1.会議の経過
午前10時00分 開会
(12月定例会付託案件の審査)
○有若委員長 ただいまから産業建設常任委員会を開会いたします。
本定例会において当委員会に付託されましたのは、案件10件であります。
これより、議案第54号 令和6年度砺波市一般会計補正予算(第5号)所管部分外9件について審査をいたします。
なお、議案に対する当局説明につきましては、議案説明会において説明を受けておりますので、付託案件に対する質疑から始めます。
それでは、発言される委員の方はどうぞ。
林副委員長。
○林副委員長 私からは、議案第54号 令和6年度砺波市一般会計補正予算、農地・農業用施設災害復旧事業費2,193万2,000円についてお伺いします。
本年5月27日から29日にかけての豪雨により、被災した4か所のうち、東別所新と市谷の2か所において、11月26日、当委員協議会で現地の視察と当局による説明を受けました。
どの被災地においても早期の復旧を望むのですが、まずは復旧に向けてのスケジュールをお伺いします。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 被災した箇所におきましては、10月22日に国の査定を既に受けております。今後は、今月の23日に北陸農政局の補助率増高のヒアリングを受検しまして、補助申請手続を進めてまいります。並行して、新年早々にはその補助額が決定されると思いますが、その手続を行いながら工事承認も同時に手続いたします。その工事承認が得られれば、設計作業に入っていければと思っております。
具体的には、2月後半か3月ぐらいに通年その承認が得られておりますので、年明けに工事設計を進めまして、その時期に入札できるように目指したいと考えております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 被災とかにおいては、土木建設工事は復興が優先されるべきであると考えます。また、工期の期間が冬期であるため、事業が繰り越されることは考えられるか、お伺いします。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 今回の査定実施を受けた補正の概要では、工事規模は大きくありませんが、3月ぐらいに工事業者が入札で決定した後、天気がよければ年度内の完成というのは見込めると思いますけど、例年でありますと、降雪があって土の状態があまりよくありませんので、恐らく年度内の完成は難しいかなと考えております。
あと、現在、前年度の工事も受注している業者もおられますので、そちらのほうも難航してくる、併せて工事が施行されるので、なおさら繰り越すことになるのかなと考えております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 この冬は大雪ということも予想されており、工事の完了の遅れが発生するものであれば、来期の耕作への影響などが心配されるところであります。早期の復旧に努めていただきたいと思います。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 実際、繰越しになったとしても、ゴールデンウイークぐらいが一番天気がいいので、その時期、実際、水稲とかあれば、5月中旬ぐらいまでに完成したらその年は稲の植付けは何とか間に合うのかなと思われます。制度としては繰越しになるんですけれども、それ以降であれば大豆とかソバとか、何か違うものの植付けを検討してもらうことをまた地元に説明していこうと考えております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 ということは、耕作者が考えている作物がつくれないことも可能性としてはあるということかと思います。であればなおさらのこと、耕作者にとって必要な情報をしっかりとお伝えいただきたいと思います。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 今日の晩に、また地元に入って工事説明会を行う予定になっておりますが、その場でもまた説明していきたいと思っております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 それでは、市道改良事業費につきまして、少し確認とお尋ねをしたいと思っておりますので、よろしくお願いします。
補正でございます。前倒しでございますので、どんどん進めていただければいいのかなと思っているところでございます。別段けちをつけるつもりはございませんので、老土木課長に少しお尋ねしたいと思います。
先般の説明会のときに、私、聞き漏らしたのかもしれませんが、説明の中で、表町10号線ほか市道という説明があったわけでございますが、この「ほか市道」というのはどういうことなのでしょうか、御説明いただきたいと思います。
○有若委員長 老土木課長。
○老土木課長 市道表町10号線外道路改良事業には、表町10号線、停車場広上町線、表町8号線の合計3路線を含んだ事業となっております。
これにつきましては、出町中学校、それから、出町認定こども園、あと、砺波体育センターの周辺を社会資本整備総合交付金の事業パッケージとして、平成25年度から道路改良事業に取り組んでいるものでございまして、順次整備を行っているものでございます。
ちなみに、市道表町10号線は、砺波体育センターと出町中学校のグラウンドの間の市道、それから、市道停車場広上町線は、出町認定こども園の前から出町中学校へ抜ける市道、そして、市道表町8号線は、旧図書館のあった横のお寺さんと出町認定こども園の間の市道、この3路線でございます。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 説明を聞きましてよく分かりました。大変狭い道路ばかりでございますので、進めていただければいいのかなと思っております。
そこで、今回の前倒しの部分につきまして、どの程度進捗されるのか、お聞きしたいと思います。
○有若委員長 老土木課長。
