサービスに年齢に応じて切り替わりますが、今回の補正は、放課後等デイサービスに対する利用が増加していることによるとの説明をいただいております。
 資料を調べましたところ、障害児通所給付費サービスの件数、平成27年からの表をもらっているんですが、それを見ますと、児童発達支援件数は平成27年で461件、放課後等デイサービスが264件であったのが、令和5年では、児童発達件数は460件とほぼ変わらないのに対しまして、放課後等デイサービスの利用者数は1,744件と約7倍近い伸びとなっております。児童発達支援件数には増加傾向はあまり見られないのに、放課後等デイサービスの利用件数が年々増えている状況であると分かるわけなんですが、サービスの利用対象となるのは、療育の必要があると認められた児童となっていると思います。
 障害者手帳や療育手帳を持たない子供でも、医師等から療育の必要性があると診断されれば、自治体の判断によって利用することができるとなっておりますが、砺波市におけるその利用基準について、まず御説明いただきたいと思います。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 砺波市としての利用基準は、療育が必要であると認められた方に対して、皆さん、全国的に同じ基準でサービスを提供する形になっております。
 ただ、先ほどからおっしゃっている、放課後等デイサービスのほうが極端に伸びているのはどうしてかという起因の一つとして、私どもが考えているのは、保護者の発達障害への理解がすごく伸びてきているというか、理解が深まっています。そうすることで、相談も増えて目を向けられることによって、以前からそのようなお子さんには早めに療育が必要であると言われておりました。それに対して、その子に合った支援を受けられる環境が整ってきて、放課後等デイサービスにそういった機能があるということで利用者は増えていると考えております。
 早めに適切な療育を受けることで、子供たちが社会環境への適応がよくなって、成長とともに障がいが薄れていくという場合もありますので、子供の今後の生活を考えていく上では大変重要なことだと考えております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 次に、またお伺いしようと思っていたんですけれども、令和6年4月1日の放課後等デイサービスの支給決定者数は、人数的には127人。昨年比14人の増で、給付件数のほうが1,952件と昨年比で208件増える見込みのようです。1人で複数の放課後等デイサービスを利用されている方もおられるという実態なのかなと思っております。
 今ほど課長のほうから、給付件数が年々増加している要因についての分析を聞いたわけなんですが、本当に早めに適切なサービスを受けるというのは大変重要なことだと思っております。
 そこで、今後の利用件数について、どのように予測されているのか、お聞かせください。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 先ほどからも増えているということを申し上げたんですけど、確かに放課後等デイサービスの事業所は、少しずつですけど年々増えております。
 先日の砺波地域自立支援協議会のほうでも、1つの事業所でサービスを固定するのではなく、やはり幾つかの事業所で、本人とか家族のニーズに応じてサービスを使いたいということであれば、何か所かの事業所と契約していくことも必要になってくるので、そういった意味では、件数が増えているというのはそういったところに要因があるんですけれども、砺波地域自立支援協議会の運営会議では、やっぱり混み合っておりまして、新年度の進学する児童の受入れについても、現状では実は厳しいという見解が出ています。
 それは、私どももそういうふうに感じておりまして、今後は砺波市だけではなく、砺波圏域全体で利用者の皆さんが必要な支援が受けられるように、実態確認しながら、実施事業所の確保に向けて働きかけたり、何におきましても福祉人材の支援、人材育成の支援に努めていきたいと考えております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 放課後等デイサービスを実施していただける施設、砺波市でも増えていると思っておりますが、これだけ利用者が増えていると、今ほど河西社会福祉課長からも説明いただきましたけれども、厳しい。全ての利用者に対して、なかなかまだまだ足りないという状況があることが分かったわけなんですが、本当に福祉の人材の育成のためにも、また、今後放課後等デイサービスを利用する方、増える見込みは続くようにも思いますので、施設数の整備についても、しっかりまた働きかけていっていただきたいと思います。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 私からは、議案第54号の生活保護費について、質問させていただきます。
 生活保護を受けておられる方の基本健康診査やがん検診受診数など、そういった項目がありますが、こちらのほうはどのような状況で今やられておりますか。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 生活保護の基本健康診査というのは、保険者ごとになっているものですから、生活保護の方の場合は、社会福祉課の各担当者が個別に訪問して受診券を渡し、受診勧奨をしているという形になっています。その中の数名の方は、例年調べておりますと受診はされているようですけれども、がん検診につきましては、健康センターの所管ということで、受診状況までは把握しておりませんが、生活保護の方の場合は定期的に訪問する機会がありますので、機会を捉えて受診勧奨していけたらなと思っております。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 今、健康センターという部局が出てきましたけれども、こちら、健康センターのほうでは、こういったことの把握はされていますでしょうか。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 健康センターでは、生活保護の方の把握はしておりません。がん検診に関しましてはしておりません。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 病気については、早期に対応することで、入院などが長期化することを避けられるのではないかと考えます。こういった部分について、積極的に健康診断とかを受けていくことが長期化を防ぐことにもつながると思いますが、こういったことについての取組というのは、どのようにお考えでしょうか。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 生活保護の方に限らず早期発見、早期治療というのは、病気の重症化を防ぐ大切な要因だとは考えておりますが、ただ、生活保護の方の場合、病気よりもほかのことがやっぱりちょっと思いが強いので、受診をあまり強く勧めても、逆にちょっと難しい部分もあるんですが、先ほど申しましたが、機会を捉えて受診勧奨ということは必要かなとは思っておりますが、状況によるという形で申し訳ないです。お願いいたします。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 生活保護を受ける実態になっている中ですと、なかなか病院に行くのも考えてしまうという状況も考えられます。そういった部分を手助けする方策についても、また考えていただければいいかなと思います。こちらは要望になります。
 続いて、保護施設事務費というものがございまして、560万4,000円削減されております。
 この保護施設事務費について、削減に至った理由というのはどういったことでしょうか。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 保護施設事務費につきましては、生活保護の受給者の方が保護施設に入っていらっしゃる場合の扶助費なんですが、この春から退所されて、医療機関に入院されて亡くなったたり、そういった形でのそこは減額であったり、今回の補正予算を計上するに当たっては、扶助費全体の中で必要な部分を減らして必要なところを増やすという、先ほどからの医療費扶助費のほうがすごく増えているものですから、そちらを精査したことによって減額させていただいたものです。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 精査したことによる減額ということで理解しました。
 続きまして、医療機関を利用する生活保護受給者の方が、高齢化、そして、入院期間の長期化により増加していると聞きました。この長期化による増加ということは、今後も続いていくという認識でいろんなことを考えていっていらっしゃるのかなと思うんですが、そういう考え方でしょうか。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 生活保護受給者につきましても、高齢化は避けて通れないことですので、そうなると一定量の医療扶助費は必要だと考えておりますので、委員お見込みのとおりでございます。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 続きまして、議案第54号の老人福祉施設整備費772万2,000円についてお伺いします。
 認知症高齢者グループホームなどの防災改修支援補助金について、ケアタウンとなみに、非常用自家発電設備の導入に対する補助ということで聞いております。
 こちらの自家発電の仕様というのはどのようになっておりますか、まずお伺いします。朝倉高齢介護課長、よろしくお願いします。
○川辺委員長 朝倉高齢介護課長。
