令和6年12月 本会議 定例会(第1号) 本文

1.会議の経過
 午前10時04分 開会

               開 会 の 宣 言
○議長(山田順子君) ただいまの出席議員は16名であります。定足数に達しておりますので、これより令和6年12月砺波市議会定例会を開会し、直ちに本日の会議を開きます。
 本日の日程は、あらかじめお手元に配付してあります議事日程第1号のとおりであります。

                日程第1
             会議録署名議員の指名
○議長(山田順子君) これより、本日の日程に入ります。
 日程第1 会議録署名議員の指名を行います。
 会議録署名議員は、会議規則第88条の規定により、議長において指名いたします。
 15番 川 岸   勇 君
 16番 大 楠 匡 子 君
 17番 今 藤 久 之 君
以上といたします。

                日程第2
              会期の決定について
○議長(山田順子君) 次に、日程第2 会期の決定についてを議題といたします。
 お諮りいたします。本12月定例会の会期は、本日から12月17日までの16日間といたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田順子君) 御異議なしと認めます。よって、会期は、本日から12月17日までの16日間と決しました。

                日程第3
       議案第54号から議案第71号まで及び報告第8号
○議長(山田順子君) 次に、日程第3 議案第54号 令和6年度砺波市一般会計補正予算(第5号)から議案第71号 指定管理者の指定についてまで、及び報告第8号 専決処分の承認を求めることについてを議題といたします。