○老土木課長 今回の補正によりまして、市道の停車場広上町線、出町認定こども園の前から出町中学校へ抜ける道路ですが、そこの拡幅を行った箇所がございまして、その箇所が完成する形となります。令和7年度の予算の前倒しでございまして、今回の補正により、令和7年6月頃までに拡幅部が完成する予定で事業を進めることとしております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 今ほど整備計画のこともおっしゃいましたし、事業完成の見通しもお話があったかと思っております。粛々と進めていただきたいわけでありますが、先ほどの林副委員長のときもあったわけですが、これから冬期間になるということでございますので、住民の安全はどのように図られるのか、お尋ねいたしたいと思います。
○有若委員長 老土木課長。
○老土木課長 冬期間の工事になるわけなんですが、実際、工事を発注してから現場に入るまでの準備期間がございますので、降雪期間はその工事の準備期間等を充てまして、3月中旬頃から現場の工事を本格的に実施したいと考えております。工事箇所周辺の方々は、冬の間は従来どおりの生活を行っていただけるかなと思っております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 冬期間にはかからないということでございますので、そういいながらも安全に確保していただきたいと思います。
関連して、ほかの市道も整備をお願いしたいわけですが、この辺はどうでしょう。
○有若委員長 老土木課長。
○老土木課長 今のところ、社会資本整備総合交付金の中で事業計画を立てて、市内の改良の優先順位を決めながら事業を進めておりますので、一つ一つ事業が終われば、また地域のニーズに合わせて事業に着手していきたいと考えております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 市道に関しましては要望がたくさんあるわけでございますが、一つ一つ進めていただきたいと思いますので、要望しておきたいと思います。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、私のほうから、下水道事業会計、補正予算の災害復旧費について、石黒上下水道課長にお伺いしたいなと思っております。
私も補正でございますので、山本善郎委員と同様に、前へ進めていただきたいなという基本路線があります。それを受けて、この災害復旧費については、能登半島地震による災害復旧ということで、国の査定も下りたという説明をいただきました。定期的な施設のパトロールなどの点検で、今回、般若地区、3か所の管路にひずみが生じたということでありますが、具体的にどのような状態だったのか、お伺いしたいと思います。
○有若委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 管渠のひずみを発見した際の具体的な状況につきましては、職員による施設点検の際に、マンホール内に平均20センチメートルの汚水が滞水し、流れが悪くなっていることが確認されました。その後、滞水している管渠内の汚水を排除した後、カメラ調査を行った結果、管渠にひずみが発生していることが分かったものであります。また、この現場付近は比較的地盤が軟弱であり、経年により徐々に管渠が沈下し、ひずみが進行したものと推測され、地震の影響も多少はあったものと考えております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 今ほどの説明では20センチメートル程度の汚水が発見できたということでありますが、一番心配されるのは、今現在、市民の生活に支障が出ているのかどうか、その辺のところが気にかかりますが、いかがでしょうか。
○有若委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 管渠はひずんでおりますが、汚水は下流に向けて流れていることから、市民生活には直接支障を来しておりません。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、今後のことになりますが、災害復旧の際には仮設とか、いろいろとするなど一定の施工期間を要するわけであります。復旧のめどといいますか、今後に向けてどのようなめどをお考えなのか、お聞かせいただければと思います。
○有若委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 工事につきましては、今年度内に契約を行い、本格的な施工については降雪期終了後に行う計画としており、まずは仮設管を設置し、汚水を安全に下流部へ流す措置を行った後、本管の施工を行うものであり、復旧は来年秋頃を予定しております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 今ほど、降雪期が終了後ということでございますので、とにかく早期の復旧に向けて御尽力いただきたいと思っております。
○有若委員長 ほかに質疑、御意見はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○有若委員長 ないようでありますので、付託案件に対する質疑を終結いたします。
これより付託案件を採決いたします。
ただいま議題となっています議案第54号、議案第56号、議案第57号、議案第63号から議案第65号及び議案第68号から議案第71号まで、以上、議案10件を一括して採決いたします。これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○有若委員長 御異議なしと認めます。
お諮りいたします。議案第54号 令和6年度砺波市一般会計補正予算(第5号)(所管部分)、議案第56号 令和6年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)、議案第57号 令和6年度砺波市下水道事業会計補正予算(第1号)、議案第63号 砺波市公会堂条例の廃止について、議案第64号 財産の無償譲渡について(砺波市立南般若公会堂)、議案第65号 指定管理者の指定について(砺波市種田コミュニティセンター)、議案第68号 指定管理者の指定について(砺波市柳瀬農村婦人の家)、議案第69号 指定管理者の指定について(砺波市栴檀山農村集落センター)、議案第70号 指定管理者の指定について(砺波市雄神集会センター)、議案第71号 指定管理者の指定について(庄川河川敷公園)以上、議案10件について、原案のとおり可決することに賛成の諸君の挙手を求めます。