○朝倉高齢介護課長 今回整備される非常用自家発電機は、ガスエンジンの非常用自家発電機であり、停電が発生した場合に、自動的に感知し自動送電を開始いたします。必要箇所の照明及び2部屋のエアコン、冷蔵庫1台が使用できるよう、切替分電盤の設置や配線工事、既設のLPガスの配管工事を含む仕様になっております。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 この自家発電設備がガスで運用されているということなんですけど、これだと、どれぐらい災害が、そういった事態が起きたときにもつ試算になるんでしょうか。
○川辺委員長 朝倉高齢介護課長。
○朝倉高齢介護課長 季節によってエアコンの使用頻度は違ってまいりますが、今ほど説明いたしました仕様でいきますと、必要箇所の照明、それから、2部屋のエアコン、冷蔵庫1台の使用であれば、3日間程度稼働すると聞いております。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 3日あれば次の対策が打てるかなということかと思います。
 続きまして、老人福祉施設に、このような自家発電の機能というのは、全て設置されていると考えてよろしいでしょうか。
○川辺委員長 朝倉高齢介護課長。
○朝倉高齢介護課長 市内の特別養護老人ホーム、老人保健施設、介護医療院は全部で7施設ありまして、うち今回のような非常用自家発電機が整備されている施設は3施設ございます。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 ただいま、7施設のうち3施設に整備されているということですが、残りの施設についても、そういったことの対応を進めていくお考えはありますでしょうか。
○川辺委員長 朝倉高齢介護課長。
○朝倉高齢介護課長 現在、非常用自家発電機は整備されておりませんが、ポータブル発電機を整備している施設が2施設、それから、今後対策を講じる予定としている施設が2施設ございます。
○川辺委員長 開田委員。
○開田委員 停電に伴っていろんな機械が止まったりすることも考えられますので、そういった部分については、またよく考えて、どういったものがいいかというのも含めて、また追加で、例えばこの自家発電がいいのか、そういったことを考えていただければいいかなと思いますので、よろしくお願いします。
○川辺委員長 朝倉高齢介護課長。
○朝倉高齢介護課長 また今後、対策を講じるよう周知してまいりたいと思います。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 私のほうから、議案第54号 令和6年度砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分のところで、人口対策費1,136万5,000円について、篠島市民生活課長にお伺いしたいと思います。
 本助成金によって、毎年毎年増加しているということでございますが、本市における住宅環境が他市に比べて魅力的だからと考えております。
 そこで、当年度における当該補助金を利用した流入人口について、押さえていらっしゃるものがあれば教えていただきたいと思います。
○川辺委員長 篠島市民生活課長。
○篠島市民生活課長 今の砺波市住宅取得支援事業補助金の申請件数で申しますと、昨年度は、77件で281人が転入、今年度は、11月末時点で48件で162人が転入しております。年度途中ですので単純に比較はできませんが、現在の相談状況等も考慮して、全体で87件を見込んで今回の補正額を算出しております。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 今ほどの話でございますが、本住宅支援事業に伴って人口増加に向けたこれからの対応について、さらなる何か方策について、お考えがあればお伺いいたします。
○川辺委員長 篠島市民生活課長。
○篠島市民生活課長 今、となみ暮らし応援プロジェクトということで、いろんな住宅支援ですとか、子育ての支援を行っておりますけれども、引き続き、このとなみ暮らし応援プロジェクトを中心に、例えば結婚新生活の支援。アンケートのほうでは、やっぱり結婚を機に転入される方が多くいらっしゃいますので、こういうところの充実ですとか、あと、大学生の就職活動支援の拡充なども検討しまして、さらなる移住定住の促進につなげたいと考えております。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 引き続き、私のほうから、空き家対策事業費448万4,000円について、篠島市民生活課長に改めて質問いたします。
 空き家件数の増減については増加傾向にあるとの結果が示されておりまして、令和5年度においては、新規85件増加して、総数で578件となっている模様でございます。その中にあって、令和5年度において空き家解消となった件数は57件であり、その内訳は、取壊しが14件、売れたのが21件、そこに住まわれたのが19件、不明が3件ということになっております。40件も新たに住む人が増えたということになっておりますが、そこで、今年度の空き家解消数について、お伺いをしたいと思います。
○川辺委員長 篠島市民生活課長。
○篠島市民生活課長 今ほど数字のほうを挙げていただきました件数につきましては、各地区の自治振興会等ごとに調査された結果を集計したものでございまして、空き家に入居された方が、市外からか、市内の方かまでは、申し訳ございませんがちょっと把握できておりません。
 この定住促進空き家利活用補助制度の利用者ということで言いましたら、この改修補助、家賃補助を利用して転入された件数は、過去3年間では合計で39人の方が転入してこられたということでありまして、このほかにも、例えば、空き家情報バンクを利用せずに転入されて来られる方もいらっしゃいますので、実際どれぐらいの数というのはちょっと把握はできておりませんが、定住促進空き家利活用補助制度によって転入の後押しになっていることは、確実に言えると感じております。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 私の質問の中に数字が出ておりましたので、そこは今の篠島市民生活課長の答弁で合っていると思います。
 引き続き、空き家については農村部だけではなくて、新興住宅地の中にも、市街地の中にも増加している状況と考えておりますが、それらの対策について、何か考えがあればお伺いします。
○川辺委員長 篠島市民生活課長。
○篠島市民生活課長 市街地ですとか新興住宅地の空き家については、一般的には規模が小さいということ、あと、駐車場も狭いということでありますが、その一方で、駅やスーパー、病院が近いなどの生活の利便性が高いということで、農村部の空き家とは違ったメリット。それぞれにメリット、デメリットあるわけでございますが、空き家情報バンクでは、それぞれの空き家の特徴を事細かに評価しまして、空き家を求める方のニーズに寄り添った物件の提供に努めているところでございます。
 今後もそのように続けてまいりたいと考えております。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 それでは、もう1点。
 空き家解消の有効手段として、空き家情報バンクへ登録することと、市中の不動産業者との連携による情報公開、開示が大変必要だと思っています。現状もそのようにされていらっしゃるようですが、たまたま私のちょっと関連した中で、空き家情報バンクに登録した方が、ある程度の資産、「これだけの大きな面積やから、ある程度、これだけの金額じゃなかったら嫌や」みたいな話があって、バンクに登録されていらっしゃるのがあります。
 仮に1,000万円の価値がないにもかかわらず、「私は1,000万円で売りたいがや」ということがありますけど、不動産業者に言わせれば、こんな古しい家、壊して更地にしてなら1,000万円の価値があるけど、そんなもん、200万円ほどにしとかれ」と言うけど、なかなか応じてもらえないという、私が経験してそういう状況がありました。
 そういうのも含めて、一緒に何か行政のほうでも説得して、「もうちょっと安くしられ」みたいな話があれば、もうちょっと解消になるのではないかなと思うんですが、そこら辺の対応について、お伺いいたします。
○川辺委員長 篠島市民生活課長。
○篠島市民生活課長 現在も空き家情報バンクにつきましては、空き家コーディネーターの方にも御協力いただきまして、地域における新たな空き家物件の掘り起こしも努めております。
 そのような中で、適正価格というものをどう取るかということなんですが、売りたいと言われる方が希望される価格、買いたいと言われる方が、それに「これぐらいならいいかな」と応じる場合もありますけれども、やっぱり仲介業者の方が間に入っていただいて、「もうちょっと下げたほうがいいよ」とか、そういう交渉に入っていただくことで円滑に進めていただくことを期待しているところでございます。
 今も契約上のトラブル防止ですとか、適正な価格設定という観点から、できるだけ物件登録される際には、仲介業者の方に入っていただくほうがいいですよということは窓口でもお勧めしているところでございまして、今後も、例えば、不動産業者の方々との連携という中で、先日も、実は空き家対策セミナーということで、宅建業界の砺波支部の皆さんと初めて共催で開かせていただいておりますので、そういった縁も大事にしながら、今後のさらなる連携についても図っていきたいと考えております。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 これからも、空き家対策に向けて一生懸命頑張っていただきたいと思います。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 それでは、続きまして、病院事業会計補正予算について、お伺いしたいと思います。