              (提案理由の説明)
○議長(山田順子君) 提案理由の説明を求めます。
 市長 夏野 修君。
 〔市長 夏野 修君 登壇〕
○市長(夏野 修君) おはようございます。令和6年12月砺波市議会定例会の開会に当たりまして、提出いたしました令和6年度一般会計補正予算案をはじめとする諸案件につきまして、その概要と主な事業の進捗状況を申し上げ、議員各位をはじめ市民の皆さんの御理解と御協力をお願い申し上げます。
 初めに、このたびの就任に当たり一言申し上げます。
 去る11月10日告示の砺波市長選挙におきまして、皆様方から温かい御支援を賜り、無投票により当選の栄に浴し、引き続き4期目の市政を担わせていただくこととなりました。誠に光栄であり、改めてその重責を実感しております。
 今回の出馬表明後、各地区等での市政懇談会をはじめ、様々な機会を通じて多くの市民の皆さんから御意見、御提案などをいただきました。そうした市民の皆さんからの期待と信頼にお応えするため、これまで市長として培ってきた3期12年間の経験と人脈などもフルに生かしながら、先人の方々の御尽力や市民各位のたゆまぬ御努力によって築かれてまいりました、このすばらしい砺波市のさらなる発展と市民の幸せ、そして掲げております「もうひとつ上の”となみ”」を目指し、職員と共に一丸となって、全力で施策の実現に取り組んでまいりたいと存じます。
 現在、全国的に人口減少がさらに加速する中、本市におきましても、今後一段と厳しい行財政運営が予想されるところでありますが、引き続き「第2次砺波市総合計画」に掲げております「10WAVEプロジェクト」を柱に、市民の皆さんが将来に希望と自信の持てる、活力ある砺波市の実現に向け、現在進めております重点施策をはじめとする様々な取組を「ぶれずに 着実に 前向きに」進めてまいります。
 中でも、とりわけ重要な課題であります「新庁舎の建設」、「市内中学校の再編」、「地域公共交通の最適化」につきましては、市民はもとより関係者の皆さんの御意見を伺いながら、後世においても“よりよい選択であった”と評価されるものとなるよう取り組む所存であります。
 何とぞ議員各位をはじめ市民の皆さんには、今後とも一層の御理解と力強い御支援を賜りますよう心からお願いを申し上げます。
 それでは、まず、新年度の予算編成方針につきまして申し上げます。
 令和7年度は、今ほど述べましたとおり、引き続き、「第2次砺波市総合計画(後期計画5年間)」に沿って事業の選択と集中をより一層進め、財政の健全性に留意しながら着実な事業展開を図ることとしております。
 中でも、「10WAVEプロジェクト」には、予算を重点的に配分し、その波及効果を確かなものにしたいと考えており、特に、少子化対策と子育て支援の充実、DX・GX関連事業、及び防災力の向上に努めてまいります。
 次に、主な事業の進捗状況等について申し上げます。
 まず、庁舎整備事業について申し上げます。
 新庁舎整備につきまして、このたび、「砺波市新庁舎整備基本構想」を策定いたしました。
 基本構想では、基本理念を「市民の安全を守り、環境と人にやさしく、機能的でコンパクトな庁舎」とし、新庁舎整備の場所につきましては、「富山県花総合センター敷地」として方針決定をいたしました。
 今後は、本構想に基づき整備内容を具体化するなど、基本計画の策定を進めてまいります。
 次に、物価高騰対策について申し上げます。
 所得税及び住民税から定額減税し切れなかった額を給付する定額減税補足給付金及び今年度新たに住民税非課税または均等割のみ課税となった世帯への支援給付金などにつきましては、物価高の影響を受けている市民に対し、迅速に対応すべく11月末までに給付をしたところであります。
 次に、商工業の振興について申し上げます。
 第6弾の砺波市プレミアム付商品券につきましては、11月末をもって利用期間が終了し、現在、実績を取りまとめ中ではありますが、今回は初めて2次販売を実施した効果もあり、多くの市民の皆さんに御利用いただき、物価高騰の影響を受ける日々の暮らしを支えるとともに、地域経済の活性化にも寄与できたものと考えております。
 次に、観光振興について申し上げます。
 去る10月4日から14日まで開催されました「2024となみ夢の平コスモスウォッチング」につきましては、会期後半の3連休の天候にも恵まれたことから、昨年の約4万6,000人を上回る約5万2,000人の来場があり、ゲレンデ一面に咲き誇るコスモスを十分にお楽しみいただきました。
 去る11月15日から開催しております「KIRAKIRAミッション2024」は、16日には、新市誕生20周年事業として「KIRAKIRA音楽花火」を実施し、10年ぶりのイルミネーションと音楽花火の共演を約6,000人の来場者にお楽しみいただきました。
 準備に当たりましては、ボランティアとして飾りつけをいただくなど、例年にも増して多くの企業・団体、市民や高校生の皆さんに御協力と御協賛を、さらには、クラウドファンディングでも県内外から多くの皆さんに御支援をいただいておりますことに感謝申し上げます。
 次に、フィルムコミッション推進事業について申し上げます。
 「日本・トルコ外交樹立100周年記念事業」といたしまして、本市とトルコ・ヤロバ市が姉妹都市を締結している縁から、両市が舞台となりました映画「Ondan Sonra(オンダンソンラ)」――日本語では「それから」という意味だそうでありますが――が、11月15日から「イオンシネマとなみ」などで先行上映されました。映画による本市の魅力発信や、既に実施されておりますロケ地巡りなどによる地域経済の活性化を期待しております。
 次に、農業の振興について申し上げます。
 まず、本年の水稲作況指数は、総じて天候に恵まれたことから、「平年並み」の「99」と公表されたところであります。昨年の記録的な猛暑による品質低下を踏まえ、本市では、「富富富」などの高温耐性品種への転換や土壌改良資材の使用を進め、水管理の徹底を図ったことにより、となみ野農協管内の1等米比率は9割を上回りました。
 また、特産のタマネギにつきましては、市場での取引価格が高く推移したことや、生産者の適切な肥培管理などにより秀品割合が向上したことから、約6億8,000万円と、過去2番目に高い販売額となったところであります。
 いずれの品目におきましても、引き続き、高品質な生産と農業所得の向上のため、関係機関と連携し、技術指導及び支援に努めてまいります。
 熊対策につきましては、本年5月の平野部における熊の出没を受け、12台のAIカメラを設置したところであり、熊による人身被害の未然防止につなげるとともに、他の様々な熊対策と併せて、引き続き、住民の安全・安心の確保に努めてまいります。
 次に、農村整備関係事業について申し上げます。
 国営附帯県営庄川左岸地区農地防災事業につきましては、去る10月9日に完工式が行われたところであり、国営事業と併せて整備いたしました排水路や洪水調整池は、昨年7月の線状降水帯による大雨においてその効果が高く評価されております。
 また、県営農地整備事業「種田地区」につきましては、去る10月29日に完工式が行われたところであり、老朽化した農業生産基盤の整備やICT技術を用いた省力化など持続的かつ効率的な農業経営が図られるものと期待をしております。
 次に、屋敷林保全支援について申し上げます。
 去る11月23日、24日の両日に行いました「秋の剪定枝リサイクル大作戦」につきましては、2日間で過去最大となります268トンの剪定枝を受け入れたところであります。