〔賛成者挙手〕
○有若委員長 挙手全員であります。よって、議案10件については原案のとおり可決することに決しました。
以上で、付託されました案件の審査を終了いたします。
なお、要望が2件提出されております。
まず、1件目は、一般社団法人富山県建築士事務所協会会長稲葉伸一氏から、木造住宅耐震改修補助に係る「耐震改修設計費」補助加算に関する要望が提出されております。
2件目は、富山県木材組合連合会会長米澤政幸氏外3名から、要望書「公共施設等における木材の利用促進について」が提出されておりますので、御報告いたします。
(市政一般における本委員会の所管事項について)
○有若委員長 次に、その他といたしまして、市政一般における本委員会の所管事項について質疑、御意見等はございませんか。
山田委員。
○山田委員 私からは、学生UIJターンと地元雇用促進事業について、高畑商工観光課長にお願いしたいと思います。
去る10月16日に、産業建設常任委員会で、私たち、福島県の郡山市を視察してまいりました。そこでは、中小企業等の応援プロジェクトに熱心に取り組んでおられました。今年が2回目の開催となる「未来ビューこおりやま2024」では、学生Uターン、そして地元雇用促進事業に、市内で学ぶZ世代――Z世代というのは12歳から28歳前後までの若い年齢層のことだそうでございます――が就職を考える上で、やっぱり地元企業を知るきっかけになるというきっかけづくりですね。将来を担う人材を求める企業が、このような自社の魅力を発信する場をつくり、地元で学んだ学生が地元企業に就職する動機づくりを図っておられて、大変参考になったところでございます。
砺波市でも、去る9月6日と7日に開催されました「となみ産業フェア・パワー博2024」におきまして、今年初めて開催されたんですけれども、高校生等を対象にした「リクルート・キャリア・サミット」が実施されましたが、UIJターンなど、本当に雇用確保に向けた企業PRを行うことで、学生、生徒等に市内の企業への関心を高め、そしてまた、人材確保につなげるために企画を実施されましたが、聞きましたら、砺波工業高校の生徒はじめ、呉西圏域より約300名の大勢の参加があったところでございます。それで、改めまして砺波商工会議所、そして、砺波市の前向きな取組を再確認させていただいたところでございます。
そこで、「となみ産業フェア・パワー博2024」で、若い方に本当に大変関心が高く、よい取組であったと多くの皆様からもよい評判をお聞きしているところでございます。昨日も境 佐余子委員がこの質問をされましたが、「リクルート・キャリア・サミット」を3年に1回の「となみ産業フェア・パワー博2024」のときだけでなく、小規模でもいいですから来年以降も毎年継続的に開催していただきたいと思いますが、砺波商工会議所や商工会と連携した砺波市としての今後の支援について、お伺いいたします。
○有若委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 おっしゃられましたとおり、昨日の境 佐余子委員の一般質問にもお答えいたしましたとおり、今回の「リクルート・キャリア・サミット」については、大変好評だったと認識しており、砺波商工会議所にもその旨はお伝えをしてあります。
来年以降の継続的な取組は、昨日お答えのとおり、既に検討が行われていらっしゃるということで、我々のほうも継続的な活動を支援していきたいと思っております。今、砺波商工会議所のほうにお伺いをしている段階では、例えばミニサミットという形で、市内の企業の若手の社員の方が高校へ出向いて自社のPRをするとか、PRを行う機会を毎年続けられないかなと。市で言えば、出前講座みたいなイメージではございますが、そういったことも検討されているという状況でございます。
本市といたしましては、その実施に向けてアドバイスを行っていくということも、当然一緒に検討していくということも大事ですし、教育委員会を含めた高校へのネットワークは、当課も含めて本市は様々なネットワーク環境もございますので、そのかけ橋というかパイプ役となって、ぜひ、この事業の継続的な実現に向けて、さらには広報媒体で、市としては、企業の紹介をさらに充実させていくなどの活動により、支援をしてまいりたいと現在考えているところでございます。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 せっかくのすばらしい企画だったので、ぜひ、また前向きに継続して行っていただくよう、よろしくお願いいたします。
次に、地元企業プロモーション事業の活性化とPRについて、同じく高畑商工観光課長にお伺いいたします。
新型コロナウイルス感染症後、特に若い方はデジタルで情報を入手しておられることから、若い世代へはやっぱりデジタル技術等によりまして効果的に活用することが必要と思うのですが、企業のいろんな魅力を幅広く周知、PRするために、市として支援することが必要と考えますが、どのように支援していかれるのか、高畑商工観光課長にお伺いいたします。
○有若委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 今ほどの企業プロモーションということで、述べられたとおり、やはり新型コロナウイルス感染症以降については、進展するデジタル化を駆使して、特に若い世代へはそういった技術を有効に使っていくということが重要だと認識をしております。
こういった産業のトレンドとかニーズに遅れることなく、実は、昨年度から運用を開始している第3次砺波市商工業振興計画では、市内の企業の魅力をウェブ上で動画を作成して公開しようという補助制度も新たに、これは商工団体の強い要望により創設をしているところでございます。先日、砺波商工会議所との意見交換でもありましたが、商工団体におかれても、要望して終わるだけではなく、ぜひこういった市が新設した制度を共に広く、やはりPRもしていただいて、双方力を合わせてそういった動画を積極的に活用できる取組を同時に進めていきたいと。そのことによって、プロモーション活動の活性化につなげていければと思っております。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 詳しく説明していただきまして、本当にありがとうございました。ぜひまた、その辺の支援をしっかりとしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、雇用確保施策の県への働きかけについて、同じく高畑商工観光課長にお伺いしたいと思います。