 今回の補正で、医業費用と医業外費用との組替えによって、人件費増に対応されると聞いております。補正予算実施計画を見ますと、給与費1億8,807万円の増に対し、経費で1億2,907万円の減、材料費で4,930万円の減などで対応されるようになっております。
 例えば、経費の中では、燃料費が4,760万円の減など、燃料費高騰の中で大丈夫なのかなという気になるわけなんですが、これらの医業費用の減額による影響はないのか、お聞かせいただきたいと思います。
○川辺委員長 田村病院総務課長。
○田村病院総務課長 今ほど申されました医業費用の中で、今回、組替えとする予算の中には、材料費と経費と研究・研修費のほうで削減をしまして、予算の組替えを考えております。
 材料費につきましては、価格交渉、それから、在庫管理の強化などによる削減、そしてまた、患者数の減少によりまして、これは医業収入のほうも減少はしているんですけれども、診療や手術に使用する診療の材料費のほうが減少したことにより、捻出したといいますか、減にしたものであります。
 また、経費につきましては、先ほど言いました重油、灯油の予算見積りの単価よりも比べて下がったということもありまして、そちらのほうで減になった。
 それからまた、電気料につきましても、節電、それから、LED化によります使用料の減ということで、予算を減らしております。
 また、修繕費につきましては、緊急性の高いものをということで、実施することを見直しをしたことによる減にしたものであります。
 それから、研究・研修費につきましては、コロナ禍によりまして、中国黒竜江省との国外の病院交流事業をやっており、研修生の受入れをしておったんですが、こちらのほう、今年度も実施しないということで、そちらのほうも減ということで捻出をしたということになっております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 入院外来患者数の減による経費の削減というのも少なからずはあるという中でも、大変厳しい運営をされているなと今ほど聞いておりました。
 その中で、修繕費の減についてもお話がありました。緊急性の持たないものについては見送るみたいな考え方かなと思っておりますが、現在、中期修繕計画に基づいて進められているということで、代表質問の中でもありましたが、今、病院外壁の工事に取りかかる予定ということで、病院外壁には今準備がされているわけなんですけれども、この病院外壁工事も中断されるという形になるのかなと思っております。
 工事終了をいつまでとされているのか、この病院外壁についてはそんなに緊急性はないものなのかも含めて、教えていただきたいと思います。
○川辺委員長 瀬尾病院管財課長。
○瀬尾病院管財課長 今の外壁工事に関しましては、当年度に関しましては、3月末までに終了予定となっております。ただ、まだ東棟、医局棟との外壁工事が残っておりまして、それに関しましては、現在の病院の財政状況を計りまして、次年度に関しましてはちょっと見送りいたします。
 それで、今後の工事に関しましては、病院の経営状況を見計らいまして、実施のタイミングを図っているところでございます。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 今進められている外壁工事は、3月末までには終了予定ということで、こちらはもうしっかり予算がついて執行されているということなんですね。
 では、3月以降には、今の状況の外壁のものは、工事中の表示は取り払われるということでよろしいんですね。
 それなら、ずっとまだ工事中という形でいくのは、入院している人に対しても外の景色を見るのに大変見にくいというか、工事中なんだなというのが見えて、見苦しいのかなと思って心配しておりましたが、3月までには終了予定ということで安心いたしました。
 そこで、市立砺波総合病院は砺波医療圏の中核病院ということで、大変重要な病院であると思っております。不採算部門も抱えながらも、また、昨今の少子高齢化による医療費の増大傾向が強まる中で、本当に病院を健全に経営していくことは至難の業ではないかなと思っております。
 そんな中、市立砺波総合病院新改革プランにのっとって進められてはおりますが、医師、看護師の確保も大きな課題である中、代表質問の中のお答えにもありましたが、算定可能な診療報酬上の加算等に必要となる条件を整備するなど、本当に医業収益の増収に努めていらっしゃるなと思っておりますが、やはり現状は、地域病院というのは大変厳しいのではないかと考えております。
 そこで、今後の病院経営について、河合病院長にお考えをお聞かせいただければと思いますが、お願いします。
○川辺委員長 河合病院長。
○河合病院長 今回の議会の代表質問でもお答えしましたけれども、人件費、今1億8,000万円上がったと言われまして、人件費、材料費、光熱費等も非常に上がっている中、保険点数での評価手当というのは、ベースアップ評価料のみで全く足りない状況で、病院医療費の価格であるとか、あるいは、人件費を自らで決めることができない、価格転嫁もできない、公的医療機関としてはもう非常に厳しい状況で、地域の病院だけでなくて全国の大学病院含め、もう9割以上が赤字状況になって、地域の医療を存続できるかどうかという危機的な状況にあるとして、一般社団法人日本病院会等の病院の3団体も国へ陳情もしておりますけれども、今回は、2019年の厚生労働省が再編統合を必要とした424病院の再編統合というのは地域からの反対もあって、全く実施されていない状況で、医療費が国の財政に影響を与えているという状況で、財務省主導でこのような締めつけが行われておりますので、一病院としてできることはしておりますけれども、もう制度上の大きな問題がありますので、どうなるか私も想像がつかない状況にあります。
 本当に多くの病院で、もう経営破綻の危機とも言われておりますので、予想としては、地域医療を支える公立病院をそれぞれの地域の必要なインフラとして支えることができる地域にのみ、病院が存在できるのではないかなと考えておりますので、皆さんの支援を今後ともさらによろしくお願いしたいと思っております。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 ただいま河合病院長から非常に切ない回答いただいて、しんどい思いされていらっしゃるのに、追い打ちをかける質問をして申し訳ないですが、川岸議員の一般質問の回答の中でも、病床数の見直しを早急にせんなんという回答がありました。
 そんな中にあって、河合病院長にお答えいただかなくても結構なので、田村病院総務課長にお伺いしますが、いつまでにこの病床数を減らすかというところ、結論を出されるおつもりなのか。これは市民にとっても大事なところでございますので、そこら辺、いつまでというところをお聞かせ願いたいと思います。
○川辺委員長 河合病院長。
○河合病院長 当院は、以前は許可病床514床であったところ、休床していた病棟の病床を減らして471床となっているところであります。
 令和7年4月には、一般病棟1つを緩和ケア病棟に転換することによって、40床の病棟を14床の緩和ケア病棟にすることで26床減少して、445床となるところであります。
 ただ、そのような状況においても、現在、病床利用率が60%前半と低い状況にあるので、厳しい病院経営の中にあっては、少なくてもやはり80%を目指す。そして、それは医療需要を考えて病床を考える必要があるので、まだ当院の病床は現時点では過剰であると思いますので、いつまでという質問につきましては、来月また質問してください。そのときには、もう質問されても大丈夫になっているかもしれませんので、来月また御質問ください。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 それでは、議案第62号 砺波市福祉センター条例の一部改正について、河西社会福祉課長にお伺いをしたいと思います。
 この事業は、昨年の12月定例会終了後に、まさにこの場所で開かれました。名前は正確に覚えておりませんが、高校生が考える市政の提案発表会、こういう趣旨で高校生の皆さんからいろんな提案を受けた。その中からあった提案を市がこの1年間かけて検討されて、そして、今回形にされたと理解をしておりまして、本当に恐らく他市にはない流れかなと。したがって、ぜひこれは成功をさせるべきだと私も応援していきたいと思っております。
 そこで、そういう立場から2点お伺いしたいんですが、1つはこの多世代交流施設という名称でございますが、要するに子供から高齢者までの幅広い世代が集う場ということだと思うんですけれども、これは何か法的な施設の定義とか、あるいは、こういった設備を入れなさいとか、何か縛りみたいものはあるのでしょうか。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 今回の改正につきましては、大きく施設の呼称を改正して、人の交流の場をつくりたい、そういったところで多世代、いろいろな世代の方に柔軟に利用していただきたいという目的で改正したもので、特に必要な設備の定義とか、施設の定義というものはないと思っております。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 私もいろいろ自分なりに考えてみますと、多世代の方々に対応することをいろいろやってみようとすれば、実は結果として、何か特徴のない施設にならざるを得ないんじゃないかという思いがあるんですけれども、今後、その施設については、どのような特徴、工夫を持たせようとお考えなのか、多世代交流ということを前提にした場合、どんなふうにお考えなのか、お尋ねをいたします。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 簡単に多世代交流といっても、確かになかなか難しい。まして、今、大きく私たちが言っている多世代交流施設というのは、元は福祉センターということで、長期休みの間とか土日は、施設によってはイベント等を実施されまして、いろんな地域の方、世代間を越えたイベントも実施しておられると思うんですけど、そういった意識はやはり福祉センターという名前ではなかなか浸透していかないのかなというところで、多世代交流施設という名前に変えまして、近隣の学校の子供とか、近所の皆さんに「名前変わったから、私らも行ってもいいのかな」というところを強くしていきたいなと思うのと、やはり福祉センターから多世代交流という施設にすることで、今、指定管理はしておりますが、社会福祉協議会の皆さんと一緒に多世代が集える、もっともっと広いイベントを企画していっていただいたり、逆に、その施設がイベントを企画するというところも大事なんですけれども、利用される皆さんがもっと柔軟に使いやすくなるようにしていただけたらいいのではないかと考えております。