 本市から排出される剪定枝はリサイクルのため堆肥化をしており、その活用が課題となっておりましたが、このほど東京から地方の課題を支える「日本横断型資源循環プロジェクト」を企画し、来春東京都で開催されます「臨海副都心チューリップフェスティバル」の花壇の一部に使用される運びとなりました。本市といたしましては、資源を循環させる自然に優しい取組が広がるよう事業の推進に努めてまいります。
 次に、土木関係事業について申し上げます。
 市道改良事業につきましては、鷹栖高儀線、十年明千保線及び小杉狐島線において、年度内に対象区間の完了を目指して工事を進めているところであります。
 また、去る11月24日に、雄神地区において市内で19番目となる除雪委員会が設立され、地域ぐるみの除排雪体制がさらに整ったものと考えており、冬期の安全・安心な生活道路の確保に努めてまいります。
 次に、都市整備事業について申し上げます。
 庄川水記念公園の再整備につきましては、去る10月30日に庄川水記念公園再整備検討委員会から、公園再整備に関する意見書が提出されたところであり、今後パブリックコメントを実施し、今年度中に基本計画を策定することとしております。
 また、砺波チューリップ公園南門周辺の再整備につきましては、現在、南門の鉄骨の建方が完了し、外装工事等を進めており、来春のとなみチューリップフェアまでの完成に向け、事業の推進に努めてまいります。
 次に、水道事業について申し上げます。
 能登半島地震の経験を踏まえ、災害時等に給水車への給水が円滑に行えるよう、上中野配水池において整備を進めておりました拠点給水ポイントにつきましては、11月末に竣工し、緊急時の給水体制を充実させたところであります。
 次に、病院事業について申し上げます。
 去る11月5日に「市立砺波総合病院経営改善委員会」を開催し、患者数の推移や医療機能指標等の検証を行うとともに、令和5年度及び令和6年度上半期までの経営状況や経営改善に向けた取組等について御意見をいただいたところであり、今後、これらの御意見を踏まえ、一層の健全経営に努めてまいります。
 次に、文化芸術の振興について申し上げます。
 砺波市文化会館の再整備につきましては、令和5年度から5回にわたり検討委員会を開催し、市民アンケートの実施や委員の皆さんから御意見を伺いながら、去る11月14日に基本計画を取りまとめたところであり、多世代が利用しやすく機能的な施設とするため再整備を進めてまいります。
 また、かいにょ苑につきましても、同様にあり方検討委員会を開催し、去る11月26日に基本方針を取りまとめたところであり、民間事業者による利活用を視野に入れ、対話型市場調査等を進めてまいります。
 それでは、これより本日提出いたしました議案について御説明申し上げます。
 まず、議案第54号 令和6年度砺波市一般会計補正予算(第5号)につきましては、歳入歳出それぞれ4億944万3,000円を追加し、歳入歳出予算総額をそれぞれ242億4,302万4,000円とするものであります。
 歳出予算の主なものとしては、
  一般管理費給与費          2,317万5,000円
  財政管理費             5,059万4,000円
  障害児通所給付費等         2,488万4,000円
  保育実施委託運営費         6,330万8,000円
  市道改良事業費                3,500万円
  文化会館管理運営費              3,300万円
  農地農業施設災害復旧事業費     2,193万2,000円
などであり、そのほか当面必要となってまいりました、やむを得ない諸経費について、精査の上、計上したものであります。
 これらの歳出予算に対する財源の主なものは、
  国庫支出金             9,432万4,000円
  県支出金              1,953万7,000円
  寄附金               5,219万7,000円
  市債                     5,330万円
などであり、不足する額1億8,612万8,000円を繰越金で措置するものであります。加えて、留保しておりました繰越金のうち7億円を充当し、当初計上しておりました特定目的基金の繰入れの一部を取りやめるものでもあります。
 また、債務負担行為につきましては、社会福祉法人の障害者支援施設移転新築事業費に係る元利償還金補助をはじめ、令和7年度以降の公の施設の指定管理委託のほか、令和7年度の施設保守管理業務委託などについて追加するものであります。
 次に、議案第55号 令和6年度砺波市国民健康保険事業特別会計補正予算(第1号)につきましては、一般被保険者高額療養費の不足額のほか、人件費を補正するものであります。また、債務負担行為につきましては、令和7年度の電算保守管理等業務委託について設定するものであります。
 次に、議案第56号 令和6年度砺波市水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、令和7年度の施設保守管理等業務委託について債務負担行為を設定するものであります。
 次に、議案第57号 令和6年度砺波市下水道事業会計補正予算(第1号)につきましては、般若地区内における下水道管渠のひずみを復旧するため、所要額を補正するものであります。また、債務負担行為につきましては、令和7年度の施設保守管理等業務委託について設定するものであります。
 次に、議案第58号 令和6年度砺波市病院事業会計補正予算(第2号)につきましては、国の人事院勧告に準拠した給与改定等に伴い、職員の給与を増額するため、給与費とその他費用との組替え補正を行うものであります。また、債務負担行為につきましては、令和7年度の電算システム等賃借及び施設保守管理等業務委託について追加するものであります。
 次に、予算関係以外の議案について御説明をいたします。
 条例関係につきましては、5件であります。
 国の法令改正に伴う関係条例の整理条例制定が1件のほか、砺波市職員の給与に関する条例等をはじめ条例の一部改正が3件、廃止が1件であります。
 条例関係以外の案件につきましては、財産の無償譲渡が1件、指定管理者の指定が7件であります。
 次に、報告第8号 専決処分の承認を求めることにつきましては、令和6年度砺波市一般会計補正予算(第4号)を専決処分し、衆議院議員選挙のため、歳入歳出それぞれ2,299万4,000円を追加したものであり、法令に基づき議会へ報告し、承認をお願いするものであります。
 以上をもちまして、市政の概要と本日提出いたしました議案等の説明といたします。
 よろしく御審議をいただき、可決、御承認をいただきますようお願い申し上げます。

○議長(山田順子君) 以上をもって、本日の日程は全て終了いたしました。
 お諮りいたします。明12月3日から12月8日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。
 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○議長(山田順子君) 御異議なしと認めます。よって、明12月3日から12月8日までの6日間は、議案調査のため本会議を休会することに決しました。
 次回は、12月9日午前10時から再開いたします。
 本日はこれをもって散会いたします。
 御苦労さまでございました。

 午前10時26分 閉議 
  地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。

令和    年    月    日

   議    長   山 田 順 子

   署名議員   大 楠 匡 子

   署名議員   今 藤 久 之

   署名議員   山 森 文 夫