世の中の人材不足における雇用確保の対策は大変重要なことだと考えますが、ただ、これは国全体の問題なので、砺波商工会議所等だけではとても無理なんじゃないかなという気もするんですけれども、やっぱり県への要望を届けていらっしゃることから、しっかりと県への働きかけについても、市としてもどのように支援していかれるのか、ちょっと教えていただきたいと思います。
○有若委員長 高畑商工観光課長。
○高畑商工観光課長 これまでも定期的に商工団体の要望や課題を伺う機会を設けておりますので、今後も引き続いてそのような機会を設けることによって、必要に応じて、今、県というお話もございましたが、富山労働局など国への働きかけなども、引き続いて行っていきたいと考えております。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 市から力強く要望というか、要望の支援をしていただくことがとても大事かと思います。よろしくお願いいたします。
○有若委員長 次に、山本善郎委員。
○山本委員 それでは、次年度の生産調整の具体的な内容について、お尋ねしたいと思っています。
8月定例会でも少しお話ししたわけでございますが、少し時期的には早かったということでございまして、あえて今回も質問させていただきたいと思っております。
御存じのとおり、県の農業再生協議会におきまして、先般目標数量等々を決められたわけでございますが、市においての県の対応につきまして、どのようにこの後進められるのか、生産量や生産面積、どのように推移するのか、お尋ねしたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 令和7年産米、米の生産量の目安につきましては、全国の生産量の目安を踏まえつつ、本県産米の需要見通しや在庫量等により、12月5日に県の農業再生協議会から各市町村の農業再生協議会へ配分されたところであります。
本市へは、本年対比392トン増、作付面積では本年度対比68ヘクタール増となり、米の作付率では、本年対比1.53%米を多く作れる状況となっております。
今後は関係機関による協議を行い、となみ野地域水田農業推進協議会会長会議を開催し、各地区へ配分する予定としております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 今年、令和の米騒動があったわけでございますけれども、市内等の状況はちょっと分かりませんが、そういったことは加味されるんでしょうか。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 米の6月末の民間在庫量につきましては、全国的には適正量と言われる180万トンを約30万トン下回る150万トンとなっております。
本県におきましても、直近4年間の平均の在庫量が約4万トンでありました。本年は3万7,000トンまで減っております。一定の在庫量が確保されていることから米不足とは言えませんが、店頭から米が消えたという事実は実際にあったところであります。
一方、令和7年産米の生産量の目安提示につきましては、国では、一時的に在庫量を補填するとともに、令和6年産米と同水準の提示となっていることから、これらも加味したものと受け止めております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 1.53%の増ということで、うれしいのかなと思っております。
そこで、新しい石破内閣ができたわけでございますが、農業予算でございます。産地交付金等の見直し等は考えられているのかどうか、ちょっとお聞きしたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 産地交付金につきましては、国の予算措置を踏まえまして検討されることから、現段階では申し上げることはできませんが、本市では、重点施策として、7月の当該予算の確保を国や県に対しまして要望しており、引き続き動向を注視してまいります。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 せめて今の水準まで要望していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
最後でございます。
事業の中で、畑地化支援事業があるわけでございますが、これがどうも単価的に下げられる格好でございますが、それについての市内の農業の影響につきまして、ちょっとお聞きしたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 今ほどの質問でありますが、畑地化支援事業は水田を畑地化して、畑作物に取り組む経営体に対して、令和5年度から5年間に限り交付されている制度であります。これは、水田利活用の直接支払交付金が令和4年度から5年間、一度も水稲が作付されない農地については当該交付金が交付されなくなるということから、畑地化への円滑な移行を促す措置として、畑地化する農地に対して産地交付金が先払いされている仕組みとなっているものであります。
本市では、ブロックローテーション等によりほとんどの農地で水稲の作付が行われており、影響は少ないものと見ておりますし、今後、畑地化する農地であっても、当該交付金は年々下がるものの、令和5年度から畑地化するまでの間は毎年産地交付金が支払われていることから、結果として5年間の総交付額は同額で、影響はないものと考えております。
○有若委員長 山本善郎委員。
○山本委員 生産費が総収入を上回っている時代でございます。そういったことから、特に産地交付金、非常に頼りにしているわけでございますので、まだ決まっていない状況でございますが、ぜひとも確保していただくように要望していきたいと思いますので、よろしくお願いします。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 私からは、熊対策の状況について、小西農業振興課長にお伺いしたいと思います。