○川辺委員長 小西委員。
○小西委員 今の話に関連してなんですが、私は、前から子供用の遊具なんかをという話をずっとしておりましたけれども、ある高齢者の方から聞いた御意見なんですが、元気な高齢者の方が、たまたま友達に誘われて福祉施設へ行きましたと。そうしたら、「風呂入って、その後、何しとんがけ」みたいな話がありましたということが、耳に入ってきました。
 ついては、今回のような高齢者の方のスペースをキープするから子供たちの遊具施設ってなかなか置けないという話が今まであったかと思うんですが、そういう意味では、もっと老人も楽しめる遊具施設みたいなものも設置して、元気なお年寄りも来たときに、ずっと一緒にいられる空間をつくるということは考えられないのか、お伺いしたいと思います。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 以前から遊具ということで御要望されておりますが、私が考えているというか、小西委員とそこは一致しているのか分からないんですけど、固定されてしまった備品という形の遊具については、やはり場所塞ぎというか、高齢者の方にしても子供たちにしても、柔軟に使うという意味合いでは、ちょっと邪魔になったときに応じて動かせるものではないといけないと感じているので、そういったものは今後も考えてはおりません。
 ただ、今申し上げましたように、高齢者の方が遊ぶというか体験するといった形で、高齢介護課の介護予防という観点で言えば、eスポーツというものも、社会福祉協議会を通じまして、今の福祉センター北部苑とか福祉センター苗加苑でもイベントの中でもやっていらっしゃいますので、そういったものをこれからも駆使していただいて、高齢の方に来ていただいても何かするものがあったり、これまでも囲碁や将棋とか、健康マージャンとかカラオケといったイベントはこれまでどおり、施設では実施されると伺っておりますので、そういったものを自分の趣味とかに合わせて来ていただいて、体験していただいたり、あとは、ボランティアの方の演劇というか演芸というか、そういったことも、これまで実施されておりますことを特に制約するものではありませんので、引き続き楽しんでいただけたらいいのかなと思っております。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 それでは、議案第71号の砺波市健康福祉施設ゆずの郷やまぶきの指定管理者の指定について、先ほどに加えまして、また河西社会福祉課長に質問したいと思います。
 この件につきましては、事前に、過去5年間の来場者数及び収支の推移等について、資料請求をさせていただきました。この資料を見ますと、入場者数が、新型コロナウイルス感染症前の令和元年度の3万4,000人に比べまして、令和5年度の実績が、4万5,000人と非常に大きく増加をしております。同様に、入浴施設の利用者も、令和元年度の3万2,000人に対して、令和5年度は4万3,000人ということでございました。その結果、収支も大きく改善をしていることが分かりました。こうした実績からも、引き続き、向こう5年間、庄川峡観光協同組合に指定管理者になっていただくことには大いに賛成をしたいと思っております。
 そこで、こうした実績に基づいて、今後の砺波市健康福祉施設ゆずの郷やまぶきの運営について、幾つか御質問をさせていただきたいと思います。
 初めに、今も述べましたとおり、新型コロナウイルス感染症前に比べると、入館者数が1.3倍ということで大きく増加しておりますが、この改善が進んだ主な理由は何か、この要因についてお聞かせいただきたいと思います。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 数字で言えば、コロナ禍前に比べたらかなりの入館者、入浴者数の増加ということで、私たちも本当に驚いており、よかったなと思っているんですが、新型コロナウイルス感染症によりまして、やはり密を回避する対策ということで、利用されている皆さんもいらっしゃって御存じかもしれませんが、入浴できる人数を制限して、待ち時間をどのぐらいという表示をすることによりまして、利用者の皆さんが集中する時間帯が分散するという効果がありました。現在もそれは続けていらっしゃいます。そうすることで利用者の皆さんからは、逆に、混み合わずにゆっくりと入浴できるということで、高い評価をいただいているところと、実は、近隣の温泉施設が高付加価値化のために日帰り入浴を廃止されております。それによりまして、最寄りの温泉の日帰り入浴できる施設として、観光客の皆さんにPRしていただいているところも増員の一端ではないかと思っております。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 今もお話ありましたけど、いただいたデータからは、例えば、令和5年度の入場者数4万5,000人に対して、入浴施設の利用者数が4万3,000人。この入館者の96%が、お風呂への入浴を目的に来場されているんだなということが、はっきりと数字の上から分かるわけであります。
 であれば、この入浴施設をリニューアルすると。先ほどおっしゃいましたように、他が日帰りをやめたんであれば、もう全部取り込むと。そのためには、やっぱり施設のリニューアルといいますか、そういったことをしながら、さらに入場者数を増やしていくということが、1つの戦略としてはあってもいいのではないかなと思っております。
 特に、この砺波市健康福祉施設ゆずの郷やまぶきの入浴施設の特徴は何かというと、例えば、町なかの銭湯とは違って本当の温泉を使っている。ここを目指して、例えば高岡からも人がやってくるという、ここがポイントだと思っておりますので、本物の温泉ということをPRしながらやっていくべきではないかなと思っております。
 令和4年度から5か年計画で始まっております第3次砺波市観光振興戦略プランの基本テーマ、御存じですか。当然御存じだと思うんですけど、「本物を魅せるとなみ」。「魅せる」の「み」は「魅力」の「魅」ですけれども、こうしたことをテーマに本物感ということを砺波市は大きく打ち出そうとしているわけで、まさにこのテーマにぴったりなのが、砺波市健康福祉施設ゆずの郷やまぶきの僕はリニューアルだと思っております。
 そういった意味で、こうした入浴施設のリニューアルについて、どのようにお考えなのか、お聞きしたいと思います。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 リニューアルということをお話しいただきましたが、できてまだ間もない新しい施設ですので、リニューアルといいましてももう少し先なのかと考えています。
 そういった意味では、本当に今の庄川峡観光協同組合が、とてもこの施設をきれいに大切に使っていただいておりまして、修繕のほうも大きな修繕も今のところなく順調に進んでいるのが、逆に言えばこの収益につながっているというところと、あと、機能訓練室という部屋は子供たちにも来ていただけており、大きい遊具ではないんですが、本当にちょっとしたシートを敷いたり、小さな子でも遊べる空間をつくることで、子供連れの方にも御利用いただいて、砺波市健康福祉施設ゆずの郷やまぶきは、銭湯と違って実は未就学児は無料になっております。銭湯は3歳から有料だったかなと思うんですが、そういったところで、若い世代のちょっと衛生環境を気にする子育て世代の方にも御利用いただいて、集客につながっているという点とか、隣接のパークゴルフ場の利用者の方にも、ここでお風呂入ってかれ、御飯も食べられるよという利用の仕方とか、庄川温泉なのでやはりゆず湯も人気だと聞いておりますので、リニューアルにつきましてはもう少し先でもいいのかなと考えております。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 あそこの施設、夕食を食べるところは最大で多分、20人、20人の計40人ぐらい、一同に会して食事ができるのではないかなと思うんですよね。あそこの風呂のカラン数、要するに蛇口の数が、大風呂で多分10個やと思うんですよね。そうすると、10人の方が30分かけて風呂入ると。午後6時から宴会となれば、もう3時前から入り始めて、全員入り終わるのは午後5時50分。午後6時から宴会開始ということで、やっぱり風呂をもっと大きくすることによって、そういった大人数の来場者にも、十分耐えられるんじゃないかなと思いますし、あるいは泡風呂とか、あるいはサウナとか、今課題の露天風呂。あそこは、何か病院の入院者用の風呂みたいな感じで、もっと露天風呂らしい露天風呂に例えば変えるとか。