市長の提案理由にもありましたが、熊対策については、本年5月の平野部における熊の出没を受けまして、12台のAIカメラを設置され、熊による人身被害の未然防止につなげるということでほかの様々な熊対策と併せまして、引き続き住民の安全・安心の確保に努めるとされまして、本当に安心しているところでございます。
そこで、10月下旬に、県の事業を活用し、熊対策のAIカメラを設置されましたが、設置後にAIカメラで熊が撮影された旨の報道が数回ありました。
AIカメラ活用の効果と情報伝達はどのようにしておられるのか、お伺いいたします。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 現在、熊対策用のAIカメラにつきましては、今、山田委員は12台と言われましたが、14台設置しております。11月末までに4回熊の画像が映し出されて、報告、確認をしております。
AIカメラの画像情報につきましては、市職員、市農業振興課、そして、自治振興会役員などの登録者のスマートフォンへ即時配信されており、必要に応じ、地区内の住民の方や関係機関へ情報共有しております。引き続き、安全確保に努めてまいります。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 新聞等に結構リアルに熊の姿が映っておりました。聞きましたら、他のものには関知せずに熊のみとお聞きしましたが、この機能について、もう少しお伺いしたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 今回設置しております14台については、一般の動物や人間もカメラの前に行けば映っているんですけど、AI機能で、熊だけを判断して情報を伝えてくるということになっております。そういうカメラであります。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 思ったよりすごい精巧なカメラだなと思っております。
そこで、耐用年数は大体どのくらいほどなのでしょうか。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 耐用年数は一応5年程度はもつと。雨ざらしなもんですからちょっと期間は短いかもしれませんが、5年は確保できると思います。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 今年度の結果を受けまして、令和7年度は熊対策用のAIカメラを増設されるのでしょうか、教えてください。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 現在、般若地区に4台、栴檀野地区に4台、雄神地区に3台、東山見地区に3台の計14台を設置しておりますが、栴檀山地区につきましては、熊対策用のAIカメラは設置しておりません。これにつきましては、富山大学の研究チームが研究用に10台、一般用のカメラを設置しているからであります。しかしながら、本年度末に撤去されることから、最低でもこの10台は確保したいということで、市の財政当局に要求してまいりたいと考えております。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 次に、鳥獣被害対策実施隊への支援について、お伺いいたします。
全国的に、本当に危険を冒して熊の捕獲等に携わっていただいている鳥獣被害対策実施隊員、猟友会の方なんですけれども、その方より費用弁償の増額等の要望があると伺っておりますが、本市ではどのような状況で、どうされるお考えでしょうか。小西農業振興課長にお伺いいたします。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 本市でも、5月に発生した熊の平野部出没におきましては、長時間にわたり膠着状態が続き、隊員の方からは、長時間に当たる場合は、費用弁償の増額や食料、飲料の支給などが求められております。それらのことにお応えできるよう、ただいま、市財政局当局に要求してまいりたいと考えております。
○有若委員長 山田委員。
○山田委員 とても危険な作業であると思っておりますので、できる限り支援をしてあげていただきたいと思います。要望です。よろしくお願いいたします。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 では、農業振興策について、小西農業振興課長に伺います。
農業振興の重要な施策の一つに、人・農地プランがあります。その制度が新年度から地域計画という施策に移行するということなんですが、そこで、この人・農地プランがどういうところまで達成していたのか、その目的と達成度について伺います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 平成24年度からスタートしました人・農地プランは、農業者の高齢化や担い手不足などの課題が深刻となる中、国においては、令和5年度までに農地の集積率を80%に引き上げる目標を設定し、推進してまいりました。この計画達成に向けて集積、集約化の取組を加速した結果、全国平均で60.4%のところ、本市では、令和5年度末で76.7%と目標にあと一歩まで進んだところであり、県内の市町村の中でも集積率は高くなっております。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 設定目標までもう一歩というところであったわけですが、でも、農業者の皆さんと、また、関係団体の皆さんとの話合いとか、農業の集積についていろいろ場を持たれたということについては評価したいと感じております。
では、新年度から取り組まれる地域計画というのはどういう施策なのか、その中身といいますか、その辺についてお伺いしたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 地域計画は、地域の特色を踏まえ現状や課題を整理し、おおむね10年後には、地域の誰がどの農地を担うかを示すものであります。地域の中心経営体は、この計画を基に農地の集積、集約化を進めることになります。
なお、委員協議会でも説明をさせていただきましたが、本計画は、農地は個人財産に関わることであり、市の総合計画のような数値目標というものは具体的に設置しているものではないことも御理解いただきたいと思います。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 そのように理解いたします。
そこで、その地域計画を策定するに当たって、農業者の皆さんと何回となくこの計画策定に当たっておられるということを聞いております。そういう中で、農業者の皆さんが、たくさんの意見があった中でも、やっぱり後継者がなかなか見つからない、いないということ、それから、労働力をどのように確保していくかということが、農業者の皆さんから意見がたくさん出ていたように聞いているわけですが、その辺は市当局とすれば、今後の対応策としてどのように考えておられるのか、お尋ねしたいと思います。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 今11月で、農家との検討会の場は一旦終わったところでありますが、計画策定後につきましても、地域の話合いを継続していきたいと考えておりますので、まだこれで終わったわけではないということで、継続してやっていきます。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 これまでも、農業者の皆さんといろいろコミュニケーションを図ってこられたわけですが、この地域計画を策定するに当たって、こうやってまた土台といいますか、農業者の皆さんとの接点がさらに深まったのではないかなと思っておりますので、このことをやっぱりしっかりと、コミュニケーションをさらに続けていっていただきたいと思っております。
○有若委員長 小西農業振興課長。
○小西農業振興課長 先ほどの後継者がいないとか、労働力の確保ができていないということにつきましても、後継者や労働力の確保につきましては、農業のみならず産業全体に言えることでありますので、人口減少に対応できるようにすることが肝要であると考えております。
具体的には、農作業の効率化を図るため、スマート農業を推進するとともに、地域農業の担い手である営農組織の人的強化を図るため、今後、組織に対してどのような支援が必要か、後継者と共に検討してまいりたいと考えております。
○有若委員長 山森委員。
○山森委員 今ほど答弁いただいたことを、現場の人がそのように感じられるように、しっかりとまた対応を講じていただきたいと思います。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 それでは、私のほうから、秋の剪定枝リサイクル大作戦につきまして、金子農地林務課長にお伺いしたいなと思っております。
先月の23日、そして24日と大変御苦労さまでございました。この剪定枝リサイクル大作戦も、市民に根づいた取組として、特に今年に関しては、収集量も年々増加傾向にある中、今回、合計受入れ台数が2,000台を超えて2,197台ということで、大幅に台数が増えたという報告をいただきました。市民に深く浸透しておって、利便性や環境配慮の面からも非常に評価されているのではないかなと考えますが、今後もぜひ継続して実施していただきたいと強く願っております。
ただ、一方、今回の受入れ台数が増えたことは誠によいことではあるんですが、初日に1,421台、そして、2日目に776台と実は偏りがありました。初日に至っては、大変長い車の列になりました。私も目撃しているんですが、係員の御苦労が大変あったのではないかなと思っております。現在、私の耳には、地元市民からは特にどうこうという、ありがたい施策なので苦情は聞いていないわけでありますが、今後この取組を継続させるために何らかの対策といいますか、あの状況を見るとそういうものを講じる必要があるのではないかなと感じるところであります。
現段階で終わったばかりではあるんですが、次回に向けてどのような対策、課題等があれば、聞かせていただければありがたいなと思います。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 例年の混雑につきましては、土曜日の開始時間が最も渋滞しまして、大体1時間程度で解消しておりましたが、今回は昼頃まで渋滞が続きました。
要因として考えられるのは、今回は各種選挙がこの時期にありましたので、開催日を例年よりかなり遅く設定したことから、雪つりであったり剪定に、市民の方が十分時間を持つことができたこと、それに加えまして、天候が暖かく安定していたということから剪定作業が進みまして、持込み量が増加したことなどが挙げられます。
今後の対策といたしましては、持込み量が多い地区、会場に近い地区などを午後に割り当てるなど、地区ごとの時間割を設けることなどで持込み方法の工夫を行うとか、あるいは、収集会場の中での受入れ車列、今2列で行っているんですけれども、さらに4列であったり増やして、短時間で排出し効率化を図ること、それとまた、開催時期を見直すこと、これらが考えられますが、これはまだ検討途中でありますので、改めて整理して、どのような方法がいいのか今後また検討してまいりたいと考えております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 当面、春の剪定枝リサイクル大作戦に向けての動きになのるかなと思っております。
思えば数年前は、収集会場への受入れは動線が多分1列だったと思います。入り口があって出口があって1列のところから、収集量が非常に多くなることによって動線を2列にしたということですね。
それが今ほどお話の中で、では4列がいいのかとなったときに、受入れの収集会場のキャパも当然あるし、場合によってはトラックがどんどん入るわけですから、雨が降ってぬかるみ状態で、本来のグラウンドとしての機能が翌日以降果たされるのかという、いろんな部分があるんだと思います。列を増やせばいいというもんじゃなくて、そうすると環境も整えなくちゃいけない、グラウンドの環境も含めていろんな課題があるのかなと個人的には思っております。