 何か工夫をずっと積み上げながら入館者数の維持をしていくという、ぜひ、こんなことも検討をいただきたいと思います。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 それでは、債務負担行為について、お伺いしたいと思います。
 市民課のほうから出ております戸籍氏名振り仮名通知書作成業務委託について、お伺いいたします。
 来年の5月26日から、戸籍振り仮名制度が導入されるようです。最近増えている読めない名前の対応策であるとともに、戸籍に氏名の振り仮名が記載されることで、行政のデジタル化基盤整備の促進や本人確認情報としての利用等が期待されているようですが、まず、これからの進め方についてお聞かせいただきたいと思います。
○川辺委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 まず、この債務負担行為の議案が可決していただけましたら、年度内にできるだけ早く、委託業者と契約をしまして、この通知の作成の業務を進めていきたいと考えております。
 5月26日からおおむね3か月以内に、全国民の方に、本籍地から振り仮名を通知するようにという、国のほうから言われておりますので、大体8月の終わりぐらいまでには皆さんに通知をお送りしたいと考えております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 3か月以内には通知されて進められるということですが、最近の名づけの傾向としまして、とても読めない読み仮名をつけられている例も多いようです。
 今回、氏名の振り仮名については、氏名として用いられる文字の読み方として一般に認められているものでなければならないとの規律も設けられているということですが、審査されまして返事が戻ってきて、戸籍の読み仮名を見て、審査で受付できないと判断される場合もあるのかなと思うんですが、そのような場合の対応はどうなるのかお聞かせください。
○川辺委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 なかなか判断が難しいものは、ある程度の基準につきましては、法務省から、これから通知が出ると聞いております。こちらにはまだ届いておりませんが、ある程度の判断基準はこちらでは持つことになると思います。それでも判断ができないときには、法務局に受理照会ということで判断を仰ぐことになる予定になっております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 場合によっては、親御さんが望まれる読み方が戸籍に載らない場合もあるということでしょうか。
○川辺委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 法務局で判断できないときは、また上の法務省のほうに行って判断がされると思うんですが、そういう場合も、もしかして社会通念上いろいろ混乱させる場合は、ちょっと認められないというのもあるのかなと思っております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 ちょっと混乱しないかなという懸念がありますが、個々の名前の確認、読み仮名を確認されなくてはならないということでありますので、砺波市のように、約4万7,000人の人口の市におきましても、約7万通ぐらいの案内通知書を出されると聞いておりますが、見込みとしまして、7万通のはがき、1日何通ぐらい戻ってくることを予定されておりますか。
○川辺委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 通知をお送りして、一人一人届書を出していただくんですが、それは、ざっと見込みでは大体今の10倍ぐらい。今、大体1日10件ほどが普通の戸籍の届出、出ているんですが、100まで行くか行かないかと考えております。
 まだちょっとやってみないと不明な点もありますし、国の通知も次々出ておりますので、はっきりとは分からないのですが、数が増えるのは確実ではないかと思っております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 本当、すごい数になるんじゃないかなと私も想像していたんですが、平常の業務、大体1日10件ほどと聞いておりますが、その10倍ほどのものが返信されるとなると、戻ってきたものに対して、また職員の方が対応して戸籍に入力していかなくてはならないという形になりますと、現在の職員数で対応できるのでしょうか。
○川辺委員長 大西市民課長。
○大西市民課長 今ほど申しましたように、届書の件数も増えますし、また、市民からのお問合せなども増加することは想像しておりますが、これから、国の方針とかやり方、具体的な事業の進め方につきましてもまだ不確定な部分がありますので、今後も国からの通知を注視しまして、必要なことが何かとか、必要なものが何になるかということを精査しながら、この制度を円滑に進めていけるようにしていきたいと考えております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 新しい取組ということですので、詳しいこともまだ決まっていない段階でもあるということではありますが、円滑に進むように進めていただきたいと思います。
○川辺委員長 ほかに御意見はございますか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○川辺委員長 それでは、ないようでありますので、付託案件に対する質疑を終結いたします。
 これより付託案件を採決いたします。
 ただいま議題となっています議案第54号、議案第55号、議案第58号、議案第62号、議案第67号及び議案第71号を一括して採決いたします。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○川辺委員長 御異議なしと認めます。
 お諮りいたします。議案第54号 令和6年度砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分、議案第55号 令和6年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)、議案第58号 令和6年度砺波市病院事業会計補正予算(第2号)、議案第62号 砺波市福祉センター条例の一部改正について、議案第67号 指定管理者の指定について((仮称)砺波市多世代交流施設しょうとう)、議案第71号 指定管理者の指定について(ゆずの郷やまぶき)以上、6件について、原案のとおり可決することに賛成の諸君の挙手を求めます。
 〔賛成者挙手〕
○川辺委員長 挙手全員であります。よって、議案6件については、原案のとおり可決することに決しました。
 以上で、付託されました案件の審査を終了いたします。
 なお、要望が2件提出されております。
 まず、1件目は、公益社団法人砺波市シルバー人材センター理事長飯田修平氏から、地域社会に貢献するシルバー人材センターの決意と支援の要望です。
 2件目は、一般社団法人中国における臓器移植を考える会代表丸山裕章氏から、臓器移植に関わる不正取引、非人道性が疑われる国への渡航移植等を防止するための法整備等を求める意見書提出の陳情が提出されておりますので、御報告いたします。
 次に、ひきこもり支援体制の強化を求める意見書の提出についてをお諮りいたします。
 先にお示ししておりますが、このことにつきましては、去る7月25日に、特定非営利活動法人はぁとぴあ21理事長高和正純氏から要望書をいただき、継続審査として、民生病院常任委員会において、意見書の提出について協議してまいりました。
 ここで、事務局より意見書を読み上げさせます。
○事務局 意見書を読み上げます。
 ひきこもり支援体制の強化を求める意見書。
 内閣府の調査によると、ひきこもり状態にある人は全国で約146万人おり、また富山県における実態調査においても、約9,000人が「広義のひきこもり群」に該当するとの推計結果が出ている。調査によれば「広義のひきこもり群」に該当する者の66%を40歳~64歳が占めており、ひきこもりの長期化・高年齢化が進む中、80代の親と50代のひきこもりの子が孤立・困窮する「8050問題」や、親が亡くなった後の本人支援等の課題が大きな社会問題となっている。
 国においても、ひきもり支援体制の強化を図っているが、ひきこもり状態にある当事者及びその家族に対する行政の対応は、地方自治体によってばらつきがあるのが実態であり、福祉・医療・教育などの制度の下で関係部署・機関が連携して支援を実施しているものの、ひきこもりの原因は多様かつ複合的であり、それぞれの制度のはざまで適切な支援を受けられない事例も少なくない。
 ひきこもりに至る原因や求められる支援は様々であり、ひきこもりの当事者やその家族・親族等に対する総合的な支援体制の確立が喫緊の課題となっていることから、国会及び政府におかれては、ひきこもり支援に関する法律制定をはじめ、ひきこもり支援体制を強化するよう強く要望する。
○川辺委員長 ただいま読み上げました意見書を、本定例会の最終日に議員提出議案として民生病院常任員会から提出することとしておりますが、まず、この意見書に対する御意見が現時点でおありの方、御発言ください。
 大楠副委員長。
○大楠副委員長 私の身の回りにもひきこもりの御家族がいらして、悩んでいらっしゃる方が見受けられます。そういう中、砺波市ではどこで相談するのかといったら、具体的にぴったりとくる相談場所がないというのも現実であります。
 ひきこもりの問題は長期化する傾向もありまして、ひきこもりの家族を抱えていらっしゃる家族の方の精神的な負担は大きなものとなっているようで、支援体制の拡充が本当に喫緊の課題であると思っております。
 ですから、今回のこのひきこもり支援体制の強化を求める意見書については、賛成したいと思います。