いずれにせよ、次回に向けて、とにかく市民の方が少しでも、簡単に言えば混まない状態をつくっていただきながら、たくさんの収集量を確保していただければありがたいなと思っております。半分要望で半分頑張ってくださいという励ましの言葉でありますが、何かあればお願いいたします。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 高道のグラウンドでは、大体真ん中辺りが地盤が硬くて作業しやすいんですけど、その周りのほうが比較的軟弱で、実はなかなかそこの車列を増やすことが難しいのかなと考えております。実際その作業を行うときは、何らかの工事か修繕を行う必要があるかなと。これら含めて、今後また整理して考えていきたいと思っております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 私からも、関連してこの剪定枝のことについてお伺いします。
日本横断型資源循環プロジェクトについて、お伺いしたいと思います。
東京都立シンボルプロムナード公園では、毎年、砺波産チューリップを購入し、植栽され、臨海副都心チューリップフェスティバルを3月中旬から4月中旬にかけて開催されていますが、今回はそれだけではなく、事業にストーリー性を持たせ、チューリップ花壇の土壌改良に散居村の剪定枝をリサイクルした堆肥を活用され、砺波市のチューリップは砺波市の土壌でということで、これはすごいぞと私は思いました。
資源を循環させる、自然に優しくかつ斬新、先進的な取組をされたこと、剪定枝を利用した堆肥の利用に結びついたことについてお伺いしたいと思います。市長の記者発表にもあったのですが、もう少し詳しく、この企画はどのように立案されたのかをお聞かせいただきたいと思います。お願いします。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 剪定枝のリサイクルにつきましては、堆肥化して、県内の農協であったり、一部ホームセンターで販売しておりますが、その消費量が少ないということが課題でありました。
本年、砺波市の球根を購入されている東京臨海副都心の第三セクターの会社の方が、7月に市長のほうに訪問された際に、この堆肥の使用をしていただけないかということを提案したところ、検討してもいいかなというお答えでありました。これを受けまして、早速企画書を検討、作成しまして、9月上旬に現地、東京のほうへ出向き提案を行いましたところ、公園の花壇の指定材料として実際使っていこうかなという承諾をいただくことができました。その後、11月に球根を植え込むという作業について、実際に職員が出向きまして、ボランティアの方々と植え込み作業を行ってまいりました。
このように、企画と実施に当たりましては、機会を逃がさず、分かりやすいプレゼンを相手に行いまして、メールとか電話だけじゃなく、実際に訪問して説明して、汗をかいたというところが実施につながったのかなと考えております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 提案をしっかり着実に結びつけていただいたことは大変ありがたいと思っております。
実際に使用された花壇の面積とか、どれぐらいの堆肥を使われたかということをお聞きしたいと思います。お願いします。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 臨海副都心エリアのシンボルプロムナード公園といいますと、面積は約26.4ヘクタール。大きさで言いますと、幅員が80メートルで、延長4キロメートルです。砺波市で例えますと、国道156号が25メートルほどの幅員があるんですけど、市役所交差点から五郎丸交差点まで3列分ぐらいの規模になっております。そのうち1万2,000平米をチューリップの植栽として予定されております。このうち、一番人気のある実物大のガンダム像というロボットがあるセントラル広場のうち、400平米について、砺波市の花壇として地域の協議会のボランティア約100名の方々と植付けの作業をしてまいりました。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 壮絶なといいましょうか、非常に分かりやすい、公園の広さを頭の中で想像しながら、そして、花壇の大きさをちょっと想像しておりましたが、大変チューリップが咲くのが楽しみであります。
チューリップ球根は東京都立シンボルプロムナード公園周辺の企業などでつくられる東京臨海副都心まちづくり協議会のボランティア約100名の方と本市の職員が一緒に植えられたという、今ほどの説明でもありましたが、参加されたボランティアたちは、どのような反応をされていたかということをお聞かせいただきたいと思います。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 ボランティアの植え込み作業の説明の際に、参加者の方々に、このプロジェクトの説明しているチラシを配布いたしました。そこには、QRコードでインターネットでアンケート回答ができるものをつけております。今のところは、その中の約3割の参加者からの回答がありまして、この取組について、約9割の方からよいという評価であります。また、このプロジェクトの継続についても伺ったところ、9割以上の方から継続するほうがいいという回答を得ております。
これらの結果をまた事務局のほうにもお伝えしていきたいなと思っております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 ぜひ、この事業を続けていただきたいと思います。また、今後このような取組を広げるためには、どのような課題があるかをお聞かせください。
○有若委員長 金子農地林務課長。
○金子農地林務課長 今回使用していただいた箇所の開花状況が、実際、よく花が咲いて効果が目に見えて分かることというのが一番大切だと思われますが、このたび植栽した場所につきましては、樹木と樹木の間に芝生が張ってあったところで、それをはぐってチューリップを植えたものであります。花壇の表面というのは非常に硬く締まっておりまして、木の根っこであったり芝の根っこがまだ繁茂した状況の中で、今のリサイクル堆肥をすき込んだわけです。実際その400平米には、20キログラム、40リットルで700袋ぐらいをすき込みました。厚さで言うと、三、四センチメートルぐらいの厚さをすき込んだわけですけど、これらが花壇の球根の生育にいい方向で違いが出てくることを、東京埠頭の職員の方が認識していただければと思われます。