○川辺委員長 ほかに御意見、ありますか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○川辺委員長 それでは、先ほども申し上げましたが、この議員提出案件を本民生病院常任委員会から提出することにいたしたいと思いますが、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○川辺委員長 御異議がないようですから、そのように決定させていただきます。

(市政一般における本委員会の所管事項について)
○川辺委員長 次に、その他といたしまして、市政一般における本委員会の所管事項について質疑、御意見等はございませんか。
 大楠副委員長。
○大楠副委員長 それでは最初に、デイサービスセンターの機能アップについて、お伺いしたいと思います。
 先日の11月20日に、市の折り込みチラシの中にこのようなチラシが入っておりました。砺波市庄東デイサービスセンターが11月20日にリニューアルしますというものでありました。あれ、庄東センター、まだだよなと思いながら、私も勘違いしながら見ておりましたところ、このようなチラシを見て、私のほうにも何件か、「新しく庄東センター、もうなるがけ」とかいう誤解した問合せ等もあったわけなんですが、これはあくまでも砺波市庄東デイサービスセンターの機能アップということで出ていたチラシでありまして、内容を見ますと、パチンコ台を設置するよとか、eスポーツの体験ができますよとか、人気のマシンを入れたので体感できますよなど、いろんな機器で楽しめますので、ぜひ来てくださいというチラシでありました。
 私、たまにボランティアでデイサービスセンターとか行っていると、来ておられる方たちは何をされているかというと、塗り絵をされているか、脳トレのゲームをされているか、どちらかというと、何しようかなみたいな感じの方が多いように見受けられておりました。中には私に、「何すりゃいいがけ、あんた。お姉ちゃん、教えてま」みたいに言ってこられる利用者の方もおられた中、このような砺波市庄東デイサービスセンターの取組というのは本当に大事なことではないかなと考えております。
 県内の先進的な地域でも、デイサービスセンターで利用者が選べるサービスをつくって整備されて、今日何しようかなって利用者の方が楽しめる内容のものの整備をされている場所もあるわけなんですが、まず、今回、砺波市庄東デイサービスセンターでこのような形になった経緯について、お聞かせいただけたらと思います。
○川辺委員長 朝倉高齢介護課長。
○朝倉高齢介護課長 今回、砺波市庄東デイサービスセンターにパチンコ台2台、それから太鼓の達人ができるeスポーツトレーニングマシン2台、映像に合わせて体操ができる大型テレビが整備されまして、私も見学に行きまして、男性の利用者がパチンコを楽しんでおられました。
 こういうことになった経緯といたしましては、やっぱりデイサービスセンターの利用が少し減少ぎみということで、社会福祉法人砺波福祉会のほうでは、何とかして男性の利用客を少し集客したいなということで、男性に人気がある、ちょっと興味を持ってもらえるようなパチンコ台等々、それから、トレーニングマシンを整備されたということが経緯となっております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 男性の集客を図りたいということでの策ということですが、女性の方でも、このeスポーツ体験とか、人気のマシンなんかは大変魅力的なのではないかなと思っております。
 市内に、ほかにもデイサービスセンターが幾つかありますが、市内においても、このような整備が進むといいなと考えているんですが、その件についての見解をお聞かせください。
○川辺委員長 朝倉高齢介護課長。
○朝倉高齢介護課長 砺波市庄東デイサービスセンター以外でも、様々な工夫をしながら運営されている事業所が幾つかやっぱりあります。例えば、午前、それから午後のみの利用で、お昼御飯なし、それから、お風呂もなしといった事業所もあります。おやつのみ提供されるので、おやつ代は少し高いようですが、お取り寄せのちょっと高級なスイーツ、お菓子を提供されて、それを楽しみにされている利用者もおられるという施設があると聞いております。
 また、個々の身体機能に合わせまして、トレーニングマシンやリハビリに特化しているデイサービスもありまして、こちらのほうは比較的ほかの施設よりも男性の利用者が多いと聞いております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 それぞれのデイサービスセンターがいろいろ工夫されて進めていらっしゃるとは思いますが、現状では、一番最初にも申しましたが、利用者の方は、デイサービス行って何しようか、楽しいことあまりないなという状況が現状ではないかなと考えております。
 そんな中で、砺波市庄東デイサービスセンター、どこからこのような予算が出たのか分かりませんが、そんなに経費もかかっていないのかなと思っておりますので、ぜひ市内のデイサービスセンターにも拡充していただきますよう要望いたします。
○川辺委員長 朝倉高齢介護課長。
○朝倉高齢介護課長 また、他のデイサービスセンターにも、このような施設づくりができるように提案してまいりたいと思います。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 続きまして、コロナワクチンの接種についてお伺いしたいと思います。
 10月1日から65歳以上の方などを対象に、新型コロナワクチン定期接種が始まっております。私、まだ届いておりませんので受けておりませんが、接種期間は来年の3月31日までということで、9月中に該当者に接種券が送付されたようです。この2か月間の接種状況を聞きましたところ、10月に1,281件、11月に1,355件という接種状況でありますが、この状況について、健康センターではどのように分析されておりますか。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 まず、比較対象とするものが正確なものはないんですが、インフルエンザと対象者が同じということで比較しますと、やはりちょっと出足が遅い感じであります。今、低い状況としては、新型コロナウイルス感染症が実際、はやっていなかったことや、あと、副反応がある、また、重症化は今はしないということからも、今の低い状況となっていると考えております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 私、まだ接種券が届いていないと言いましたが、現在64歳で、誕生日が来て65歳になる方々には順次発送されると聞いております。秋冬に多い感染症でありますが、例えば3月生まれ、私、3月生まれなんですが、接種券というのはいつ発送される予定なのでしょうか、お聞かせください。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 3月生まれの方につきましては、接種期間が非常に短いということから、3月に4回に分けて発送する予定としております。誕生日の前には手元に届くように発送いたしまして、誕生日の2日から12日前には手元に届くことで考えております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 大変細切れに出されるわけなんですね。2月生まれの方はこの日、3月生まれはこの日みたいに一括なのかなと思いましたら、大変細切れということが分かりました。
 一応3月31日までの余裕があることは分かりましたが、今回から、接種できるワクチンの種類が5社から選べるようになっております。接種を希望する開業医ではワクチンの種類が決まっているのかなと思っております。私の近くのものがたり診療所ではファイザーですよと御案内されております。
 そういう中で、例えばものがたり診療所で、違うワクチンの接種を希望される方がおられた場合は、どのような形になるのでしょうか。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 まずは、各医療機関で1つのワクチンだけと決まっているということではないことを確認しておりますので、接種されたい医療機関に、まずは事前にお問合せいただくということで、もし、そこの医療機関でそれしか扱わないということであれば、他の医療機関を選んでいただくということになります。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 確認ですけれども、このワクチンの種類が5社になったということによる問合せとかは、今のところ健康センターにはないのですよね。
○川辺委員長 杉本健康センター所長。
○杉本健康センター所長 問合せはゼロではございませんが、数件ございますけれども、今のような御案内で、接種前に医療機関に問合せくださいということでお話ししておりまして、混乱等はない状況でございます。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 先ほどの杉本健康センター所長のお話にもありましたが、若干、これまでのワクチン接種の状況から見ると、出足が鈍いのかなというお話でありました。それも、やはりワクチン接種で副反応のひどかった人とか、新型コロナウイルス感染症にかかっても重症化するケースが少なくなっているということから、私の周りでも、「接種券来たけど受けんわ」みたいな話をされる方が多いようにも感じております。
 しかし、富山県の感染情報とかを調べますと、新型コロナウイルス感染症、先週よりは減少しておりますけれども、まだまだ決して全くなくなった状況でもなく、高い状況で感染者数が出ているかなと思い、油断できない状況であると思っております。
 そこで、河合病院長にお伺いしたいなと思うんですが、コロナワクチン接種の是非について、病院長のお考えをお聞かせいただければと思います。
○川辺委員長 河合病院長。
○河合病院長 コロナワクチンの是非につきましては、いろいろ不安の表明もありまして、一番有名なのは、今年の8月に一般社団法人日本看護倫理学会から出た、特に新しいレプリコン型のワクチンに対する懸念というものがあります。
 それに対しては、10月に、日本感染症学会と一般社団法人日本呼吸器学会、日本ワクチン学会の3学会が共同で、その懸念を示すエビデンスはないので、特に高齢者においては、新型コロナウイルス感染症はインフルエンザよりも重症化するリスクが高いので、高齢者に対してはワクチン接種を強く推奨するという声明を3学会が出しておりますので、私も基本的な考えとしては同じです。
 レプリコンという名前が非常に恐ろしいので、レプリコンワクチンに対するアレルギー反応が日本全国に広まった形で、一般社団法人日本看護倫理学会が、まず、日本でだけ採用されて、ほかの国で採用されていないお薬は不安であるというのは1番目でしたけれども、これまで日本ではドラッグ・ラグと言って、海外で採用された薬がなかなか日本で採用されないという非難が多かったので、今回、日本政府が頑張って国内で最初に採用したら、そういう不安が出てきたわけですけれども、現在、それはオーストラリアで開発されたワクチンで、ヨーロッパでも使用申請しているところで、特に問題はないものと考えられると。
 もう1つはシェディングと言って、ワクチンを打ったらウイルスが外に広がるんじゃないかという懸念もありますけれども、ワクチンよりもウイルスを、感染症のほうを心配してほしいんですけれども、そういうシェディングを示す証拠論文は1つもないですね。シェディングというのは、特に生ワクチンで、ポリオワクチンで40万人に1人ぐらい発症しちゃうというものがありますけれども、生ワクチン以外でそういう事例は全くないですし、それは当たらないと思います。
 3番目は、将来に対する不安として、メッセンジャーRNAが体に入ったらDNAに組み込まれるんじゃないかと、そして、非常に小さな論文を引用していましたけれども、そのような証拠はやはり全くなくて、ワクチンよりもウイルスが体に入って、それがDNAに組み込まれるのは心配じゃないのかなと思いますけれども、ウイルスに感染してDNAに組み込まれるのはエイズウイルスだけですね。B型肝炎ウイルスが一部組み込まれますけれども、特に問題になるのはエイズウイルスだけで、それ以外のウイルスでは示されていない。
 それから、医者、看護師が率先的に打てという世間のプレッシャーがあるんじゃないかというのは、4点目の不安となっていましたけど、それも言い出したら切りがないことで、そのようなプレッシャーは現在はないんじゃないかなと思います。
 実際に、今回アメリカで、次期トランプ政権の保健福祉省の長官に指名される予定のロバート・F・ケネディ・ジュニアさんはワクチン否定派らしく、CDC(米疾病予防管理センター)の長官に任命される議員の方もワクチン否定派らしいですけど、そういう政治的なあれもありますけれども、科学的な証拠としては、3学会が推奨しているとおり、御高齢の方は打たれたほうがいいと思います。
 何回打てばいいかという、1年に1回は本当に打たなきゃいけないのかというエビデンスについてはないので、何とも言えないですけれども、私の立場としては学会と同じ立場です。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 砺波市の地球温暖化対策実行計画の策定について、篠島市民生活課長に数点お伺いしたいと思います。
 まず、先月25日に、砺波市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)、つまり、地方公共団体が地球温暖化対策計画に基づいて策定する計画の素案をテーマに、砺波市でも庁内において、砺波市ゼロカーボンシティ推進会議といったものが開かれたとの新聞報道がありました。背景には、市では昨年度、第2次砺波市環境基本計画を策定し、今年度は、地球温暖化対策実行計画の策定業務が予算化されておりますので、現在、計画に沿った取組が進められているものと理解をしております。
 そこで、まず初めに、改めてこの計画の狙いと計画期間、また、本年3月に策定をされました第2次砺波市環境基本計画との関連性、それから、目標値の設定や目標達成に向けた手段といった実行計画の全体像について、簡単に御説明をお願いしたいと思います。
○川辺委員長 篠島市民生活課長。
○篠島市民生活課長 この計画は、市全体の温室効果ガス削減目標を定めまして、それを実現するための再エネ・省エネの施策を計画するものでございまして、2030年度、令和12年度になりますが、これを目標年度としまして、最終的には2050年度、令和32年度になりますが、2050年度にゼロカーボン、カーボンニュートラルを目指すものでございます。
 そのため、計画の期間につきましては、新年度2025年度から2030年度までの6年間としたいと考えております。第2次砺波市環境基本計画、今年度から10年間の計画としてスタートしたわけでございますが、この期間とはちょっとリンクはしませんが、第2次砺波市環境基本計画の個別計画として位置づけて、しっかりと整合を図りつつ策定したいと考えております。
 2030年度までの削減目標につきましては、環境省の自治体排出量カルテの数値を基に、対象となる部門、分野ごとの温室効果ガスの現況推計を行い、算出することになります。その目標達成に向けて、これまでの取組による削減効果なども考慮した上で、さらに今後の実効性ある取組を盛り込みたいと考えております。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 前にも指摘をさせていただきましたけれども、現在、県下10市の中にあって、砺波市の取組というのは、決して進んでいるとは言い難い状況にあると思っております。したがって、今後の計画の実効性を高め、さらにスピードアップを図っていく上においては、何といっても、やっぱり計画の段階から事業所や市民の方々の協力を得ることが不可欠、大前提だと思っております。
 そこで、事業所や市民の声、意見、こういったものをどのような手段で酌み取って、それを計画に反映させようとお考えなのか、また、実施に当たっては、市からの支援も当然必要になってくると思いますけれども、どのような支援をお考えなのか。現時点での考えをお聞かせいただきたいと思います。
○川辺委員長 篠島市民生活課長。
○篠島市民生活課長 今回の計画策定に向けましては、事業者、そして、市民の皆さんにもアンケート調査を実施しておりまして、地球温暖化に対する意識ですとか、それぞれの環境への取組の現状、課題などについて御意見をいただいております。
 具体的な施策については、これから協議の上、計画に盛り込みたいと考えておりますが、アンケートからは、例えば、住宅における太陽光発電設備の導入ですとか、企業であれば、設備投資への支援などに対するニーズが高いと分析しておりまして、そのようなことを計画に盛り込めたらいいなと考えております。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 次に、目標の実現に向けた具体的な施策について、お尋ねしたいと思います。
 実行計画を進める上においては、多分これ、幾つかの体系に分かれて、その体系ごとに様々な取組が展開されると思っておりますけれども、その中にあって、やっぱり市民の皆さんの環境への意識も同時に高めてもらうという、ここもすごく意味のあることだと思っております。
 そういった意味からも、いわゆる砺波型といいますか、砺波市の特徴を生かした取組もぜひ必要かと思っておりますけれども、この点については、現在どのような思いがおありなのか、お尋ねします。
○川辺委員長 篠島市民生活課長。
○篠島市民生活課長 施策の体系的には、3つの柱を考えております。
 1つ目は、省エネ推進。そして、2つ目は脱炭素型ライフスタイルへの転換、もう1つは、再エネ促進ということで、3つの柱を考えております。
 具体的な取組については協議中ではございますが、特徴的といいますか、砺波市ならではの視点で言いますと、例えば、みんなで一緒に生活すればエネルギー効率がいいということで、これまで進めてきた3世代同居を環境の観点からも支援することも重要ですし、あと、公共交通チョイソコとなみの利用促進、あと、屋敷林の剪定枝のリサイクル大作戦ですとか、空き家の利活用への支援など、これまでも市が各分野で取り組んできた施策について、この計画の中で環境政策としても、しっかり推進したいと考えております。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 最後の質問になりますけれども、今後の計画策定までのスケジュール及び計画策定後、どのように、事業者や市民に周知を図っていくのか、取組を呼びかけていくのか、この点についてお伺いしたいと思います。
 私が特に要望したいのは、先ほども言いましたように、この事業というのは、事業所や市民の皆さんが理解をしていただくと、これなくしては成果は得られないと、これはそのとおりだと思いますので、例えばスタートした段階において、市民の皆さんが「何か最近、こんな事業が始まったようだ」みたいな受けとめ方ではすごく弱いと思うんですよね。要するに、運動会で言うところの「よーいドン」で一斉に市民がスタートするという、こんな思いでのPRの仕方がすごく僕はポイントになると思っています。