また、もう1つ、今後またこちらからの運搬に関するコストであったり、あの公園自身が、大型車がちょっと入れなくて小型車に乗り換えたりという規制もありますので、こういったような規制については、引き続き担当者とお話しして進めていかなければならないなと考えております。
○有若委員長 林副委員長。
○林副委員長 ぜひこの事業が、来年も再来年もと続いていくことを願っております。
剪定枝の処理に苦慮していらっしゃる自治体が多くある中で、このようなアイデアで、剪定枝を使った堆肥を砺波産のチューリップに抱き合わせて利用する巧みなアプローチをされ、都内の公園で利用されたことは、本市にとって大きなニュースであると思っています。
世界的にも環境への配慮ですとかリサイクルが注目される中、このように努力する本市の取組を多くの方に知っていただきたいと思っております。さらに、この剪定枝をリサイクルした堆肥の利用に広くつながっていけばいいなと思っております。
今後とも、宣伝あるいは周知していただけるとよいなと思っております。よろしくお願いします。
○有若委員長 要望ですね。
向井委員。
○向井委員 それでは、私のほうから、上下水道耐震化計画の策定について、石黒上下水道課長にお伺いしたいなと思っております。
まず国は、国土交通省なんですけれども、全ての地方自治体に対して、令和7年1月末――残り1か月ですね――を目標に、上下水道耐震化計画の策定を求めています。これは、今年1月に起きた能登半島地震で最大14万世帯が断水になったとか、復旧に長時間要したという前提があって、全ての都道府県に対してそういう計画を出しなさいという話になっていると思います。
そこで、本市では砺波市水道ビジョン並びに砺波市公共下水道ストックマネジメント計画に基づいて推進されてはいますが、このような国の動きがありますので、本市としてどのような計画を策定されて提出なされるのか、お伺いしたいなと思います。
○有若委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 市としては、上下水道の上位計画として、砺波市水道ビジョンや砺波市公共下水道ストックマネジメント計画を位置づけておりますが、この計画の中から、それぞれの施設の必要な部分を抜粋し、職員で策定することを考えております。
具体的には、急所施設として、上水道施設は配水地や送水管など、下水道施設はポンプ場などが該当し、また、重要施設として、砺波市地域防災計画で定めている給水拠点地の避難所、市役所、市立砺波総合病院及び福祉施設を位置づけ、該当施設に接続する上水道と下水道の耐震化計画を令和7年1月末までに国に報告するものであります。
なお、計画期間は、令和7年度から令和11年度までの5か年間であります。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 今ほどの説明の中では、重要施設という表現とか拠点施設と。避難される場所での拠点施設という話で、国は、そういった避難場所や災害拠点病院など、重要施設に接続する上下水道管の耐震化に向けて、実は交付金が計上されるということが報道関係でもなされていました。
そこで、今ほど出てきました重要施設、拠点施設。本市における重要施設というのは、どういったところを位置づけて、今ほど病院とか市役所等々があったと思うんですが、どのくらい位置づけられているのか、お伺いしたいなと思います。
○有若委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 上水道と下水道の両方が接続している重要施設数につきましては、約20施設になるものと考えております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 重要施設が約20か所あるということでありますが、国の問いかけに対してのアンサーになるかと思うんですけれども、耐震化の推進に当たり、今後どのような計画をなされるのか、策定されるのかお伺いしたいなと思います。
○有若委員長 石黒上下水道課長。
○石黒上下水道課長 まず、上水道管の耐震化計画につきましては、既に策定済みの砺波市水道ビジョンに基づき、重要施設への配水管として位置づけ、推進している基幹配水管の耐震化から順次進めていく計画にしたいと考えております。また、下水道管の耐震化計画については、管渠の大部分が耐震性能を有していることや耐用年数がまだ十分残っていることから、砺波市公共下水道ストックマネジメント計画に基づき、管渠を更新する際に耐震化を行う計画にしたいと考えております。
○有若委員長 向井委員。
○向井委員 早期の耐震化に向けて進めていただければありがたいと思っております。
○有若委員長 ほかに質疑、御意見はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○有若委員長 ないようでありますので、以上で市政一般における本委員会の所管事項についての質疑を終了いたします。
市長をはじめ、当局の皆さん、御苦労さまでございました。委員の皆さんはしばらくお待ちください。
○有若委員長 お諮りをいたします。本委員会の審査経過と結果報告の作成につきましては、委員長に一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○有若委員長 御異議がないようですから、そのように決定をさせていただきます。
(閉会中継続審査の申出について)
○有若委員長 次に、閉会中の継続審査についてお諮りをいたします。
本産業建設常任委員会の所管事項について、閉会中もなお継続して審査する必要がありますので、会議規則第111条の規定により申出することといたしたく、これに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○有若委員長 御異議がないようですから、そのように決定をさせていただきます。
以上で産業建設常任委員会を閉会いたします。
御苦労さまでございました。
午前11時09分 閉会
砺波市議会委員会条例第29条第1項の規定により署名する。
砺波市議会産業建設常任委員会
委員長 有 若 隆