 そのためには、例えば、スタート段階で1か月間、スタート月間ということをもって、例えば、児童生徒には、その間、環境に対する勉強の場を設けるとかあるいは意見交換の場を設ける。一方、大人については、環境にふさわしいイベントを考える。もっと言えば、砺波チューリップ公園で1万人集会を開くという。それを例えば、今日いらっしゃいます報道機関の皆さんに大きくPRしてもらって、それによって市民の意識を高めるといった、何か大胆な取組もぜひ必要だと思いますけれども、その点について、何かお考えがあればお聞かせいただきたいと思います。
○川辺委員長 篠島市民生活課長。
○篠島市民生活課長 まず初めに、今後の策定までのスケジュールについてでございますけれども、これまで庁内関係部課長で構成する部会ですとか、各種関係団体公募委員の皆さんで組織する砺波市ゼロカーボンシティ推進会議において、この計画案を協議してきております。1月には素案を固めまして、議員の皆さんにも概要等御説明した上で、2月頃にパブリックコメントを得まして、年度内の策定を予定しております。
 計画策定の際には、併せてゼロカーボンシティ宣言を行いまして、まずは市のホームページや広報となみの特集企画などにより、事業所や市民の皆さんにその取組を周知してまいりたいと考えております。
 今ほど島崎委員からいただきました大変具体的で有意義な啓発の御提案につきましても、これから参考とさせていただきまして、皆さんの意識を高め、一体的に気運を醸成していくという上で、効果的なPR活動を検討してまいりたいと考えております。
 あと、計画の周知ももちろん当然大事なんですが、これから取組を推進していく中で、進捗状況をお伝えしていくこともまた大変重要であると考えておりますので、最低でも年1回は各取組の実施状況について公表して、どの程度効果が見られたかといった目標値に対する達成度合いなど、目に見える形で分かりやすくお示ししたいと考えております。
○川辺委員長 島崎委員。
○島崎委員 福祉市民部長、ぜひこういった広告宣伝費に予算を取っていただきますように、要望いたします。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 それでは、次に、「地域なんでも相談窓口」について、お伺いしたいと思います。
 昨年から導入されていると思っております「地域なんでも相談窓口」ですけれども、今年度から市内の7地区で進められております。この7地区というのはどのように決められたのか、まずお聞かせください。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 この「地域なんでも相談窓口」は、3年ほど前から栴檀野、栴檀山で、モデル事業として地域の皆さんの自主的な相談事業として始まったもので、今年度からは、砺波型福祉のまちづくり事業の任意事業として実施しておりまして、地域に希望を募ったところ、その7地区が手挙げ方式で実施しているものでございます。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 市内全地区に希望を募られたところ、7地区の方が手を挙げられたという御説明かなと思っております。ぜひやりたいという形なのかどうかというのは、ちょっと地元でも聞いてまいりましたが、やってみませんかというような声かけもされた中での7地区の呼応かなと思っておりますが、相談員というのはどのように決められているのでしょうか。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 相談員は地域で決めていただいておりまして、民生委員や福祉サポーター、また、地域福祉コーディネーターの方や、地域によってはカフェのところで担っているので、そちらの方にお願いしているということで、こちらから特にどなたがという指定はしておりませんので、本当に地域で決めて交代でしていらっしゃいます。
 また、相談窓口ということで、社会福祉協議会のほうに毎月報告いただくことになっておりまして、そちらの報告は、地域福祉コーディネーターにお願いしております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 相談員は特に研修もない形で、地区の方にとにかく気軽に相談に乗ってあげてくださいという趣旨なのかなと思っております。
 頂いた資料を見ますと、毎週、毎日開いている地区もたくさんあります。毎日、月曜日から金曜日の午前中10時から12時とか、毎日、月曜から金曜の午後1時から3時など、本当にすばらしいのは、事務所に誰かいるとき、いつでもという形で、林地区なんかは対応されておられます。地区によって、このように開催日時や回数がばらばらでありますけれども、共通しているのは、社会福祉協議会からの出張相談が毎月1回予定されていることであると思います。
 始まったばかりの事業だとは思いますが、これまでの相談状況について、分かる範囲でお聞かせいただけたらと思います。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 相談の内容で幾つかということなんですが、独り暮らしの高齢者で認知症が疑われる相談があって、民生委員と社会福祉協議会で訪問して、ケアネットチームの立ち上げや介護保険制度の申請につながったという事例もありますし、なんでも相談会ということなので、本当に福祉に関することばかりではありません。単に「スマホの使い方、教えて」とか、「近所の人が1人になって、カフェに行けないから連れていって」とか、「枝の処分、どうすりゃいいがけ」とか、そんな様々な相談内容だと聞いております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 具体的なケースも教えていただきました。
 太田地区も始められておりまして、どれぐらい相談件数があったのって確認してまいりましたら、これまで11件あったと聞きました。身近な場所で、顔見知りの人に気軽に相談できる体制というのは、やはり大変いいことなのかなと思っておりますが、先ほども申しましたが、毎週月曜日から金曜日、毎日実施されているということで、担当者の方の負担感というのはどうなのかなと思いますが、いかがでしょうか。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 開催場所が、自治振興会事務所や公民館、カフェなどが相談会場となっておりますので、負担とはならないように、月に1回、社会福祉協議会の職員にも行っていただいております。
 この事業は社会福祉協議会に委託している事業なので、日頃からも地域と社会福祉協議会と連携を図っていただいて、地域の困り事を一緒に考えて解決できるように努めております。また、相談員のフォローアップ体制として社会福祉協議会主催で研修会も開催しておりますので、今年度も傾聴講座とか意見交換会を実施しておりますので、引き続きサポートしていきたいと考えております。
○川辺委員長 大楠副委員長。
○大楠副委員長 担当者の方、今のところ、負担感はないというお話のようです。
 私どもも、民生常任委員会として山形市のほうに視察に行きまして、福祉まるごと支援事業という事業、また、山形県酒田市の訪問型家族介護者支援事業などについて勉強してまいりました。訪問型支援事業としては、訪問介護されている方のお宅を訪問して、介護者の健康相談や介護相談などを行われる相談体制も進めておられました。
 山形市でも砺波市のように、住民に身近な地域での相談体制を整備されていて、先ほどお話があったように、出てきた相談の中から課題を共有して、問題解決を進めていくという形で進めておられるという話を聞きまして、この相談事業というのは、やはりこれから地域福祉にとっては重要な位置づけになるのではないかなと考えております。
 現在、砺波市内7地区で進められているということですが、今後の拡充の方向性について、お聞かせいただけたらと思います。
○川辺委員長 河西社会福祉課長。
○河西社会福祉課長 この「地域なんでも相談窓口」は、誰でも身近な地域で相談できる拠点として、住み慣れた地域で孤立することなく、安心して暮らすことができることを目指して実施しております。砺波型福祉のまちづくり事業の一環と先ほども申し上げましたが、その中には、ふれあい型事業の交流活動、三世代交流とか、居場所づくりという形で福祉を身近に感じていただきたいということで、引き続き、地域福祉の推進を図っていきたいと取り組むものです。
 今後も市内全域に活動の場を広げて、相談しやすい、顔の見える関係性を継続してまいりたいと考えております。
○川辺委員長 ほかに質疑等はございませんか。
 〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○川辺委員長 ないようでありますので、以上で、市政一般における本委員会の所管事項についての質疑を終了いたします。
 市長をはじめ、当局の皆様、御苦労さまでした。委員の皆さんはしばらくお待ちください。

○川辺委員長 それでは、お諮りいたします。本委員会の審査経過と結果報告の作成につきましては、委員長に一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○川辺委員長 御異議がないようですから、そのように決定させていただきます。

(閉会中継続審査の申出について)
○川辺委員長 次に、閉会中の継続審査についてをお諮りいたします。
 本民生病院常任委員会の所管事項について、閉会中もなお継続して審査する必要がありますので、会議規則第111条の規定により申出することといたしたく、これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○川辺委員長 御異議がないようですから、そのように決定させていただきます。
 以上で民生病院常任委員会を閉会いたします。
 御苦労さまでした。

 午前11時49分 閉会

  砺波市議会委員会条例第29条第1項の規定により署名する。

砺波市議会民生病院常任委員会

   委員長   川 辺 一 彦